1992年6月6日に公開の映画「氷の微笑」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「氷の微笑」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
氷の微笑が視聴できる動画配信サービス
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氷の微笑のあらすじ
元ロックスターでナイトクラブの経営者がアイスピックで刺され、命を落とす。捜査官ニックは、事件の模倣とも言えるミステリー小説を出版した被害者の恋人である作家キャサリンを interrogate。しかし、キャサリンの巧妙な手口によって捜査は行き詰まる中、新たに別の殺人が発生し…。
氷の微笑の詳細情報
「氷の微笑」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | ポール・ヴァーホーヴェン |
|---|---|
| 脚本家 | ジョー・エスターハス |
| 出演者 |
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| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | スリラー ミステリー |
| 制作国 | アメリカ |
| 公開日 | 1992年6月6日 |
| 上映時間 | 128分 |
氷の微笑を無料で見る方法は?
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氷の微笑のよくある質問
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Q映画『氷の微笑』のあらすじはどうなっていますか?
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A
『氷の微笑』は、作家キャサリン・トラメルが関与する殺人事件を追う刑事ニックが主人公です。ニックはキャサリンの魅力に引き込まれ、事件の真相に迫るうちに彼女の危険な愛に翻弄されます。
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Q映画『氷の微笑』の主要なキャストには誰がいますか?
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A
『氷の微笑』の主要なキャストには、シャロン・ストーンがキャサリン・トラメル役で、マイケル・ダグラスが刑事ニック役で出演しています。ストーンの魅惑的な演技が話題となりました。
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Q『氷の微笑』の監督は誰ですか?
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A
『氷の微笑』は、ポール・ヴァーホーヴェンが監督を務めた1992年のスリラー映画です。彼の大胆な演出とスタイリッシュな映像が作品の特徴となっています。
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Q映画『氷の微笑』の音楽を手掛けたのは誰ですか?
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A
『氷の微笑』の音楽は、映画作曲家のジェリー・ゴールドスミスが担当しました。彼の緊張感あふれる音楽は、映画の魅力を引き立てる要素の一つです。
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Q映画『氷の微笑』はどのようなテーマを扱っていますか?
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A
『氷の微笑』は、愛と執着、欲望と犯罪といったテーマを扱っています。特に、人間の心理の深層にある危険な衝動や欲望を探ることが描かれています。



氷の微笑の感想&レビュー
ポール・ヴァーホーヴェンの作品は、商業的な欺瞞と倫理的な寓話が交錯し、同時に鑑賞者に刺激と不快感を与える稀有な体験を提供している。本稿では、感覚の精緻な分析と制度への冷徹な探究を通じて、映画を読み解こうとする。鑑賞の快楽をどう論理的に扱うか、そしてその快楽が我々の判断をどのように攪乱するか本作はその仕掛けを明白かつ効果的に示している。
まず形式について。ヴァーホーヴェンは映像の言語を巧みに操作し、カメラは観たいものを熱心に追い、フレーミングによって観客の視線を能動的に変化させる。光と影のコントラスト、クローズアップの逆説的な使い方、静的ショットと速いカッティングの対比は、物語そのものよりも観る行為自体に焦点を当てている。映画は事件を描くのではなく、事件の周囲での視線の動きを描くことで観客を共犯者として引き込む。これが本作の初めの作戦であり、見ることを享楽に変えつつ、その過程で生じる倫理的な脆弱性を浮き彫りにする。
次にキャラクターとジェンダーの力学について。シャロン・ストーンが演じるキャサリン・トラメルは、魅力と知性を駆使して社会の枠組みに入り込む女性像を体現している。しかし、彼女の主体性は解放とは必ずしも一致しない。キャサリンは意図的に観られる存在であり、その見られ方が物語に利用される。作品は彼女を魅力の源として捉えつつ、その行動を脅威として浮き彫りにする。つまり、映画は女性の能動性を描き出しつつも、その能動性が男性たち(警察、メディア、観客)の不安を引き起こす装置として回収している。ここに本作の倫理的な矛盾が顕在化する:女性の主体性を描きながらも、その描写が逆に主体性を解体してしまうのだ。
物語構造は巧妙に観客を誤導する。犯人の特定を曖昧にし、捜査者自身の倫理的崩壊や欲望に没入する様が描かれることで、真実という概念の信頼性が揺らがされる。法制度が客観性を装いながらも実際は主観と欲望が交錯していることを示すため、脚本は証拠や推理の客観性を巧みに解体していく。その結果、観客は真実を見失った状態で、視覚と語りの技術に翻弄されるのだ。この状態こそが、ヴァーホーヴェンが観客に問うている問いである。
