1998年1月31日に公開の映画「リング」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「リング」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
リングが視聴できる動画配信サービス
現在「リング」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「リング」が配信中です。
最終更新日
リングのあらすじ
原因不明の突然死が街に頻発する中、呪いを秘めたとされるビデオテープの噂は都会の人々の間に急速に広がっていった。テレビ局に勤める浅川玲子は、取材途中でそのテープを観てしまう……。ジャパニーズ・ホラー・ブームの火付け役となった伝説的な大ヒット作だ。
リングの詳細情報
「リング」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
リングの楽曲
「リング」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- メインテーマfeels like HEAVENHⅡH
感想・レビュー
他の人のレビューを見てみると、和製映画の怖さや日本ホラーの転換期として高く評価される声が多いのを感じましたが、18歳の僕にはどうしても共感しきれませんでした。
物語の前半、陽一という子どもが宿で一人で呪いのビデオテープを見るシーンまでは、とても面白くて怖く感じました。効果音や突然の脅かしが効いています。
ただ、中盤以降に超能力や過去を見れる力といった謎解き要素が加わると、急に興味が薄れてしまいました。これがジャパニーズホラーのジワジワくる恐怖、人の怖さの表現なのかもしれませんが、僕にはついていけませんでした。
それでも、松嶋菜々子さんの美しさには強く印象に残ります。
まだ青く未熟だった僕には理解が追いつかなかったけれど、女の子と一緒に見られたのは良かった記憶です。
貞子のビジュアルは普通に恐ろしかったし、良い作品だった。ただ、こういったホラー映画は数多く観てきたため、新鮮さをあまり感じられなかった。もしこれが初めてのホラー映画であれば、もっと高く評価していたと思う。
若松嶋菜々子さんはとても美しかった。中大志くんのアプローチも、背景を考えれば理解できるものだった。
上映当初に初めて視聴しました。
洋画だけでなく、和製ホラーも基本的にはジャンプスケアが主流です。この作品も例外ではなく、大きな効果音が頻繁に使われています。
しかし、『リング』が特に優れていると感じたのは、都市伝説、超能力、怨霊、人間の残酷さ、そしてミステリー要素がバランスよく融合し、単なる脅かしだけでなく、ジャパニーズホラー特有の陰湿でじっとりとした怖さを的確に表現しているところです。
今では珍しい作品ではなくなったかもしれませんが、間違いなく和製ホラーの新たな転換点となった貴重な作品です。
松嶋菜々子は美しすぎる。若い頃の竹内結子と佐藤仁美、松重豊さんまで共演していた!内容は全く怖くなかった。
最後の瞬間での人の恐怖演出がすごいですね。中田監督はやっぱり優れた監督だと実感します。ただ、怖い場面で大きな効果音が響くのは最近の中田監督らしい独特なスタイルですね。カメラワークもハラハラさせられました。
一度観た作品だが、洋ホラーの「キャリー」との比較をしたくて再鑑賞。改めて凄く面白かった。
タイトルと三つの呪い(怨念・遺伝・噂)
『リング』というタイトルは「井戸」「呪いが巡っていく」という意味を含んでいることに、今さらながら気づく。タイトルの持つ意味は、呪いの力が遺伝するというニュアンスへとつながり、次作の『らせん』へと連なるのではないかと感じる。
遺伝の側面としては、ペンションのノートに書かれている「おとうさんはでぶです。おかあさんはでぶです。だからぼくもでぶです」という一文が象徴的。”でぶ”というネガティブと捉えられる性質が親から子へ伝えられる点を示唆しており、遺伝も一種の呪いとみなせる。
呪いを別の角度から見ると、貞子の母・山村志津子が研究者やマスコミに追い詰められたように、人々の噂も誰かを苦しめる呪いになるのではないか。船上での玲子と竜二の会話は特に印象的だった。
「その噂はどこからきたの?」
「最初に言い出した奴はいない。みんなが不安に思うことが噂になる。あるいは、そうなってほしいという期待かもしれない。」
改めて、呪いは以下の三つと解釈できる。
・怨念
・遺伝
・噂
ホラーの力と現実への影響
ホラーは、何でもない物や場所を恐怖と結びつけ、観客の心に強く刻みつける。鑑賞後、現実世界へその結びつきを持ち帰ってしまうことに悩まされる。そういう意味で、リングは電話とテレビという家庭に必ずある二つの家電を恐怖と結びつけた、最悪の映画の一つと言えるだろう。
