2019年4月12日に公開の映画「荒野にて」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「荒野にて」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
荒野にてが視聴できる動画配信サービス
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荒野にてのあらすじ
小さな頃、母が家を出てしまい、愛情深いが日々の生活に追われる父と二人三脚で暮らしていたチャーリー。家庭の支えになるため、競走馬リーン・オン・ピートの世話を始めたが、ある日父が愛人の夫に命を奪われてしまう。15歳で孤独になったチャーリーの元に、追い討ちをかけるように届いたのは、試合に勝てなくなったピートの殺処分の決定通知だった。チャーリーはひとり馬を連れて、唯一の親戚である叔母を探す旅に出るが、目の前に広がるのは果てしない荒野だった。
荒野にての詳細情報
「荒野にて」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
原作者 | ウィリー・ヴローティン |
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監督 | アンドリュー・ヘイ |
脚本家 | アンドリュー・ヘイ |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ |
制作国 | イギリス |
公開日 | 2019年4月12日 |
上映時間 | 122分 |
荒野にての公式PVや予告編動画
「荒野にて」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
荒野にての楽曲
「荒野にて」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラックLean on Pete (Original Motion Picture Soundtrack)James Edward Barker
荒野にてを無料で見る方法は?
「荒野にて」を無料で視聴するなら、「Lemino」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
感想・レビュー
次々と起こる不幸に、悲しみを味わう暇もなく、処理しきれないまま生きていかなければならないようだった。そんな中、伯母さんに会えてピートの死をきちんと悲しむことができて、本当に良かった。ピートと一緒に歩いた荒野は、今も本当に美しかった。
2025/5/11公開。110本目の作品となるロードムービーで、父を亡くした少年チャーリーが馬のピートとともに伯母を探す旅へ。ところが、少年の成長物語としては合わず、共感も響きも薄かった。
冒頭のシーンで、チャーリーは朝のゴミ捨ての途中でふと立ち止まり、すぐに走り出した。どこまで走ったのかを見定めるように、途中で走るのをやめて息を切らしながら遠くを見つめ、何かを探しているかのような表情が心に深く焼きつく。どこかへ行きたくても、結局どこにも行けない。走る彼の姿は解放感というよりむしろ不自由さを象徴しているようで、見終えたときそう感じた。だからこそ、私には強く共感できるシーンとして印象に残っている。つらい現実の中で、ひとりで歩く彼の姿は孤独でありながら自由で、繊細さをも湛えていた。
途中から展開がどんどん悪化していくのがつらくて、観終えるまでに数日かかってしまった。『異人たち』でも同じように感じたが、アンドリュー・ヘイは悲しい表情をきれいに撮るところが気になる。
馬と少年の成長を描く映画だろうと勝手に思い、なんとなく観るのを避けていたが、実際には馬の出番は意外と少なかった。現実は自分の思い通りには進まないし、厳しい局面も多いそんなメッセージを伝える作品なのかもしれない。スティーヴ・ブシェミの存在感も光る。🫶
馬と少年が横に並んで歩く美しい情景と、温度感のある独特の色味がつくる雰囲気がとても好きだ。地獄の淵を行き来するような苦しさや残酷さがにじむ演出も印象的。アンドリュー・ヘイの視点を通して世界を見てみたい。ブシェミは今作でもかなり魅力的で、(クソ野郎ではあるのだが)付かず離れず、1人の人間としてチャーリーを見ているところがとても良く、軽率に懐いてしまいそうになる。全シーンで同じ馬とは限らないだろうが、ピート役の馬の演技は本当に上手すぎる。賢いね。可愛い。良いロードムービーだった。映画館で観たかった。
川辺でチャーリーは少年の頃に戻ったかのようだったが、何かが起こりそうで実際には起こらず、哀しみと不安が漂う横顔が印象的だった。余白が広がる。
素晴らしい。静かに描かれる若者の成長。ドラマチックな音楽はなく、ストーリーも温かすぎず冷たすぎず、そのリアリティがさらに感情を揺さぶる。
観賞後2年近く経ってから、父の死を迎えたシーンを思い出した。穏やかで暖かい時間の中に、全てが最悪で心に罪悪感が渦巻いている。まるで死に場所を探しているかのような、戻れない旅の物語が展開されている。この状態では、安心して眠れる日は訪れないだろう。生き物が一瞬で、日常の延長のようにさりげなく死んでしまう様子は、逆に生易しくなく、良いとも思える。