1962年12月26日に公開の映画「しとやかな獣」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「しとやかな獣」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
しとやかな獣が視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
しとやかな獣のあらすじ
芸能プロの会計係・三谷幸枝は、魅力を武器に男たちから資金を巧みに引き出す女。彼女は男性を渡り歩きながら、夢を実現するために必要な資金を手に入れていく。その手法は、彼女の長年の目標達成のための戦略だった…。
しとやかな獣の詳細情報
「しとやかな獣」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | 川島雄三 |
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脚本家 | 新藤兼人 |
出演者 | ミヤコ蝶々 伊藤雄之助 小沢昭一 山岡久乃 山茶花究 川畑愛光 浜田ゆう子 船越英二 若尾文子 高松英郎 |
カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ |
制作国 | 日本 |
公開日 | 1962年12月26日 |
上映時間 | 96分 |
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感想・レビュー
下衆オブ下衆あんな親子の会話は最悪すぎる! それでも作風はしたたかで現代的、斬新さと笑いが光った。精神の廊堂のような場面設定がとりわけ決まっていた。50〜60年代の若尾文子の出演作の多さには驚かされるが、当時の労働条件には心配になる。
遠回しでありながら芯を突く皮肉と風刺の表現、洒落たユーモアのセンスに強く惹かれる。上品に人間の欲望や矛盾をえぐる視点が魅力的だ。素晴らしい劇を観た。
軽快な会話劇としてとてもおもしろい。外見はおしとやかな普通の両親に見えるが、実は計算高く自分たちの利益のために動く。息子や娘も巧みに利用する。その家族にはどこか不思議な魅力があった。若尾文子が演じる会計係は妖しく、男を虜にするキャラクターとして印象的。舞台劇さながらの演出で、見ごたえのあるコメディだった。
鑑賞記録
邦画としては珍しい、ほぼワンシチュエーションの作品で、少ない制作費でも素晴らしい作品ができる典型例でした。まず、脚本が非常に優れており、カメラアングルも独特です。また、出演者のセリフ回しや演技が素晴らしい!この時代の邦画には魅力があります。
現在、国立映画アーカイブで開催中の「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」では、「私が憧れた女優たち~梶芽衣子デビュー60周年企画」という特集が行われています。
梶芽衣子氏が、ぜひ若い世代に見てほしいと選んだ、異なる4作品が上映されます。
本日は、ルキノ・ヴィスコンティ監督、アラン・ドロン、アニー・ジラルドが出演する『若者のすべて 4Kレストア完全版』(1960年/179分)と、川島雄三監督、原作・脚本新藤兼人、若尾文子、伊藤雄之助、山岡久乃の主演作『しとやかな獣』(1962年/96分)が上映されます。
『しとやかな獣』(1962年/96分)は、新藤兼人の原作・脚本を基に、川島雄三監督が手掛けた作品です。
物語は、元海軍中佐の前田時造(演:伊藤雄之助)がその家族と狭い団地での生活を描いています。彼は商才に欠け、事業に失敗を重ねながら、子どもたちを使い他人の金を巻き上げていきます。息子は芸能プロでギャラを横領し、娘は小説家の妾になり、その影響で家族全員がその団地に住み着いてしまいます。問題が表面化する中、横領された芸能プロの社長が団地に来訪し、状況はさらに複雑になります。
密室劇として一つの団地の部屋での撮影にも関わらず、洗練されたカメラワークが観客を惹きつけます。主なキャストである伊藤雄之助と山岡久乃の夫婦は印象的で、特に山岡が演じる腹黒い悪妻としての魅力が際立っています。
また、若尾文子氏は清楚さと計算高い悪女を絶妙に演じ、出演時間はわずか10分にもかかわらず観客に強い印象を残します。彼女の人気投票でも1位を獲得したことにうなずけます。
作品はポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』を彷彿とさせる社会風刺を交えたブラック・コメディでもあります。上映後には、貴重な梶芽衣子氏のトークが行われ、意外にも彼女が憧れの女優として若尾文子氏を選んだ理由や、演技の師匠とのエピソード、役を選ぶ際の姿勢などについて、おおよそ1時間にわたり深い興味を持って語られました。生の梶芽衣子氏の眼差しに引き込まれました。
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梶芽衣子さんセレクトの二本を鑑賞。長尺『若者のすべて』のあと、疲労感の残るタイミングに、意外性のある変化球の映画で良かった。
ありえない視点から団地の居室で忙しく準備する雄之助と久乃からスタート。どこか吉本新喜劇風。
若尾文子さんの出番が多くない意図を、新藤兼人が意図したのか?川島雄三の関与は?
小沢昭一の悪ノリを、心理状態をお能で表現するなど、こうした川島雄三の側面もあるのかと感じる。
しとやかな獣の若尾文子さんだが、『女系家族』の彼女にはさらに一歩及ばない印象。
部屋から見える空のバリエーション。古賀春江のシュルレアリスム風の絵画をモチーフにした演出や、アドバルーンのような要素も感じられる。
色合いが不穏で、ゴショヘーの『猟銃』で岡田茉莉子さんが入院した病室から見える煙突の煙を連想させる場面も。
ぴあフィルムフェスティバル2025で出会った二本立てのうち、特に強く印象に残った作品です。若尾文子の麗しさは言うまでもなく、新藤兼人の脚本が生み出すテンポ感が抜群で、観客をぐいぐい引き込みます。
四人家族が暮らす団地の一室を舞台に、二日間を描く作品。二間続きの室内がまるで舞台劇のように展開しますが、ベランダの柵越し、食卓の下、鴨居越しなど、さまざまな角度から視線を切り替えて楽しめる工夫が素晴らしい。
ごく普通の団地でありながら、登場人物たちは次々と犯罪に手を染め、それを平然と語るさまがコミカルで痛快。特に父親の口の上手さと、それを聞く母の父を立てつつの相槌のリズムが光ります。時を止めるように心の内を語る場面、あるいは心の会話へと移ろう場面がユーモラスで興味をそそります。死刑囚を連想させるような緊迫感の描写も、思わず身を震わせます。最後に、いびきをかく父を振り返る母の表情には凄みが宿り、観終わっても余韻が残ります。
登場人物たちの毒舌が絶妙で、観る者を強く惹きつける。ラストの表情は圧倒的で、言葉がなくても全てを語り尽くす力を見せる。本作は空模様の描写にも注目して味わうべき一本だ。
最初は昔の風景を楽しむつもりで観始めたが、いつの間にか人間ドラマの奥深さに魅了されていた。今のドラマには、コンプライアンスを遠慮せず大胆に踏み込む作品がもっと増えてほしい。とても面白かった。
あのさ、ほんとにすごく面白いんだけどマジで!
笑って見てたら急に、本能むき出しの獣のような目をしてくるから、怖くてたまらない。
ドラえもんの放送事故みたいな気持ち悪さがある。
太鼓と笛の音がずっと大げさでおかしいんだけど、掴めない感覚が強くて、すごく人間味がある。恐ろしいよ!
彼らは家から一歩も出てないのに
それなのに “愛” とか言ってるんだから、馬鹿みたい!
私はもう関係ないから、どうにでもなればいいんじゃない?