2018年1月12日に公開のアニメ「覇穹 封神演義」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「覇穹 封神演義」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
覇穹 封神演義が視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
覇穹 封神演義のあらすじ
古代中国の殷王朝時代、三千年以上前。皇帝・紂王(ちゅうおう)は、文武両道の明君でした。しかし、絶世の美女・妲己(だっき)を皇后に迎えた瞬間、彼は変わり果ててしまいました。妲己は邪心を抱く仙女であり、その術によって紂王はまるで操り人形のように振る舞うようになったのです。妲己とその一味は王朝を支配し、民衆を搾取しながら贅を尽くす日々を送っていました。悪しき仙人・道士たちを神界に封じ込めるために“封神計画”が立てられ、その実行者として選ばれたのが元始天尊(げんしてんそん)が指名した道士・太公望(たいこうぼう)でした。
覇穹 封神演義の詳細情報
「覇穹 封神演義」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
制作会社 | C-Station |
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原作者 | 藤崎竜 |
監督 | 相澤昌弘 |
脚本家 | 高橋ナツコ |
キャラクターデザイナー | 山下喜光 |
主題歌・挿入歌 | Fear, and Loathing in Las Vegas やなぎなぎ |
出演者 | |
カテゴリー | アニメ |
制作国 | 日本 |
公開日 | 2018年1月12日 |
覇穹 封神演義の楽曲
「覇穹 封神演義」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- オープニングテーマKeep the Heat and Fire Yourself UpFear, and Loathing in Las Vegas
- オープニングテーマTreasure in Your HandsFear, and Loathing in Las Vegas
- エンディングテーマ間遠い未来yanaginagi
- エンディングテーマ無形のアウトラインyanaginagi
覇穹 封神演義のエピソード
「覇穹 封神演義」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
01 | 封神の書 | 紀元前11世紀、殷の時代ーー。悪しき仙女・妲己によって、殷の皇帝・紂王は傀儡と化していた。人間界の混乱を収めるため、崑崙山の教主・元始天尊は、一人の道士を呼び出す。彼の名は太公望。そして、彼に命じられた任こそが”封神計画”。「封神の書に記された悪しき仙人たちを、封神台に封じ込めよ」武器は類まれなる頭脳と、宝貝・打神鞭、そして霊獣・四不象。打倒・妲己の命を受け、道士・太公望が人間界に降り立つ! |
02 | 哪吒 | 妲己の策略の前に、自らの無力を思い知らされた太公望。強力な仲間を作るはずが……ボケーッと釣りに明け暮れる日々。一方、朝歌には、武成王・黄飛虎の盟友である殷の太師・聞仲が遠征から戻ってきていた。聞仲はかつて妲己とも一戦を交えたことがある実力者。黄飛虎は聞仲と二人なら妲己を抑え込むことが出来ると喜ぶが……。その頃、太公望の前には、宝貝を3つも身につけた宝貝人間・哪吒が現れて、突如攻撃を仕掛けてくる。 |
03 | 楊戩 | 太公望と四不象の前に、禁城にいるはずの妲己が突如現れる。予期せぬ襲来に慌てふためく太公望たち。しかし、それは仙人界で一人だけ変化の術を使えるという天才道士・楊戩の変身した姿だった。一転、強力な味方が増えたと喜ぶ太公望。が、楊戩からは太公望の器を測るテストが告げられてーー。一方、禁城では、東伯候の叛乱を鎮圧し再び戻った聞仲に「武成王、造反」の知らせが告げられる。その裏では、またも妲己の策略が働いていてーー。 |
04 | 武成王造反 | 殷の西部・西岐で、なぜか兵士に農耕の指導をしている太公望の姿が。実は太公望、西岐で軍師の役職に就いていた。それは、遡ること数日前ーー。釣りに明け暮れる太公望の前に、西岐を治める四大諸侯の一人、姫昌が現れたことから始まった。一方、朝歌を離れ、西岐を目指す武成王一族。今や殷に反旗を翻す存在となった武成王を、聞仲は許さないだろうとよんだ崑崙山の元始天尊は、”武成王に縁の深い”強力な助っ人を用意していたーー。 |
05 | 二つの道 | 武成王一行を救出するため駆け付けた太公望たち。その前に立ちはだかる聞仲の放った刺客・九竜島の四聖。太公望と高友乾、哪吒と李興覇、楊戩と王魔と、次々に戦いの火蓋が切られる! そんな中、禁城では申公豹が聞仲の元を訪れていた。「四聖は西岐まで攻撃するつもりですよ」という申公豹の忠告に、戦地へ赴く聞仲ーー。ついに最強の敵、殷の太師・聞仲までが動くことに……。 |
