1996年11月9日に公開の映画「ファーゴ」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ファーゴ」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
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ファーゴのあらすじ
アカデミー脚本賞をはじめとする多数の映画賞を受賞したコーエン兄弟の名作。借金返済を目的に妻を偽装誘拐する計画が、次々とトラブルを引き起こし、最終的には数人の死者を出す凶悪な事件に発展していく様子を描いたミステリー・サスペンス。
ファーゴの詳細情報
「ファーゴ」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | ジョエル・コーエン |
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脚本家 | イーサン・コーエン ジョエル・コーエン |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | サスペンス |
制作国 | アメリカ |
公開日 | 1996年11月9日 |
上映時間 | 98分 |
感想・レビュー
コーエン兄弟の作品を観るのはこれで3作目。『ファーゴ』は『バートン・フィンク』と似た雰囲気を感じさせつつ、不条理さの方向性が違うのではと期待した。『バートン・フィンク』では主人公が測り知れない形で不運に巻き込まれるのに対し、『ファーゴ』では主人公の軽はずみな計画が悪い方へ転がっていく。血が流れるなんて聞いてないぞ。まさにその通り、観客としても予想外の展開が待ち受けている。
ただ自業自得とはいえ、ここまでになるのは可哀想だ。また義理父とその側近にことごとく無能扱いされるのも切ない。「お前じゃ頼りないんだよ」「お前に投資するバカがどこにいる。これは俺の金なんだよ。わかったらどっかいけ」。こういう罵倒を聞くしかない”間(ま)”にコーエン兄弟らしさを感じる。「バートン・フィンク」でも散々叱られる。「ノーカントリー」でも殺人鬼の説教をただ聞かされる。聞かされる方は何も言い返せず、その罵倒を受け入れる。釈然としない顔で立ちつくす時間に独特さを感じる。ギャグともとれるような作り。
また、いつもの如く唐突にエンドクレジットに入るが、まあそれもお約束に思えてきた。
壮大なコメディ
自分の妻を誘拐して義父から金を取ろうなんて、そんなことができるわけがないだろう。
人は皆孤独で、特に善良な人ほど異質さゆえに孤立しがちであるという視点は、コーエン兄弟の人間讃歌としての倫理の一部分だと思います。
雪原は孤独を視覚化する舞台装置となり、悲劇や日常の足跡さえも消し去ってしまいます。
ラストの「あと2ヶ月で赤ちゃんが産まれるね」は、この崩壊した世界の中で明日を迎える孤独を、悪ではなく世界の基本設定として受け入れる生の宣言です。
やっぱり人生は喜劇ですね。
#びらびら2025
スティーブ・ブシェミ、ひねりのある魅力があってカッコいいんだよね。
『プリズン・ブレイク』のアブルッチが登場してる。
総合点: 61点
総合評価: 3.1/5
ストーリー: 感動的で予想外の展開
構成: 論理的かどうか 6/10
演出: 俳優・声優の演技と使い方、映画の見せ方 9/10
映像: 見せ方・CGの使い方 8/10
音楽: 曲・BGMの好みと効果的な使い方 8/10
エンターテインメント: 面白さ・笑い要素 7/10
印象: 直感 1/5
独創性: ユニークさ 2/5
関心度: 集中できたか・飽きたか 3/5
リピート: もう一度見たいか 1/10
おすすめ度: 他人に勧められるか 2/5
自分自身への影響: 3/5
その他: 3/5
補足: 普遍性(テーマ性の維持)、パッケージ(予算・深夜帯など)、社会性(社会への影響)、ビジネス成功度(売れたか)
公開時の名キャッチコピー『人間はおかしくて、哀しい』がいまも忘れられない。音楽も名曲揃い。雪の静けさと音楽、映像美が見事に調和する作品が好きです。
不気味さが漂う
どこかにタランティーノの風味を感じる瞬間がある
重苦しい展開ながら、登場人物たちはどこかズレていて現実味に欠ける。それでも、雪原に残る犯人の足跡は、現実に居場所を失った者が生きた証を残すようで、切なく胸を打つ。コーエン兄弟の作品はエピローグの会話が難解で、ついていくのは決して容易ではない。個人的には、マージの夫に渡される絵の小切手がわずかな額であることと、その前の犯人が盗んだ金のはした金がつながっているのではと感じる。互いがそのはした金に人生を賭けている、それが仕事と犯罪の境い目を揺さぶっているのかもしれない。本質的には仕事と犯罪は変わらないのだろうか。結局、ただ観ただけでは心を満たせない、難解で重い作品だった。
冒頭に「THIS IS A TRUE STORY」と出てくるが、エンドロールの最後には「本作に描かれる人物や出来事は架空のものであり、実在する人物との類似は意図されておらず、推測されるべきではありません」と記されていて、思わず「はにゃ?」となる。しかし、おそらくそこにこの作品の両極性が凝縮されているのだろう。
真実と虚構、善と悪、滑稽さと悲惨さ。全ては紙一重であり、どこからが本当で、どこからが嘘なのか、観る者も試されているように感じる。
フランシス・マクドーマンド演じるマージの言葉、And for what? For a little bit of money? Theres more to life than a little money, you know. Dont you know that? And here ya are, and its a beautiful day. Well, I just dont understand it.には、この作品の本質が凝縮されている気がする。マージの穏やかさや達観した優しさと、ジェリーやカールの愚かで暴力的な行動との対比が際立ち、同じ「人間」であっても心の温度差がこれほどまでに異なるのかと感じさせられる。
雪の白と血の赤、善良な警官と悪人、事件の悲惨さと滑稽さ。真実と嘘。この映画は、こうした対比を積み重ねながら「人間とは何か」を問いかけてくるように思える。ジェリーやカールのような登場人物が、ある意味では人間らしい存在なのかもしれない。欲望、焦り、恐怖、愚かさを抱えて生きている。
しかし、マージのように、そんな混沌とした世界の中でも達観し冷静で、静かに優しさを持つ人でありたい。
本作は、マージが妻を誘拐させ、義父に身代金を支払わせ、その半分を自分の手にするという計画が、次第に悪い方向へ進んでいく物語だ。マージの行動にはイライラさせられる。結末は少しスッキリするが、過程のイライラを楽しめるほどの余裕はなく、個人的にはあまり合わない作品だった。