2019年9月20日に公開の映画「レディ・マエストロ」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「レディ・マエストロ」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
レディ・マエストロが視聴できる動画配信サービス
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レディ・マエストロのあらすじ
1926年、ニューヨーク。オランダからの移民であるアントニアは、指揮者になることを心に決め、どんな困難も乗り越える覚悟を持っていた。周囲から「女性は指揮者になれない」と言われる中、音楽への情熱は誰にも負けることはなかった。彼女はナイトクラブでピアノを弾き、その収入で音楽学校に通い始める。しかし、ある出来事が原因で退学を余儀なくされ、恋人の説得を振り切ってアムステルダムからベルリンへと向かう。遂に女性に指揮を教えてくれる師と出会ったアントニアは、夢中でレッスンに励むが、出生の秘密や恋人の裏切り、女性指揮者への厳しい批判など、次々と困難が彼女を襲う。
レディ・マエストロの詳細情報
「レディ・マエストロ」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | マリア・ベーテルス |
|---|---|
| 脚本家 | マリア・ベーテルス |
| 出演者 | クリスタン・デ・ブラーン スコット・ターナー・スコフィールド ベンジャミン・ウェインライト |
| カテゴリー | 映画 |
| 制作国 | オランダ |
| 公開日 | 2019年9月20日 |
| 上映時間 | 139分 |
レディ・マエストロの公式PVや予告編動画
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レディ・マエストロを無料で見る方法は?
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レディ・マエストロのよくある質問
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Q映画『レディ・マエストロ』のあらすじは?
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A
『レディ・マエストロ』は、女性が指揮者として活躍することが難しかった時代に、一人の女性が音楽の世界で成功を目指す物語です。彼女は多くの困難を乗り越え、音楽への情熱で道を切り開いていきます。この映画は、彼女の成長と努力を中心に描かれています。
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Q『レディ・マエストロ』の主人公の特徴は?
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A
映画『レディ・マエストロ』の主人公は、強い意志と情熱を持つ女性です。音楽への愛情と自身の信念を貫き、性別に関する偏見に立ち向かいながら、指揮者としての成功を目指します。彼女の力強さと柔軟な思考が物語の魅力です。
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Q『レディ・マエストロ』の制作スタッフについて教えてください。
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A
『レディ・マエストロ』は、MM・ド・ジョングが監督を務め、作品のヴィジュアルと音楽の美しさが際立ちます。劇中音楽の選曲や演出は、物語の感動を高める役割を果たしています。制作チームは、緻密なリサーチと共に歴史的背景を重視し、映画を現実的に表現しました。
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Q『レディ・マエストロ』のテーマは何ですか?
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A
『レディ・マエストロ』のテーマは、ジェンダーの壁を越えた挑戦と音楽に対する情熱です。主人公の奮闘を通じて、逆境に立ち向かう力強さと、自分自身を信じることの重要性が描かれています。このテーマは、観る者に感動と考えるきっかけを与えます。
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Q映画『レディ・マエストロ』における音楽の役割は?
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A
『レディ・マエストロ』では、音楽が物語の中心的な役割を果たします。音楽は登場人物たちの感情を表現し、ストーリーラインに深みを与えます。また、音楽を通じて主人公の成長や内面的な変化が描かれ、観客にも強い印象を残します。



レディ・マエストロの感想&レビュー
THE CONDUCTERは、マリア・ペーテルスが脚本・監督を務めた139分の伝記映画。女性指揮者のパイオニア、アントニア・ブリコ(クリスタン・デ・ブラーン)の半生を描く。1920年代のニューヨークを舞台に、指揮者を目指すアントニアは厳しい修行を重ね、ドイツへ渡ってカール・ムック(リヒャルト・サメル)に師事する。「女性指揮者などあり得ない」と言われた時代を越え、ベルリン・フィルを指揮して成功を収め、世界各地を巡る。ニューヨークでは女性だけの楽団を率い、喝采を浴びる。彼女の成功は、ロビン・フランク(ベンジャミン・ウェインライト)やファーストレディ、エレノア・ルーズベルトといった支援者の力によって支えられていた。凛としたヒロイン像が印象的な感動の伝記ドラマ。
