2021年1月8日に公開の映画「チャンシルさんには福が多いね」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「チャンシルさんには福が多いね」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
チャンシルさんには福が多いねが視聴できる動画配信サービス
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チャンシルさんには福が多いねのあらすじ
長年プロデューサーとして支えてきた映画監督が打ち上げ宴会で突然死。これを機に仕事を失い、すべてを失ってしまったチャンシルさん。映画一筋で生きてきた彼女は、気がつけば男も子供も家もなく、青春さえ遠い過去に。行き詰まりを抱えたアラフォー女性・チャンシルさんに、ある日突然、思いがけない恋の予感が訪れる。
チャンシルさんには福が多いねの詳細情報
「チャンシルさんには福が多いね」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
チャンシルさんには福が多いねの公式PVや予告編動画
「チャンシルさんには福が多いね」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
チャンシルさんには福が多いねを無料で見る方法は?
「チャンシルさんには福が多いね」を無料で視聴するなら、「DMM TV」「Prime Video」「Lemino」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
感想・レビュー
【下着姿のおじさんが国境を越えて女性を癒す?】
韓国映画『チャンシルさんには福が多いね』(2020年/監督:キム・チョヒ)は、突然の映画監督の死によってキャリアと夢を失った中年女性プロデューサー・チャンシルが、新たな人生の一歩を探る物語です。失業、孤独、年齢、恋愛の混乱これらをシニカルにならず、温かな目線で描くコメディ映画です。
チャンシルは古い家に住み、家主の老婦人やフランス語教師の青年との出会いを通じて、少しずつ再生の感情を取り戻します。そんな彼女の前に現れるのが、幽霊の「レスリー・チャン(キム・ヨンミン演じる)」です。
この奇妙な幽霊はチャンシルの過去への執着を象徴しているようですが、なぜか下着姿で現れます。孤独な女性を慰める下着姿のイマジナリーおじさんを思い起こさせるのは、先に触れたのんさん主演の邦画『私をくいとめて』です。
この作品でも、主人公・みつ子のもとに水着姿のイマジナリーおじさんAが登場します。どちらの作品にも孤独な女性の傍に下着(または水着)姿のおじさんがいて、彼女たちを励ます存在として描かれています。
なぜ彼らは下着姿なのかそれは、父性的な権威を脱ぎ捨て、女性が安心して心を預けられる無害な他者を象徴しているのかもしれません。
威厳を持たず、上から目線で説教しないおじさん。そこに現代女性が求める安全で理想的な助言者の形を見いだせるのではないでしょうか。キム・チョヒ監督自身が、長年ホン・サンス監督の助監督として活動してきたことを考えると、この作品は映画をつくる女性の自画像としても捉えられます。
かつて男性中心の映画界で生きていた彼女が、その世界を失った後、どう自分の言葉を取り戻していくのか。この過程で、空想のおじさん=レスリー・チャンは、失われた夢の記憶をやさしく包み込む存在として描かれています。
この映画には印象的なフレーズがいくつもあります。「おばさんたちはいろんなことを乗り越えてきたから、あんな風に笑える」。このセリフには、年齢を重ねた女性たちへの静かな敬意が込められています。
また、家主の老婦人が語る「人も花のように、また元気になれたらいいでしょう」という言葉は、チャンシル自身の回復物語そのものです。
そして、恋の場面での「寂しいばかりだと、愛と勘違いしてしまう」という一言は、現代人が孤独と他者との境界線を生きる中で、心に刺さる小さな真実です。
