2022年10月24日に公開のドラマ「エルピス—希望、あるいは災い—」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「エルピス—希望、あるいは災い—」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
エルピス—希望、あるいは災い—が視聴できる動画配信サービス
現在「エルピス—希望、あるいは災い—」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「エルピス—希望、あるいは災い—」が配信中です。
最終更新日
エルピス—希望、あるいは災い—のあらすじ
スキャンダルによりキャリアを転落させたアナウンサーと、バラエティ番組の若手ディレクターたちが、10代の女性が連続して殺害された事件の冤罪疑惑を追う中で、再び自分の価値を取り戻していく姿を描く社会派エンターテインメント。
エルピス—希望、あるいは災い—の詳細情報
「エルピス—希望、あるいは災い—」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | 大根仁 |
---|---|
主題歌・挿入歌 | Mirage Collective |
出演者 | |
カテゴリー | ドラマ |
制作国 | 日本 |
公開日 | 2022年10月24日 |
エルピス—希望、あるいは災い—の楽曲
「エルピス—希望、あるいは災い—」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラック/home/xs325150/japanmate.jp/public_html/wp-content/themes/wp-cocoon-child-japanmate-main/tmp/vod.php on line 328
" target="_blank">ドラマ「エルピス—希望、あるいは災い—」オリジナル・サウンドトラック Otomo Yoshihide - サウンドトラックMirageVarious Artists
エルピス—希望、あるいは災い—のエピソード
「エルピス—希望、あるいは災い—」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
01 | #01 | 大洋テレビのアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)は、かつてゴールデンタイムのニュース番組でサブキャスターを務め、人気、実力ともに兼ね備えた女子アナだったが、週刊誌に路上キスを撮られて番組を降板。現在は、社内で“制作者の墓場”とやゆされる深夜の情報番組『フライデーボンボン』でコーナーMCを担当している。そんなある日、番組で芸能ニュースを担当する新米ディレクターの岸本拓朗(眞栄田郷敦)に呼び止められた恵那は、ある連続殺人事件の犯人とされる死刑囚が、実は冤罪かもしれないと相談される。 両親が弁護士という裕福な家庭で育った拓朗は、持ち前のルックスも手伝って、仕事の実力とは裏腹に自己評価が高く、空気が読めない男。とある理由で報道、ましてや冤罪事件とはもう関わりたくないと思っている恵那の気持ちなどお構いなしに、事件の真相を追うために力を貸してほしいと頭を下げる。しかし、拓朗がそこまで躍起になるのには、ある事情があって…。 拓朗によれば、冤罪疑惑はある有力筋から得た情報だという。だが、かつて自分が報道したこともある事件だけに、にわかには信じられない恵那。そのうえ事件が起きたのは10年近くも前で、犯人とされた男の死刑もすでに確定している。恵那は、すでに風化した事件を掘り起こすことは得策ではないと一蹴するが、それでも拓朗は懲りずに、新入社員時代の指導担当で報道局のエース記者・斎藤正一(鈴木亮平)を頼る。そして、事件当時の話を一緒に聞きに行こうと無邪気に恵那を誘うが…。 |