『レディ・マエストロ』は、夢を追い続けリスクを恐れない女性指揮者アントニア・ブリコの生涯を描く、感動の伝記ドラマです。性別による差別が常識だった時代に、男性の領域とされていた指揮者の道へ挑んだ彼女の姿は、観る者の心に大きな勇気を灯します。
逆境を力に変える力強いサクセスストーリー。貧しい家庭に生まれ、周囲から「女性は指揮者になれない」と非難されながらも、音楽への情熱を燃やし続けたアントニアの姿は多くの人を魅了します。リスクを避けて安全策を選ぶのではなく、信念を貫く彼女の生き方は「生まれた境遇に抗い自らの手で人生を切り開ける」という希望を伝えます。
印象的な人物と演出が織りなす物語。
・ロビン:指揮者を目指すアントニアと対照的に、性別を偽って音楽の世界で成功を追い求める女性。その存在は、当時の女性が直面していた現実を浮き彫りにします。
・椅子を使った演出:アントニアが指揮のレッスンをのぞくため椅子を持ち込む場面と、後にフランクが同じように椅子を使う場面は、夢を追う二人の共通点と深い絆を象徴しています。
これらのエピソードは、アントニアが歩んだ道がいかに険しかったかを物語っています。
アントニア・ブリコの活躍にもかかわらず、女性指揮者が完全に認められていないという映画の結末は、過去の出来事に留まらず現代にも通じる課題を示唆します。『レディ・マエストロ』は、自分の可能性を信じリスクを恐れず挑戦する勇気を与えてくれる、心を打つサクセスストーリーです。
「目を閉じると女性だとはわからない」と語りながらアントニアの指揮によるリハーサルを聴くシーンが浮かび、かつて「男性が書いた曲だと思っていました」と言われたことを思い出して、懐かしさがこみ上げる。
女性差別が色濃く残る時代に実在した女性指揮者を描いた伝記作品。脚色はあるものの、男性社会での成功を中心に、出生の秘密や恋愛といった要素が織り交ぜられ、往年の大映ドラマや少女マンガのような波乱万丈な人生が興味深い。
伝記にありがちな急展開で一部置いてけぼりになる部分もあるが、大胆な省略や緩急をつけた語り口はなかなか巧み。ただ、女性としての生き辛さがテーマになっているため、指揮者としての能力についての描写が不足している点は少し残念だ。また、伝記にありがちなエンディングのテロップは余計に感じた。
1930年代を舞台に、オランダ生まれの米国人指揮者アントニア・ブリコの実話をもとにしたドラマ。時代に蔓延していた男性の女性蔑視や偏見を、場面ごとに鋭く描き不快さを覚える瞬間もあるが、それは女性指揮者として道を切り開く障害として丁寧に描かれている。主人公のクリスタン・デ・ブラーンは前例のない女性指揮者を志し、普通なら圧倒されがちな男性社会を言葉と実力で次第に克服していく。成功へと導く要因は彼女の才能と努力だけでなく、これまで出会ってきた多くの人々との多様な関係性の積み重ねでもある。ドラマの見どころは、そんな縁の連鎖が生み出す盛り上がりだ。因縁深いフランク(ベンジャミン・ウェインライト)とのエピソードは場面ごとに色を変え、緊張感を高める。一方、ロビン(スコット・ターナー・スコフィールド)との関係は特に印象深く、作品の感動と満足度を大きく高める。字幕翻訳は古田由紀子氏。
フランクを好きになれる瞬間はなかったが、視点は魅力的だった。音楽の物語において、女性は常に歌手かダンサーで、苦悩しながら作曲し、演奏するのは男性という描写が印象的だった。史実に基づいているが、実際にはあまり忠実ではなく、むしろドラマチックな展開だと感じた。
ロビンがとても切なく、演奏しつつ舞台袖でアントニアとフランクを見守るそのまなざしが切なかった。
成功の物語に見える一方で、アントニアの立場は常に儚く、女性の指揮者は今もなおガラスの天井に阻まれているという現実に言及する姿勢が素晴らしかった。
冒頭から素晴らしい。家族のエピソードは全く受け入れられないし、他にも気になる点がいくつかあるが、アントニア・ブリコの歴史を描いた作品として評価できる。
女性蔑視に抗い、自らの才能と信念で成功を収めた素晴らしい人物。
どんな分野でも偉業を達成する人の物語は、心を打たれるものがあります。
多くの犠牲を払ったことでしょうが、周囲からの金銭的・精神的支援を受けることができたのも、運だけでなくその人の才能の賜物ですね。
強い女性を描いた爽やかな映画だった。
音楽をテーマにしているが、音楽そのものはあまり深く掘り下げられていない。若干のフェミニズム的要素も見受けられた。ただ、様々な伏線がラストに繋がるストーリー構成は興味深かった。
主人公は破天荒なキャラクターだが、彼女の人柄や音楽を志す理由など、深い部分があまり描かれなかったため、彼女のことが十分理解できないまま物語が終わった印象がある。
とはいえ、伝記映画というよりも、強い女性の成功物語としては楽しめた。
「女性は指揮者にはなれない。」
アントニア・ブリコが女性初の指揮者になるまでを描いた伝記映画。
彼女は、女性の社会進出が軽視される中でも信念を貫き、困難な扉に光をもたらしました。その姿勢には深い敬意を表します。
現在、女性が首席指揮者を務める交響楽団は存在せず、世界のトップ50の指揮者リストにも女性の名前は見当たりません。エンドロール直前に流れるこの事実は、今もなお指揮者という職業が男性中心であることを突きつけ、悔しい思いをさせられます。