2021年6月12日に公開の映画「カンウォンドのチカラ/カンウォンドの恋」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「カンウォンドのチカラ/カンウォンドの恋」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
カンウォンドのチカラ/カンウォンドの恋が視聴できる動画配信サービス
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カンウォンドのチカラ/カンウォンドの恋のあらすじ
友人と共に自然豊かな江原道(カンウォンド)を訪れた大学生イ・ジスク(オ・ユノン)。彼女は親切な警察官と出会い、数日後に再び彼に会うため江原道を訪れる。一方、教え子のジスクと別れた大学講師チョ・サングォン(ペク・チョンハク)も後輩に誘われて同じく江原道へ向かう。ホン・サンス監督の長編第2作で、この作品が彼のスタイルの根源となっている。同じ時に同じ場所にいる元恋人たちが、出会うことなく似たようで微妙に異なる出来事を体験し、心に変化をもたらす様子を2部構成で描写する。主演は「秘蜜」(04)で映画デビューを果たしたオ・ユノンと、「私の頭の中の消しゴム」(04)のペク・チョンハク。
カンウォンドのチカラ/カンウォンドの恋の詳細情報
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| 監督 | ホン・サンス |
|---|---|
| 脚本家 | ホン・サンス |
| 出演者 | オ・ユノン キム・ユソク パク・ヒョニョン ペク・チョンハク |
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | ドラマ |
| 制作国 | 韓国 |
| 公開日 | 2021年6月12日 |
| 上映時間 | 109分 |
カンウォンドのチカラ/カンウォンドの恋の公式PVや予告編動画
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カンウォンドのチカラ/カンウォンドの恋の感想&レビュー
他人を軽々しく「クズ」と言える人は、やはり恵まれていると思う。自分の弱さと向き合わずに済む人たちは、他者に寄り添うことができないのではないかと感じた。素晴らしい映画だった。
JAIHOでホン・サンスを観て、他の作品も観たくなり、未見の初期作を選んで鑑賞。二部構成で、後半が次第に前半へと繋がっていく演出の巧みさが光り、監督の才能がこの時点で確立していることを痛感。観終わる頃には、幸せな気持ちになれる。ただし登場人物の男性は皆クズで、うんざりさせられる場面も多い。
それぞれのパートでの男女の恋愛が主軸となる一方、その外側で展開される男女の事件がサブストーリーとして機能しており面白い。金魚というアイテムがスパイスのように効いており、全体として本当にオシャレな作りだ。
ホン・サンス作品を観るたび感じるのは、男性を演じる俳優が端正なだけに、役柄がとてもダメダメでそのギャップが強烈だという点。
ホン・サンスマラソン#1
脚本の会話はリアルに感じるのか、映画的に見えるのか?
江原について調べているうちに、Kリーグや歴代大統領、ロッテグループ、そして財閥についても興味が湧いてきたよ。
韓国の首都圏の一極集中は日本以上に深刻だと言われているね。また調べたことをシェアするよ!気が向いたら私とK-POPの関係性というテーマでレポートも発表するね!
空間に寄り添って人々を観察すると、同じ場所で同じ光景を見ていながら、別々の宇宙を生きていることに気づく。そんな不思議さを当たり前として生きている僕らに、この作品はその自明さを一度取り払って見せてくれる。だからこれは、誰かが観た世界の話ではなく、世界が見た彼や彼女たちの話だ。だからこそリアルさや重さが宿る。もちろん僕らはとても滑稽に見える場面もあるし、すごく幸福そうにも見えるときがある。こんなはずじゃなかったと積み重なる後悔の影も、はっきりと見える。そうやって人生が眼前にやってくるのが、この映画の良さだと僕は思う。
人間の愚かさは身にしみるものだ。なぜ人は酔うと本当に言わなくてもいいことを口にしてしまうのだろう。誤解を重ねながらも、海の輝きや朝焼けの美しさを楽しむしかない。ほろ酔いの男たちの後ろ姿や、上司との飲み会後のタクシーでのやりとりが印象に残る。「じゃあ口でして」という言葉も心に響く。
ヴェンダース流に、場所と人間関係が映画を紡ぐ。カンウォンドの海と山が抱える風景のなか、同じ日を訪れた元恋人たちはすれ違いを重ねる。やり場のない苛立ちを、同行している友人にぶつける二人の姿はみっともなく映るが、切なく遣る瀬ないものだ。二人がようやく再会して映画は一瞬失速するものの、すれ違いが募るほどに恋人たちの想いは深まり、再会の体の重ね合いが現実へと引き戻す。ちょっぴりほろ苦い、大人の恋の物語。
<不倫愛の切なさを醒めた仕掛けで描く>
江原道を訪れた女子大生ジスクは、現地の若い警察官と親しくなり、再会を願って一人で同地を再訪する。一方、同じ時期に妻帯の大学講師サングォンも後輩に誘われて江原道へ。彼はジスクと別れたばかりだった。
二部構成の本作は、同じ場所を同時期に訪れても二人は直接出会わない。しかし車内の光景、林で見つけた魚とサングォンの金魚、食堂の「ホヤはサービスです」という一言、残されたメッセージ、そして互いにすれ違うようなカップルたちこれらのモチーフが重なり合い、巧妙に物語を紡いでいく。
同一列車を連想させる車内のビール売り、ジスクが林で見つけた魚とサングォンの金魚、食堂の一節「ホヤはサービスです」、手紙のように残された瓦のメッセージと壁に描かれた落書きそれぞれに因果が絡み、観客は memory game のような重ね合わせに気づくのが遅くなるほどに魅了される。
特に心に刻まれるのは、サングォンが壁に書いた「もう少しだけ長い呼吸で待とう」という落書きをジスクが消す場面だ。書かれた意図が後にずれていることに気づくと、別れの切なさが一層深まる。時間軸の操作もあり、物語の見通しはあいまいさを残す。
結末へ向けて、二つの物語は静かに結びつき、終幕では初めに二匹いた金魚が一匹だけになっている。醒めた恋愛ドラマの結末には、やるせなさと諦観が漂う。
デビュー作『豚が井戸に落ちた日』で見せたリアリズム志向と重い虚無から一歩退き、現在の作風へと寄せた第二作。ややけだるい雰囲気が逆に心地よさを生み、観終えた後も長く余韻が残る。
(特に前半)まるでゴーストのような視点で物語が展開する。鑑賞ではなく、観察といった印象。いわゆる人間観察とは異なる。素晴らしい映画。
女性3人の旅行と絡む男性2人の旅が最高です。職場での仮眠シーンや、店から出てくる2人のバックショットが印象的。WKW作品のような演出が施されています。今のところ、ホン・サンスの作品の中で一番気に入っているかもしれません。
未練のある情愛、同一性と反復、すれ違いから生じる不倫の卑しくも求めざる温かみの体現。心の隙間を埋めてくれる何か。江原道の男女のように消えてゆく一匹の金魚。砂利を歩く靴音、酒の席での口論、警察官の飛び降り未遂。理由のない痛み、帰りのバスの中で号泣する声、滝、山、壁に刻む言葉「もう少しだけ長く息をひきながら待とう」、瓦に記す願い事。女性の初期、鮮やかな赤い衣装と穏やかな青空、海は、どこか『海辺のポーリーヌ』を思わせる。