1994年12月10日に公開の映画「オリーブの林をぬけて」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「オリーブの林をぬけて」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
オリーブの林をぬけてが視聴できる動画配信サービス
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オリーブの林をぬけてのあらすじ
『そして人生はつづく』の一場面に登場する、地震の数日後に結ばれた新婚カップル。しかし、実際に夫を演じた青年は、以前、妻役を務めた女性にプロポーズして断られていた。その過去を知ったキアロスタミ監督は、このエピソードを題材に映画を作る決意を固める。
オリーブの林をぬけての詳細情報
「オリーブの林をぬけて」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | アッバス・キアロスタミ |
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脚本家 | アッバス・キアロスタミ |
出演者 | タヘレ・ラダニアン ホセイン・レザイ モハマッド・アリ・シャバーズ |
カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ |
制作国 | イラン |
公開日 | 1994年12月10日 |
上映時間 | 103分 |
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感想・レビュー
前作よりもさらに複雑なメタ構造になっていて、現実とフィクションの境界が非常に曖昧でした🫣🫣
映画に映る可能性もあるから名前とか住所を教えて!というやり取りの中で、そんなのない!この地域に来れば会えるから!と言い切るおばちゃんが印象的でした
私はホセインが少しストーカーっぽくて怖かったかもしれません
タヘレからの良いサインが一切ないのに、、
やっぱりラストのジグザグ坂の長回しが素晴らしいです🫶
日常の小さな映画が、ふと心を癒してくれる。私の人生も大きなクライマックスはなく、静かに流れていく。電話をかけ直すために、何度も同じジグザグ道を往復するのが、逆に笑いを誘う。カーブを曲がる技術も向上してきたし(笑)。不条理を受け入れて、楽しんで生きていく。その様子は、アルベール・カミュの哲学を思い起こさせる。
美しい緑の坂道を、ただ眺めていたくなる。
風が吹くなか、映画に出演する若い女の人を探すシーンが印象的だ。映画の撮影の様子が、別の映画として私たちの目の前に現れる。若い男の人の不器用さと純粋な想いが、観る者の心を揺さぶる。
『友だちのうちはどこ?』の男の子は、少し成長した姿を見せ、微かな嬉しさを感じさせる。
『そして人生はつづく』のあの場面を何度も撮影しながら、階段の上での光景も同時に映していく。
若い男の人は若い女の人を好きになり、彼女へ想いを伝えることはできない。恋は不器用に本気を伝えるが、彼女は振り向いてくれない。観ている私たちは切なくなる。
撮影が終わり、歩いて帰る女の人を追いかける男は、話を続ける。オリーブの林を坂の上から捉え、追いかける姿を遠くまで映し出すと、二人の距離が縮むかのような瞬間があり、遠くで彼が何かを話して戻ってくると映画は終わる。
最後は遠景だけ。オリーブの林が美しく、声が聞こえないからこそ、いろいろと想像が広がる。忘れられない。ラストだけでなく、些細な場面も美しい。アッバス・キアロスタミ監督の凄さと魅力を、改めて感じさせてくれる作品だった。
「君はページをめくってくれればいい。」
こんな恋愛映画、今まで観たことがない。この3部作は本当に面白くて、誰かに勧めたくなる作品だ。
最後の最後まで、二人の行方が気になって画面に釘付けだった。監督はずっと二人をくっつけようと画策しているのが伝わってくる。
長い撮影期間を経て、キャスト同士が恋愛関係になることが多いのだろうかと感じさせる瞬間がある。
1993年の作品だが、イランの識字率についての描写は興味深い。ホセインがお茶を運んでくれるシーンも印象的だ。二人分の余白を残すために、監督はあえてその場面を省いたのだろうか。
記録用
アッバス・キアロスタミ監督による作品。
「友達の家はどこ」「そして人生は続く」に続く三部作の最終作である。
「そして人生は続く」に登場した端役の男性の恋愛模様に焦点を当てた作品で、彼は元々一般人の素人である。
この作品は「そして人生は続く」の後のイランを描き、震災により崩壊した国に恋愛という希望の光が差し込む様子を映し出している。
「そして人生は〜」では虚構の劇映画を通して外側の現実、すなわち被災地を映し出していたが、今作では現実の被災地から内側のイランの被災者たちのその後を覗き込んでいるかのようである。
ドキュメンタリーでもなく、純粋な劇映画でもない。この曖昧さを探求しながら、新たなものを模索している姿勢が感じられる。
緊張感(ドキドキ)と期待感を抱えながら見入ってしまう長回しのロングショットが驚異的だ。動きと音楽だけで事の進展を伝えるその技術も神業と言える。
結果はどうだったのか?上手くいったのか、いかなかったのか。先の展開に気を引きつけ、緊張感と期待感を持続させるロングショットの見事な超長回し。
アッバス・キアロスタミの「ジグザグ道3部作」の第3作目。この作品は、前作「そして人生はつづく」の撮影現場を再現したドラマで、メイキング風のモキュメンタリーとも言える。大地震の翌日に結婚した前作中のエピソードとは裏腹に、実際にはレンガ職人の手伝いをしている青年ホセインと娘タヘレの苦悩が描かれており、一風変わったラブストーリーのようでもある。
ホセインは役者としてだけでなく、撮影現場での雑用もこなしています。彼は家を持たず、読み書きもできない。そのため、彼の結婚観には共感を呼ぶ部分があり、タヘレと結婚したいと思う理由も理解できる。
ホセインがタヘレへの求婚を熱心に語るシーンは胸を打つものです。階段の上下での動きは、撮影の裏側と表舞台を象徴しており、過去と未来の対比を感じさせる巧妙な演出が施されています。撮影スタッフの背後には、前作で探し回ったアハマドプール少年が成長した元気な姿も見受けられます。
しかし、ホセインの熱弁を聞いているうちに、徐々にその熱が冷めていきます。この階段の切り替えショットは、監督の慣習批判的な意図を明確に示唆しています。ラストでは、タイトル通りの遠景ショットがコミカルな要素を加え、素晴らしい印象を残します。
女性の視線を自分に向けられたと勘違いする男性の愚かさが際立っており、ただタヘレがハッキリ「No」と言わない点もまた興味深い。これは監督の意地悪な演出とも言えるでしょう。
印象に残ったのは、小道具として使用された数多くのゼラニウムの鉢植えです。
『友だちのうちはどこ?』と『そして人生はつづく』に繋がるアッバス・キアロスタミのジグザグ道三部作の第3作目。前作で見られた特定のシーンの裏側が描かれています。
独特な構成が興味深く、今作の主なキャラクターであるホセインの淡い恋心が恋愛や結婚に関する哲学的な価値観を交えて表現されています。このストーリーは非常に魅力的で、堂々巡りの演出がキアロスタミらしさを引き立てています。
ホセインはタヘレという女性への想いを言葉にして伝え続けますが、タヘレは終始冷淡で無口。彼女の心の内が全くわからないもどかしさがあり、それが甘酸っぱさを醸し出し、単なるラブストーリーとしても楽しめます。
神の視点で見守る純粋な愛。
前作『そして人生はつづく』で知られた夫妻が、地震の直後3日で結婚したエピソードを核に描かれる本作は、地震の衝撃だけでなく教育格差と経済格差といった社会問題も孕んでいる。ふたりの意思だけでは越えられないさまざまな障壁の中で、主人公ホセインの真っ直すな愛はオリーブの林を駆け抜けていく。製作費は未公開。
前作と似たような内容の気もするが、『友だち~』の主演兄弟が登場するものの、物語の中心には戻ってこない。別の物語で主人公だったキャラクターたちが存在している。