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グラディエーターの感想＆レビュー

1. 伊達男

   2025年11月24日

   実際にローマのコロッセオを訪れて帰路の機内で鑑賞。実際のグラディエーターの闘いはもっと過酷だったに違いないが、ラッセル・クロウの死闘も圧巻だった。若きホアキン・フェニックスの演技も光る。全体としては悲しいストーリーだが、力をくれる一本。続編も見逃せない。

2. White Unicorn

   2025年11月24日

   2025年11月25日　今月の投稿は25本目（通算586本目）
   今年の投稿数は300本目に到達

3. どんぺー

   2025年11月24日

   「2」を見るために「1」を視聴しました！
   2時間半の長さがあるにもかかわらず、非常に面白く、時間が経つのを忘れてしまいました
   ローマ時代の剣闘士の戦いをテーマにしており、当時の様子やコロッセウムでの戦闘シーンがとても魅力的でした。
   ストーリーは復讐を軸に展開しているものの、飽きることなく楽しむことができました！

4. 池田祐太

   2025年11月23日

   物語は純然たるフィクションで、ローマ皇帝の家族内の争いによって家族を失い、剣闘士として生きることになった将軍の悲劇と明確な復讐劇が描かれています。基盤には緻密な歴史考証に基づいた壮大なストーリーがあり、見事にバランスを取るリドリー・スコット監督の手腕が光ります。ラッセル・クロウが小柄に見えるほどの巨漢たちとの剣闘シーンは圧巻であり、衣装や美術も目を引く豪華さを誇ります。特にローマ軍の装備は黒を基調に金のアクセントが際立ち、暗闇の中で金色が炎に照らされて際立ち、威圧感を生み出します。奴隷となり復讐に燃えながらも信念とカリスマを失わない主人公に対し、権力を手にしながらも愛に飢え、堕落した皇帝ホアキン・フェニックスは、「ジョーカー」を彷彿とさせる心の闇を見事に表現しています。また、ハンス・ジマーの音楽はホルスト「火星」の盗作訴訟が話題になりましたが、クラシックの伝統を受け継ぎつつ、後に『パイレーツ・オブ・カリビアン』でも使われるテーマの鮮やかな展開が緊張感を高めています。

5. 小川

   2025年11月22日

   ホアキン・フェニックスが延々とオイディプス神話を演じ続けていると、久しぶりにこの映画を観た際に妻の横で改めて思った。

   20代の頃に初めて観た時は、まるでグリズリーの熊のようなラッセル・クロウにばかり目を奪われていたが、40代を迎えた今は、父を殺す苦悩に直面するホアキン・フェニックスのキャラクターに興味が移っている。

   賢帝として知られる父親に複雑な感情を抱く皇太子コモドゥスを演じたホアキンは、『ザ・マスター』（監督：ポール・トーマス・アンダーソン, 2012年）や『ジョーカー』（監督：トッド・フィリップス, 2019年）など、キャリアの中でオイディプス神話的なテーマに繰り返し取り組んでいる。

   トロント国際映画祭でのスピーチでは、兄リヴァー・フェニックスを思い出し、『レイジング・ブル』（監督：マーティン・スコセッシ, 1980年）のビデオを兄が見せてくれ、「これがお前のすることだ」と言われたエピソードが印象的である。

   兄も聡明で、弟もまた賢明であり、弟はその言葉に従ったように思える。なぜリヴァーがそんなことに気づいたのかは、弟の中にある特別な要素だけでは説明できない。夭折を美化するつもりはないが、そんな気持ちにもなる話だ。

   ホアキンからは、役柄を超えた何かを常に感じる。それは、何かを背負うことを含めての話である。

6. 96猫

   2025年11月22日

   久々に観て、過去の記憶が鮮やかに蘇る。古代ローマを舞台にした圧巻の世界観と、奴隷にされた男の復讐譚が心に刺さる。奴隷時代の仲間たちとの絆も丁寧に描かれている。先に食事を味見して笑う場面には胸が締め付けられ、涙がこぼれそうになる。どう見ても不利な状況から勝利を掴む瞬間、虎を使うなど過去の伝説的グラディエーターとの一騎打ちは圧巻だ。皇帝の息子は姑息さが魅力的な悪役として完成している。名作としての余韻が深く、見る者の心に長く残る映画だ。

7. 山下和雄

   2025年11月22日

   【Blu-ray（レンタル）/DTS-HD Master Audio5.1ch/字幕版】

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   ローマ帝国の将軍マキシマスは、陰謀により全てを失い、闘技場で剣を握る運命に。家族を奪われ、名誉を失った彼は、復讐と誇りを胸に巨大な権力に立ち向かう。

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   今までエクステンデッド・エディションを観てきましたが、劇場公開版は今回が初めてです。

   本作が歴史スペクタクル映画としてどれほど新たな息吹を与えたかを再確認できました。古代ローマの壮大な世界観や、砂埃舞うアリーナの熱気、そして主人公マキシマス（ラッセル・クロウ）の熱い復讐劇これらが観客を物語に引き込んでいきます。

   シンプルな構成ながら、カタルシスと余韻をしっかり提供する作品です。英雄的な将軍マキシマスは権力の陰謀で全てを奪われ、奴隷剣闘士へと堕ち、皇帝コモドゥスに復讐を果たします。この流れは典型的ですが、その分かりやすさが作品の力になっています。複雑な思想や政治を排し、直球の感情に集中することで、観客はマキシマスの痛みや怒り、揺るぎない意志に共感できるのです。そのため、ドラマとしての深みは際立つ一方で、「壮大な歴史スペクタクル」を期待する人には少し物足りなく感じられるかもしれません。

