2000年12月2日に公開の映画「初恋のきた道」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「初恋のきた道」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
初恋のきた道が視聴できる動画配信サービス
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初恋のきた道のあらすじ
華北の美しい村に、ある日都会から若い教師がやってくる。彼に恋心を寄せる少女は、言葉にはできない想いを料理に託して伝えようとする。その思いは彼の心に届くが、時代の波が二人を離れ離れにする──やがて別々の道を歩むことになる。
初恋のきた道の詳細情報
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初恋のきた道を無料で見る方法は?
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初恋のきた道のよくある質問
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Q映画『初恋のきた道』のあらすじを教えてください。
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A
『初恋のきた道』は、中国の農村を舞台に、若い女性ズオ・ディと都会からやってきた若い教師との恋愛を描いた物語です。ズオ・ディは彼への思いを募らせ、彼のために毎日道へ出かけるようになります。物語は、彼女の純粋な思いと伝統的な価値観の間で揺れる心情を繊細に描きます。
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Q映画『初恋のきた道』の見どころは何ですか?
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A
『初恋のきた道』の見どころは、美しい自然風景と素朴な農村の暮らしを映し出した映像美です。監督のチャン・イーモウは、色彩豊かな映像と静けさの中に感情を表現することで、観る者に深い感動を与えます。
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Q『初恋のきた道』の監督は誰ですか?
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A
映画『初恋のきた道』の監督はチャン・イーモウです。彼は中国を代表する映画監督の一人で、美しい映像表現で知られています。
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Q『初恋のきた道』はどんなテーマを扱っていますか?
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A
『初恋のきた道』は、初恋の純粋さと失うことの恐れ、伝統と現代の価値観の衝突をテーマにしています。主人公ズオ・ディの一途な思いは、地域の文化や伝統の中での葛藤を浮き彫りにします。
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Q映画『初恋のきた道』の主演女優は誰ですか?
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A
映画『初恋のきた道』の主演女優はチャン・ツィイーです。彼女は主人公のズオ・ディを演じ、その魅力的な演技で広く注目を集めました。



初恋のきた道の感想&レビュー
初見の鑑賞。配信経由で、チャン・イーモウ監督の作品として視聴した。主人公の母親の半生を、息子の回想という一人称視点で綴るドラマ仕立ての語りが、見事に機能している作品だった。
現在(プロローグ)過去(本編)現在(エピローグ)というブックエンド型の構造は、平坦なラブストーリーに留まらず、映画的な快感を生み出す効果的な手法として機能する。フレームナラティブの一種であり、プロローグで描かれる「因習に縛られる老女の我儘」が、物語を進むにつれて本体の回想を通して深い意味をもたらし、エピローグで観客にカタルシスを与える練った設計だ。
回想部分では、チャン・ツィイーのアップショットが多用され、時間的な比率としてかなりの割合を占めていると感じる。それでも視聴を苦にさせないのは、彼女の目線の移動や微細な表情の変化が物語を動かしていくからだ。加えて、キャメラや照明の丁寧な仕事が、全体の緊張感と美しさを支えている。序盤には同じ構図・同じ表情が連続して若干の退屈を招くところもあるが、中盤にかけて表情のディテールが豊かになり、飽きることなく見終えることができる。監督の狙いなのか、チャン・ツィイー自身が撮影を重ねる中で演技が深化したのかは定かではない。
