2013年7月27日に公開の映画「終戦のエンペラー」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「終戦のエンペラー」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
終戦のエンペラーが視聴できる動画配信サービス
現在「終戦のエンペラー」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「終戦のエンペラー」が配信中です。
動画サービスPR | 利用料金 | 視聴 |
---|---|---|
|
今すぐ見る | |
|
今すぐ見る | |
|
今すぐ見る | |
|
今すぐ見る | |
|
今すぐ見る |
最終更新日
終戦のエンペラーのあらすじ
第2次世界大戦で降伏した日本の地に降り立ったマッカーサー元帥は、知日家のフェラーズ准将に極秘の任務を託ける。フェラーズはこの任務を通じて崩壊の危機にある日本を救おうと決意する。しかし、様々な勢力の思惑が交錯し、その任務はますます厳しさを増していく。
終戦のエンペラーの詳細情報
「終戦のエンペラー」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | ピーター・ウェーバー |
---|---|
脚本家 | デビッド・クラス ベラ・ブラシ |
出演者 | トミー・リー・ジョーンズ マシュー・フォックス 中村雅俊 伊武雅刀 初音映莉子 夏八木勲 桃井かおり 火野正平 片岡孝太郎 羽田昌義 西田敏行 |
カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ 歴史 |
制作国 | 日本 アメリカ |
公開日 | 2013年7月27日 |
上映時間 | 105分 |
終戦のエンペラーの公式PVや予告編動画
「終戦のエンペラー」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
終戦のエンペラーを無料で見る方法は?
「終戦のエンペラー」を無料で視聴するなら、「DMM TV」「Prime Video」「Lemino」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
感想・レビュー
戦後、マッカーサー率いるGHQが当時の昭和天皇を懲罰するのかどうかという論点が浮上した。昭和天皇は平和を願う祖父の信念を踏まえ、ポツダム宣言を受諾した。天皇の録音テープを巡って皇居に兵士が踏み込む事態もあったが、GHQは天皇を無罪と見なす結論に至ったとされる。
GHQが日本の復興を進める際、本音と建前の間で揺れ動く動機が生じた。主な方針は以下のとおりである。
– 再び脅威となり得ないよう、軍事の撤廃と戦争放棄を徹底
– 戦後の日本における国家意識の再形成
天皇を中心とした軍事主義的な思想から、国民主権と平和主義を基礎とする国民意識の確立を目指す
天皇は象徴として位置づけられる
– 思想・宗教の自由を保障する一方で、共産主義の拡大を抑制
– 当時のソ連や中国共産党の台頭が、GHQの占領政策に大きな影響を与えた外的要因
– 財閥解体は大きな力を持たなかったが、それを契機に新たな事業の萌芽を促した側面もある
– 農地改革により地主と小作人の不平等な関係を是正し、戦争の一因と考えられていた要素を減じた
– 労働三法を制定し、労働者の最低基準を定めた
– 6・3・3・4制の教育体制へと改革され、戦後の教育に大きな影響を与えた
– 神国日本の思想は削除され、国家神道関連の教材は排除
– 修身科で教えられていた、滅私奉公や武士道精神といった、国家や集団への絶対忠誠を説く教育は見直された
– 戦前の日本には神国として特別な使命があるという教えが広く伝えられていた
真偽のほどは定かではないけれど、知ることができてよかったと感じる話だった。海外で日本を描く作品の中には眉をひそめるものも少なくないが、俳優の選出には強いこだわりがあり、深いリスペクトを感じることができた。竹林での恋人同士の戯れを見て、アジアはやはり竹を避けられないのだと、諦めにも似た感情が湧いた。
映像は素晴らしい。戦後の焼け跡を感じさせるものがある。
しかし、シナリオが全く魅力に欠けている。主役の苦悩と恋人のエピソードがほとんどつながっておらず、感情的な共鳴が薄い。
あらすじ