倫理的な問題は映画の外にも深く浸透している。撮影現場での同意や編集段階での身体の取り扱いについての議論は、映画が個人の尊厳とどのように向き合うかを問うものである。ヴァーホーヴェンが見る快楽を徹底的に追求することで、俳優や被写体の権利がしばしば侵害される危険性が浮き彫りになっている。すなわち、作品は自己批判的でありながらも、同時に自己矛盾を抱えた加害的行為でもある。表現の自由と他者の尊厳のバランスが崩れる瞬間、映画はエンターテインメントとしての責任を問い直すことになる。
精神分析的視点から見ると、この映画はファロス的権威を揺るがす女性の象徴を呈示し、男性的な秩序が性的興奮によって如何に脆くなるかを描く。観客は自らを画面に投影し、享楽と罪悪感を同時に体験する。ヴァーホーヴェンはこの内的葛藤を外在化することで、視覚文化が生み出す主体の不安定性を明らかにする。しかし、精神分析的解釈は容易に単純化される可能性があり、本作は単なる男性の恐怖以上のものを示している。すなわち、視線自体が制度や物語、個人を再形成する力を持っているという認識が示されているのだ。
美学の評価と倫理の検討は同時に行われるべきである。映像としてのクオリティは優れており、緊張感の構築や演技の緊迫感は非常に観る価値がある。しかしその快楽は均衡を欠いている。作品は観客に快楽を提供するが、その代償として誰かの身体や尊厳が消費されるリスクを無視している。この状況において観客に求められるのは、ただ享楽を受け止めるのではなく、その享楽の条件を批判的に考察する姿勢である。映画は観客を享楽へと巻き込むが、その享楽の起源と結果を考えさせる契機も提供している。この二重の構造こそが本作の持続的な遺産である。
最後に評価を言葉にするなら、『氷の微笑』は映像の魅力と倫理の矛盾を鮮明に描き出した作品である。ヴァーホーヴェンは観客を誘惑し、その誘惑の暴力性を観客自身に返している。作品は見ることの罪と贖いを同時に演出することに成功しており、そのため我々はこの映画を一方的に否定したり盲目的に称賛したりすることはできない。その真価は、不快さと快楽が交差する地点に存在する。観客は画面の誘惑に溺れながら、その溺れが何を見逃しているかを自ら問わなければならないこの問いを残して本作は幕を閉じる。これが、私がこの作品から導き出す真のメッセージである。
シャロン・ストーンのこの役を表現するには、これ以上の邦題はないと思える。原題の「Basic Instinct」は「基本的な本能」といった意味で、登場人物の特徴をうまく捉えていて、実に良いタイトルだ。
当時、エロティックなサスペンス映画として話題を呼び、彼女を一躍有名にした。白いドレスを身にまとい取り調べを受ける、あの有名なシーンは、映画史に残る印象的な場面だ。
まさに氷のように冷酷でありながら、男も女も魅了する美女。知的な雰囲気を醸し出し、整った顔立ちとスラリとした体形は、女性さえも惹きつける。
サスペンスとしての脚本も秀逸で、最後まで緊張感が続く。ラストシーンは観る者に余韻を残す。
それにしても、男って本当にバカだな!というのが、ありふれた普通の女性としての私の本能的な感想だ
シャロン・ストーンの魅力に、観客のみならず共演者や監督も惹き込まれた作品である。
毒を見極めつつ、甘美な果実の魅力に引き寄せられる危険な誘惑そんなゲームに魅了される男を、マイケル・ダグラスが見事に演じる。
一歩踏み入れたら決して抜け出せないそんな危険なゲームが始まる。
真相がなかなか掴めないミステリー、犯人が身近に潜んでおり、いつ襲われるか分からない緊張感溢れるサスペンス。そして、いかにも怪しい容疑者に心を奪われ、あっという間にベッドシーンへと進む主人公。なぜこうなるのか。
犯人像が浮かび上がっては消える捜査部分が魅力的で、相手に引き込まれながらも捜査の深みに、そして欲望の渦に沈んでいく主人公の姿は興味深かった。シンプルでありながらも感情的な展開が印象的。
さらに、非常にR18な映像が多く、考察しながら視聴しているのに集中力が奪われる。これも計画的な演出なのだろうか?
殺人事件を軸にした犯人探しストーリーは直感的で分かりやすい一方、濃い濡れ場シーンが多いのが特徴だ。しかしそれがニックの人間性を浮き彫りにし、キャサリンの設計が物語に深さと緊張感を与えている。エロティックな表現と巧みな構成が見事に噛み合っていると感じた。個人的にはアイスピックを出すか出さないかという駆け引きが特に面白かった。出すかと思えば出さない、次は出すのかと期待させてまた外れるそんなツッコミが脳内でぐるぐる回る。結末では犯人をはっきり提示せず終わり、やはりキャサリンなのかもしれないという印象が残った。
言葉にするのが野暮なくらい話が面白い。魅惑的な女性作家にのめり込む男性刑事の危うい捜査。目撃したが最後、本能が加速し、真実めいたものが揺らいでいく。陰影漂う画面がそのまま色気を表出させ、過剰な音楽がサスペンスを際立たせていた。本能のリミットが限界突破する装置として用いられる車が面白い。もっとまどろっこしくなってもおかしくなさそうなものだが、景気がよいカーチェイスが映画を活気づける。映画は動いてなんぼ。でも俳優のアップでも画が持つのもやはり凄い。最後の最後まで観客を引きつける大仰なほどの意欲もとてもいい。
見ごたえのあるサスペンス。80年代のクールさがぎっしり詰まっていて、憧れを呼び起こす。
予想外の展開が続くサスペンスは、意外にも楽しめた。シャロン・ストーンがとても美しい。
5 非常に満足
4 良い感じ
3 普通
2 微妙
1 退屈
野放し感が特徴のサイコスリラー。謎をじらして最後に答え合わせさせる演出が秀逸だった。とはいえ、サスペンスとサイコパスの組み合わせは抜群の相性だと、改めて痛感した
ルカマグノッタが好きな映画ということで観てみた。彼はこんな風になりたかったのかもしれない。続きが気になって退屈せずに楽しめたが、性に負けてしまう主人公にはイラッとした。キャサリン、パンツを履いてほしい。