2017年10月6日に公開のアニメ「少女終末旅行」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「少女終末旅行」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
少女終末旅行が視聴できる動画配信サービス
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少女終末旅行のあらすじ
繁栄を誇った文明が崩壊してから、長い年月が経過した。ほとんどの生物が姿を消し、すべてが終息を迎えたこの世界に残されたのは、廃墟となった巨大な都市と朽ち果てた機械のみである。世界がいつ、なぜ終わったのか、その疑問すら忘れ去られた終末の世界で、孤独な少女チトとユーリが共にいる。今日も彼女たちは、愛するケッテンクラートに乗り、終わりのように見える廃墟の中を進んでいく…
少女終末旅行の詳細情報
「少女終末旅行」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
制作会社 | WHITE FOX |
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原作者 | つくみず |
監督 | 尾崎隆晴 |
脚本家 | 筆安一幸 |
キャラクターデザイナー | 戸田麻衣 |
主題歌・挿入歌 | 久保ユリカ 水瀬いのり |
出演者 | |
カテゴリー | アニメ |
制作国 | 日本 |
公開日 | 2017年10月6日 |
少女終末旅行の楽曲
「少女終末旅行」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- エンディングテーマMore One NightVarious Artists
少女終末旅行のエピソード
「少女終末旅行」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
01 | 「星空」「戦争」 | 文明が崩壊し、全てが滅んでしまった世界で、ふたりぼっちになったチトとユーリは、延々と続く廃墟を愛車ケッテンクラートに乗って旅をしていた。しかし、ユーリのふとした思いつきで建物の内部に入った二人は、そのまま道に迷い、外に出ることができなくなってしまう。陽の光も当たらない暗闇の中で、自分たちがどこにいるのかもわからないまま、時間の感覚すら失い始めた頃、眠りから目覚めたチトはわずかに流れている風に気がつく。 |
02 | 「風呂」「日記」「洗濯」 | 見渡す限り一面の銀世界をケッテンクラートに乗って走るチトとユーリ。雪はしんしんと降り続き、ケッテンクラートが走ったあとのわだちもすぐ雪に覆われていく。ユーリは荷台でいくつもの雪玉を作っては並べながら、チトにここはどこなんだろうと尋ねるが、答えなど出るはずもなく、徐々にその勢いを増していく雪と風。吹雪の中で本格的に生命の危機を感じ始めたチトとユーリは意識を失いそうになりながら、寒さを凌げる場所を探す。 |
03 | 「遭遇」「都市」「街灯」 | 巨大な溝のそばで、溝の向こう側に渡るための橋を探すチトとユーリ。しかし、どこまで行っても延々に溝が続くだけで、向こう側に渡れそうな橋は見当たらない。そのときふと煙草の匂いがすることに気がついたチトが匂いの方を見ると、まだ火がくすぶっている吸い殻が落ちていた。警戒して辺りを見回すと雪の上に足跡も残っている。近くにいる何者かを警戒し、銃を手にしたユーリにチトは弾を込めるように指示を出す。 |
04 | 「写真」「寺院」 | 生まれて初めて見るカメラを手に試行錯誤しながらユーリの写真を撮るチト。何とかピントは合ったものの画面が全体的に白く上手く撮れたとは言い難い。撮影を止め、ケッテンクラートに乗って走り出すチトとユーリだったが、カメラに興味津々のユーリはチトが首にさげているカメラを取り、写真を撮り始める。運転中のチトに声をかけ、写真を撮るユーリに、運転中によそ見をすると危ないと言うチトだったが、時既に遅く石像にぶつかってしまう。 |
05 | 「住居」「昼寝」「雨音」 | いくつもの建物が連なった巨大な団地にやってきたチトとユーリ。電気や水道といった設備はまだ動いているが、人は誰もいない。かつてはたくさんの人々が住んでいた家だった場所を探索しながら、家について考える二人。探索を続けるうちにまだドアがついている部屋を見つけた二人が中をのぞいてみると、そこには二つのソファが残されていた。ソファに座ったチトとユーリは背にもたれかかり、一息つきながらお互いの理想の部屋について語り始める。 |
