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サムシング・イン・ザ・ダートの感想＆レビュー

1. zxcv8

   2025年10月5日

   全く聞いたことのないタイトルで、予感は感じていましたが、やはりという印象です。結局、登場人物はおじさん2人と関係者のインタビューが中心です。それでも、藤子F不二雄のSF短編集を読んでいるような独特の感覚がありました。この映画は、いわゆるハリウッドの大作とは異なる、ほんのり不思議なSFです。ドキュメンタリーのようなリアリティを持ちつつ、実際に起きた事柄を織り交ぜた演出も見どころです。初めての土地で知らない人と会話を交わし、関係が構築される過程には恐怖や不安がリアルに描かれていて引き込まれました。しかし、おじさん2人だけの展開に、途中で眠ってしまうのではないかという不安もありました。それでも、夜7時のコーヒーを片手に無事最後まで観ることができました。B級低予算映画で「時間を返せ！」というタイプではなく、臨場感と不思議さが見どころです。特にエンディングは素晴らしく、テルミンの音がこの作品の臨場感を一層引き立てていました。「すごいものを見た」という感動が確かにあります。ただし、B級感や低予算感には否定し難いものがあり、期待しすぎない方が良いとも言えそうです。足りない部分を自分なりに考えたり探ったりすることで、より満足感が得られる気がします。#ロサンゼルス #地震 #重力 #男性2人劇 #ドキュメンタリー風

2. 志乃

   2025年9月23日

   マトリョミンという超かわいい楽器の存在を知れて嬉しかった。すぐにでも手に入れたくなるほどだ。字幕が苦手で視聴がかなり途切れ途切れになったが、最後まで観て本当に良かった。モキュメンタリー形式の作品で、何でも関連性があると思うなよといった視点を取りつつ、監督たちの作品を深掘りしようとするこちらをおちょくるような作りだと感じた。フェイクドキュメンタリー映画『MOTHER』のような雰囲気にも似ている。アルカディアは好きで、その関連で視聴した。多分同じシリーズなのかな？

3. GY202

   2025年9月17日

   2人のおじさんが織り成すドキュメンタリー風メイキング映画。
   ロングヘアのおじさんの部屋で起きるポルターガイスト。
   都市伝説の人たちのように、その現象について独自の見解を持つのは面白い。
   カメラを使ってドキュメンタリーを撮影しようとするが、素人ならではの失敗や喧嘩があって、思うようには進まない。
   視聴者がそれを見ても、楽しめないかもしれない。
   ビデオカメラの映像や関係者のインタビュー、おじさんの解釈を示す謎のCG映像などが含まれ、この映画内で制作されているドキュメンタリーの作り込みが甘いのは、果たして意図的な演出なのか？
   そこまで考えなくてもいいのか？
   よく分からない。

4. 河野助三郎

   2025年8月30日

   治安が極端に悪いが、この現象を観察するために引っ越すことはできない！
   これまでに見たことのないタイプのホラー映画だった。ホラー？科学の法則が解明される前に発見した一般人の日記のようだった。
   監督なので、別の映画でネタバレをする可能性もありそうだ。

5. 小川

   2025年8月30日

   アンダー・ザ・シルバーレイク風の変奏を思わせる、ほぼ二人のオッサンだけが登場する電波映画。

6. 松岡禎丞

   2025年8月4日

   「サムシング・イン・ザ・ダート」新しく入居したリーヴァイ・ダニューヴは、引っ越し直後のタトゥーを持つ喫煙者。ネットで見つけた部屋は、内覧もせずに契約した仮住まいで、2階の雨漏りのする古びた部屋。家具はなく、床で眠り、ギターと前住人が残したダイヤモンドの灰皿だけがある。事故物件らしいが、子供っぽさや無計画の雰囲気も漂う彼の素直さは、周囲に少しづつ波紋を広げていく。別れた夫に還元し続ける感謝の気持ちを、タバコや酒ではなく言葉で示していく。優しい隣人、ドキュメンタリー作家のジョン・ダニエルズは、自分もまた過去の傷を抱えており、互いに支え合う様子が見える。アパートは、霊的存在や宇宙人を信じる文化の中で、ハロウィンのような不気味さと独特な雰囲気が漂う。日々の出来事の中で、二人はそれこそ異常な体験をしながら信頼を築いていく。

   古株のジョンは超常現象に懐疑的であり、その間に新顔のリーヴァイは好奇心に駆られて彼の過去を引き出す。様々な映像素材を使い、新たな物語を創りだす試みが始まるが、互いの考え方の違いから小競り合いも起こる。衝撃の出来事や不安な現実が交錯する中、二人は一緒に過ごす時間を大切にしながら、この奇妙なアパートでの生活を続けていく。本作は、偶然や信頼、そして人々の複雑な感情を描き出した物語であり、人間関係の奥深さを探求していく。

7. 茶漬彦

   2025年7月30日

   この監督はおそらく超常現象や都市伝説に興味があるのだろう。不思議なストーリーだったが、怖さは感じなかった。特にジョンの目がどんどん鋭くなっていくのが一番不気味だった。謎は最後まで残ったままで、弄ばれているような気分があったが、エンドロールが最も謎めいていた。思わず調べたところ、あれはマトリョミンという日本発祥の楽器のようだ。

8. やくもい

   2025年7月27日

   2025年7月28日、Amazon Prime Videoで視聴。
   『統合失調症は20世紀初頭に増えた。猫の飼育が普及した頃だ』という一節が頭をよぎる作品。周りでは話題になっていなかったので、私も観てみることにした。
   赤い血の染みのようなシャツのデザインには驚いたが、そういう意匠なのだろうか。主人公にはニコラス・ケイジの雰囲気を感じる。うーん、何だろう。
   おしゃれなのに、面白くはない映画だった。眠くなるくらい退屈だった。最後の謎めいたエンディングは印象的で、視聴後にはみんな調べたくなるはずだ。

9. 彩場翔人

   2025年7月12日

   何かが起きそうで実際に起きているけれど、うまくいかず、それでもずっと続けている。

10. mu

    2025年7月10日

    この2人の監督が生み出すモキュメンタリー映画の魅力を探る。主演はリーヴァイとジョンの二人。リーヴァイはバーテンで、彼がジョンのアパートに引っ越してくるところから物語は始まる。

    リーヴァイの部屋は長年空き部屋だった未整備な空間で、事故物件として囁かれる存在。初めから何かが仕込まれているような感覚が漂う。

    お互いが妙な個性の持ち主で、声をかけ合っていい相手だと互いに認識し合う。キッチリしたスーツ姿の相手には戸惑いを感じつつも、二人は自然と四六時中一緒に過ごすことになる。

    その成り行きの先に待つのは、リーヴァイの部屋で起こる「超常現象」。

    現象は露骨に起き、オカルト好きにはたまらない展開だ。ジョンがカメラマンであることを活かし、それを撮影して金銭に結びつけようとする視点も見える。社会的な立ち位置を模索する微妙な年齢の二人のドラマとしても楽しめる。

    大人になってからの友達作り、遠慮がなくなっていく過程を、ほぼ二人芝居として描く点が私のお気に入り。怪事件はモヤを残すモキュメンタリー風の編集で、視聴者を思わせぶりに誘い込むのが上手い。

    「ムーンナイト」が特筆すべき完成度として大きく話題になる一方、撮影技法も秀逸。構図と編集のセンスが光る。

    「アルカディア」も魅力的。二人で主演する発想自体が新鮮で、こうした変わり者なら自分たち自身を演じるのが正解だと、共感を覚える。

    他の作品も見たくなる魅力が詰まっている。