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野球少女の感想＆レビュー

1. まさや

   2025年10月19日

   球団代表に「あなたの長所は女性だ」と言われたスインは、「違います。私の強みは、高い回転数の球を投げること、相手を打たせないこと、そして勝利をもたらすことです」と力強く返答した。この言葉に感動した！

2. スープ

   2025年10月18日

   タイトルだけで結末は予想できるものの、それを上回るサクセスストーリーで良かった。キャストの豪華さも印象的で、見応えがあった。女性がプロを目指すという題材が、とても良かった。 #2025 #68

3. hiyoko

   2025年10月15日

   静寂の中に潜む素晴らしい映画。
   役ごとに見事に変貌を遂げるイジュニュクさん。

4. ヘンリー

   2025年10月7日

   全体的に暗く重苦しい雰囲気の映画でした。ありがとうございました。

5. ストラトファイター

   2025年9月30日

   才能と現実、そしてジェンダー格差を鋭く切り込むシビアな韓国映画です。
   主人公のスインは、誰もが才能を認めるピッチャー。しかし女子というだけでプロ球団の門は閉ざされる。どうすればいいのか、観客に問いかける視線が強い。

   この表情は野球漫画の主人公というより、進路相談室で説得を受けるリアルな女子高生の顔。夢と現実のギャップがそのまま映し出される。

   テーマは才能を信じ続けるか、現実に折れるかという青春の岐路。ジェンダー格差を時代性としてぶち込んだだけでなく、男性の夢は不可能を可能にと美談化されるのに、女性の夢には分別を持てと理不尽に言われる現実を直球で描く。

   周囲の大人は「やめろ」「普通に就職しろ」と説得してくるが、その正論は重く胸に刺さる。観客も頷きつつ、それでも彼女に挑戦を続けてほしいと願ってしまう。

   結局この映画は観る者さえ試す作品。あなたは夢を追い続ける側か、現実に肩を叩く側か夢を追う怖さと大人の抑圧を問い直す、現代社会を映す青春ドラマです。）

6. 藤川徹

   2025年9月29日

   マニキュア

   「野球部にいるだけでつらい。私たちが力になってあげよう」

   女子選手の応援

   女性として胸を打つエピソード。勇気をもらえた

7. 伊藤直

   2025年9月12日

   好きな漫画『高校球児ザワさん』をふと思い出す。野球のプロ選手をめざす少女の物語だ。
   『性別に関係なくプロ選手になるのは難しい』というテーマが核になる。
   野球をする少女の成長譚と言われれば、これまで想像してしまうのは過度な努力を強調するスポ根作品だが、この作品はドラマ映画のような雰囲気で、抑制の効いた作風に仕上がっている。

8. るるるる

   2025年9月11日

   「優れた題材でも実写映画は難しい」

   王道のサクセス・ストーリーで【起承転結】が整っているはずなのに、なぜかハッピーエンドに至る結末にカタルシスが感じられない。モヤモヤした感情が頭や心に残りますが、狙ってそうしたのか、ただ偶然なのかは判断がつきません。

   主演の女優はドラマパートでは見事な演技を披露していますが、野球シーンのリアリティには欠けてしまいます。ウインドブレーカーを着せて体型を工夫している点は評価できますが、日本で仮に『野球狂の詩』を実写化するとなると、130kmを投げつつ演技もできる女優はまずいないでしょう。むしろ、アイドル映画にしてしまうのが良いかもしれません。そんな中でリアリティを追求する姿勢には、韓国映画ならではの潔さを感じます。また劇中の「女性であることは長所でも短所でもない」というセリフは、この作品のテーマをしっかりと表していると思います。

9. 浩史

   2025年8月23日

   ピアノの旋律が心に響く、非常に抑えた印象の作品

   スポ根ものではないため、逆境や差別を乗り越える熱い展開はなく、一見するとぼんやりした雰囲気が漂っているが、コーチとの二人三脚の関係がドラマの中心となっている。

   二人はある意味で人生の挫折を経験した人間。独立リーグで40近くまで過ごしてきたコーチと、高校入学時には有名だったが、今は同級生の背中を追う野球少女。不思議なことに、二人とも全盛期を過ぎている。

   でも、彼女がコーチに向かって思い切って放った一言は、まるで少年マンガのように熱かった。「タッチ」のような瞬間だった。

   そのコーチだけでなく、監督や同級生、野球経験のある女教師、さらには両親や友人など、周囲の人々との関わりが上品に描かれている。

   彼女の内なる光、内心から湧き出る何かが彼女を動かしている。
   普通であればトレーニングの様子がもっと描かれるべきだが、そこも控えめに描写されている。

   それもいかにも当然かもしれない。鍛える前に、社会の風潮や制度という見えない壁が幾重にも立ちはだかっている。家庭の経済的事情もあり、高校を卒業したら働かなければならないという現実があるのだ。
   そのプレッシャーは私たちにも共感を覚えるものがある。家族は絆であってほしいが、より個人主義の強い国では自然に応援してもらえるという考え方も理解できる。

   卒業前のOJTとして母親の紹介で工場の仕事に就くが、彼女はあくまでも野球との両立を目指していた。母は、自分が娘の夢をあきらめさせたという過剰なまでの罪の意識を抱えていたので、グローブを燃やすという過激な行動に出たのだろう。

   夢を追っていいのはいつまでなのか？
   M1グランプリを立ち上げた島田紳助は、若手に夢をあきらめさせるためだと言っていた。この問いに私は拒否感を抱く。夢を追うという表現は他人の言葉で、当人は自然に、やめたくてもやめられない。ただそれを続けることが喜びの源泉となる。

   大相撲を目指す外国人のニュースも見た。来日した時点で入門の年齢制限を超えていたが、そうした人がいてもいいし、何か変わるかもしれない。周りがあきらめさせようとする余計なおせっかいはない方がいい。過剰なドラマも必要ない。周囲と異なることが本人にも周囲にとっても一番重要なのだ。

   だが、私はすでにその現実に飲み込まれてしまっている両親に近い状態で、家庭のために必死に働く母や、資格試験を目指す父の姿が目に浮かぶ。彼らの背負うものや道を理解できないことも、確かにある。

   ただ、あの母親は決して金の亡者ではなく、必死に家計を支えていたのだ。坂の上の売店の前でアイスを食べるシーンは、満月の光が美しく、私にとってはその瞬間がラストでもよかったほどに、特に母を中心にした物語として印象に残った。

   ほかにも、アマチュア野球の経験を持つ女教師や、アメリカ女子野球で活躍した女性の一言、そしてその教師を見つめるコーチの目線も素晴らしかった。球団の重役が考えを改める表情や、トライアウトの監督のぶっきらぼうだけど優しさが滲む様子も印象的だった。関わる人々がサラッと、でも確実に人を見ている様子が感じられ、観終わった後には十分に心に残る映画だった。

   ︎ ソン・ヨンギュさんの訃報に驚いています。

10. 彩場翔人

    2025年8月16日

    女性がプロ野球選手を目指す難しさを、過剰な演出をせずに自然に描いている点が印象的です。
    努力の過程も淡々としていて、押し付けがましさがなく、結果もごく自然に受け入れられています。
    誰しもが何らかのハードルを抱えているため、多くの人々に共感を与える作品だと感じました。
    良い映画だと思います。