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藍に響けの感想＆レビュー

1. 神谷浩史

   2025年5月26日

   動画を再生しているかのように、状況はテンポよく次々と変化し、環の性格も急展開していく。和太鼓を扱う物語において、キリスト教系の学校設定は本当に必要なのだろうか？

2. もっち

   2024年5月30日

   2021年、裕福な家庭に育った松沢環（演：紺野彩夏）は、お嬢様学校に通っている。幼馴染の佐伯美鈴（演：小西桜子）と共に恵まれた生活を送っていたが、父の会社が倒産し、彼女の生活は一変。引っ越しが決まり、バレエも続けられなくなる。誰にも打ち明けられない孤独な日々の中、和太鼓の振動にひかれる。新島マリア（演：久保田紗友）は交通事故で声帯を損傷し、言葉を発することはできないが、明るく積極的に接してくる。彼女の和太鼓の音は、言葉そのもののように環の心に響いた。初めてその豊かな音色を体験し、和太鼓の魅力に取り憑かれていく。環は和太鼓プロ集団『雷鼓音』のコンサートに足を運び、高校生の江森司（演：板垣瑞生）が大人たちと共に演奏する姿を目の当たりにする。和太鼓が心の扉を開く経験をする【和太鼓部】には、司の妹・江森寿（演：永瀬莉子）、戸亜莉栖（演：山之内すず）、道長神乃（演：茅島みずき）、星野音々（演：吉田凜音）、真柴ヒカリ（演：川津明日香）、北條幾子（演：山本亜依）、長谷部圭太（演：カトウシンスケ）がメンバーとして活動している。また、環の家族には母・松沢遥（演：須藤理彩）や星野ひびき（演：濱田マリ）、司と寿の父・江森雷太（演：吹越満）、そして伝説のシスター教師・チエ（演：筒井真理子）も存在している。

3. 松岡禎丞

   2024年5月29日

   新宿武蔵野館で観賞。美しい青灰色のチラシに惹かれて劇場に足を運ぶと、上映作品はユーフォニアムを題材にした吹奏楽スポ根アニメの和太鼓版だった。響け！の世界観を連想させつつも、本家とは異なる解釈が加えられている。登場人物の環が過度に強キャラ化している点や、心理描写がやや雑に感じられる場面もある。一方で美少女キャストが多数出演し、浮世離れした雰囲気は印象的。演奏シーンは見事で、昔ながらのアイドル映画的要素も楽しめる。立川極音案件として、音楽と演出のバランスを味わえる一作だ。

4. いな

   2024年4月14日

   昭和生まれの私にとって、努力なしには何も得られず、逃げることは許されないというスポーツ根性ドラマの主張は、疑いなく水や空気のように受け入れていました。つまり、生きるために必要なものだと考えていたのです。

   しかし、最近では努力を義務化すると結果のみが評価されるのでダメだとか、居場所がここだけだと思い込むことで若者が命を絶ってしまうという現実を知り、昭和生まれの私は少なからず「頑張らなくてもいい」「逃げても構わない」というパラダイムシフトに驚きを感じています。

   正直言うと、頑張り続けなくても良いと思っています。楽に幸せを手に入れられる方法があるなら、そちらを選ぶべきです。実際、そのような道も存在します。逃げるのが悪いことだとは思いません。そこでしか解決できない問題は、実はそれほど多くはありません。逃げた先に幸せが待っているのであれば、少し逃げても全く恥ずかしいことではありません。

   ただし、努力を怠った結果、逃げた先にさらに辛いことがあった場合には、振り返る勇気と執着が必要です。

   久保田紗友目当てで観たドラマですが、環とマリアの区別がつかず、混乱してしまいました。何を考えているのだろう。

   さらに、部長さんと環と美鈴の顔が似すぎていて、部長の最初の動きが理解できなかったため、初めは大いに混乱しました。3人とも可愛いので許せるんですけどね。なぜそんな上から目線なのか。

5. みやこ

   2024年3月1日

   藍に響け

   多くの方が知らなかったようですが、保護者のキャストが非常に豪華でした。

6. 田貫

   2024年2月3日

   瑞々しいジャケ写に惹かれて手に取った青春映画は、予想していたキュンキュンする青春とは違い、仲直りをめざす人間関係の葛藤が前面に出るギスギスした物語だった。

   あらすじと魅力点
   環は私立の名門校に通い、何不自由なく暮らしてきた少女。しかし父の会社が倒産し、憧れだったバレエも辞めざるを得なくなる。そんな彼女が、言葉を発するのが難しい少女マリアが叩く和太鼓の音に心を動かされ、和太鼓部へ入部するという展開が物語の軸になる。

