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ホイットニー～オールウェイズ・ラヴ・ユー～の感想＆レビュー

1. 岡田倫太郎

   2025年7月22日

   ホイットニー・ヒューストンの生涯と彼女の真実に迫るドキュメンタリーが公開されました。

   伝記映画を観た後に鑑賞したこのドキュメンタリーは、ホイットニーの家族や関係者へのインタビューや貴重な映像を交えた内容です。しかし、スキャンダルにフォーカスした部分が多く、非常にショッキングな印象を受けました。観ていると悲しさが込み上げてきました。
   映画では、彼女のドラッグ依存や父親による搾取、夫の不倫について初めて知りましたが、実際にはもっと壊滅的な状態であったことに衝撃を受けました。

   夫ボビー・ブラウンも問題を抱えていましたが、特に彼女の兄弟たちがまるでホイットニーを金の成る木のように扱っていたのには胸が痛みました。彼らは彼女にドラッグを与えた張本人でありながら、罪の意識を全く感じていない様子に驚きました。

   低迷期に、声が出ない状態でお金のために企画されたツアーの映像は衝撃的でした。あまりの酷さに観客が途中退場したのも理解できます。

   それでも、彼女が出演した映画「スパークル」では、ドラッグを克服し、素晴らしい歌唱を披露していました。この映画を以前に知らずに鑑賞しましたが、そんな頃に撮影されていたとは驚きです。しかし、その後また仕事が続かず、悲劇に繋がってしまったようです。

   ホイットニーが抱えていた問題や悲劇は真実ですが、彼女の栄光についてももう少し焦点を当てた作品があれば良かったと感じました。エンターテインメント業界の暗い一面を思い知らされる内容でした。#Marilynドキュメンタリー鑑賞記録 #Marilyn音楽映画鑑賞記録

2. タダオ

   2025年7月17日

   スター歌手の光と影。家族の愛憎の呪縛があったにせよ、あまりにも悲しい末路。その歌声は永遠に色褪せないが、繰り返してはならない悲劇だ。

3. 鈴木二郎

   2025年7月15日

   音楽は趣味として語るタイプではないのですが、ホイットニー・ヒューストンの転落人生には野次馬的な興味で鑑賞しました。想像以上に悲惨な人生だったと感じます。以下は私の印象と要点です。

   – 幼少期と家族の表面
   両親は幸せそうな家族を取り繕っており、母はツアーが多い歌手。寂しさを抱えつつ育つものの、家庭の目が届かない状況でした。

   – 叔母からの性的虐待と母の影響
   環境の不安定さゆえか、叔母から性的虐待を受ける場面があったと推測されます。

   – 母のゴスペル教育とスターへの道
   母はゴスペルを徹底的に叩き込み、歌手としての才能を開花させますが、家族経営の素人っぽい体制の中で、スターでありながら守られず、早くからドラッグの世界へ染まっていく。

   – ロビンの存在と排除
   ホイットニーを支えた女性ロビンがいましたが、ファミリーの利権争いに巻き込まれ、最終的に排除されます。ロビンが中核にいれば展開は異なっていた可能性があります。

   – 大スターへと昇る過程と結婚の影
   大スターとなりながらも、粗暴な性格を持つボビー・ブラウンと結婚。娘をもうけるも、共依存の関係に陥り、再びドラッグの世界へ。

   – 共依存DVと家庭の崩壊
   夫婦間の格差が生まれ、ボビーの嫉妬が暴力へと発展。共依存DVの関係は崩れず、別れにも踏み切れませんでした。

   – 複雑な生活と財政的困窮
   荒れた生活で歌の勢いを失い、父の金銭的搾取が露呈。法廷闘争に発展し、父娘の断絶と経済的困窮が深まります。

   – 孤独と娘の悲劇
   スターでありながら極度の孤独感を抱え、愛情を十分に注げず。娘も心の不安を抱えるようになります。

   – 離婚・回復の試みと死
   ボビーと離婚後、ドラッグからの脱却を試みますがうまくいかず、ドラッグ関連の入浴中の事故で生涯を閉じます。数年後、娘も同様の浴槽事故で亡くなるという、悲劇の連鎖です。

   – ファミリービジネスの危うさ
   お金が動くと人は浮かれ、ドラッグの道へ進む。ホイットニーを守る姿勢が薄く、健全なマネジメントが欠如していた印象です。

   – 力と内的成熟の関係
   天文学的な成功を手にすると、その力を正しく使える内面の成熟が不可欠。内なる衝動を抑える力がないと、強大な力に飲み込まれてしまいます。ホイットニー級の成功には、マドンナのような内的成熟が伴うべきだったのかもしれません。

   – ここから見えてくる教訓
   ファミリービジネスのリスク、組織の倫理、そして愛情の欠如が、彼女の人生を大きく揺るがしていったように感じます。もしルートを変えられたとしても、結末を大きく変えるのは難しかったのかもしれません。

   – 劇中の歌唱と音楽性について
   劇中で彼女の歌声が印象的に流れますが、線の細さが目立つ瞬間もあります。華やかな歌唱と、魂の深さを両立させるソウル／ゴスペルの世界で、彼女の声は確かに輝いていますが、私個人の好みとしては別の見方もありました。