06 | 「故障」「技術」「離陸」 | 故障して動かなくなってしまったケッテンクラートを修理するチトの横で、仰向けに寝転び、空を眺めているユーリ。板金をしゃぶりながら鼻歌を歌うユーリに、少しは手伝って欲しいと告げるチトだったが、返ってきたのは断りともっと絶望と仲良くなろうよという返事だった。このまま直らなかったらどこにも行けなくなってしまうと溜息をもらすチト。そんなときユーリの視界に空を飛ぶ何かが飛び込んでくる。 |
07 | 「迷路」「調理」 | イシイが描いてくれた食料生産施設への地図に従ってやってきた建物の中には大小様々なパイプが縦横無尽組まれた空間が広がっていた。上も下も右も左も前も後ろもパイプしか見えない。そこから先については行けばわかるとしか書いておらず、仕方なくパイプの上を歩きながら進んでいくチトとユーリ。しかし高いところが苦手なチトは、足を踏み外せば命を落としてしまうであろう高さに耐えきれず、その場にへたりこんでしまう。 |
08 | 「記憶」「螺旋」「月光」 | 視界の果てまで続く広大な敷地の中に整然と並ぶ無数の引き出しがついたいくつもの壁。引き出しは欠落している箇所を除けば、ほとんどぴったりと閉じていて開けることができず、開けることができたいくつかの引き出しも空っぽか役にも立たない価値のなさそうなものが入っているだけ。そして壁の終わりのほうに見覚えのある石像を見つけたチトとユーリは、石像の写真を撮り、カメラをくれたカナザワのことを思い出す。 |
09 | 「技術」「水槽」「生命」 | まだ所々電灯がついている薄暗い場所をケッテンクラートに乗って進んでいたチトとユーリ。 そんな中、チトが地面に何かが打ち付けられるような音に気がつく。警戒しながら音の正体を探ろうとする二人。連続して聞こえるその音は徐々に大きくなり、次第に地面も音に合わせて振動を始める。暗闇の中から目の前に現れたのは長い足を持つ巨大なロボットだった。ロボットはチトとユーリの眼前を通過し、また暗闇の中へと消えていく。 |
10 | 「電車」「波長」「捕獲」 | 駅のホームにやってきたチトとユーリは、そこに到着した電車にケッテンクラートで乗り込む。瞬く間にスピードを上げて進んでいく電車の窓の外に広がる巨大なプラントが立ち並ぶ施設に圧倒される二人。電車は施設の上に架けられた高架橋を通り、トンネルへと進んでいく。見るものがなくなってしまったチトとユーリは、暇を持て余し、電車の先頭車両へ行こうとケッテンクラートを走らせる。 |
11 | 「文化」「破壊」「過去」 | 大穴の中で見つけた猫のような謎の生き物を拾ったチトとユーリ。ヌコという名前らしいその生き物に銃弾を食べさせているユーリを見て、驚くチトだったが、ヌコは銃弾をお気に召したらしく、もっと食べたいとねだる。ユーリが拾ってきた大小様々な銃弾の中でも大きな20mmの銃弾を頬張るヌコを横目に、建物の中に何かを見つけたチトは、ケッテンクラートの進路を変えて、建物の中へと入っていく。 |
12 | 「接続」「仲間」 | 巨大な潜水艦の中を探索しながら、昔の人々がどんな暮らしをしていたのか知りたいと言うチト。ユーリになぜそんなことを知りたいのかと聞かれるチトだったが、上手く言葉にできない。潜水艦の中で見つけたチョコレートを食べるユーリに、チトがカメラを向けてファインダーを覗くと、そこに何か文字が浮かび上がる。何が起きているのか把握する間もなく、チトとユーリの前に浮かび上がったのは、これまで撮影してきた写真の数々だった。 |
感想・レビュー
荒廃した世界を舞台に、少女2人がケッテンクラートで果てなき旅を続ける物語。独特の世界観が魅力で、ほのぼのと温かな雰囲気が心に残る。時に哲学的な問いを投げかけ、読み進めるほど深みを増す。OPとEDの音楽も胸に響き、作品の核となるキーワードとしてよく語られる「絶望と仲良くなる」という言葉が、物語の独自性を象徴する。
終末の世界観が強烈に刺さる作品。基本は2人だけのシーンが中心で、時折現れる生きた人との交流が良い緩急を作り出している。日常に見える穏やかさの中にも、言葉の端々に終末の影を感じさせられ、切なさが胸に残る。それでも重くなりすぎず、読みやすさをキープ。『色々なくなるものばかりだし、たまには増やすのもいいかな』というセリフが特に胸に刺さる。さらに『終わるまで終わらないよ』『死ぬまで死なねぇ!!』といったヒーローらしい台詞が、この作品と「終わるまで終わらないよ」という言葉の組み合わせをより強く胸に響かせてくる。最後には突然の石田彰の登場にも驚きと喜び。