   見どころと展開
   和太鼓にかける環の情熱は時に過剰で、部内は常にギスギスした空気。努力が足りない奴はいらない、という態度が協調性を崩し、仲間同士の結束を揺るがしていく。そんな中、互いの想いを受け止め直す場面が徐々に訪れ、部としての結束が再構築されていく過程が胸に響く。特に環が部長として部をまとめようと涙を浮かべるシーンは本作のクライマックス級の見せ場だった。

   キャストの魅力
   主演の環を小西桜子さんが熱演。凜音役には吉田凜音さんを筆頭に、マリア役の久保田紗友さん、芽島みずきさん、川津明日香さん、山之内すずさんといった若手の個性派キャストが揃い、作品に軽快さと深みを添える。吹越満さんの落ち着いた佇まいも良いアクセントに。
   個人的な推しは永瀬莉子さん。和太鼓一家に生まれ、部長の座を奪われつつも環を想い部をまとめようとする姿には胸を打たれた。

   印象深いエピソードと演出
   太鼓部の中心メンバーとして部を牽引する環に対し、後から入部してきた彼女がセンターを奪う展開は、甘さ控えめのリアリティを生み出す。涙をこらえつつも仲間をまとめようとする彼女の姿は、青春映画の名場面として強く印象に残る。

   終盤の結論
   期待していた軽やかな青春映画というよりは、葛藤と成長、そして仲間との絆を描く力強いドラマとして仕上がっている。和太鼓の迫力あるパフォーマンスと、キャスト陣の熱演が際立つ一本。主演の環を演じる小西桜子さんと、凜音さんをはじめとする共演陣の競演が見どころ。主演の環役の女優さんと小西桜子さんの雰囲気が似て見える瞬間があり、見分けがつかなくなるほどの雰囲気の統一感も話題になるかもしれない。

7. リョウジ

   2024年1月28日

   正直、お嬢様系のスポ根映画にはあまり期待していませんでした。でも、私たちが学生時代を一緒に過ごしたような生々しい空気感が、意外にも心に刺さりました。最初の環の嫌われっぷりや、環とマリア司の三角関係を匂わせる描写、そして背景に描かれていない部分のもやもや感は、やや未消化のまま残りました。とはいえ、今回いちばん胸を打ったのは、太鼓一家で育った部長・寿が、主役の太鼓に選ばれなかったときに瞳の中へ溜まる涙です。あの瞬間の迫力はすごかった。いつか鎌倉にも行ってみたい。 #きゅ2024

8. YMD

   2024年1月7日

   和太鼓の宗教性はキリスト教の教義と衝突しないのだろうか。詳しいことは分からないが、気になる点だ。

   「チアダン」を現代風に再構築し、「ちはやふる」演出を取り入れた手法をどう評価すべきかただのスパルタ礼賛のスポ根に見えるのか、それとも新たな魅力を引き出しているのかで、読み手の受け止め方は変わりそう。

   結構、厳格なカトリック風の学校設定を前提にすれば、神と自分、あるいは自分の内面へ向き合う内省的な姿勢が重要になるはずだが、結局汗と涙のスポ根で解決してしまう点には、お嬢様学校＝清楚というイメージと和太鼓というギャップを狙っただけに留まり、物語が薄っぺらく、マンガ的だと感じてしまう部分がある。音でつながる、という謳い文句があるにもかかわらず、結局登場人物たちは「私」中心の視点に留まってしまう印象だ。

   そして紺野彩夏と小西桜子が長く似ている点がノイズとして響く。順当に考えれば小西桜子のみで十分で、少なくとも役柄を反転させるべきだった気がする。ポテンシャルは小西桜子のほうが高く、事務所の事情を含めて難しさはあるが、彼女のほうがより合っていたとも感じる。

9. ぽん

   2024年1月2日

   こういう場面になると、友達には本当に大切にしている夢ややりたいことを話したくなくなる。だからつらく、学生時代を思い出してしまう。あとで謝れば済むとか、どうしようもないみたいに言う友達ばかりで、結局話は平行線のまま。私も同じくらいのことを言い返せばよかった。仲直りしても、結局気分が晴れないままだったかもしれない。あの時、もっと子供らしくしておけばよかった。

10. まさや

    2023年12月16日

    紺野彩夏が主演する青春映画です。監督の初作品として話題性もありましたが、映像はストレートで分かりやすく、若手俳優の表情と演技が際立っており、最後まで楽しめる作品でした。