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パワーレンジャーの感想・評価

1. めーやん

   2025年12月2日

   作品とは別の話をしよう。
   東映の「スーパー戦隊」シリーズがついに終了する兆しが見えている。その長い歴史に伴って、さまざまな声が上がっている。私自身、育ってきた時代には本シリーズの影響力を感じることは少なかったが、大人になってからも繰り返し目にしており、子供の頃から続くこのシリーズへの愛着は深い。

   しかし、大人としての視点では、その存在に対して心を揺さぶられる一方で、積み重ねられた歴史や伝統に対する強い思いも持つ一方、そうした感情を持つことが少しみっともなく感じることもある。本シリーズは本来「子供たちのもの」であり、時代が進む中で「物語」が資本主義のもとで「文化資産」として消費されすぎることには警戒感を抱いている。時代の流れとともにジャンルの価値が上がったとしても、その影響には懸念が伴う。本作の成り立ちを考えると、やはり「構造の歪さ」が視界に入る。

   本作は、日本のテレビシリーズのスタイルを踏襲している層から始まり、そこから派生したアメリカ版シリーズを受け継ぎ、大規模なリメイクとしての階層がある。子供の頃、観た戦隊が「潤沢な予算で製作されたもの」であってほしいという希望の表れでもある。

   そのために、スケールやクオリティが「一般向け」エンターテイメント大作として制作されているようだ。その結果、ドラマはシリアスなトーンでまとめられ、主人公たちの「ティーンエイジャー」としての生活に対するドラマにも力が入れられた。

   このシリアスなトーンは、シリーズの定型としての侵略者の存在やヒーロー、最後のバトルとの慣れ親しんだ流れを踏襲しつつも、スケールは従来のシリーズとは比較にならない。

   2017年には、まさに「MCU」全盛のヒーロー映画時代での制作だった。このスケールアップや作劇のトーン、シリーズ化を意図した構成には、マーベル作品の影響を強く感じる。

   しかし、これらの要素はトレンドを追うだけに終始している部分もあり、映画としては非常に「緩い」印象が残る。

   興味深いのは「オリジナル」シリーズの価値で、核心となるストーリーラインが同じながらも、小規模なオリジナルのほうが「定型」表現においてはより成熟しているように見える。その「伝統」としての工夫やアイデアの蓄積がやはり「面白い」という逆説が浮かび上がる。

   本作に登場する高校生5人、スコット（レッドレンジャー）、ビリー（ブルーレンジャー）、キンバリー（ピンクレンジャー）、トリニ（イエローレンジャー）、リン（ブラックレンジャー）は、それぞれの境遇がさわりの部分だけ描かれているが、2時間弱の尺ではキャラクターの掘り下げには足りない。また、彼らがヒーローとして成長していく過程や、それをサポートするゾードン、敵のリタのキャラクターも「設定」としての理解にとどまっている。人間ドラマに割かれた時間に対して内容が薄い印象がある。

   アクションシーンにおいても「オリジナル」シリーズにあるヒーローの「名乗り」が欠けており、物足りなさが募る。日本特有の「時代劇」演出の追求が、作劇の緩急を引き立たせていることに気づかされる。

   オリジナルでは、戦闘員パティーとの戦いや怪人との対決、巨大ロボット戦が盛り込まれ、その流れが劇的な展開に寄与するが、本作ではただ「倒すだけ」に終始しており、盛り上がりに欠ける。リタを倒すためには「変身」という要素が重要視されるが、そこには「北米的」な視点が働くのかもしれない、日本人の精神性とは相容れない部分がある。一方で、オリジナルを尊重したアクション場面として、石切場から金鉱の採掘場へと場所の変更があるが、戦隊シリーズとしての魅力が色濃く残る部分も見受けられる。

   ただし、ロボットの合体プロセスが全くないのは非常に残念だ。この似て非なる要素が面白さと物足りなさを同時に引き起こしているのがもどかしい。

   また、続編を匂わせる「ポストクレジット」シーンは冗長さが感じられ、作品全体として「ハリウッドリメイク」を意図するのではなく、特撮としてのさらなる進化に振り切ってもらったほうが、より新鮮な驚きが生まれたのではないかと思う。

2. リョウジ

   2025年10月7日

   GOGO！！ POWERRANGER！！ 日本のパクリかと思いきや、東映がガッツリ関わっていて驚いた。正直、盛り上がりには欠ける印象だったけれど、曲はとても良く、採掘場での撮影には敬意を感じた。巨大ロボットの登場を見ることができたのも大きな見どころ。結局、満足できる作品だった(^o^)

3. いしぐり崇之

   2025年10月3日

   スーツを着た途端、全員が魅力を失ったように感じたので、髪型の重要性を痛感しました。それ以外には特に引っかかる点のない映画でした。

4. ザク

   2025年9月29日

   いやぁー、テンション上がったわぁー!!! 面白くて楽しかったぁー!!! ジェットマン×仮面ライダーフォーゼ×（ウルトラマングレート2）みたいな、明るさとコメディ要素の融合って感じww（グレート要素は海外特撮の特有の明るさというか、コメディ寄りの雰囲気）
   このレンジャー達の見た目は特に派手だけど、みんな高校生それぞれに悩みを抱えていて、レンジャーになることで一つになって、強いチームになっていく過程がすごく良かった
   そして戦隊のお約束・巨大ロボも登場。あれはパワーレンジャーのテーマソングかは分からないけど、その曲と一緒に五体そろって走る場面が日本的な雰囲気で興奮したし、五体が合体して完全体になる瞬間には興奮が最高潮だったよwww まさに日本のレンジャー像だよね!!!
   日本風の採石場で撮影していたのにも、日本の特撮へのリスペクトを感じられて嬉しかったし、改めてオレって特撮が大好きなんだなぁって思わされたよ(˶ᵕ˶)
   あ、プロレスネタとしてはジャーマンスープレックスも登場して、思わず驚いたww 予想外で嬉しかったし、プロレス好きとしても興奮した!!!
   うん、正直最初は期待してなかったけど、すごく元気をもらえて、終始ワクワクして楽しませてもらいました!!!(˶ᐢᗜᐢ˶)

