2025年5月9日に公開の映画「噛む家族」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「噛む家族」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
噛む家族が視聴できる動画配信サービス
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噛む家族のあらすじ
人を見ると理性を失い、噛みつき感染させてしまうゾンビの家族。これまで人目を避け、家の中から一切出ることなく静かに暮らしてきたが、外を知らない娘のために父親は、人間と共存していきたい――せめて自分たちを受け入れてほしいと願っていた。ある日、家の前で起きた事故の被害者を娘が噛んでしまったことをきっかけに、このままゾンビ感染者を増やしていこうと決意する父親。SNS上ではゾンビは物珍しく、多様性の時代だと一時は持てはやされるが、ゾンビ一家の炎上をきっかけに世論が変わっていく。
噛む家族の詳細情報
「噛む家族」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | 馬渕ありさ |
|---|---|
| 出演者 | 下東久美子 伊藤元人 本間駿佑 東杏璃 濱名香璃 田口ゆたか 登坂香代子 福田航 藤澤こころ 赤染萌 辻智輝 阿久澤菜々 阿部能丸 隈坂健太 齋藤英文 |
| カテゴリー | 映画 |
| 制作国 | 日本 |
| 公開日 | 2025年5月9日 |
| 上映時間 | 49分 |
噛む家族の公式PVや予告編動画
「噛む家族」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
噛む家族を無料で見る方法は?
「噛む家族」を無料で視聴するなら、「Prime Video」「Lemino」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
噛む家族のよくある質問
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Q映画『噛む家族』のあらすじはどのようなものですか?
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A
『噛む家族』は、ある平凡な家庭に訪れる異常な出来事を描いた映画です。家族の一員が突如として噛み付き始め、戸惑う家族がその原因を探ることで、家族愛や絆について考えさせられるストーリーです。
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Q映画『噛む家族』にはどのような登場人物がいますか?
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A
映画『噛む家族』の主な登場人物は、家族の父親、母親、そして噛み付き始める子供です。各キャラクターの個性が、物語を進めていく上で重要な役割を果たしています。
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Q映画『噛む家族』のテーマやメッセージは何ですか?
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A
『噛む家族』は、家族の絆と理解をテーマにしています。異常事態に直面する中で、家族がどのように協力し、問題を乗り越えていくかが描かれており、家族愛の重要性を伝えるメッセージ性があります。
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Q映画『噛む家族』の制作スタッフや監督について知りたいです。
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A
『噛む家族』の監督は新進気鋭の監督で、家族の中のドラマとホラー要素を織り交ぜることで、新しい映像表現を追求しています。スタッフには、経験豊富な映像クリエイターが協力し、作品の独特の雰囲気を作り上げています。
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Q映画『噛む家族』のビジュアルや音楽についての特徴は何ですか?
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A
『噛む家族』は、ダークでミステリアスなビジュアルが特徴です。音楽は緊張感を高めるために巧みに使用され、場面ごとに緩急をつけながら観客を作品に引き込んでいます。



噛む家族の感想&レビュー
ポスターのインパクトに惹かれて鑑賞。
多様性の時代にゾンビとして生きる家族を描く、ジェラードン風のコントさながらの設定を持つコメディ短編です。現代社会の潮流を絡めた新感覚のゾンビ映画として成立しており、面白さを感じます。
ただ、生きている人間を見た瞬間に理性を失って襲ってしまうゾンビたちが、日常的に外出したり人に会いに行くなど、いささか迂闊すぎる点は笑いの要素となっています。
細部まで完璧に考え抜かれているわけではないですが、嫌いにはなれません。
人間とゾンビの共存を目指す、ゆるさと社会派要素が絶妙に混ざったコメディ作品。ホラー寄りの要素を抑え、のんびりと楽しみたい人にぴったりの脱力系ゾンビ映画です。
ゾンビの両親の元で生まれた主人公は、長い間家の中で過ごし外の世界を知らずに育ちます。ある夜、車の衝突音に目を覚ますと外の世界へ出る機会が訪れ、事故現場で被害者と運転手を襲ってしまい、結果的に二人をゾンビ化してしまいます。退屈だった彼は、家の中が賑やかになったことを喜び、仲間を増やして人間社会へゾンビの存在と生活を広めようと動き出します。
本作のゾンビ設定は、一見普通の人間と変わらないが、人間が視界に入ると興奮して襲ってしまうというもの。人間の匂いには反応せず、アイマスクやサングラスを付ければ平静を保てるという特徴も用意されています。テレビに映る人間にも同様の反応を示し、襲われた人間はゾンビへと変わってしまうのです。
