1961年4月25日に公開の映画「用心棒」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「用心棒」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
用心棒が視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
用心棒のあらすじ
対立する2人の親分がいる宿場町に、浪人が姿を現した。一方の親分である清兵衛に、自ら用心棒として雇うよう提案し、敵である丑寅の子分を一瞬で倒す。しかし、清兵衛の裏の意図を察知した浪人は、用心棒の役を辞退することに。そんな時、丑寅の弟が銃を手にして戻ってくる。
用心棒の詳細情報
「用心棒」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | 黒澤明 |
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脚本家 | 菊島隆三 黒澤明 |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | 時代劇 |
制作国 | 日本 |
公開日 | 1961年4月25日 |
上映時間 | 110分 |
感想・レビュー
黒澤作品を初めて観賞した感想です。ファーストインプレッションは、まず半世紀前の日本人の表情や動きに強く心を打たれたこと。続いて、イントネーションや間の取り方に現代にはない独特さを感じ、抑揚のある話しぶりや大げさにも映る身のこなしが、感情を乗せやすい印象を作っていました。
作品そのものについては、後年のアメリカ映画の基礎となったとの評もあるように、ストーリーは西部劇的な構成を取りつつ、テンポやカット割り・つなぎ方は現代の映画にも通じる洗練を感じました。とくに三船敏郎の演技は現代の役者にも引けを取らない、むしろ緻密で迫力のあるものでした。存在感があり、声や立ち居振る舞いが格好良かった。
印象的だったシーンは、子連れの一家を助けた三十郎を卯之助と伊之助が訪ねてくる場面です。作品の中でも最も緊張感の高い瞬間だったと思います。演技とやり取り、間の取り方、そしてカット割りの妙は特に際立っており、演技とストーリー展開が緊密に結びつく場面が印象的でした。具体的には、卯之助に手紙を見られると悟った権爺が手紙に手を伸ばし、それに反応した卯之助が権爺の手を抑える場面。こうした、言動がその後の展開へ直接影響する演出は、セリフだけでなく間や間合いで物語を構築していく高度な手法だと感じました。私自身は映画を撮ったことはありませんが、この点には特に感嘆しました。
とにかくキャラクターが際立っている。日本のアニメが世界に広まり人気を集める理由の一つは、黒澤が築いたキャラクター文化の基盤があるからだろう。とはいえ、三十郎って一体何者なのか。そんな謎を残すところが、作品の魅力だ。
日本のエンタメを代表する作品のようだ。
非常にスタイリッシュだ。
結末がとても感動的だった。
25-82
モノクロなのに圧倒的なリアリティがある。三船敏郎の演技力は並外れている。素人でも彼の才能がひしひしと伝わってくる。
冒頭からそうだったが、この時代の映画の特性上、大声を出すシーンはほとんど何を言っているのか聞き取れない。途中からは、お願いだから誰も叫ばないで、、!!と思ってしまった。皆がすごく叫んでいた。
風ッ! 光ッ!そんな風情が感じられて、よかった。ずばずばと、人は死んでいく。
冒頭で枝を空へ投げ、落ちた向きで行き先を決める無法者スタイルの元祖かもしれない。野良犬が人の手を咥えて通り過ぎる瞬間の掴みは強烈で、ベッケルばりの往復ビンタを連想させる。人を斬る場面に効果音がないのは、オーガニックな緊張感を生み出す演出だ。黒澤明は120分以内の作品の方が絶対に面白い、という意見もある。
加東大介の演技が好きです。コミカルさを保ちつつ、死体桶を一緒に担いでしまうヤツというユーモラスな側面。無機質にも見える気分屋の裏にある人情を、中盤から終盤にかけての連続する場面で見せてくれる三十郎の魅力は格段に増します。過度にウェットにならず、最期をサラリと去っていく締め方も最高ですね。
セルジオ・レオーネの作品も好きだけど、こちらの方もいい。やっぱり脚本が抜群に秀逸で、三船敏郎が本当にかっこいい。
褒められたり非難されたりするものには逆に惹かれたくなる性質がありますが、この作品については。
完璧さを追求するというより、隙や欠点を全く気にしない姿勢が、自分の好みにぴったり合い、久しぶりに観た今回は心から満足してしまいました。
特に良いのは、時代小説の定型をしっかり守りつつ、少し外したアレンジを施したプロットです。山本周五郎原作の場合、作者のサービス精神によってやや過剰になることもありますが、結果的に「上品なスラップスティック」に仕上がっています。東野英治郎や加藤大介が少しでも余計なセリフを言うとイライラするのは目に見えますが、一方で、喋る役が仲代達也というのがまた良いところです。さらに、テーマ音楽も古びません。
うーむ、普通の感想しか出てきません。強いて言えば、「セリフが聞き取りづらい」という感想が最近の邦画の定番になっていますが、それは話せない単語が聞き取れないという、外国語学習の現象に過ぎません。当時の一般教養としての日本語の語彙が、今の自分には合っていないという意味です。録音技術のせいにするのは、まあ、自分たちのよくないところですね。
レビュー2500作直前・映画温故知新シリーズ 黒澤明の代表作を再訪。
黒澤映画の中でも観やすさが際立つ一作として改めて鑑賞しました。エンターテインメント性を全力で貫く傑作で、観る者を飽きさせません。
音楽は佐藤勝が全編を支配するかの如く響き渡り、タイトルからエンドロールまで音楽が作品のリズムを決定づけます。こんなふうに映画全体で音楽が連動する作りは、スターウォーズのようなスケール感を思わせ、ジョージ・ルーカスが何かを学んだのではと感じさせます。
もちろん音楽だけでなく、宮川一夫のカメラ、菊島隆三の脚本、そして黒澤監督の演出が一体となり、血の臭いが漂う抗争劇をユーモアと緊張感の両方で高水準のエンタメへと変えています。
宮川のカメラは風の質感まで伝え、冷たい風が吹く宿場の空気を生々しく描き出します。一家間の対立と三船敏郎演じる用心棒の存在感を、画面構成だけで一目で伝える美しさは、観客を自然と物語の芯へ引き込みます。
俳優陣も揃って高水準。特に三船敏郎の演技力は圧巻で、旅の浪人をここまでリアルで人間味豊かに描ける俳優は他にいないと言えるでしょう。脇役陣も充実しており、東野英治郎の宿の解説役としての安定感、加藤大介が『七人の侍』時代とは少し異なる小物感を持つ役柄を演じる点も見どころです。
『椿三十郎』で三船の好敵手を演じた仲代達也が、本作では銃を携えた若親分をコミカルに演じ、場を盛り上げます。最後の斬り合いについては好みが分かれるところもありますが、肩の力を抜いて楽しめる、気負いのないクロサワ映画の名作です。