02 | #02 | 「真犯人は野放しになっている」——、拓朗(眞栄田郷敦)の言葉がまるで何かの合図だったかのように、行方不明になっていた中学2年生の女子生徒が遺体で発見される。首には、かつて世間を騒がせた連続殺人事件の被害者と同じく絞められた痕があり、遺体発見現場も同じ神奈川県八頭尾山の山中。これは偶然か、それとも——。 当時犯人として逮捕・起訴された、松本良夫死刑囚(片岡正二郎)の冤罪を訴えていた拓朗の言葉に、わずかな可能性を見た恵那(長澤まさみ)は、番組で過去の事件を調査報道したいと考える。しかし、プロデューサーの村井(岡部たかし)に取り合ってもらえるはずもなく、恵那はひとまず、一人で事件を洗い直すことに。そして、当時14歳で、逮捕当日に松本の家で保護されたヘアメイクのチェリーこと大山さくら(三浦透子)が書きためた裁判記録をもとに、松本が殺人を犯したとされる日の足取りを確認すると、検察側のある主張に違和感を覚える。 一方、事の重大さに気づき、一度は真相究明から手を引いた拓朗だったが、恵那が本格的に動き出したことを知り、自分も手伝いたいと申し出る。中途半端な覚悟に呆れつつも、とりあえず戦力として拓朗の力を借りることにした恵那。するとその矢先、担当弁護士の木村卓(六角精児)を通して面会を申し込んでいた松本死刑囚本人から、恵那宛てに手紙が届く。さらに、思いもよらない人物から1本の電話がかかってきて…。 |
03 | #03 | 恵那(長澤まさみ)は、一刻も早く松本良夫死刑囚(片岡正二郎)の冤罪(えんざい)を証明しなければと焦りを募らせる。そんななか、弁護士の木村(六角精児)から新聞記者の笹岡まゆみ(池津祥子)を紹介された恵那と拓朗(眞栄田郷敦)は、新聞社が保有する当時の事件資料を手に入れることに成功。まゆみは政治部の記者だが、聞けば、一連の殺人事件の現場となった八頭尾山に思い入れがあり、事件について個人的に調べたところ、真犯人による犯行の可能性に行きついたという。 強力な助っ人の登場に勢いづいた恵那は、早速、資料をもとに12年前に事件の捜査に関わった八飛署の刑事・平川勉を訪ねる。しかし平川は、すでに最高裁で判決が下されていることを理由に、「犯人は松本で間違いない」の一点張り。実際に取り調べを行った刑事にも話を聞こうとするが、すでに退職して所在は不明だった。 ところが2週間後、拓朗が思わぬ方法で居場所を突き止め、恵那は松本の自供を引き出したとされる山下守元警部にインタビューを敢行。核心をつく質問に、どこか歯切れの悪い返答をする山下の様子を見て、恵那は当時の取り調べに、ある疑念を抱く。そして、撮影した映像を拓朗と編集していると、編集室のドア越しに、斎藤(鈴木亮平)が中の様子をうかがっていて…。 |
04 | #04 | 恵那(長澤まさみ)の画策により、被害者遺族ら事件関係者にインタビューした映像が『フライデーボンボン』で放送された。拓朗(眞栄田郷敦)すら知らなかった恵那の“奇襲”に、村井(岡部たかし)たちスタッフはぼうぜん。オンエア後、放送不適切と判断されたVTRを独断で流した恵那は、名越(近藤公園)から厳しい叱責(しっせき)を受ける。一方で、特集への反響は想像以上に大きなものとなっていく…。 恵那たちが次に着目したのは、犯人逮捕の決め手にもなった重大な目撃証言。事件当時、目撃者の西澤正は、「男が慌てたように山道から駆け降りてきて、自転車で立ち去る様子を見た」と証言したが、恵那らが申し込んだ取材にはかたくなに応じようとせず、拓朗は西澤の言葉にどこかうさんくささを感じる。そして、証言がうそなら再審もあり得るはずだと息巻くが、そこには“開かずの扉”と呼ばれる司法の高い壁が…。 そんな矢先、恵那は弁護士の木村(六角精児)から、松本死刑囚(片岡正二郎)に関する衝撃の事実を聞かされる。 |
05 | #05 | 松本死刑囚(片岡正二郎)の再審請求が棄却され、責任を感じたチェリー(三浦透子)が自殺を図る。しばらくすると、拓朗(眞栄田郷敦)たちも特集の続編を制作することを禁じられ、あらがえない大きな力に脅威を感じた恵那(長澤まさみ)は、制作中止の理由も問わぬまま、上層部の決定を静かに受け入れる。だが、世間の反響が大きく視聴率も良かっただけに、拓朗はどうしても納得できない。 行き場のない正義感をまとった拓朗は、単独で、事件の目撃証言をした西澤(世志男)の身辺を調べ始める。すると、西澤がかつて、事件のあった八頭尾山のふもとの町に住んでいたことが判明。さらに現地で聞き込みを続けると、西澤の息子・健太の親友だという男が現れ、西澤の新たな顔が浮かび上がってくる。そこに、いちるの望みをかけた拓朗は、男を介して、ある人物に接触を試みることに…。 一方の恵那は、元恋人の斎藤(鈴木亮平)と再び良好な関係を築き始めていた。その矢先、同期で報道部の滝川雄大(三浦貴大)から、斎藤が警察に多大な影響力を持つ、とある大物政治家と親密な関係であることを聞かされて…。 |
