2015年11月7日に公開の映画「起終点駅 ターミナル」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「起終点駅 ターミナル」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
起終点駅 ターミナルが視聴できる動画配信サービス
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起終点駅 ターミナルのあらすじ
道東・釧路を舞台に、国選弁護だけを貫き続けて25年――ただ一人で生きてきた弁護士・鷲田完治。その歩みは、元裁判官だった彼が自分に課した終わりのない量刑のように重くのしかかる。
25年前、旭川地方裁判所判事として赴任中、覚せい剤事件の被告として法廷に現れた女性――学生時代の恋人・冴子(尾野真千子)だった。司法試験の合格とともに彼の前から忽然と姿を消した冴子。10年を経ての再会は、完治の人生を大きく揺さぶる。東京へ妻と幼い子を残して転任が決まった彼だが、冴子への想いは再燃し、二人の関係は再び息を吹き返す。
しかし半年後、転任話が浮上する時、冴子は再び彼の前から姿を消す――今度は“永遠に”。なぜ彼女は自分から去っていったのか。自責の念に捕われた完治は、判事の座も家族も捨て、釧路の地へと逃げ込む。以降25年間、別れた妻と子への送金を続けつつ、孤独な弁護士生活を送ってきた。
そんなとき、担当した事件の被告人として現れたのが敦子(本田翼)だった。彼女の中に、出会ったころの冴子の面影を見た完治は、敦子とも心を開いて向き合うようになる。止まっていた時間が、敦子の存在によって少しずつ動き出す。
罪を償うかのように孤独を貫いてきた男が、天使のように現れた敦子の人生と交差することで、彼自身の人生はどう決着へと向かうのか――過去と向き合いながら、新たな結末を模索する物語。
起終点駅 ターミナルの詳細情報
「起終点駅 ターミナル」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 原作者 | 桜木紫乃 |
|---|---|
| 監督 | 篠原哲雄 |
| 脚本家 | 長谷川康夫 |
| 主題歌・挿入歌 | MY LITTLE LOVER |
| 出演者 | 中村獅童 佐藤浩市 和田正人 尾野真千子 本田翼 泉谷しげる 音尾琢真 |
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | ドラマ |
| 制作国 | 日本 |
| 公開日 | 2015年11月7日 |
| 上映時間 | 111分 |
起終点駅 ターミナルの公式PVや予告編動画
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起終点駅 ターミナルを無料で見る方法は?
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起終点駅 ターミナルのよくある質問
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Q映画『起終点駅 ターミナル』のあらすじは?
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A
映画『起終点駅 ターミナル』は、過去を背負い孤独に生きる弁護士・鷲田完治が主人公です。彼は函館でひっそりと生活しているが、ある日、運命的に出会った女性・椎名敦子との交流を通じて、心の葛藤や過去と向き合う物語が展開されます。
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Q『起終点駅 ターミナル』の主要キャストは誰ですか?
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A
『起終点駅 ターミナル』の主要キャストには、弁護士の鷲田完治役を佐藤浩市が演じ、椎名敦子役には尾野真千子が出演しています。彼らの演技が物語に深みを与えています。
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Q映画『起終点駅 ターミナル』のテーマは何ですか?
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A
この映画のテーマは、孤独と再生です。主人公が過去の過ちや心の傷と向き合いながら、他者との関係を通じて新たな一歩を踏み出す姿が描かれています。
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Q映画『起終点駅 ターミナル』の監督は誰ですか?
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A
『起終点駅 ターミナル』の監督は篠原哲雄です。彼は繊細な人間ドラマを得意とし、本作でも感情豊かな演出を行っています。
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Q『起終点駅 ターミナル』の舞台となった場所はどこですか?