この映画の本体は、チャン・イーモウ監督のデビュー作『紅いコーリャン』とは異なり、主人公チャン・ツィイーの一人称を軸に、息子の視点によるプロローグとエピローグで行き来する構造をうまく調和させている点が特筆される。映像面でも強い色彩表現が印象深い。秋の黄色い木々や冬の白い雪原を背景に、赤い衣装が視覚的に強く残る。野原や雪原を駆けるシーンは、彼女の一途さと不器用さを象徴するような走り方で、登場人物の性格を巧みに表現していた。
エピローグで登場する老いた母ディの歩き方が、若い頃の姿と似せて描かれている点にも、演出の丁寧さが感じられる。さらに、村を離れる先生をめぐる、ほぼ台詞なしで進む一連の連続ショットは極めて印象的だ。
このシークエンスでは、チャン・ツィイーが先生の馬車を追い、髪留めを探して見つけ、割れてしまった茶碗を職人が直す場面へと連なる連鎖が、緩急とリズムの連携によって強い余韻を残す。茶碗の修理に使われる「鎹直し」という中国の技法をクローズアップで捉えた演出は、後の彼女の涙の意味を際立たせる効果的な編集だった。
従来の恋愛ドラマの型には依らず、主人公の一途な恋心を息子の回想で語り、現在へ戻るエンディングで映像的・ドラマ的なカタルシスを生むという構造は、非常に練られた作品だ。ただしエピローグがやや長めに感じられる点はある。終盤の「故人を抱いて帰路につく」場面でカタルシスを最大化して、もう少し端的に締めても良かったかもしれない。
総じて、色彩表現を筆頭にした映像美と、チャン・ツィイーの圧倒的な演技、そして細部にわたる演出の丁寧さが光る佳作である。彼女の存在感と、回想を軸に据えた構造の巧みさが、長く記憶に残る一本だった。
初めての鑑賞。
チャン・イーモウ監督に関連して配信で観ることにした。
主人公の女性(チャン・ツィイー)の息子の回想を通じたナラティブは、特有のドラマを見事に表現していた。
「現在(プロローグ)過去(本編)現在(エピローグ)」との構造が非常に効果的で、単調なメロドラマにとどまらず、映画的な魅力を引き出していた。
これはいわゆるフレームナラティブの一種であり、プロローグで「伝統に囚われた老女の我儘」として描かれるキャラクターが、本編を通じてその真意が明かされ、エピローグで観客にカタルシスを与える、緻密に設計された構造だった。
回想部分では、チャン・ツィイーのクローズアップが豊富に使われており、体感では約10%から20%ほどの時間彼女のアップが映し出されていたと感じた(実際にはそれほど多くないかもしれないが)。
多くのクローズアップにもかかわらず見ることができたのは、チャン・ツィイーの目線や微笑みなど、細かな表情が物語を進行させていたからだと思う(それを撮影したキャメラや照明の技術も素晴らしかった)。
最初の方は「同じような構図、表情」が続いて少し飽きが来たが、中盤から表情が豊かになり、視聴を続けることができた(演出上の意図なのか、それとも本作が初出演のチャン・ツィイーが成長した結果なのかは不明)。
この映画は、チャン・イーモウ監督のデビュー作『紅いコーリャン』とは異なり、主人公チャン・ツィイーの視点に完全に寄り添い、その前後に息子の視点を配することでうまく調和させていたと思う。
また、映像面でも印象的なショットがいくつもあった。
全体的に、監督の色彩表現が素晴らしかった。
四季の移り変わりを背景に、秋の黄色い木々や冬の白い雪原、そこに彩りを添える赤い衣装のチャン・ツィイーが印象的だった。
彼女が野原や雪原を走るシーンが多く、そのややドタドタとした走り方が、キャラクターの一途さや不器用さを巧みに表していた。
エピローグでは、老親として演じたチャン・ツィイーの歩き方が若い頃の似た印象を与え、丁寧な演出が感じられた。
また、先生(チョン・ハオ)が村を去った際のチャン・ツィイーの表情をほぼ台詞無しで描写したシーンが印象深かった。体感で6~7分ほどのシークエンスでは、
「先生の馬車を追う」「失くした髪留めを数日後に見つける」(母親が壊れた茶碗を職人に修理してもらう)「それを見つけて涙する」、
という流れが繊細でリズミカルであり、本作の中でも特に記憶に残った。
余談になるが、茶碗の修理は中国の「鎹直し」という技術らしい(最初は「金継ぎ」かと思っていたが違ったようだ)。
その職人の技を長めにクローズアップしたことが、チャン・ツィイーの涙の意味を際立たせる良い編集だったと思う。