全12話構成の終末世界を、ゴツい車で旅する少女たちの物語。紹介文のような神アニメ評には一瞬期待したものの、1話完結系アニメの欠点が露骨に出て刺さらなかった。
作画はゆるふわ寄りで、ストーリーは平坦。12話を費やして結局何も進展せず、もどかしさが残る。終末世界という設定だけが強いが、チープさを感じさせる描写が多く、コールドスリープの展開と戦時中の描写が混在している点に違和感が残る。
設定にはツッコミどころが多く、戦争が終わってから文明が崩壊するまでの時間軸が曖昧。人と人の衝突描写も薄く、結局勝者は誰だったのか、死んだのか急にいなくなったのかが見えにくい。食糧不足の描写があるにもかかわらず、出会っても奪い合いにならない点も違和感。
もっと終末世界らしく、人間の汚さや生存の過酷さを見せてほしかったが、全体的に登場人物の多くがどこか諦めの色をにじませている。それでも地図を作りたい、空を飛びたいといった希望の要素はあるが、希望と絶望の境界がはっきりしない。
唯一心に残ったのは、チーズを知らなかった2人が写真を撮るときに『チーズ』と言ったシーン。なぜこの言葉が定着したのか、そんなささいな言葉の文化史を思わせる余韻もある。
p.s. 人がほとんどいなくなった世界とはいえ、ユリが破壊兵器を操作して街を壊す回は派手すぎて印象が強い。正直、むちゃくちゃな展開で混乱した。
総評: 終末世界の雰囲気づくりは評価できるが、物語の進行不足と設定の不整合が強く印象に残る。時間を割く価値は低め。
大戦によって文明が壊滅し、人間もわずかしか存在しない「終わり」しかない世界で、チトとユーリという二人の少女が終わりなき旅を続ける物語。
世界の終焉を描いているが、主人公たちの会話はどこかのんびりとしていて楽観的。それもそのはず、6話でユーリが語る「絶望と仲良くなる」という言葉が、この作品の本質を巧みに示している。純文学的な雰囲気が漂う、素晴らしいアニメである。
戦争の終息後、荒廃した世界で2人が冒険を繰り広げる物語です。温かい雰囲気が漂う一方で、限られた食料や飲料の中で生き抜く苦しい現実が切なさを増しています。特に「雨音」のエピソードが印象的で、心に残ります。
何気なく観始めたけれど、静かな雰囲気がとても好みだった!エンディングもその回にぴったりで、とても素晴らしかった。二人の未来を思うと心がざわめく。ぬこ、一緒にいてほしかったな。どうか、二人に幸あれ。
終末を二人で旅する物語は、退廃的でありながらほのかな日常感があって面白い。頭の隅には旅の終わりをぼんやり想像してしまうので、OPの「終わるまでは終わらないよ」という言葉が胸に沁みる。
独特の世界観が魅力的です。終末をテーマにした物語では、二人の女の子がケッテンクラートという乗り物で荒廃した世界を旅します。作中には戦争を連想させる背景があり、主人公たちが理解できない状況や無知からくる発言が新鮮に感じられます。そのため、ワクワクしながらも深く考えさせられる内容に満足しています。漫画版もチェックしましたが、やはり漫画の方が印象的だと感じました。
世界の終わりを、ただ二人で歩き続ける物語。終末の日まで見届けたいと願う旅だった。
無邪気すぎるユリの歌声はツボを突き、作業に没頭するチトがうんざりする場面でも歌い続ける姿に、笑いとともに胸が熱くなる。
飛行機事故の後に出る「絶望と仲良くなったんだね」という台詞は、チトの心境変化を歌と結びつけて深く伝わってくる。
終盤に現れる謎の生命体も強い印象を残し、わけの分からない存在が生まれた意味を思わせる。進化と淘汰の過程のように感じられ、説明のない余白がこの世界の魅力として静かに残る。
淡々としていながら可愛く、切なく、そして深い。単なる終末ものではなく、日々を共にする尊さを強く感じさせる物語だ。
原作の雰囲気に寄り添う、素晴らしいアニメだと感じた。ラストまで描かれていれば、さらに完璧だった。
絶望と仲よく私の源流。終末世界の息吹を詩のように響かせる作品です。今さら何を言っても野暮ですが、未見・未読の方にはこの世界に今すぐ触れてほしい。特に『少女終末旅行』は、アニメを楽しんだ人には原作もぜひ手に取ってほしい一冊です。