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子どもが教えてくれたことの感想＆レビュー

1. 石田彰

   2025年9月8日

   公開から9年を迎えたこの映画は、今も胸を打つ感動作だ。出演している子どもたちの多くは、もしかしたらすでに天使になってしまったのかもしれないそんな考えが頭をよぎると、自然と涙があふれる。ドキュメンタリーでありながら日本語吹替が用意されている点は珍しく、同年代の子どもたちにも観てほしいという制作側の想いの表れだろう。メインキャストの5人は、普通の子どもと変わらない元気さで走り回り、スポーツに打ち込み、舞台の稽古にも励んでいる。見た目には難病を抱えているようには見えないほど活発だが、病魔は確実に彼らの体を蝕んでいく。カミーユの言葉「死んだときは病気じゃなくなる」という言葉は現実を直視させる一方、それを我が子に言わせてしまう親の胸中を思うと胸が締めつけられる。腎不全と闘うイマドは口が達者で可愛い存在。父とのやり取りもほほえましく、『パパが年をとったら世話してくれる？』『もちろん、するよ』といった会話が、愛と葛藤と別れの痛みを強く伝える。

2. B2mama

   2025年8月15日

   美しい映画でした。
   子どもたちの素直な反応や表情から、彼らの尊さや美しさが伝わってきます。そして、周囲の親やスタッフの温かさも感じられました。

   この映画に至るまで、そして見せられない部分には多くの辛い経験があったに違いなく、今も続いていることを思い浮かべます。

   美しい世界の中で、なぜ人々は争うのか、大人として何をすべきかを考えさせられます。この世界で、できる限り多くの子どもたちが笑顔で過ごせる時間を作る必要があります。

3. ろく

   2025年8月11日

   病気を抱えながら日々を力強く生きる五人の子ども、アンブル、カミーユ、イマド、シャルル、テュデュアルの成長と希望を静かに、しかし深い愛情で描くドキュメンタリー。治療の合間にも家族のぬくもりや学校での友だちとの交流を大切にする彼らは、痛みや悲しみに涙する瞬間もあるが、それでも目の前の世界へ好奇心を向け、喜びを見つけていく。その姿は病という現実を超え、いのちの輝きを映し出す。カメラは彼らの一瞬一瞬を丁寧に捉え、言葉を超えた感情の揺らぎと内なる強さを浮かび上がらせる。観る者は彼らの在り方に心を動かされ、人生の意味と希望について静かに見つめ直すだろう。子どもたちは生きることの本質を教えてくれる作品だ。

4. たなか

   2025年7月10日

   泣いても笑っても、すべてがキミなんだ。

   それは、ありのままの子どもたちの姿。
   カメラが優しく彼らを捉え、温かい眼差しで映し出している。

   ホームムービーのようでありながら、丁寧に撮影されたドキュメンタリー映画。監督自身が母親であることが大きな要素で、「彼ら・彼女ら」のリアルな日常が感じられる。

   アンブル、カミーユ、デュデュアル、イマド、シャルル5人の子どもたちを通じて、自分の子ども時代を思い出すことができる。

   小学生低学年の同世代にも見てほしいドキュメンタリーなので難しく感じるかもしれないが（吹き替えもあります！）

5. 中島純

   2025年6月6日

   劇場で鑑賞した際、彼らの姿に涙が止まりませんでした。

   彼らが直面する困難に立ち向かい前に進む姿は、若さゆえの新鮮さを観る者に強く伝えます。

   この作品から得られるものは、人それぞれにとって大きな意味を持つのではないでしょうか。見知らぬ世界で知らないことと闘う子どもたちが、タイトル通りに私たちに教えてくれることがあると思います。ぜひおすすめしたい一本です。

6. かず

   2025年5月23日

   皮膚が非常に弱く、剥がれ落ちてしまうために包帯でぐるぐる巻きにされている子供や、ポンプを背負わなければならない子供、腎臓移植を受ける子供たち。最初は皆笑顔で「病気なんてへっちゃら」というような素振りを見せていますが、体調が崩れるとともに、泣きじゃくる姿に戻ってしまいます。みんな戦士として病気に立ち向かっていますが、体と心が繋がっていることを実感します。印象的だったシーンでは、全てのメンドリが死んで1羽だけが残り、そのメンドリは忘却の彼方に行くほど長生きしました。子供たちは、メンドリに長生きしてほしいと願いながら、今は深い傷を抱えていても、生きている限り、いつかそれを忘れられる時が来て幸せが訪れるということを感じ取っていました。最後に全員が掲げた「忘れない」というボード。子供たちは辛いことを経験しながらも、愛されることで幸せを知っています。一方、成長するにつれて大人は辛いことに目を向けやすく、忘れたくないことを忘れてしまいます。子供たちが教えてくれるのは、その大切なことです。病気や障害を持つ子供たちは、大きなハンデを背負いながら生きていますが、彼らは「辛いことは脇に置くか、向き合っていくしかない」と理解しています。そうした子供たちは、既に大人よりも何倍もの人生を経験しており、一般的には大人になって理解することを幼い頃から理解しています。それは彼らにとって大きなハンデとなる一方で、人生を豊かにしてくれるものでもあります。子供たちがやりたいことをすることが最も重要です。しかし、病気を抱えた子供の可能性を信じるのは難しく、親が行動を制約してしまうことが多いです。これは病気に限らず全ての子供と親に共通することです。子供の可能性を見つけ出し、引き出すことが親の最も重要な役割だと思います。

7. スープ

   2025年4月23日

   波のあるドキュメンタリーではないため、視聴者によっては退屈に感じるかもしれません。しかし、小さな体で痛みや恐怖に立ち向かう姿や、その力強い言葉には感動を覚えます。子どもには自分のやりたいことを追求してもらい、そのための環境を整えてあげることが重要ですね。

8. Kujira

   2025年4月13日

   アンブルという名の少女の言葉が心に刺さった。『悩みは付き合っていくしかない。愛してくれる人がいれば、それだけで幸せ。』

   病気を理由に子どもを縛るのではなく、好きなことをさせてあげたい。私も彼ら・彼女らを見て、大人だからとか病気だからといった理由だけで縛らない生き方を選んでいきたい。

9. まさや

   2025年3月16日

   難病の子どもたちを描くドキュメンタリー映画。「親として観ると、胸が締めつけられるほど辛い作品でした。私と同じ腎臓の病を抱える子どもが登場し、治療方法の違いもリアルに伝わります。私は血液透析を受けていますが、映画に出てくる子は腹膜透析で、1回の治療が12時間にも及ぶ長さです。鼻から管を入れる場面は特に胸が痛みました。こんなに苦しんでいる子どもたちがいることを、多くの人に知ってほしい。とはいえ、この映画は最後に子どもたちの笑顔と友情、明るさを描き出しており、希望を感じさせます。難病の子どもと家族の闘いと、支え合う力を伝える作品として、多くの視聴者に響くでしょう。

10. ミキモト

    2025年2月2日

    最近SNSで話題になっている日本の難病少女について言及すると、登場する子たちは平均よりも頭が良く、意志がはっきりしているように見えます。病気のために年齢に比べて体が小さいことが影響しているのかもしれません。

    映画を観る限り、大人たちが彼らにしっかりと説明し、彼らの意見を尊重していることが要因である可能性があります。

    今を生きることには大きな価値があり、実際に存在するのは「今」だけだからです。