2021年5月14日に公開の映画「ファーザー」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ファーザー」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ファーザーが視聴できる動画配信サービス
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ファーザーのあらすじ
ロンドンで独り暮らしを続ける81歳のアンソニーは、段々と薄れていく記憶に振り回されていた。娘のアンが手配する介護人を頑なに拒み続ける彼に、アンは新しい恋人とパリで暮らすという告白をする。ショックを受けたアンソニーだったが、それが事実なら彼の自宅に突然現れ、アンと結婚して十年以上になると語る見知らぬ男が現れる。果たしてこの男は誰なのか。なぜ自分たちの家だと主張するのか。財産を奪い取ろうとしているのか。それに、アンのもう一人の娘、最愛のルーシーはどこへ消えたのか。現実と幻想の境界が揺らぐ中、アンソニーはついに〈真実〉へと辿り着く――
ファーザーの詳細情報
「ファーザー」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 原作者 | フローリアン・ゼレール |
|---|---|
| 監督 | フローリアン・ゼレール |
| 脚本家 | クリストファー・ハンプトン フローリアン・ゼレール |
| 出演者 |
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| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | ドラマ |
| 制作国 | イギリス |
| 公開日 | 2021年5月14日 |
| 上映時間 | 97分 |
ファーザーの公式PVや予告編動画
「ファーザー」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
ファーザーの楽曲
「ファーザー」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラックThe Father (Original Motion Picture Soundtrack)Ludovico Einaudi
ファーザーを無料で見る方法は?
「ファーザー」を無料で視聴するなら、「U-NEXT」「Lemino」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
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ファーザーのよくある質問
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Q映画『ファーザー』のあらすじを教えてください。
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A
映画『ファーザー』は娘との関係を通じて進行する認知症の父親の視点を描いた作品です。アンソニー・ホプキンスが演じる主人公のアンソニーは記憶が混乱し始め、その中での彼の葛藤や不安が詳細に描写されます。視覚的な手法を使い、観客を主人公の混乱した視点に引き込む作品です。
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Q『ファーザー』でアンソニー・ホプキンスが演じるキャラクターの特徴は何ですか?
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A
『ファーザー』でアンソニー・ホプキンスが演じるのは、知的で頑固ではあるが、徐々に記憶障害に悩まされる男性のアンソニーです。彼の複雑な感情や混乱、そして娘に対する愛情が深く掘り下げられています。
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Q映画『ファーザー』ではどのようなテーマが描かれていますか?
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A
『ファーザー』は、記憶喪失と家族の絆をテーマにしています。歳を重ねることで直面する現実と、個人の尊厳を保とうとする闘いが描かれており、家族の対応が重要な要素として浮かび上がります。
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Q映画『ファーザー』の制作に携わった有名なスタッフは誰ですか?
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A
『ファーザー』はフローリアン・ゼレールが監督を務め、彼はまた、この作品の脚本もクリストファー・ハンプトンと共同で執筆しています。この映画はゼレールの舞台劇を基にしており、彼自身の独特の演出が光ります。
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Q『ファーザー』の映画音楽は誰が担当したのですか?
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A
『ファーザー』の音楽は、イタリアの作曲家ルドヴィコ・エイナウディが担当しました。彼の繊細で感情を揺さぶる音楽が、映画の雰囲気を一層引き立てています。



