2020年10月16日に公開の映画「博士と狂人」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「博士と狂人」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
博士と狂人が視聴できる動画配信サービス
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博士と狂人のあらすじ
貧しい家庭に生まれ、学位を持たぬ学者マレーと、エリートながら心に闇を抱えるアメリカの元軍医マイナー。ふたりは辞典づくりという大いなる夢を共有し、常識を超える天才同士が固い絆で結ばれていく。だが、大英帝国の威光を賭けた重大な事業に、犯罪者が関与している事実が露呈すると、計画は難局に直面する。やがてその波紋は内務大臣ウィンストン・チャーチルや王室までも巻き込み、時代を揺るがす騒動へと発展する――。
博士と狂人の詳細情報
「博士と狂人」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | P.B. シェムラン |
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脚本家 | P.B. シェムラン トッド・コマーニキ |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ミステリー 伝記 |
制作国 | イギリス アイルランド フランス アイスランド |
公開日 | 2020年10月16日 |
上映時間 | 124分 |
博士と狂人の公式PVや予告編動画
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感想・レビュー
非常に骨太で素晴らしい映画だった。辞書の編纂をテーマにした伝記ものかと思いきや、痛みや赦しが前面に出てくる。人間味があり、心を掴まれる作品だ。ただし、完全に人の手で作業が行われていた時代の描写も魅力的だ。
「対峙」を観たときと同様、この作品からも赦しの文化を強く感じる。同時に、この文化が自分の感覚とは大きく乖離していることも痛感する。理解の外にあるが、その価値観を知ることができる楽しさが映画の醍醐味で、好きな部分だ。
赦されることで、自分の罪に直面し追い詰められる感覚がリアルに描かれている。ショーン・ペンはそれを軽々と演じていて、すでにその領域に達しているのを感じる。その赦しの瞬間でさえフィクションを超え、最終的には愛に収束する展開が全ての背景を考えてもあり得ないことに思える。赦しの概念が人間の理性を超えて働くのかと驚かされる。ただ、これが実話であり、人間の理性や倫理では到底説明できない領域に実際の人々が踏み込んでいたという事実が何よりも恐ろしい。改めて、事実は小説よりも奇なりだと感じる。
贖罪と赦し。
初めてショーン・ペンという俳優に魅力を感じた。若い頃は尖った雰囲気で、独特の顔立ちが目を引いた。主役というよりは悪役のイメージが強く、私自身「カジュアリティーズ」では生理的な反感を抱いていた。しかし、それこそ役者としての本懐と言えるだろう。「シンドラーのリスト」のレイフ・ファインズにも似た印象がある。
元々演技力は優れていたが、年齢を重ねるごとにますます円熟していく彼の存在感は際立っている。名優で名監督のメル・ギブソンをも圧倒してしまった。
この作品は知的で深い内容を持っているため、体調を整えてからの鑑賞をお勧めします。
過去に見たため記憶が曖昧ですが、言葉で繋がる素晴らしい物語があり、心が温まった印象があります。おじさん二人の出会いがとても良かったです。
言葉は息づいている。
「I can because of you.」
メレット夫人(ナタリー・ドーマー)がこの言葉を口にした瞬間、心が震えた。
その言葉は特別な意味を持っていた。こうした普遍的でシンプルな英語が並ぶ中で、この映画、この物語、この瞬間にしかない何かを表現していた。
改めて感じる。
言葉が好きだ。
いつも、その理由を考えるとさまざまなことが思い浮かび、決定的な理由は見つからないのだが、鑑賞後の今、ひとつ思い当たることがある。
言葉は人の心を愛しているのではないか。
言葉が私たちを愛するから、私たちも言葉を愛さずにはいられないのかもしれない。
「愛があれば愛を呼ぶ」というのならば。
どちらが博士で狂人なのか、興味深いね。二人の会話があまりにも高度すぎて、私はこちらで取り残されてしまった。私もその輪に入りたいよ。言語は常に変わり続けていて、それを定義することは恐ろしくもあり、膨大な作業でもあるけれど、やらなければならないものだと思う。「旅は続く」という締め方がとても素敵だ。本当にその通りだよね。マレーとマイナー、どちらも年配の方なので少し混乱していた。顔つきでなんとか見分けをつけていたけど。院長はマイナーに対して特別な感情を抱いているように見えたけど、なぜなんだろう?見落としていた理由があるのかな。ずっとそのことに執着しているね。
Oxford Dictionaryを生み出した二人の天才の物語。その背後には、女性たちの献身と愛が大きな支えとなっていた 名優たちの安定した演技が、作品に深みを与える。
2020年11月1日記。
知らない単語が多くて、やはり悔しい。英検2級程度では仕方ないか。70年も経っているし。
出版業界にいた私としては、当時の印刷や流通に興味があったが、その点は全く触れられておらず、残念に思っている。
オックスフォード英語大辞典の編集は、途方もない偉業です。その背後には、独学で言語学を学んだ学者と、殺人の罪で服役中の精神に問題を抱えた男性がいました。
膨大な言葉を収集し、体系化する過程に潜む知恵と狂気。おそらくマレー博士もマイナーも、その両方を抱えており、その関係は友情とも共闘とも言えない奇妙で魅力的なものでした。
映画は業績の達成だけでなく、殺人事件の加害者と被害者家族との関係にも焦点を当てています。個人的にはこの部分がやや過剰で、赦しを超える展開になると、被害者への感情移入が強くなり、辛く感じました。しかし、実話に基づいているため、特に批判もできません。
ある意味で、贖罪のために自らを罰しているマイナーを救ったのは辞書作りであり、その中には知識や狂気だけでなく、罪、懺悔、祈りが込められているという非常に寓話的な物語でもありました。
博士と殺人犯が共同でオックスフォード英語辞典を編纂したという、実話に基づく驚くべき物語。
貧困に喘ぎつつ独学で語学を究め、辞典編纂の責任者へと昇り詰めた学者と、元海軍のエリートだったが錯乱により人を傷つけ収監された受刑者。精神疾患に苦しみつつも読書によって博覧強記を築いた彼らが、対照的な人生を交錯させながら言葉の宇宙を共に切り拓く。膨大な英語史を一冊に網羅しようとする狂気じみた挑戦は、読書の力と人間精神の光と影を浮き彫りにする。観る者の言葉への渇きを呼び覚まし、自然と本を読みたくなる作品だ。
いやいや、この映画は本当にすごい。主演はメル・ギブソン、そしてショーン・ペン。これだけの名優が揃えば映画には自然と重厚さが宿る。しかもこれは実話を題材にした作品。Oxford English Dictionaryとして知られる大辞典の編纂という史実を、見事に描き出している。背後には学歴のない学者や、頭脳明晰だが精神を病んだ犯罪者といった人物が関わっていたという、信じがたいエピソードも絡む。作り話のように感じられるほどドラマチックだが、実話としての説得力を持つ。ぜひ多くの人に観てほしい。