「普通の一軒家」「ベッドの中」と恐怖を結びつけた呪怨もまた、強烈だった。
ホラーのカッコよさと記憶の変容
フロイトの「反復強迫」的な心の動きが、幼い頃に観たホラーの恐怖を大人になってフェチのように感じさせることがある。私自身の幼少期の記憶として、0~2歳頃に映画館で観たとされる「トイレの花子さん」のアニメ映画の強烈な恐怖が残っている。
その恐怖がやがて表現のカッコよさへと転じ、ホラー表現を格好いいと感じることもある。例えば、冒頭の夜の海の場面は、人間のうなる声、弦楽器、波風、金属音といった環境音と夜の荒波の映像が一体となり、ぞくっとさせられる。
玲子が初めて呪いのビデオを観たペンションの部屋も、恐怖を感じつつも空間として非常に魅力的だった。リミナルスペースのように吸い込まれそうな空間で、黒い暖炉と周囲の雰囲気が「闇の塊」のように迫ってくる。壁の白と、暖炉周りのレンガ風の壁、角の影、観葉植物の多さなどが独特の緊張感を生み出している。理由は説明できないが、強く印象に残る。
現在、夜中にこのレビューを書きながら「RING」のサウンドトラックを聴くと、眩暈がしそうなほど怖い。フェチを感じない単なる恐怖も、確かに存在する。
白い頭巾と見えない顔
人の顔が見えないと不安になるが、貞子のように髪で顔を覆う案内役より、呪いのビデオに出てくる白い頭巾を被り指を指す存在のほうがより恐ろしい。白い頭巾は死装束の要素を連想させ、死者であり呪縛霊である父・伊熊平八郎の象徴にも見える。
指を指す場面は、ビデオ内の音声とともに島の伝承「水遊びばかりしていると、バケモノがくるぞ」を意味している解釈も成立する。
この頭と顔を覆う存在の放つ畏怖は、神秘性と色気を兼ね備えた魅力を持つ。盆踊りの彦三頭や白無垢の角隠しといった伝統的モチーフにも通じる雰囲気がある。西洋にも似た効果を持つ衣装や小物があるが、白い頭巾の恐ろしさには別格の迫力がある。
ミームとしての貞子
ラストシーンでテレビから飛び出す貞子は、もはや恐怖というより伝統芸能的な印象を受けさせる。貞子がミーム化したことが要因の一つかもしれない。古くて錆びた言葉はクリシェと呼ばれるように、ホラーの象徴的存在も繰り返されることで力を失うのかもしれない。記号化やパロディ、二次創作によって、恐怖の力が薄まる現象は興味深い。
最後に
「親子とは何か」「ホラーと民俗学」「ホラーと自然の恐ろしさ」「ホラーと人外の力(キャリーとの比較)」など、書きたいことが山ほどある。とりあえず次作『らせん』を観よう。
カセットテープはあまり見慣れないから、親しみを感じることは少ないけれど、面白いね。
映画『リング』を観た感想と見どころをまとめます。浅川玲子(松嶋奈々子)は新聞社のリポーター。インタビューでの女子中学生の棒演技が不気味で、女子高生の変死事件を取材するうちに親戚の女の子が亡くなる連鎖が描かれます。捜査を進めるうちに玲子は伊豆で呪いのビデオと出会い、呪いの謎を解くべく調査を加速させます。高山竜司(真田広之)は玲子の元夫で大学教授。研究熱心な一面があるせいか玲子のピンチにあっさり協力し、ビデオを一緒に見る場面は頼もしく、格好良く映ります。生徒と関係を疑われる一面もあるものの、元妻のために身を張って謎に迫る姿勢は魅力的です。玲子の後輩・岡崎は柳ユーレイ(呪怨の小林先生)と関係が見えるキャラクターで、当時のホラー舞台に俳優陣が多く出演している点も楽しめます。親戚の女の子役は竹内結子に似ており、少女時代の印象が強く残ります。中谷美紀はクレジット上は主要キャストとして登場しますが、作品全体での活躍は控えめ。息子の陽一は不気味さを伴い、普段は普通の少年なのに突然霊が見える場面が出てきます。父親が能力者らしい雰囲気もあり、血筋が関係しているのかもしれません。山村志津子の娘・貞子は母を上回る呪いの力を持ち、念じるだけで人を殺せる超能力者として描かれます。貞子の母・志津子の超能力研究を担当した伊熊博士は不倫関係を通じて貞子を得ており、社会の視線を避けるため貞子を井戸に封印します。貞子の名字は山村です。金儲けのために志津子をマスコミや研究者に売った山村敬は嵐の夜に船を出す場面が印象的で、貞子の呪いの源流を定義づける役割を果たします。結末では玲子の呪いを竜司になすりつけたようなオチが訪れ、これには強い皮肉を感じます。竜司が呪いに屈して命を落とす場面は切なく、どこかざまあ味もありました。その後玲子が陽一の呪いを止めるべく祖父の家へ駆けつける場面では善良な人物の犠牲が描かれ、心を打たれます。怖い場面自体は多くはなく、貞子の呪いの背景と意味を探るサスペンス色が強いホラーとしてまとまっています。呪いのルール設定もしっかりしており、構成も整っています。原作と映画で大きく設定が異なる点があるようなので、原作にも手を伸ばしてみたくなる作品でした。)
真田広之の顔はとても魅力的だ。
全く情報がなかったので、とても驚いた。