瀬戸麻沙美

防衛隊長官・四ノ宮功の判断で兵器化は免れた日比野カフカだが、身柄は依然拘束されたままだ。異動命令が下った第3部隊の新人たちがそれぞれの任務へ向かう中、彼の前に現れたのは第1部隊を率い防衛隊随一の力を誇る鳴海弦だった。鳴海はカフカを隊員として必要としない立場だが、彼は自らの力を認めさせるべく「怪獣8号」の圧倒的な力と正面から向き合うことになる。だがその背後では、「怪獣9号」の脅威が静かに迫っていた… 続く

キラキラした物が大好きな女子高生・谷川瑠璃（タニガワルリ）は、「自分にも見つけられるかもしれない」と信じ、水晶を求めて山へと足を運ぶ。そこで鉱物学を専攻する大学院生・荒砥凪（アラトナギ）と出会い、二人は一緒に鉱物採集を始めることに。ある日には水晶を追い、また別の日には川に浸かってガーネットを拾い、さらに見知らぬ鉱物を顕微鏡で覗く――ルリはナギの導きに従い、鉱物採集の世界へと飛び込んでいく。 「私だって、採れるは…」

思春期症候群――不安定な心の状態が引き起こすと噂される謎の現象。高校時代にさまざまな思春期症候群と向き合ってきた梓川咲太は、現在は大学生としてその謎を追い続けている。国民的人気女優の桜島麻衣とともに金沢八景の大学へ進学した彼は、校内で季節外れのミニスカサンタを目撃する。驚きのあまり、彼は心の中で『私、見えているの？』とつぶやく。どこかで聞いたことのある台詞――そして、ミニスカサンタは思春期症候群を“プレゼント”していると語るのだった。

帝の寵妃・玉葉妃の妊娠が公になったことで、猫猫は翡翠宮の毒見役に復帰した。妃と帝の御子を狙う事件が二度と起きぬよう、日々を警戒を怠らず過ごしている。先帝時代からの重臣を父に持つ新たな淑妃・楼蘭妃の入内、壬氏の命が狙われた前代未聞の未解決事件、そして消えた容疑者・翠苓。不穏な空気は晴れることなく、外国からの隊商や無理難題を押し付ける特使の来訪も続く。宮中にはさらなる暗雲が垂れ込み、猫猫と壬氏の運命が再び交錯を始めていた…

怪獣が日常的に人々を脅かす世界。日比野カフカは「日本防衛隊」への入隊を夢見ていたが、その夢を捨て、怪獣専門の清掃業に従事していた。「二人で怪獣を全滅させよう」と誓い合った幼なじみ、第3部隊隊長の亜白ミナの活躍や、防衛隊を目指す後輩・市川レノとの出会いがきっかけで、カフカは再び夢を追い求める。しかし、そんな矢先、謎の小型怪獣による影響で、彼は巨大な力を持つ「怪獣」に変身してしまう…

五条悟は、ふさわしい時と場所を見極め、こちらのアドバンテージを確立したうえで封印へ挑む。決行は10月31日、渋谷。2018年10月、特級呪霊による交流会の襲撃以降、呪術高専内の緊張が高まる中、ついに内通者の正体が判明する。果たして内通者は誰なのか、その目的とは――！？ そして2018年10月31日、ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺に突如“帳”が降ろされ、多くの一般人が閉じ込められる。一般人のみが閉じ込められる。

少年は戦う——“正しい死”を求めて。辛さ・後悔・恥辱といった人間の負の感情は呪いへと変化し、日常の奥に潜む禍源となる。呪いは世に蔓延る禍源であり、最悪の場合、人間を死へと導く。しかも、呪いは呪いでしか祓えない。驚異的な身体能力を備えた少年・虎杖悠仁は、ごく普通の高校生活を送っていたが、ある日呪いに襲われた学友を救うため、特級呪物“両面宿儺の指”を喰らい、己の魂に呪いを宿してしまう。呪いである“両面宿儺”と肉体を結びつける運命…

思春期症候群――不安定な精神状態から生じるとネットで噂される不思議な現象。高校2年生の梓川咲太は、江ノ島近くの学校に通いながら、様々な“思春期症候群”を抱える少女たちと出会うことになる。例えば、図書館で出会ったのは、野生のバニーガール。彼女の正体は、高校の上級生であり、活動を休止している女優、桜島麻衣先輩だった。魅力的な彼女の姿は、なぜか周囲の人々には見ることができなかった。彼女…