06 | # 06 | 西澤正が「松本死刑囚(片岡正二郎)を見た」というのはうそだった—。逮捕の決め手となった目撃証言が覆されたことで、再審は現実味を帯び、恵那(長澤まさみ)は再び奮い立つ。さらに、拓朗(眞栄田)がつかんだこの事実は、かつて報道局に在籍していた村井(岡部たかし)の魂にも火をつけ、事が事だけに報道部に任せるべきだという恵那や名越(近藤公園)の言葉をよそに、村井は『フライデーボンボン』で大々的に報じると宣言する。 オンエア後、日本の司法を揺るがす新事実に世間の反応はすさまじく、あらゆるメディアが動き出し、情報提供者である西澤の元妻・吉村由美子も不安を隠せない。さらに、恵那たちの考えがいかに甘かったかを思い知らされる、取り返しのつかない事態が起きてしまう。 社内では緊急幹部会が行われ、この大事な局面に、恵那が局の看板番組である『ニュース8』に“事件を追っていた記者”として出演することが決まる。本来なら古巣への凱旋出演を喜ぶところだが、恵那の中には、斎藤(鈴木亮平)が副総理大臣の大門(山路和弘)とつながっていると知ったときから、ある疑念が。その不安を払拭するべく、恵那は出番を待つばかりであった…。 |
07 | # 07 | 副総理大臣の大門(山路和弘)が八飛市出身だと気づいた恵那(長澤まさみ)は、新聞記者のまゆみ(池津祥子)に大門の身辺調査を依頼。かつての斎藤(鈴木亮平)の言動から、警察に対し絶大な力を持っていた大門が、事件に何らかの形で関与しているのではないかと考えたのだ。 一方、経理部へ異動した拓朗(眞栄田郷敦)もまた、引き続き事件を追っていた。しかし、新たな手掛かりは何も得られず、調査は八方ふさがり。このままでは松本死刑囚(片岡正二郎)を救い出すどころか、事件は風化してしまう——。落ち込む拓朗が村井(岡部たかし)に愚痴をこぼしていると、そこへ、とんでもないニュースが飛び込んでくる——! やがて、まゆみの協力により大門に関わる重要人物のリストを手に入れた恵那は、ある仮説を立証すべく、多忙な自分に代わってその人物たちを調べてほしいと拓朗にリストを託す。局の看板アナウンサーに返り咲き、もはや自分とは違う世界の住人となった恵那の態度に、不満とどこか寂しさを感じる拓朗。するとその矢先、拓朗の元に意外な人物から電話がかかってきて…。 |
08 | # 08 | かつて迷い込んだ商店街で、暗がりのなか、えたいの知れない雰囲気と危険をはらんだ瞳で恵那(長澤まさみ)を惑わせた男——。その人物こそが、大門副総理(山路和弘)の有力な支援者である「本城建託」社長の長男・本城彰だという。あの男には何かある——。そう直感した恵那に頼まれ、拓朗(眞栄田郷敦)が調べると、彰に対する地元の評判は上々。だが一方で、その存在があまり知られていないことも分かった。八頭尾山で3人目の女子生徒が殺されてから、再び犠牲者が出るまでの12年間、彰は海外を転々としていたという。 連続猟奇殺人の犯人について、ある“仮説”を立てた拓朗は、再び八飛市で聞き込みを行い、最後に殺された中村優香と親しかった高岡ひかるにたどり着く。ひかるは、亡くなった優香をどこか快く思っていない様子だったが、拓朗がある質問をすると、当時のことをぽつりぽつりと話し始めた…。さらに、ひかるの携帯電話に残されていた写真が、拓朗をさらに突き動かすことになる。 事件の真相に近づこうと突き進み、興奮気味に報告をしてきた拓朗に対して、恵那の反応は妙に鈍かった。強いいら立ちを隠せない拓朗はついに、恵那に“本心“を問い詰めたが、返ってきた言葉は…。 |
09 | # 09 | DNA鑑定の結果をもってしても、本城彰が真犯人である事実は公にすることが許されず、行き場のない憤りを抱えた拓朗(眞栄田郷敦)は、さらに、刑事の平川を脅迫した疑いで会社を解雇されてしまう。この一件で、背後に真実を闇に葬ろうとする巨大な力を感じた恵那(長澤まさみ)は、無力な自分になすすべもなく、再び心身のバランスを崩していく——。 一方、大門副総理(山路和弘)の娘婿で秘書の大門亨に接触を図った村井(岡部たかし)は、拓朗にジャーナリストを名乗らせ、亨と引き合わせる。村井によると、亨は真面目で正義感が強く、決して政治家の秘書に向いているとはいえない男。実際、過去には村井の力を借りて大門の告発を試みたこともあるという。結局、最後は権力と忖度に屈したという当時の話を聞いた拓朗は、志こそ違えど、村井も今の自分と同じように、目の前にある真実を握りつぶされたことがあると知り、驚く。 そして、自分はこのまま終わらせるわけにはいかないと、本城逮捕の最大の壁である大門を排除する作戦に打って出る。亨もまた、いずれ大門の右腕となるであろう斎藤(鈴木亮平)の存在が決め手となり、ある覚悟を決めていて…。 |