1945年8月30日、GHQのマッカーサー元帥が降伏後の日本の処理を見据えた現場へと足を踏み入れる。戦犯の指定を巡る判断を正すべく、日本通のフェラーズ准将に天皇を戦犯とすべきかを調査させる。天皇処刑が日本の国家機能を崩壊させると考えるフェラーズは、天皇を救う道を模索しながら証拠集めを進めるが...。
感想
第二次世界大戦の天皇の責任を巡る問いを、異国の視点から描くドラマとして興味深い。主人公フェラーズが日本の精神性の特質を理解しようと奔走する姿は強く印象に残る。マッカーサーが日本の戦後処理を円滑に進めるため、天皇の責任をはっきりさせようと日本に詳しいフェラーズ准将に10日間という短い期間で結論を出すよう命じる場面には、彼の私的な動機が見え隠れする。
本作はフェラーズが関係者と対話して天皇の責任を検証するメインストーリーと、フェラーズと恋人アヤ(初音映莉子)を捜すサブストーリーが並走する構成だ。証拠集めの難航と並行して恋愛のエピソードが挟まることで、スケールの大きな政治ドラマと小さなラブストーリーの緩急が生まれ、観る者を飽きさせない。
作品は日本寄りの視点で描かれており、天皇とマッカーサーの対話シーンは印象深い。ただ、日本の闇の部分が過度には出ていない点は、海外の観客にはどう映るのか気になるところ。昭和天皇や政府関係者の憎まれ役をもう少し深掘りできれば、物語の深みがさらに増したかもしれない。無理な期待かもしれないが、そんな要素があればより刺さったかもしれない。
鑑賞日:2025年9月8日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
日本の歴史において、戦後間もない時期の重要な情勢をマッカーサーの視点から描いた映画があります。実際には、当時の感情や状況を理解するのは容易ではないと思いますが、それぞれが大きな決断を下しながら再建に向けて進んでいたことが感じられます。混沌とした世界情勢の中で、日本に対する地政学的課題は依然として存在しています。今後の情勢に関わらず、歴史が示す方向性は明らかです。
日米の合作かと思うくらい、日本のことを深く理解して作られたと感じた。所々フィクションの要素もあるだろうけれど、私個人的にはかなり高評価だった。
戦争裁判とは何か、再考してみると、意義はあるものの、公平性には疑問が残る。政治的な要素が強く影響しているためだ。では、どうすればよいのか、明確な答えは見当たらない。
天皇の戦争責任をめぐる未解決問題の背景には、戦後の制度設計と政治的折衝が深く関係している。
最近の状況を見れば、戦争責任はないという主張さえ耳にすることがあり、本当にこれで良かったのかと疑問を抱かざるを得ない。
象徴天皇制というあいまいな枠組みが続く中で、男尊女卑の温存や、家族・国民を共同体として捉えるフィクションが生まれ、それが排外主義にも転用されている現状を思うと、ここでの選択が現在の社会に大きな影響を及ぼしていると感じる。
昭和天皇の戦争責任をめぐる真摯な歴史ドラマを、戦争犯罪の真相を調査する若いアメリカ軍人の視点で描く。
この作品は、日本人にとって極めてデリケートなテーマを扱い、答えが永遠に出ないかのように思える問いを投げかける。作中には「天皇を絞首刑にしろ!」といった、日本人には口にするのも憚られる台詞が頻繁に登場する。特に現代の右傾化の風潮の中で、そんな台詞をアメリカ人が描くことに賛否が分かれるが、私は公正な立場でこの作品を鑑賞してみた。
丁寧なリサーチに裏打ちされた描写は終始丁寧で、違和感なく物語に引き込まれた。戦犯として処刑すべきか、焦土と化した日本を再建することを優先して無罪とすべきかこの極限的な選択が、歴史に対する深い洞察として提示される。歴史に「もしも」は禁物だが、もし昭和天皇が戦争犯罪人として処刑され皇室が解体していたら、日本は今とはかなり異なる国になっていただろう。想像すると背筋が凍る思いだ。
そして、作品タイトルにある「エンペラー」が示すように、終盤までほとんど姿を見せない昭和天皇が、結末で全国民の前に厳かに現れるシーンは、日本人として深く胸を打つ。日本の文化と歴史が、彼の姿に象徴されているかのようだ。
一方で、崇高なドラマを優先したせいか、主人公のアメリカ人と日本人女性アヤとの恋愛パートはやや薄味に感じられたのは残念だった。アヤが帰国する彼を追いかける待って!行かないでというベタな場面には、思わずくすりときてしまう場面もある。
それでも、終戦直後の焦土と化した東京のリアルな描写や、加害者側のアメリカが真摯にこのテーマへ向き合う姿勢には敬意を表したい。総評は星3.5。
やっと、何が起きていたのか、そしてそれを現代の人々がどう描こうとしているのかを知りたくなった。時間はかかったが、それだけの価値はあったのだろうか。