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A
映画の主な舞台は、北海道の函館です。独特の雰囲気を持つ街並みが、作品の情緒や主人公の心情に寄り添う形で描かれています。



起終点駅 ターミナルの感想&レビュー
過去に視聴しました。原作はすでに読了しています。
観光名所の紹介に関して、何らかの決まりがあるのかと不思議に思った記憶があります。土地勘のある人が見ると、徒歩で無謀な移動をする場面が多くてちょっと冷めてしまいました。ただ、俳優さんたちは皆素晴らしかったです。ですが、原作とは異なるラストがあまりにも無茶でした。釧路から東京へはやはり飛行機が一番です。
佐藤浩市さんの演技力は素晴らしかったものの、内容にメリハリが欠けていて集中しづらかった。
2022年に鑑賞した197本目の映画。まあ、まずまずの出来でした。憧れの釧路が多く映っていて、とても嬉しかったです!男主人公の心情や周囲の人々はしっかり描かれていると思いますが、女性の描写にはちょっと問題がありました。
起終点駅 ターミナル
レビューを書くのを忘れていた思いがあるけれど、内容が思い出せない。
先日、アマゾンプライムで「起終点駅 ターミナル」を視聴した。2015年の作品で、日本の映画である。視聴時間は111分だ。
北海道出身の直木賞作家・桜木紫乃が釧路を舞台にした小説を、佐藤浩市と本田翼が初めて共演して映画化した。
映画全体は暗いトーンで、笑顔がほとんど見られない。都会に住む自分にとっては、田舎のロケーションが安らぎを与えてくれる。
佐藤浩市は、無口で表情豊かな演技が印象的で、彼が口を開くと強い感情が伝わる演出が際立っている。
それぞれのキャラクターには背景があるが、共通して「一生懸命に生きること」がテーマなのだろう。
人生において落ち込んでいる時の応援になるかは、体調次第で判断してほしい。
監督指数:72
撮影・照明指数:74
録音指数:71
美術指数:70
衣装・メイク指数:70
芝居指数:74
キャスト指数:74
ストーリー指数:74
音楽・効果指数:72
総合アマゾン鑑賞指数:72点
指数についての説明:
0~50: なんじゃこりゃ
51~60: ありきたり
61~70: まーまーかな
71~80: がんばったね
81~90: 素晴らしい
91~100: 文句なし
雰囲気が素晴らしい
原作は面白いに違いない
約2時間の視聴で得られたものはザンギのレシピだけだった
拙さはあるものの、ところどころに北海道らしさが香る点が、むしろ魅力的だ。結ばれることや、安定した幸せな日々が描かれているわけでもない。0か10かのように答えや正確な結末を求める映画好きには向かないかもしれないが、何も分からずに終わっていく作品をたまに観たくなる。原作者の桜木紫乃は北海道生まれで、私も数冊読んだが、やはり北海道の風景や空気を感じさせる表現が巧い。裁判所で働いていた経験が、単身赴任で孤独な弁護士という物語の骨格を生んだのだろう。時間があれば、この映画の原作にも挑んでみたい。
原作を読んでいたので、映画も観たいと思っていたのですが、なかなか機会がありませんでした。やっと観ることができました。
公開当初、本田翼の出演が発表されたときは驚きました。原作の完治と敦子の関係性がとても良かっただけに、本田翼が演じるのは合わない気がしていました。
やはり、本田翼の演技には納得がいかない部分がありました。キャスティングした方にその理由を聞きたい気持ちです。
多面的に描かれた物語
タイトルには複数の意味が込められている。
主人公の鷲田は、異動先の旭川の裁判所で、学生時代に同棲していたサエコの裁判に立ち会う。鷲田が昔の恋に再び心を惹かれるのは理解できるが、その代償として、妻と息子には経済的な不自由をさせない責任もある。
この作品が提示するのは「代償」という概念そのものなのかもしれない。
鷲田の提案はサエコにとって「特別な話」であるはずだ。
「ねえ、駅まで知らない人のふりをしましょう」
サエコは既に決断していた。真っ白なコートは、まるで白装束のようだ。
鷲田の前で彼女が汽車に飛び込んだ理由が分からない。
鷲田自身、司法試験に合格した際にアパートを引き払った。彼女からもらった万年筆は今も大切に使っている。
鷲田は結婚し、4歳の息子がいるながらも、月に一度サエコのスナックに通い、共に夜を過ごした。
サエコの心情は理解できないが、彼女は自ら命を絶った駅を「終点」とした。
冒頭のシーンで、吹雪の無人駅に佇む鷲田の髪は前頭部が白く、後頭部は黒いまま。サエコが飛び込んだ瞬間、彼は逃げるようにホームの階段を上った。予想外の出来事に誰しも似た反応を示すだろう。
この出来事によって、鷲田は東京に戻る選択肢もあったはずだが、サエコとの約束を果たす選択をした。彼にとって釧路は「終着駅」であった。
結婚に愛がなかったからこそ、学生時代の思い出が忘れられないのか? 自分が家族と共に暮らせないと思い知った心の中に何があったのだろう。
冒頭の駅は架空のものだったのか? 夢の中だったのか? それとも、あの駅での出来事によって、ショックが彼の髪を白くしたのか?
