2023年5月5日に公開の映画「帰れない山」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「帰れない山」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
帰れない山が視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
帰れない山のあらすじ
都会で育ち、繊細さを持つ少年ピエトロは、山を愛する両親と過ごす休暇を山麓の小さな村で迎えていた。そこで同い年の牛飼いブルーノと出会い、正反対にも映る二人は大自然の中を駆け回り、濃密な時間を共有してすぐに固い絆を結ぶ。やがて思春期を迎えたピエトロは父に反抗し、家族や山から距離を置くようになる。時が流れ、父の訃報を耳にして村へ戻った彼は、再びブルーノと再会を果たす…
帰れない山の詳細情報
「帰れない山」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
原作者 | パオロ・コニェッティ |
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監督 | シャルロッテ・ファンデルメールシュ フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン |
脚本家 | シャルロッテ・ファンデルメールシュ フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ |
制作国 | イタリア ベルギー フランス |
公開日 | 2023年5月5日 |
上映時間 | 147分 |
帰れない山の公式PVや予告編動画
「帰れない山」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
帰れない山を無料で見る方法は?
「帰れない山」を無料で視聴するなら、「DMM TV」「Prime Video」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
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感想・レビュー
少年時代から青年期、そして壮年期へと続く男同士の絆を描く感動の物語。雄大なアルプスを舞台にした迫力ある映像と心を打つ音楽が、疲れた心を癒してくれる秀作。人生に疲れた人にこそ観てほしい、男の友情の真髄を描く一本。 #男の友情 #アルプス
どこかで見たことのある俳優だなと思ったら、『オールド・ガード』のルカ・マリネッリだった。『コット、はじまりの夏』『ゴッズ・オウン・カントリー』を連想させる、キアロスタミの作風を足したような雰囲気。鳥葬。森、牧草地、川、岩、山道といった自然の景観が印象的で、物語はスキー場の情景へと広がる。
一つのことに専念するのか、多くのことに挑戦するのか。移動と定住の違い。資本主義が広がり、そこに適応した者だけが生き残る世界の中で、人間にとっての真の生き方とは何か?父と息子は、いつの時代も円滑にいかない過去を背負っている。それは取り戻すことのできない過ぎ去った時期であり、赤いピエトロの自伝的な要素もある。その山々の中で、「この世界でお互いを理解できるのは私たちだけなら、片方がいなくなった今、共に過ごした時間の何が残るのか?」という問いが浮かぶ。長い友人関係の中で。
都会育ちのピエトロと山育ちのブルーノ二人の人生は、登るべき階段をどう歩むかの物語。ブルーノは一本の山を見守り続け、ピエトロは幾つもの山を越えて歩き続ける。人生で何を選ぶか、どんな道を辿るかの確かな答えはきっとない。振り返れば理解は後からやってくるものだとしても、それでも前へ進み、登り続けるしかないのだと、自己の人生を静かに見つめながら鑑賞してしまう。
父親との距離、そして乗り越えた先に待つ自分自身との関係自分の道を見つける旅。大人になって再会した二人が建てた山の家で、彼らは人生の季節を迎える。
モノローグを好む私には、主人公の語りが静かに物語を進行させる点が心地よい。ピエトロもブルーノも口数は少ないため、表情や互いの声、名前を呼ぶ瞬間が強く印象に残る。
誰かを置いていく選択を迫られても、誰かを傷つけてしまっても、それしか選べない場面があるのだろうか。
壮大な自然
物語よりも自然の壮大さを捉えた映像に圧倒された。
この映像は本当に素晴らしい。
思わず「えぐぅ…」と何度も言ってしまった。
4:3の比率がここまで印象を変えるとは。
自然に魅了される全ての人にぜひ観てほしい。
スクリプトには哲学的な要素も含まれ、素敵な言葉が並んでいる。
帰れない山って、そういう意味だったのか。
良い映画だった。
山は美しいが、同時に恐ろしさを宿す。
友情は美しく、仲間を思う心は尊い。でも、それが必ず伝わるとは限らない。
最後、山で最期を迎えたブルーノについて、彼は果たして幸せだったのかと、私は問いかけずにはいられない。
147分もあるのに、開始から25分で滑落しそうになるとは、これはどういう映画なのか、でも早くない?と思っていたら、全く違う内容でした(笑)
人生には、帰ることのできない山がある。その言葉の意味が、最後に理解できました。大切な思い出のために、帰りたくない、帰ってはいけない場所。
そういうこと、ありますね。よく理解できました。
スタンダードサイズの画角が圧倒的な存在感を放つ。
その全てを捉えようとしない姿勢からは、山への敬意が感じられる。
狭いアスペクト比だからこそ、何を映さないかの選択が素晴らしく、画面の美しさによって2時間半の間、一瞬たりとも飽きることがない。
スタンダード=閉塞感、懐古的という先入観を覆す傑作。
このタイトルには、さまざまな理由で帰れない山が存在することへの示唆が込められている。8つの山を巡る者と須弥山に留まる者の間には、二人に共通する意味があること、鳥葬の話がラストのカラスの場面へとつながる構成であることも、読んで初めてハッと気づいた。エンドロールの締めは音楽ではなく、まるで自分が山の中にいるような自然音だったのも非常に印象的だった。とても良い作品に出会えたと感じる。