2022年3月25日に公開の映画「ニトラム／NITRAM」を今すぐ視聴できる動画配信サービス（VOD）を徹底紹介。この記事では「ニトラム／NITRAM」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ニトラム／NITRAMが視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
ニトラム／NITRAMのあらすじ
いつまでも花火遊びがやめられず、近所から厄介者と見なされているニトラム。母は彼に「普通」の若者として人生を満喫してほしいと願い、父は彼の将来を心配し、できる限りの支援をしようと努めている。サーフィンに憧れる彼は、ボードを買うための資金を稼ぐべく芝刈りの訪問営業を始める。そんな彼はある日、ヘレンという女性と出会う……。
ニトラム／NITRAMの詳細情報
「ニトラム／NITRAM」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | ジャスティン・カーゼル |
|---|---|
| 脚本家 | ショーン・グラント |
| 出演者 |
|
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | スリラー |
| 制作国 | オーストラリア |
| 公開日 | 2022年3月25日 |
| 上映時間 | 112分 |
ニトラム／NITRAMの公式PVや予告編動画
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感想・レビュー
2025年、75本目のオーストラリアでの実話事件。35人が死亡し、23人が負傷する無差別な暴力が描かれているが、その恐怖は想像を超える。同情の余地はないが、何とも言えない気持ちがある。彼は自分の問題に気づかず、全てを敵視して責任を他に転嫁している。病的な状態と言わざるを得ない。彼自身も自分の状況が理解できていない。「あなたの言っていることがわからない」と言われる前に、適切な治療を受けさせるべきだった。全てが手遅れになってからでは遅いのだ。事前に「何か起こりそう」と感じていたのが、怖さを増していた。銃規制が行われたにもかかわらず、法律が完全には守られず、逆に所持する銃の数が増加している現実は、一体何を意味しているのか。笑い事では済まされない。
当時、ハンディキャップという概念が浸透していなかったため、ニトラスの孤立が目立ったのかもしれない。もし何らかの支援があれば、こんな悲劇的な出来事は避けられたかもしれないと思うと実際の出来事を基にしたこの悲しい物語には評価が難しい。ヘレンが拒否していた銃が遺産として扱われるなんて、あまりにも不条理だ。
銃社会は本当に恐ろしい。周囲の悪意には敏感でありながら、自分の行動が周囲に及ぼす影響を理解できない主人公の世界は、生きづらさ一色だったに違いない。とはいえ、両親の様子を見れば、彼のためにできることはすでに尽くされており、本人と周囲の双方にとって最善だったのは、冒頭の暮らし方だったのだろう。花火は迷惑だが、抑えつけると別の衝動が生まれたのかもしれない。本人は愛されていないと感じていたかもしれないが、愛は与えた通りには受け取れないものだ。母親も父親も彼を大切にしていたはずだが、彼にはそれを受け取る器がなかったのかもしれない。結局のところ、結果だけを見て両親を責めることはできない。ヘレンのファッションが印象的で、犬猫が癒しを与えたそんな物語だった。
怖くて辛い。鑑賞後も心に重くのしかかる。1996年にオーストラリアで発生したポートアーサー事件。犯人には同情の余地などない。しかし、映画に描かれる主人公は非常に孤独で、不器用な青年だった。生き方が間違っていたのか、育て方に問題があったのか、あるいは初めからこういう運命だったのか。ニトラムの目に宿る狂気はあまりにも強烈で、何度も背筋が凍った。自己を客観視できず、無意識に他者に責任を押し付けては世界を敵視してしまう。そんな自分を恥じる人々や、逆に面白がる人々に囲まれ、孤独を抱いて生き続ける。ようやく包み込んでくれる人が現れても、自らのせいで失ってしまう。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズさん。恥ずかしながら、素晴らしい俳優がいることを知らなかった。
観終わった後も胸がずっしりと重くなる作品だった。関係が良好だった雇用主ヘレンの事故死と、優しく見守ってくれていた父親の自殺が重なり、精神的な支えを一気に失う。ライフルの購入へとつながり、その後の大量殺人へと至る経緯が描かれる。最も印象的だったのは、ニトラムが自分で撮った動画を見ながら『みんなみたいに振る舞いたいのに、頑張っても映像の中の自分はのろまだ』と母に泣きながらこぼす場面だ。ニトラムは知的障がいを持つが、意思疎通が全くできないほどの重度ではない。自分が周囲と違うことに気づける程度には知性があると見られる（ポート・アーサー事件の犯人も精神鑑定で責任能力を認められている）。障害福祉サービスが充実してきたのは最近のことなので、時代背景を考えれば母を含む周囲の無理解は今日よりひどかったのではないか。軽度知的～境界知能の人々も生きづらさを強く感じていたのではないだろうか。作品内外で殺人の理由は明確には語られないが、さまざまな出来事が積み重なり、自分の痛みを他人のせいだと考える結論に至ってしまうのだろう。殺人を容認するつもりはないが、ニトラムが抱いた孤独を完全には理解できない。理解できなくても、想像してみたい。
母と父と暮らす青年。幼い頃からいじめを受け孤立し、クラスメートから蔑称を投げられ、嘲笑されてきた。芝刈りの訪問営業の仕事をきっかけにヘレンと出会い、恋に落ちるが、その関係は悲劇的な結末を迎え、彼の心は次第に崩壊していく。
この作品はオーストラリア発・実話に基づくサスペンス映画。小さい頃からのいじめで不安定に育った青年は、大人になっても周囲の視線に苦しむ。そんな彼の前に年上で裕福な恋人が現れ、亡くした夫の服を身につけ、車まで手に入れることで人生が急展開するかに見えたしかし、ある理由でその人物を失い、父の土地を手にする夢も砕かれ、さらなる不幸が連鎖して人生は再び急降下していく。
短い期間にジェットコースターのような体験をした青年の運命はどうなるのか。
主演俳優の演技は圧巻。まるで小型のスパイロボットが彼の私生活をのぞき見るような視点で、観客はその心の内側を覗き込む。
2022年・112分・ジャンル: スリラー／サスペンス・原題 NITRAM・オーストラリア発の実話ベースの物語
母親の力強さが際立つ一方で、寛容で優しい父親はどこか弱々しく感じる。鑑賞後には事件の背景を調べてしまうが、ニトラムを完全に理解するのは難しい。特別な特性を持つ人やその家族は、どのように対処すべきなのだろうか。
途中作業をしながら視聴していたが、女性である自分はいつも母親の視点で物語を捉えてしまっていた。主人公を家から出すべきではなかったと感じた。知的障害を持つ子どもの育て方の難しさを、少しだけ体感した気がする。まだ子どもも夫もいない私だが、将来自分が当事者になったときにどうすべきか、今は考えたくない。
この映画は、生きづらさを抱える主人公が周囲から孤立する過程を、屈辱の感覚とともに鋭く描き出します。途中で出会う富裕で気前の良い年上の女性に一時的な救いを見いだすものの、それも特性ゆえに崩れてしまい、結局は彼女が遺した財がさらなる悲劇を招く展開へ。観客はやりきれなさと深い感情の葛藤に引き込まれ、強烈な印象を残すドラマとなっています。
終始心臓がぎゅっと締め付けられるようで、とても怖かった。何の前情報もなく観てしまったので、少し後悔していますでも、最後まで気になって観続けてしまいました。観る方は、少し情報を入れてから観た方がいいかもしれません。
まだドキドキが止まらない。