2012年4月7日に公開の映画「アーティスト」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「アーティスト」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
アーティストが視聴できる動画配信サービス
現在「アーティスト」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「アーティスト」が配信中です。
最終更新日
アーティストのあらすじ
フランス発の人気スパイ・コメディ『OSS 117』シリーズの監督ミシェル・アザナヴィシウスと主演ジャン・デュジャルダンのコンビが、ハリウッド黄金期を舞台に白黒・サイレントのスタイルで展開する異色のロマンティック・ストーリー。2012年のアカデミー賞作品賞を見事に受賞した。
アーティストの詳細情報
「アーティスト」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | ミシェル・アザナヴィシウス |
---|---|
脚本家 | ミシェル・アザナヴィシウス |
出演者 |
|
カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ 恋愛 |
制作国 | フランス |
公開日 | 2012年4月7日 |
上映時間 | 101分 |
アーティストの公式PVや予告編動画
「アーティスト」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
アーティストを無料で見る方法は?
「アーティスト」を無料で視聴するなら、「Lemino」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
感想・レビュー
アカデミー賞作品賞を受賞した映画。ジョージはいつも犬と一緒で、リードをつけていないのに驚くほどすごい。
スペクタクル満載の映画讃歌。子どもの頃、黎明期の無声映画を手本にしつつ、アカデミーの頂点を目指した記憶は今も鮮明だ。人と文化の栄枯盛衰を描く作品には、いつも胸が熱くなる。参った、降参だ。もう勘弁してくれ、という気分になることもある。
過去の鑑賞記録 | サイレント映画黄金期のハリウッドスターの栄光と挫折を辿る | ワンちゃんがかわいい
U-NEXTで視聴可能。モノクロ/スタンダードサイズ/字幕版。ジャンルは時代劇・コメディ・ドラマ・ロマンス。監督はミシェル・アザナヴィシウス。
1927年のハリウッド。サイレント映画の大スター、ジョージは新人女優ペピーと偶然の出会いを繰り返し親しくなる。ジョージはペピーに売れる秘訣を教え別れる。時代は1929年、トーキーの到来とともにジョージの人気は急落。一方ペピーはスターの座を駆け上がる。落ちぶれたジョージは妻にも見放され、家財を売り、執事も解雇。自暴自棄に陥り火事を起こし入院する。
その事実を知ったペピーは撮影を放り出して病室へ駆けつける。ジョージはペピーの豪邸で養生する道を選ぶが、解雇したはずの執事をペピーが雇い家財をすべて買い戻していたことを知り、プライドを傷つけられて自殺を図る。
サイレントからトーキーへと移り変わる映画界を描くオマージュ作品。トーキー時代の到来に揺れる芸術家の姿を描く。音声はセリフではなく音楽と表情・身振りで語られ、途中の音だけが鳴る場面も台詞はなく、最後に肉声が登場する。音楽と演者の表現力が際立つ演出だ。出会いのきっかけとなるダンス、火事の夜にも二人が共演したダンス、そして復帰のダンスといったシーンがじんわりと感動を呼ぶ。
しかしそんな感動のダンスシーンにリテイクを出すプロデューサーのエピソードも現実味を帯びる。トーキー時代の波に翻弄される物語は定番の題材だが、穏やかな雰囲気で包み込む本作は見逃せない一本だ。愛犬ジャックの愛らしさも光る。本作のMVPと呼べる存在で、スコアも0.1〜0.2ポイントの微増推奨。
作品賞は文句なしの大傑作。ただ、ポスターのアカデミー賞受賞!と謳ってあると、映画人のプライドを強調しているように感じてしまう場面もある。
とはいえ、実際に観ると懐古趣味に偏った映画ではなく、むしろ楽しく見られる良作だと分かる。愛犬家には特に嬉しいわんわん映画でもある。
2025年、255本目。
21世紀において、フランス映画として初めてアカデミー賞作品賞を受賞したミシェル・アザナヴィシウス監督の作品です。サイレント映画のスターが辿る栄枯盛衰を、モノクロ映像とサイレント形式で描いたラブストーリーです。
1927年のハリウッド。サイレント映画の人気スター、ジョージは新人女優ペピーと出会い、彼女が彼をスターへと導きます。しかし、トーキー映画の登場によりジョージの人気は急速に落ち込む中、ペピーは彼を心配します。