この映画は、過去の痛みを赦し、「本当に自分が何をしたいのか」を優しく問いかけます。仕事に埋没している人や「もう遅い」と感じているけれど何かを始めたい方に寄り添う、まるで小さな祝福のような作品だと感じました。 #amazonプライム
時には人生の目的を見失い、寂しさや物悲しさに共鳴しながらも、再び前進する力を与えてくれる映画。\n「寂しさから愛を勘違いしているだけ」とか、「本当に自分が欲しいものを理解していない」とか、そんな気持ちになる。\nこの侘しさを理解できるほど人生を重ねてきた自分に、少し嬉しさを感じる。
人生の核を失った40歳の女性。
何をやっても上手くいかない時期もある。
でもここがきっと、チャンシルさんのターニングポイントになる。
仕事一本で突き進む映画プロデューサー、チャンシルさん。ところが、支えだった監督の急逝により仕事が途切れ、自分の人生を静かに見つめ直すことになる。
恋人もいない。子どももいない。自分には何が残っているのだろう。
タイトルに福が多いねとあるのに、典型的な福には縁がない。多くの人は、今年起きた出来事を嫌な連鎖とみなすはずだ。
長い低迷期。とはいえ、仕事を失って立ち止まることで、寂しさが生む焦りを知り、謎の幽霊との交流も深まり、人を助ける余裕も生まれてくる。
本当に自分は何をしたいのか。正直、これが結構難問だ。
派手な出来事はなくても、幸せを感じるヒントとなる福は日常の中に確かに潜んでいる。その気づきこそが、この作品が改めて伝えたいメッセージだ。チャンシルさんには福が多いね。
40歳。この年齢の女性が主人公の作品は、大抵仕事に打ち込んでいるか、理想的な妻や母の役割を担っています。しかし、現在描かれているチャンシルさんはそのどちらでもありません(素朴なスタイリングにより、ポスターでは少し年上に見えました)。
ドラマでお馴染みの俳優たちが揃っていて派手さはないものの、その確かな演技力によって、日常のささやかな瞬間が作品として昇華されるのだと実感します。キム・ヨンミンさんは謎めいた存在として、また独特の魅力を放っています。
何を求めているのかすぐには分からないという点もリアリティを生み出し、良い影響を与えていました。彼女を思いやる人々が周囲に多いのも、何とも幸せなことですね。
映画の話題といえば、好きな作品のことはもちろん、監督について語り合うときの盛り上がりが何より楽しい。チャンシルさんがこれまで背負ってきた重荷を、誰の視線も気にせず思い切り泣く姿を見られて、私も救われた気がした。好きだからこそ、映画以外の景色を一度見てみると、改めて映画と向き合えるきっかけになるのだと思う。終盤でチャンシルさんが口にした言葉は、私が社会人になりたての頃に胸に響いたもので、悩みを抱えた彼がその言葉を吐き出してくれたおかげで、私も救われたんだと感じた。私もチャンシルさんを全力で応援しています!#韓国映画of_rei
2019年には存在しないはずのレスリー・チャンが登場すると聞いて、早速鑑賞!なんと、韓国語を話す幽霊のレスリー・チャンが現れます 左後ろからの横顔がかなり似ていてドキドキ感がありました 『欲望の翼』での白のタンクトップと白のトランクスの組み合わせは、確かに香港の湿気たっぷりの雰囲気では違和感がないけれど、韓国の冬にあの服装はかなり目立ちますね(笑)レスリーの髪型が大好きですが、現代の俳優が真似するときっちりセットしている感じがあって、昔風に見えるのかなぁと感じました。
主人公の映画の趣味が自分と重なっていて嬉しいです(笑)オープニングの布の演出で、小津が好きだと言っていて共感しました。『ジプシーのとき』を見て映画の世界に惹かれたというエピソードにも納得です。でも、気になっていた映画好きな男性が小津をつまらないと言い、ノーランが好きだと知ったときのショックは大きかったです(笑)最近の映画好きな男性の半数がノーランかシャマランを支持しているのを知って、少々肩透かしを受けることもありますよね。
特に美しいわけではない普通の独身女性が主人公というのも良いです。今の自分の心情にぴったり合っていました。5歳年下の男性に「姉のような存在」と言われるところは胸が締め付けられる思いでしたね。期待していた素敵な人からそう言われると、落ち込んでしまいますし、年齢を意識してしまいます。