5. 松岡禎丞

   2025年9月12日

   黒い影を背負いながら、二人は出会った。まだ互いを知らないまま、変身の意味を取り違えてしまっていた。

   僕はザック、パワーレンジャーだ。今はトレーラーハウスで母と二人で暮らしている。母は世界一優しい人だけど病気だ。看病しているけれど、正直、怖い夜もある。眠れない夜が続くと、母がいなくなる未来が現実味を帯びて迫ってくる。もし母が死んだら、僕は一人ぼっちになるだから誰かと一緒にいる安心感を求めてしまう。

   君は？ 本当はどんな人なの？町中が知っている。転校生の君は、3年で3つの学校を渡り歩いた。転校生のほうが楽でいいと思えるほど、誰の興味も引かない。両親も人間関係を心配しなくていい。男関係も？女関係も？

   うちの家族は普通だ。普通すぎて、すぐレッテルを貼られる。私の格好だって「もっと女の子らしく」「もっと話して」「いい子と友達になって」そんな親にどう話せばいいのか。

   本当にひどい女よね。写真は山ほどある。関係ないわ、問題は私のしたこと。副校長室でアマンダのお父さんは娘の醜態を見せつけられ、耐えられなかった。だから嘘をついて、他人のせいにしてしまった。死にたかった。あなたと本気で逃げたかった。

   今すぐ写真を消せ。もう手遅れよ、なら向き合え。人として最低のままではいられない。なりたい自分になれ。

   Vincent Vinel « Lose Yourself » (Eminem) – The Voice 2017 – Blind Audition

6. 淋しい熱帯魚

   2025年9月4日

   ヒーローと怪獣はかっこいいが、それ以上の魅力は感じられない。とはいえ、戦隊モノの映画のほうがテンポが良く、見やすい。

7. 鈴木秀樹

   2025年8月22日

   補習班の高校生たちが不思議な鉱石を見つけてスーパーパワーを手に入れる。宇宙船に乗り込んでヒーローになるように言われるが、金を食べる悪者の女性にグリーンが殺され、残された4人がヒーロースーツを身に着けて立ち上がる。グリーンは生き返り、デカゴールドの巨人を操る悪者を、乗り物が合体した巨大ロボットで倒す。戦隊ヒーローの仮面をかぶったアメリカンスーパーヒーローで、CG映像は安っぽさを感じさせない迫力があるが、物語が頭に入ってこない。子供向けに作られているせいか、緊迫や修行のシーンが多いが、その切り替えが唐突すぎて流れが繋がらない。ロボットに乗っている主人公が遠くで横転した車の父親に気づいた瞬間、なぜかロボットを降りて車に近づこうとするなど、不可解なシーンが目立つ。キャラクターたちは表面的には個性豊かだが、設定の深堀りや相互関係がなく魅力が感じられない。冒頭の乳搾りのシーンは面白かったが、何が目的だったのかは謎。さらに、イエローがなぜ逃げたのかも理解できない。吹き替えには違和感があり、最終的には我慢できずに字幕に切り替えた。俳優や芸人が起用されているようだ。

8. 松田渉

   2025年8月19日

   前評判があまり良くなかったため、心の準備をして観始めたが、予想以上に楽しめた。ストーリーは定番の流れで、ラストもある程度予測可能だが、映画より特撮の観点から楽しむと興味深い。変身までの時間が長いのが残念で、もっとアクションシーンが見たかった。その分、ロボットのパートが多かったものの、やはり『パシフィック・リム』の方がはるかにクオリティが高いと感じる。

9. アオマル

   2025年7月25日

   序盤は非常に魅力的なストーリー展開でワクワクしましたが、少し中だるみした印象もありました。ただ、ヒューマン要素の展開は巧みに描かれていて良かったです。戦闘シーンも懐かしさを感じさせる表現があり、全体として楽しめました。
   ナオミ・スコットは『アラジン』より前の作品にも出演しており、雰囲気があって素敵だと思いました。

10. くいち

    2025年6月2日

    戦隊モノの序盤展開を、本来なら何十時間もかけて描くべきところを2時間に凝縮した映画。コテコテのアメリカンティーン青春ドラマ要素や訓練シーン、各メンバーの葛藤・心情の整理、合体ロボの描写までを見事に盛り込み、編集の巧さが光る。メガゾードの流線型デザインは戦隊ファンの間で賛否が分かれるかもしれないが、特に思い入れのない私には素直にかっこいいと映った。もっさりとしたアクションも特撮らしさを感じて好印象。超能力を得た若者を描く作品が好きな私としては、本作の崖を駆け上がるシーンや飛び移る場面に自然と笑みがこぼれた。とはいえ、人物描写が深掘りされていないため、レッドの非行の理由・ピンクの友人への謝罪・イエローの家庭の問題といった要素が十分には描かれず、シナリオの納得感は薄い。戦隊モノならではの要素で補って観ると、妥当な佳作として受け止められるだろう。戦隊モノやパワーレンジャーのファンには、また別の評価が生まれるかもしれない。

11. るるるる

    2025年5月9日

    高品質な戦隊もの。昭和から平成初期の戦隊ものに育った私ですが、当時のものとは比較にならないほどのクオリティで仕上がっていて感動しました。