10 | #10 | 大門亨が死んだ。大門副総理(山路和弘)の娘である妻と離婚し、事務所も退職し身ひとつになった亨が命を懸けて、大門に対するレイプ事件“もみ消し”疑惑を告発しようとしていたことを知る拓朗(眞栄田郷敦)は、その死の意味を理解し、言葉を失う。 一方の村井(岡部たかし)は、亨の正義を踏みにじり、自らの保身のため、身内の死をもってすべてに終止符を打とうとする大門のやり方、さらに、権力という名の悪から目をそらし、平然と報道を続けるマスコミのあり方に怒りを爆発させる。 『ニュース8』のスタジオに殴り込んできた村井のただならぬ様子を見た恵那(長澤まさみ)は、その真意を知りたいと、拓朗の元を訪ねる。しかし、亨を死に追いやったことに責任を感じ、かつての村井の忠告の意味を嫌というほど思い知らされた拓朗は、恵那の言葉に虚無感といら立ちを覚え、今度こそ、この一件から手を引くと宣言する。深い失意と恐怖に襲われる拓朗の言葉に、恵那が出した答えは…!? |
感想・レビュー
この圧倒的な傑作を観ることができ、とても感激しています。セリフの無駄がなく、すべてのシーンがハイライトとなっており、本当に素晴らしいドラマです。ストーリーが最短で駆け抜けていく感覚があり、面白すぎて二日間で一気に見てしまいました。一気に観る楽しさは、何とも言えない幸せ感があります!
正直に言うと、設定自体は刑事ドラマの最終回で見られるような典型的な要素が多いですが、そこに絡む人間の心理描写やその解像度の高さが特に際立っています。また、放送当時の社会情勢を考慮すると、制作に携わった方々の情熱が素晴らしいですね。
長澤まさみさんはピークを過ぎた女子アナ役を見事に演じ、眞栄田郷敦さんの若さゆえの無謀さが際立ち、鈴木亮平さんは圧倒的な大人の魅力と達観を表現しています。この三者のバランスが絶妙です。さらに岡部たかしさんや三浦透子さんなど、脇を固める役者たちも、それぞれがそのシーンの主役のように引き立ちます。
エンディング映像のポップな雰囲気から一転する禍々しさや、吉田ユニさんの手がけたメインビジュアルも非常にアーティスティックでクールでした。
出演者の演技が素晴らしい!
これまでのドラマランキングでもトップクラスの作品です。
時間をおいて2周視聴しました。こういったストーリーが好みです。登場人物の背景や人物像がしっかり描かれており、感情移入もしやすい点が魅力。以前観た本田翼のチェイスも結構面白かったのですが、エルピスはさらに深みがあり、見応えがあります。
キャストについても素晴らしい。長澤まさみ×眞栄田郷敦の組み合わせは最高です。長澤まさみは鉄板の魅力。眞栄田郷敦はこれまで特にピンと来なかったですが、今回はかなりハマりました。鈴木亮平の色気が際立っていました。
以前はアマプラの配信が途中で途切れてしまい、最後まで観られませんでした。しかし再配信され、ようやく完走。脚本の完成度が高く、導入から結末までしっかり設計された構成が光ります。長澤まさみが演じる主人公は、時に煮え切らないところがあり、視聴していてイラつく場面も。でも最終回の締め方は非常に良く、満足度は高いです。長澤まさみを中心に周りを固めるキャスト陣も見応えあり。眞栄田郷敦、岡部たかし、鈴木亮平、三浦透子らの演技はどれも力強く、特に眞栄田郷敦の初出演作だとは思えないほど良演技でした。とはいえ、いくつか解消しきれなかった点もありましたが、総じて完成度の高いドラマです。
冤罪事件を追うミステリーだと思っていたが、肝はそんな部分にはなく、報道やジャーナリズムの在り方を問う作品だった。浅川は、決死のオンエア前、最後の最後で目の前にいる人を信じることにしたんだね。
やっと見終わった!全体を通してのメッセージも良かったけれど、日常の細かな感情にも共感できて最高だった。気づけば村井さんが好きになっているのが不思議。最終回のエンディングも大好き!