出演者は、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジャン・デュジャルダン、『タイピスト!』のベレニス・ベジョ、『アルゴ』のジョン・グッドマン、『L.A.コンフィデンシャル』のジェームズ・クロムウェル、そして『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』のミッシー・パイルなどです。ミシェル・アザナヴィシウス監督はサイレント映画のクリエイターたちに深い敬意を持ち、長らくサイレント作品の製作を夢見ていました。初めは非現実的な企画でしたが、スパイ・パロディ『OSS 117』シリーズの成功を背景に制作の理解を得て実現しました。ジャン・デュジャルダンとベレニス・ベジョという旧知の仲間と再び仕事をする希望からストーリーが形作られ、サイレント黄金期に見られるメロドラマ形式を採用しました。1920年代のハリウッドについてリサーチし、字幕に頼らず感情を伝える手法を探求する中で、脚本執筆に約4ヶ月を要しました。また、撮影中には役者の演技に合わせて古典映画の音楽を流し、雰囲気作りに工夫が凝らされました。第84回アカデミー賞では、作品賞、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)、主演男優賞(ジャン・デュジャルダン)を含む5部門に輝き、犬のアギーは「パルムドッグ賞」を受賞しました。
物語は、成功を収めたスターが時代の流れに置き去りにされて転落し、再生を遂げるという古典的な展開です。新鮮な驚きは少ないものの、2011年の作品として独自の表現方法は際立っています。ジョージ・ヴァレンティンの人生を映し出す過程で、セリフを排除した演出により、役者の表情や身振り、間を取り入れた演技が最大限に引き立てられます。音楽は言葉に代わり感情の波を届け、映像と音楽によって成り立つ物語の力を再認識させます。
特に印象的なのは、ジョージと新進女優ペピーがスタジオで衝立を介してタップダンスを踊るシーンです。顔を合わせずに足音で互いの存在を感じ、衝立が取り払われる瞬間に表情が交錯します。この時の安堵感と高揚感は、音声や台詞がなくても十分に伝わります。また、ジョージが夢の中で物が倒れる音は聞こえるのに、自身の声だけが出ない悪夢にうなされるシーンも秀逸で、サイレントという特性を逆手に取った演出となっています。
映像の比喩的表現も効果的です。ペピーが階段を上り、ジョージが下る俯瞰ショットは二人の運命の対立を鮮明に映し出し、劇中の砂地獄に呑み込まれるシーンは、ジョージ自身の破滅的状況を映しています。寓話性と遊び心が共存しており、アザナヴィシウス監督の演出は決して過剰に説明することなく、しかししっかり伝わる形で構成されています。
ロマンスの要素も大きな魅力です。チャップリンの作品を彷彿とさせる優美さとユーモアが散りばめられ、ペピーとジョージの関係は時代の変化に揺れながらも希望を見出す物語が描かれます。最後のダンスシーンでは、音が解禁される瞬間の解放感が強烈に印象に残り、モノクロ映像でありながらも鮮やかな彩りを伴った響きを感じさせます。
本作は、過去の映画形式の模倣だけでなく、それを現代に復活させることの意味についても問いかけています。トーキーやカラー、デジタルやCGの進化により映画は発展を遂げ、情報量が飛躍的に増えましたが、その過程で観客が自身の想像力を働かせる余地が失われつつあるのではないかという問題意識が含まれています。視聴後には映画史を振り返る以上の考察を促し、映像芸術の本質に再び目を向けさせる珍しい存在です。技術的進化が加速する現代において、この映画は意図的に制約を設けることで表現の豊かさを再発見させ、映画の未来を考える契機となるのです。その意義が評価され、アカデミー賞作品賞を含む主要部門での受賞は納得であり、時代を超えて語り継がれるべき成果です。
やっぱりサイレント映画にはサイレント映画ならではの魅力があり、トーキーにもトーキーならではの良さがありますね。2011年制作なので、白黒のサイレントながら現代的な演出が施されていて、とても楽しめました。エンターテイメント性が高い作品です!
躍進する女性と落ち目の男性。多くの場合はふたりはすれ違い別れてしまいがちだが、二人が再びやり直せる結末には強く心を動かされる。ジョージのジャケットを手に通して自分を抱きしめるペピーのシーンは、無声映画ならではの静かな演出の美しさを象徴している。言葉がなくても、伝わってくる感情がある。ペピーが助けようとするのに、プライドが邪魔をして素直に受け取れないジョージ。新しい時代を受け入れる勇気と、素直になることの大切さ。変わっていく時代と変わらない愛。犬の存在も心を和ませる。
2025年、73作目。
気になっていた作品がU-NEXTにあったので視聴しました。
表情が素晴らしかったですね〜。
犬のシーンには思わず涙がこみ上げそうに。調べてみたら、多くの人がその魅力に惹かれていたようでよかったです。
サイレント映画ならではの、シンプルで思わずにっこりしてしまう場面がたくさんあって、楽しく観ることができました。
ストーリーの流れも分かりやすく、非常に見やすかったです。ただ、元奥さんが報われない描写には少しイライラしました。
時代の変遷を描いた作品は素晴らしいですね。内容的には特にひねりのないロマンティックコメディですが、このフォーマットだけで十分満足できるので、ひねりがないほうがちょうど良いです。現代の観客が楽しめるサイレント映画として、よく成立させたなぁと感心します。ニコニコおじさんと犬の組み合わせは、大人版タンタンの冒険旅行のような雰囲気でとても可愛いです!