一般的な恋愛劇の構造に沿わず、すれ違いや障害を強調せずに、主人公の一途な恋心を息子の回想で語り、時制上の「現在」に戻るエンディングで映像的でドラマ的なカタルシスをもたらすというトリッキーな構造で、緻密に練られた良作だと思う。ただし、エピローグはやや冗長で、「故人を担いでの帰途」の部分で終わってもよかったかもしれない。
20年ぶりくらいに観た映画だけど、やっぱりよかった。いや、最高すぎる。チャンツィイーのかわいさとひたむきさ、いじらしさ、素直さ、そして強さは、時代を超えて普遍的で、むしろ正義のようにすら感じる。カラーの場面しか記憶になかったが、モノクロのストーリーがサンドイッチのように挟まれているおかげで、全体が生き生きと息づき、心に深く染みる。
私のお気に入りの作品です。物語の主人公は語り手の男性で、故郷へ続く「道」が印象深いシーンの積み重ねを通じて描かれています。父と母の愛の物語がとても素晴らしく表現されているのです。白黒とカラーで現代と過去が対比され、現代は忙しく発展していますが、どこか冷たさが感じられます。一方、過去(文化大革命初期)は人々のぬくもりを感じさせる暖かな季節の移ろいがあり、里山の美しい色彩豊かな時代が、心と自然、社会が連動して描かれている点が見事だと思いました。チャンツィーイーさんの「涙」のシーンは、大女優を彷彿とさせる素晴らしいショットでした。
ヒロインを務めた女優の可愛らしさが強烈に印象に残り、後になってそれが有名なチャン・ツィイーさんだと知って納得。日本でもきっと人気が出るはずだ。とはいえ、チャン・イーモウ監督の作品はどれも好きだが、本作はその魅力を強く感じられなかった。カバー写真の美少女があまりにも可愛かったせいで、私はこの話が恋される側の話だと勘違いし、村に来た美少女に一方的に恋する純粋な少年の切ない恋物語だと思っていた。でも、途中でしばらく会えない時期があっただけで、特に大きな波風もなく普通に結ばれてしまう展開だったので、少し肩透かしをくらった感じだった。
ディの健気さには涙がこぼれそうになる。ディは先生しか目に入っていないみたい。どうしても気づいてほしくて、必死に視線を送る。寒い中、ずっと待っている。お願い、ディに幸せが訪れますようにと、心から祈った。
監督 チャン・イーモウ×原作 パオ・シー『初恋のきた道』 母と父の若き日の純愛を描く感動作
主演 チャン・ツィー、共演 チョン・ハオ、スン・ホンレン、チャオ・ユエリンほか
都会で暮らす息子 ユーシェン(スン・ホンレン)は父の訃報を受け、母が暮らす華北の小さな農村へと帰郷する。父は村の小学校を40年以上一人で支えた教師だったが、校舎の建て替えの陳情中に他界。遺体を町から村へ運ぶ葬列の儀式をめぐり、村長は費用を口実にしても葬列を望む母 チャオディ(チャオ・ユエリン)に対し、伝統を重んじる姿勢を貫く。
物語は、チャオディが18歳の時に村に初めて小学校が建つことになり、20歳の教師 チャンユー(チョン・ハオ)と恋が芽生えるところへとさかのぼる。村人たちは自由恋愛の機会が少ない時代、チャオディは一瞬の恋を急いで赤から華やかなピンクへと衣装を変える。学校建設を巡る日常と、村の女性たちの協力、昼食を持ち寄る暮らしが描かれる。
映像は現代と懐かしい時代の移り変わりを、白黒/セピアとカラーの切替で表現。古き良き時代の雰囲気と現代の感性が交錯する演出が特徴だ。
華北の四季が織り成す自然美は見事で、チャン・ツィーの純愛演技が光る。文化大革命という激動の背景が物語の緊張感を支え、十数年に及ぶ動乱の時代を巧みに描く。
葬列の儀式は財政的な負担を越え、村の生徒たち約100名が無償で奉仕する場面に、教師の人柄と信頼が深く伝わる。
町と村を結ぶ道は、先生に会いたくて人が行き来したり、先生を待つ初恋の思い出が詰まった場所として描かれる。
香港・中国の女優陣も魅力的な存在感を放ち、作品全体を彩る美しさと華やかさが際立つ。
思ったより平凡に感じたが、ノスタルジーを呼ぶ作品だった。特に、映画デビュー作となるチャン・ツィイーの初々しさが際立っていた。
チャン・ツィイーの可愛さが際立つ!顔立ちも衣装も仕草も、すべてが魅力的。
おじいちゃんの瀬戸物修理の技術は圧巻。細部へのこだわりが光る腕前だ。
自分が死んだとき、どれだけの人が私を悼んでくれるのだろうか?
鮑十(パオ・シー)の原作を基に、張芸謀が監督を務めた章子怡(チャン・ツィイー)の映画デビュー作です。心を寄せる教師に恋した少女の健気な想いが通じるまでの物語や、切ない別れの情景が描かれています。文化村ル・シネマにて上映中。
ディの健気さと生活感溢れる美しい描写が相まって、素晴らしい映画に仕上がっていた。チャンツィイーの美しさも際立っていた。