他者の希望は、他者の犠牲の上に築かれる。正義に潜む危うさと暴力性をテーマにした作品。
かつて大嫌いだった村井さんが、いつの間にか大好きになっていた。情熱を燃やすおじさんって、本当に魅力的だと思わない?
#2571
自宅で視聴した2022年の日本ドラマ『エルピス』。監督は『モテキ』の大根仁。放送前から『全領域異常解決室』や『アトロク』で高評価を受けていたこともあり、気になって観てみた。
ストーリーは、過去に起きた10代女性の連続殺人事件の冤罪疑惑を追うミステリ要素が軸。ただし本作の肝は別にある。タイトルにある『エルピス』が「パンドラの箱」に残されたものと伝えられ、劇中でも『希望』と『災厄』の両義を持つ存在として描かれる。冤罪事件をきっかけに、落ちぶれたキャスターの浅川恵那(長澤まさみ)と落ちこぼれディレクターの岸本(真栄田郷敦)が、さまざまな厄難に巻き込まれながらも、ジャーナリズムへの情熱を取り戻していく過程が力強く描かれる。
物語が真相に迫るたび、それ以上の問題が立ちはだかるが、2人が再び職務に誇りを取り戻す瞬間は、熱いとしか言いようがない。観る者の胸を打つのは、直線的な推理だけでなく、登場人物たちが正義を信じて突き進む姿勢だ。特に印象的だったセリフは「私はもう飲み込めない」「良い人間になれば勝手にいい声になるんだよ」「たった1人で正しさに突っ走ってしまった」など、話数ごとに心に刻まれる言葉の数々。
主演2人もさすがだが、真のMVPは村井役の岡部たかしさんだろう。序盤の老害的な上司像から一転、芯のあるジャーナリストとしての信念を見せる演技には圧倒される。9話の葬儀シーンでの静かな凄み、そしてその直後の暴発的な行動は強い印象を残した。岡部さんの存在感は、本作を観た後に多くの作品で顔を見る理由にもなっている。
このドラマは、現実の世界でNOを突きつける難しさ、体制に抗う困難さを痛感させつつ、それでも希望を信じて前に進む力を描く。私はこの作品に出会えたことをかけがえのない経験として受け止め、誰かを信じる力=希望を日々の糧にして生きていこうと決意した。最後に、作中の名セリフと印象的な場面の数々が、視聴後の余韻を長く残す良作だった。
ちなみに途中の雑炊エピソードが出てくると、最終話を観終える頃には無性に牛丼が食べたくなる、そんな余韻も魅力。#ジャンル®️ジョブ
久々にこんなに面白いドラマを観た!展開が飽きさせず秀逸で、続編のシーズン2をぜひ作ってほしいなぁ。
冤罪事件の解決を、報道ではなくバラエティ班が追うストーリー。真実を明らかにする難しさ、つまり真実が明かされることに困る人々が邪魔をする様子がとてもリアルに描かれていて、思わず引き込まれた。回を重ねるごとに、真実を追求する姿勢が強まったり、敵に阻まれて挫折したりする登場人物たちの心情の変化が非常に生々しい。また、恵那が諦めてしまうと岸本が頑張ったり、岸本が挫けると恵那が奮起したりする様子は、互いにギリギリのところで支え合っているように感じられ、思わず『何とかしてほしい!』と応援したくなる。『仕事へのモチベーションを鼓舞するようなドラマ』。