「私は何もいらなくなったのです。」
椎名敦子の言葉。彼女もまた、この心境に達したのかもしれない。
敦子が経営する「慕情」には、鷲田が来る日には客一人もいない。慕情という名は、学生時代に彼を追いかけていたから名付けられたのだろうか? чоловік who left for drugs representing emotional turmoil.
サエコの心を知るのは敦子であったのかもしれない。
敦子は、鷲田との関わりの中で自分自身を取り戻したようだが、なぜオオバマコトを探してほしいと言ったのだろうか? 逮捕されれば大下組にリンチされないという思惑か?
窃盗で服役している老女は、「結婚してないから人の気持ちが分からない」と言うが、鷲田も敦子に触れることで自分を知ることになる。彼は妻と息子には責任を果たしているが、彼らを顧みようとはしない。彼にとってはお金で代償が済むと思っていたのだ。
息子の結婚式にも参加しないと電話した鷲田は、すでに過去の責任を完了したと考え、「会う理由」すら見いだせないのかもしれない。少なくとも、「会いたいとは思えない」。
敦子は帰省を決意。厚岸市の実家、両親と幼い兄の位牌を大切に持ち帰る。
10年の間に起きた出来事を思う鷲田は、家族への思いが揺れる。敦子は釧路から出る選択をした。「起点」とするために。
裁判所で森山判事補と会うたび彼は息子の話をする。鷲田の一人息子と森山が重なる。
息子の披露宴に参加しようと決心した鷲田は、大下組の社長の車で釧路駅へ向かう。道中、鷲田は大下に奇妙な話をしていた。
釧路で過ごした時間は彼にとって「量刑」を象徴しており、家族に対する責任から逃避していたことを認識する。鷲田が実感した「代償」の意味に気づく。「ずっと逃げていた」「これから一生かけて更生するしかない」。
鷲田にとって釧路が「終着駅」だったはずが、今や「起点」となったのだ。
結局、作家が描くキャラクターは、多かれ少なかれ誇張されている。サエコの自殺の理由は、仮に敦子の言葉が真実でも、理解できない。共感できない部分が残る。
この「共感できない」ことが、受賞作でしばしば見られる。
多面的に表現された人物像が暗がりに浮かび上がると理解し難くなることもある。「光」を伝えるために「闇」を描く作品には、共感できない感性が正しいのか?
もし「闇」のみが描かれるのなら、共感は生まれない。共感を超えて描きたい闇は、作家自身の闇なのだろう。結果として、その作品が今も受賞を果たしていることが、日本文学界の陰の部分を示しているのかもしれない。
終えた物語から始まる、新たな物語。原作は読んでいませんが、一見単純そうに見えても奥深い内容でした。謎は残る一方で、演出にも疑問を抱く箇所はありましたが、終わってみれば切なく虚しさが残る一方で美しさもほんのりと感じられます。終点は終わりだけではなく、それ自体が新たな始まりでもあるのです。