(追記) しかし、主人公の素朴な美しさが撮影に引き出されていて、たとえば窓から差し込む光に照らされる肌や明るい茶色の目、素敵な笑顔が印象的でした。オーガニックコットンのような彼女の繊細な美しさをさりげなく捉えるスタイルは、荻上直子監督が撮る小林聡美を彷彿とさせました。
ユン・ヨジョンさんは『ミナリ』に続いて、面白いおばあちゃん役を上手に演じています。こんな大家さんがいたら嬉しいですね。
ソフィー役の女優、どこかで見た気がすると思って調べたら、まさか『イタズラなKISS』の主人公の友人だったとは!?かなり昔のことなのに、よく覚えていましたね。確かに、地元の知り合いに似ていると感じました。中学時代にモテるタイプの顔をしていて、キャピキャピしながらバタバタしている姿が可愛らしかったです。大人になって、習い事を掛け持ちしている女の子も素敵ですね。
レスリーの幽霊が我が家に現れたらいいなぁ。そういえば、アニタがレスリーに恋して幽霊になってしまう『ルージュ』や、『チャイニーズゴーストストーリー』も思い出します。香港映画の幽霊は怖くないイメージがあります。レスリーが夢に出てくるか幽霊でもいいから、ぜひ私を魅了してほしいです。イケメンに夢中になりたい、ときめきたい!(最近、夢にイケメンが出てこないのが困りものです)
久々に観た映画人の作る作品。ユーモアとシリアスのバランスが不思議で、序盤はこの映画をどのトーンで受け止めればいいのか戸惑うものの、見進めると意外に筋が通っていて納得感がある。
主人公は一時しのぎのため、知り合いの女優の家政婦として彼女の部屋を整える場面が多く描かれる。現実的な設定にも関わらず、主人公の生真面目さが浮かび上がると同時に、それが自分の心の整理を進める作業のようにも映る。
また、坂道や階段のシーンが多く登場するのも印象的で、人生の上がったり下がったり、つまずいたりという意味が視覚的にも強い象徴となっている。
心を通わせたいという欲求の表れとして、ゆっくりと切り替わるズームシーンが何度も挟まれ、余韻を深める効果を生んでいた。
そういえば、もやしのヒゲを取るシーンを見ると、自然とおばあちゃんのことを思い出すのが不思議だった。
主人公の告白シーンは痛々しく、レスリー・チャンの「寂しいあまり愛だと錯覚しているのです」という一言が特に胸に刺さる。
そして偶然にも続けて観た『欲望の翼』では、本物のレスリー・チャンが登場していて、思わず笑ってしまうほどの偶然の連携だった。
2025年3月13日
イマジナリーレスリー・チャン、いいですね〜。
フランス語教師はどんなキャラクターになるのか気になっていたら、模範タクシーでお馴染みのペ・ユラムさんが登場して、思わず笑ってしまいました。
この方には好きな映画の魅力を理解してもらえないんだろうなと思うと、少し心のシャッターが下りる気持ちが分かります〜。
夜中に気軽に観られそうな映画を探していて、偶然見つけた作品でしたが、予想外のところで自分のツボにハマった感じです。素敵な出会いもあるものですね。
「ホン・サンス監督作品のプロデューサーを長年務めてきたキム・チョヒの初監督作で、彼女の体験を反映したオフビート・コメディ」といったキャッチコピーに触れ、「まるでホン・サンス風のコメディ映画」を期待している観客は少なくないだろう。
その期待には半分は合致し、もう半分は外れているのも当然だ。「ホン・サンス自身の作品ではない」のだから。
しかし「半分合っている」点について付け加えるなら、これはあくまで「映画関係者の話」であり、ここでの『チャンシルさん〜』とホン・サンス映画との間には、価値観の共有が微妙に存在しているように思える。
映画プロデューサーであるチャンシルは、自身の映画制作を支えてきた監督が急に亡くなったことで、仕事を失う。彼女は映画に全てを捧げてきた結果、家も恋人も子どももなく、貴重な青春さえも失っていたことに気づく。しかし、そんな時、意外な恋の予感が訪れる。
ホン・サンス監督作特有の「距離感/観察眼」をこちらからは感じづらいところがある。韓国映画らしくない作品も、時には新鮮な体験を提供してくれるものだ。