   – 総括
   結局、力の使い方とそれを支える内面的な成熟の重要性を強く感じました。ファミリービジネスの構造的な弱さも、彼女の人生を大きく蝕んだ要因の一つだったと考えます。どこで道を変えられればよかったのかと振り返っても、現実には難しかったのかもしれません。

   – 余談
   劇中の歌の力は圧倒的ですが、音楽史上の巨人たちと比べると、彼女の声の線の細さには違いを感じます。批評としては理解できる部分もあり、好き嫌いが分かれるところです。

   最後に
   強大な力をどう扱うかは、使い手の内的成熟にかかっている。ホイットニーの人生は、その難しさと同時に、組織運営や家庭の影響がいかに大きいかを教えてくれます。

   この先も、力と家族、そして愛情の在り方を考えさせる物語として、記憶に残る作品でした。劇中の歌唱は素晴らしく、音楽的な魅力も確かに存在します。ただし、線の細さを含む歌声の特徴は、歴代のソウル／ゴスペルの巨人と比べると異なる響きをもたらしていたように感じます。

   #KKMXのロケンロール感想文

4. にゃるらとほてぷ

   2025年6月3日

   デビュー時、日本でも期待の大型新人として大きな話題を呼んだ。高い人気を背景にファーストアルバムの完成度も非常に高かった。しかし、その後の凋落は早く、断片は知っていたとしても、こうして一冊の作品にまとまると彼女の人生はやはり壮絶だと改めて感じる。スターであり続けることの難しさを痛感する。とはいえ、結局ボビーブラウンとの出会いが転機だったのだろう。

5. 連装砲君

   2025年5月31日

   ホイットニーの全盛期を知る者ですが、実はあまり個人的に好きではありませんでした。理由は、彼女の歌唱力があまりにも素晴らしく、声量が圧倒的だったからです。しかし、最近になって改めてホイットニーの楽曲を聴いてみたところ、特にファーストには感動させられました。この映画を知ってから聴いたこともあり、今回の作品が存在してよかったと感じています。ホイットニーのアルバムを聴かずにいたことが本当に愚かだったと思わされました。

   映画の内容についてですが、前半ではホイットニーの子供時代からデビュー、スターへの道のりが描かれ、後半はボビーとの結婚後の彼女の変化が描かれています。同じ人物なのに、ここまで変わってしまうのが悲しすぎます。ニュースではボビーが悪い夫だと捉えられがちですが、映画では彼の気持ちにも共感できるように表現されています。一方で、ホイットニー自身にも多くの問題があり、子供を放置し、麻薬に溺れていく姿は衝撃的でした。あそこまで落ちるとは想像もつきませんでした。ダメになった時期の「オールウェイズラブユー」を初めて聴いた時の衝撃は本当に酷いもので、観客が怒りを覚えるのも理解できます。

   淡々とした描写ですが、全く退屈することはありません。もう少しホイットニーの歌声を聴きたかったとは思いますが、それは自分自身でアルバムを聴く楽しみに残しておきます。マイケルジャクソンと同じように、もし彼女がまだ生きていたら、私たちに素晴らしい復活を見せてくれたのではないかと思わせる映画です。ぜひ皆さんにも観ていただきたい作品です。

6. どりーん

   2025年5月14日

   同じような映像素材を使っても、制作陣の演出の差でドキュメンタリーの雰囲気は微妙に変わる。
   本作には、ホイットニー・ヒューストンが生きた時代背景を伝える映像が所々挿入され、湾岸戦争や人種差別などの出来事がカットインします。
   とにかく彼女は非凡な歌手でした。
   “We will always love you”

7. 浩史

   2024年11月28日

   【ジョン・ヒューストン】
   ・2010年に英トータル・フィルム誌が選ぶ『史上最も偉大な映画監督トップ100』で55位を獲得。
   ・『フィルム・ノワール、勝手にベスト50』には、ヒューストン監督の『マルタの鷹』が紹介されている。
   ・同じく『フィルム・ノワール、勝手にベスト50』で、ヒューストンの『アスファルト・ジャングル』も選定されている。

8. hiyoko

   2024年9月4日

   私は元々ドキュメンタリー映画が得意ではないのですが、今回もあまり楽しめませんでした。ただ、子どもの頃から天才的に歌が上手いと感じていたホイットニーという歌姫の生涯を知ることができた点はよかったです。才能・美貌・富・地位、すべてを手にしても孤独だった歌姫の物語は結末も非常に悲しく、美しく圧倒的な歌声と相反する切なさが際立っていました。劇中の歌唱シーンは少し物足りない印象。もっとあの歌声を劇場で聴きたかったです。マイケル・ジャクソンが登場した場面には驚きました。二大スーパースターですが、お二人とも悲しい最期を遂げたのが心に残ります。

9. 海風

   2024年8月11日

   伝統的な映画形式ではないため、評価は保留します。稀代のディーヴァ、ホイットニー・ヒューストンの栄光と転落の生涯を、貴重な映像資料で詳しく紹介。ファンの視点からも非常に興味深い内容でした。

10. Ayumu Kohiyama

    2024年5月11日

    ボディーガードのイメージや、多くの人に知られている歌手の印象だけだったのが、これを通じてその人物を少し理解できました。