ファーザーの感想&レビュー
認知症のおじいちゃんの視点で描かれているため、物語の途中は混乱することもありますが、それが逆に体験型映画のような独特の良さを生んでいます。このような状況になったら、恐怖や不安を感じるだろうという感覚が強く伝わってきます。最後まで観ることで、全体の理解が深まります。
信頼できない語り手レベル100。認知症を抱える主人公アンソニーの目を通して描かれる混沌とした生活。
映画の中盤までは、認知症の追体験というより、単なるそのような語り手の映画として客観的に感じていたが、中盤から物語全体が真実か嘘か分からなくなる構成が見事だ。他人事だった映画が、自分事に変わる。引き込まれたとも言える。
また、アンソニー・ホプキンスによるアカデミー主演男優賞受賞作で、認知症の一人物としての説得力が際立つ。特に、何が起きているのか分からず、どうにかしようとする老人の微妙な心情が素晴らしい。静かで小さな、しかし心に響く演技だ。
しかし、映画全体の演出は今一歩物足りなさを感じる。混沌とした主観映像としては、今作のアプローチも正解かもしれないが、引き込む力に欠け、淡々としすぎている印象がある。
一方で、現在の状況を冷静に捉えられるとも言えるので、好みの範疇でもある。
部屋移動に伴う変化はおもしろいが、ピークはアンソニー・ホプキンスがナイフを携えうろつく緊張感に集約される。肉親である娘とそうでない者との間の距離感、力の差や年齢差が生む介護士とのやり取りには危うさが潜む一方、やがて暴力や悪意が欠如していく気配が見え、ホプキンスがビンタされる場面を境に映画はおおむね同じ型に収束してしまう。そこからは、やるせないドラマを追う展開が中心となり、緊張の連続性が薄れてしまう。主観の変化と、それを否定・相対化する客観のショットだけでなく、画面外からの刺激も欲しくなる。
悲しさと老いに対する不安が募る
認知症の世界はこんなにも混沌としているのだろうか。まるでタイムリープしているかのように、状況が把握できず戸惑う。
この先、心安らぐ瞬間がなく、混乱が続くまま終わってしまうのかそれが想像すると悲しすぎる。
アンソニー・ホプキンスの演技は本当に素晴らしかった。
認知症をただ説明するのではなく、まるでその経験を自分自身がしているかのように感じられた。
頭の中は混乱の連続だった。初めて観たとき、娘、娘の夫、ヘルパーといった人々が次々と入れ替わり、居場所も自宅から娘夫婦の家、そして施設へと変わっていく。現実と幻影が交錯し、誰が今どこにいるのか、何が真実なのかがわからなくなる。この父の頭の中をアンソニー・ホプキンスが見事に演じている。名優ならではの演技で、認知症の所作が本物のように迫ってくる。娘は優しく接する一方で、夫の機械的な話し方には違和感を覚える。逆に、認知症が訳もなく怒りを爆発させる場面もあり、こうした連続は親子の関係をも揺さぶる。最終的には父は施設に入所する。新たにやって来た女性職員は、母親のように優しく寄り添って安心させる。もう一度観直して、感じ方を見直したいと思わせる作品だ。
恐ろしくも切ない映画!!!
認知症の体験を感じさせる作品。
涙を誘わない点が素晴らしい。
アンソニー・ホプキンスの知的なイメージが、認知症とは対極にある印象を与えることで、非常に効果的に辛さが増しています。
老いによる混乱を、視覚的表現とホプキンスの演技で痛切に伝えてくる。ずっと心を締め付けられるような思いだ。
過度に感情に訴えかけるような作品ではなくて、ほっとした。
非常に衝撃的で辛かった。アンソニーの名の通り、話の展開がよく理解できなかった。時系列が混乱していて、恐らくホームに入ってからの体験で全てがせん妄のようだ。アンソニーのいないシーンの意味が掴めず、絵が消えるシーンが記憶の欠落なのか、単なるせん妄なのかも不明だ。最初と最後でパリの描写が一致しているのは、おそらく認知の初期段階で記憶していたからだろう。途中でドクターとのやりとりで否定していた部分は、その場しのぎの現実なのかせん妄なのかが疑問だ。せん妄と現実のシーンに明確な違いが欲しかった気もするが、混乱している現実を描いていると言えば、確かに正解かもしれない。しかし、何かモヤモヤが残る。将来的にこれ以上の辛い未来が待ち受けているのかと考えると、親への接し方に迷いが生じる。考えすぎて集中できないほどの衝撃があったもう見ることは難しいかもしれない
難しすぎる
ホラー映画よりもずっと恐ろしい
将来、こうなる可能性があると思うと
人間は結局、老いには逆らえず、年を重ねるにつれてまるで子供のようになっていく。
自分もいつかこうなるかもしれないと思うと、不安が募る。
ここはどこなのか、今は何時なのか、お気に入りの時計はどこに置いたのか、娘の顔やその生死さえもわからなくなってしまう。それなのに、周囲の人々は真剣に受け止めてくれなかったり、突然怒り出したりする。すべてが混乱し、理解できなくなる。認知症という病の現実を、本人と周囲の人々の視点から鮮明に描いた作品だ。
私も祖母が認知症を患っていたため、その経験と重なるシーンが多く、深く引き込まれた。
辛くて厳しい状況から始まるストーリー。主人公の旦那に感情移入しすぎてイライラする場面も。下の妹は存在しないのか?芸術家の娘は自分を「リトルダディ」と呼び、描いた絵も彼女の作品。最初の男性は旦那と別人に見えていたのか?時系列が逆になっているのかもしれない。妹の死の経緯は一瞬ミステリーのように感じられたが、実際は認知症のじいさんの混乱した視点での物語だった。高齢者のぼけて死ぬ姿は本当に辛いものだ。