   もっとも、ラッセル・クロウとホアキン・フェニックスの存在感が映画全体を支えています。マキシマスを演じるクロウは、奴隷に身を落としても揺るがない威厳と哀愁を感じさせ、少ない言葉の中に深い悲しみと覚悟を表現。対照的にフェニックスのコモドゥスは、絶対的権力を持ちながらも怯え、愛を渇望し、情緒不安定な姿が恐ろしさと哀れさを漂わせます。立場は逆転しているのに、精神的にはマキシマスこそが堂々としており、コモドゥスの方が追い込まれているように見える。この対比が二人の見事な演技によって、単なる復讐劇に留まらず、人物ドラマとしての厚みをもたらしていると思います。

   物語は王道の復讐劇ですが、ラッセル・クロウとホアキン・フェニックスの圧倒的な演技が、あらゆる要素を超えた人間ドラマに昇華しています。壮大なスペクタクルには少し物足りなさを感じるかもしれませんが、古代ローマの空気感や丁寧に描かれた感情の流れ、心に残る余韻が印象深い一本でした。

8. まるちっぽ

   2025年11月22日

   この映画で最も強く印象に残るのはマキシマスとコモドゥスの対比だ。自分が最初のシーンで今日からローマ帝王になるとしたらという妄想に駆られるほど、マキシマスは闘技場の民衆の嘲笑やコロセウムの殺せコールに屈することなく、家族と名誉を第一に生きる人間として描かれている。妻子を奪われ、死を目前にしても、彼は軍人としての任務を優先しているように見えつつ、最期には故郷と家族の元へ帰ろうとする。入れ墨を削る場面や、作中で見せるわずかな優しい笑みは、家族のことを思う時だけだった。普段は厳格な表情ばかりだが、そうした瞬間こそ演技の深みが際立つ。\n\nコモドゥスは疑い深さと承認欲求の強さを前面に描かれる。皇帝となってからも鎧を脱がず、民衆の支持を得ようとする一方、父や姉、民衆の愛をむさぼるように求める。その矛盾は「疫病の話題」という難題を突きつけられた時、権力を盾にして臨む場面に集約されている。剣士が主人公に命を奪われかねないとき、コモドゥスは民衆の殺せという声を盾に、自己の人気のために殺害を許してしまう。ここには自分軸のなさと他人軸の強さが露わとなる。\n\nもし自分に自分の幸福をしっかり定義できる人なら、強力な権力と策略をもってしても結局は違う道を選ぶはずだ。マキシマスには「家族こそ最大の幸福」という自分軸が確立されていたが、コモドゥスは幸福を知らず、父が尽くす愛を満たせずに揺れ続けていた。彼が皇帝の座を求めたのは、より大きく輝く幸福を国中の民からの尊敬とともに得ようとしたのかもしれない。実際、敬愛されたのは自分の信念を貫くマキシマスだった。\n\nコモドゥスは父の教育を受けつつも、結果として大人としての成熟を欠く。愛情を受けつつも「見返りを求める愛」というより複雑な心の内を抱え、それが最期の選択にも影を落とす。現実にも同類の人間はいるが、日常ではマキシマスのような決闘に走ることはない。彼らは悶々と不足感を抱えつつ世間に紛れようとするが、コモドゥスは自分から破滅へと歩み、死という安らぎを手にしてしまう。そんなキャラクターの闇を、ホアキン・フェニックスの瞳の奥に宿る暗さと独特の幼さのある話しぶり、そして決して弱さを見せない佇まいが完璧に描いていた。\n\n現実にもコモドゥスのような人間はいるが、映画の描写は彼を極端に美化せず、むしろ悲劇的なリアリズムとして提示する。その点が、この作品の魅力を一層強くしている。音楽は壮大なクラシックの筆致で、戦闘の場面は過剰なアクションを避け、肉体の逼迫感と生々しさを前面に押し出す。マキシマスの入場時に降る赤い花、コモドゥスが白い甲冑のまま花を浴びるラストの神話的な美しさは、映像・音楽・人物描写の三位一体が生んだ圧巻のクライマックスだ。実質2時間半を感じさせない完成度で、総じて素晴らしい映画だった。個人的には、満たされない欲望と承認欲求を抱えながらも自分以外のために生きる人間像に強く共鳴した。ライオンキングのスカーを思わせるような主題にも近い、独特の共感を呼ぶキャラクター描写の深さが光る。

9. りょうま

   2025年11月22日

   長い間見る機会をうかがっていたグラディエーターを、ついに観賞しました。ラッセル・クロウがまるで本物の剣闘士のような迫力を見せ、ホアキン・フェニックスはサイコパスじみた強烈さを際立たせています。父からの愛情を感じられず歪んだ価値観を抱えたフェニックス演じるキャラクターが、旧友としての葛藤を抱えつつも結末へ向かわざるをえない様子が印象的です。さらに、民衆が死を実感せず、戦いの死を歓喜して観戦する姿には正直、怖さを覚えました。面白さの感じ方は人それぞれかもしれませんが、ぜひ一度は観てほしい作品です。

10. 岩立沙穂

    2025年11月20日

    勝手に続編だと思い込んでいたせいで、この映画の復讐が成り立つのかどうかといった要らない部分に振り回され、見るのが疲れる羽目になってしまった。しかし、カタルシスで殴られるような体験と、時代の空気感をしっかり表現している点が特に印象的だった。