正直なところ、前半の設定には引っかかる点がいくつかあります。例えば、視界を完全に遮るアイマスクは理解できるものの、サングラスでは夜間に人間を察知できてしまうのではないか、リビングにテレビを置いたままにしておくのは不便ではないか、など理屈を考えずにはいられません。画面外での反応やスマホや動画配信時の挙動も気になる要素として挙げられます。とはいえ、これらはコメディのノリを支えるための設定であり、過度に気にする必要はないでしょう。
さらに、周囲の人間をどんどん巻き込んでゾンビ化させる展開には違和感も。ゾンビ化は一人の人生を終わらせる重大な出来事にも関わらず、あまりにも軽く感染させてしまう場面があり、倫理的な違和感を覚える人もいるかもしれません。しかし物語はこの点を後半で人間側とゾンビ側、双方の視点を対立させる形で描き返し、現代社会の多様性やSNSの煽り合い、偏った報道、迷惑系配信者といった現実の諸問題を風刺的に切り込みます。
前半のノリと私の抱いた違和感を踏まえつつも、邦画ならではのリアリティが光る展開に引き込まれる作品です。気になる点はあるものの、ゆるさと社会性を両立したゾンビ映画を探している人にはおすすめ。
ゾンビがマイノリティとして虐げられる視点の斬新さが、作品の面白さを引き立てる。自主制作ならではの自由さも光る。さらに、ディテールにまでこだわった長編へと続く期待感が高まる。ゾンビになった怒り、助けてもらった感謝、どっちが大きいのかという台詞に、すべての感情が凝縮されていた気がする。
非常にユニークな視点と設定が魅力的で、シュールな笑いを誘います。思わずニヤニヤしながら楽しんでしまいました。ゾンビ家族の日常が描かれた異質な世界観は興味深いですが、後半部分で現実社会に対する明確な批判と寓意が直球で伝わってきたのが少し残念でした。それでも、ゾンビ映画でここまでの表現ができるとは、思わず膝を打つ思いでした。
「噛みつかれた怒りと、助けてもらった感謝、どちらを選ぶべきか分かりません」 思わず笑ってしまいました。
2025年7月25日に鑑賞。
ゾンビ映画というフィクションの中に、ニコ動のコメントやSNSの雰囲気が緻密に再現されており、現代社会を驚異的な解像度で描き出している。嘘っぽさが一切感じられず、10年後の人々が今のネット社会を知るためには、この作品を観るべきだと言えるかもしれない。
ゾンビ映画としての面白さはもちろん、ゾンビを通じて何を描くかにも非常に秀逸な作品だと感じた。
・冒頭に普通のコーヒーを淹れるシーンがあるが、特に美味しそうでも気持ち悪くもない、むしろ下手に見える。この普通さが、後から考えると非常に意味深であることに気づく。同じようにコーヒーを淹れるシーンが再度登場するが、その時点では映画の方向性も少し理解できてくる。ゾンビ一家が普通にコーヒーを淹れる光景には、特別な意味があると感じてしまう。
・まだストーリーが掴めていないうちに、「ハーッ」と息を吹きかけて鏡を拭くシーンがあり、あえてゾンビっぽさを見せる演出が非常に巧妙。
・廊下の足音が低音で響くのは演出なのか機材の影響なのか?気味悪さが演出されており、好印象。
・パンフレットによると、実際は平屋なのに2階建てに見えるように別の家を使用して撮影されているとのこと。映像の力を改めて感じる。
・「どちらで行けばいいか迷ってます」というセリフがとても面白かった。
「白髪」というより、ほぼ白髪だろう。
ネタバレ感想はコメント欄にて。
前半は最高でしたが、後半は少し物足りなさを感じました。ゾンビの生活と抑圧を短時間で描写した後、ゾンビが増えていく展開への移行は流れもテンポも完璧でした最後の挨拶シーンから「増えたよゾンビ!」の流れは予想していても楽しめましたし、感動もありました。途中から社会に晒される流れは自然ではありますが、やや直接的すぎて、露悪さも中途半端に感じました。ゾンビ特有の要素が少なかったため、思考実験として楽しんでいた分、社会批判の要素が前面に出すぎているように思いました。しかし、SNS社会に対する批判的な視点は、逆に共感を覚える部分が多かったです。
25-167-49
シアターセブン
これはなんだ!驚くほど面白い!最初は、珠玉の小品で地味なB級ゾンビコメディを想像していたが、実際にはコメディでありながら、ホームドラマやモラトリアム青春ストーリー、さらには社会派の要素も盛り込まれている。49分という短い時間に多彩な要素が見事に融合した傑作だ。
今年の弁セレ(テアトル梅田)では、時間の都合で『わたしの頭はいつもうるさい』しか観られませんでしたが、鈴木卓爾さんの作品を除くと期待外れでした。さて、どうするかと思案していたところ、こちらの作品は非常に面白かったです。
物語は、なぜかゾンビになってしまった両親と娘の三人家族が、ひっそりと引きこもるという住宅街を舞台にしています。
疫病の影響でお父さんもリモートで仕事ができるため、彼らの生活には特に不自由はなさそうです。
とはいえ、外界との関わりを完全に断つわけにはいかず、家の前で交通事故に遭った人や、宅配の若者とそのガールフレンドにまで手を出してしまい、次第にゾンビ仲間が増えていきます。彼らも一緒にその家に引きこもることになります。
すると、次第に彼らはYouTubeで発信を始め、自らのマイノリティ性を世間にアピールし、騒動は社会現象へと発展します。
物語の中で、ゾンビ自体は重要なポイントではなく、結局のところ、多数派が少数者を異端視し、排除する無限の連鎖について風刺し、同時に強い怒りを表現する真面目なメッセージ映画です。
1995年生まれの若手カメラマン、馬渕ありささんが手がけており、昨年の「田辺弁慶映画祭」で五冠を受賞したそうですので、やはり彼女の才能は際立っていました。
やはり、笑える映画は素晴らしいですね。
最初はほのぼのとしたゾンビ映画の雰囲気だったが、YouTubeを始めたことで社会派映画へと変わっていく。現代のインターネットの使い方が色濃く反映されている作品だ。ターゲットを次々と変えて攻撃する人々が、まさにネット上で見かけるような存在として描かれている。暴露系、正義感旺盛な系、批判系、承認欲求の強い系の人たち。後半には「ああ、こういう人いるいる」と思わず納得してしまう瞬間があった。結局、みんなで悪を討つ気分になっているものの、新たなターゲットが決まると急に態度が変わるのが興味深い。
理性あるゾンビだから生まれた物語。自分の方がゾンビ役にぴったりだと思いますが、どうでしょう。