06 | 老賢人に幕は降り | 西岐では姫昌が病に倒れていた。もしもの時のため、息子である周公旦から「次男の姫発に会ってほしい」と頼まれる太公望。跡継ぎとして相応しいか?その器を確かめるため、姫発を探しに街へ出ることに。一方、朝歌では、妲己の策略が着々と進んでいた。咎める聞仲だったが、彼自身も殷に仇をなす西岐の存在を許せるはずもなく……戦争を決意し、聞仲が向かった先はーー崑崙山と対をなす金鰲島だった。 |
07 | 仙界大戦、開幕!! | ついに仙界大戦の幕が開いた! 聞仲は金鰲島を発進させ崑崙山に全面対決を仕掛ける。和解を考えていた太公望も迎撃せざるを得ず、崑崙山の指揮を執ることに。しかし、金鰲島の圧倒的な戦力と主砲・通天砲の前に苦戦する崑崙山。主砲の元始砲で対抗しようとするが、金鰲島に張り巡らされたバリアによって阻まれてしまう。そんな中、バリアを解除するため金鰲島内に潜入した楊戩の前に、十天君の一人である張天君が立ちはだかる。 |
08 | 十絶陣の戦い | バリアを解除するため、金鰲島に潜入した楊戩。十天君の一人、張天君の空間宝貝「紅砂陣」に手こずりながらも、禍々しいオーラと共に”ある変化”をし始めるーー。一方、崑崙山内で、楊戩によるバリア解除を信じて待つ太公望たち。しかし、金鰲島の『通天砲』発射時刻まで4分を切り、崑崙山側には焦りが見え始めていた。バリア解除と共に崑崙山ごと通天砲にぶつける作戦は、果たして間に合うのか!? |
09 | 神経衰弱 | 十天君のリーダー・王天君の予期せぬ手助けによって、金鰲島のバリア解除に成功した楊戩。崑崙山と金鰲島の衝突によって、戦況も一変する。張天君との戦いによってボロボロの楊戩を救出するため、金鰲島潜入を決意する太公望。一方の金鰲島でも、太公望の来襲を予期する王天君が、十天君を使って迎え撃つ作戦を立てていた。太公望と四不象、そして楊戩の師である崑崙十二仙・玉鼎真人による楊戩救出作戦が始まる。 |
10 | 血の雨 | 孫天君の空間宝具・化血陣に苦戦する太公望たち。しかし、玉鼎真人は太公望の策によっておもちゃの中に紛れた孫天君の本体を見極め、一刀で切り捨てる。化血陣からの脱出に成功した太公望たちの前に、今度は王天君から通信が入る。捕らわれた楊戩を助けたければ、「一人で来い」と要求する王天君。明らかな罠であるにも関わらず、玉鼎真人は自ら名乗り出て王天君の空間宝具・紅水陣へと単独で乗り込んでいく。 |
11 | 虫 | 玉鼎真人が死を賭して救出した楊戩。しかしその体は、王天君の宝貝によって衰弱しきっていた。一旦、崑崙山へ戻り作戦を立て直す太公望。「かたき討ちだ」と激しく憤る十二仙たちを制し、チーム分けして潜入することを提案する。その頃、金鰲島では、密かに潜入していた武成王と天化たちが、十天君・董天君の「風吼陣」内に迷い込んでいた。一方、楊戩の症状の報告を受ける太公望。楊戩を救うには、王天君を倒すしかないと判明してーー。 |
12 | ニューロマンティック | チーム分けをして金鰲島内に潜入した太公望たち。太公望は昔からの友人である普賢真人とチームを組んで、聞仲がいる金鰲島の核を探すことに。しかし、一行は氷を操る空間宝貝・寒氷陣の中に引きこまれてしまう。そこで待ち受けていたのは十天君・袁天君。戦いを挑もうとする袁天君に、普賢は和解を求めて説得を続けるが……。そんな中、聞仲は侵入した崑崙山の仙人たちの対処を十天君に任せ、金鰲島のレーダーで何かの位置を探っていた。 |
13 | 鏡 | 古時計が時を刻む宿命の部屋で、ソファに座って向かい合う太公望と王天君。「さぁ、どぉするよ太公望?」王天君の問いかけに、自らの過去を振り返り始める太公望。そして、その回想は王天君の回想に受け継がれーー。楊戩、四不象、武成王と、交わった人々がこの部屋で交錯していく。やがて、過去・現在・未来が混在したような時間の果てに、封神計画に隠された歴史の謎が紐解かれていく。 |
14 | 寄生 | 楊戩を蝕む王天君の寄生宝貝生物。しかし、それは楊戩だけでなく、崑崙山側の仙人たちをも蝕んでいた。哪吒を除く金鰲島に潜入した仙人たちの誰もが体力を削られていき、早くもピンチを迎える太公望たち。そんな中、崑崙山の液体プールで療養中だった楊戩の姿が、忽然と消えていてーー。一方、太公望のもとには新たな味方・韋護が合流。王天君の策略が張り巡らされた金鰲島で、太公望はこの状況を打開できるのか? |
15 | SHADOW/光 | 玉鼎真人の仇を討つため、王天君に戦いを挑む楊戩。そんな楊戩の行く手を十天君・姚天君と金光聖母が遮る。十天君の中でも抜きん出た実力を持つ二人に後を任せ、王天君は姿をくらましてしまう。楊戩は合流した韋護と哪吒と協力して姚天君と金光聖母と戦うが、二人の空間宝貝を組み合わせた『多重空間』の前に苦戦。太公望も楊戩を助けに向かおうとするが、普賢に止められてしまい……。 |
16 | 通天教主 | 完全に妖怪に覚醒した楊戩を挑発する王天君。楊戩を誘うように導いた先に待っていたのは金鰲島の教主・通天教主。王天君の狙いは、通天教主と楊戩の親子二人での殺し合い。自分の運命を歪めたもの全てへの禍々しいまでの復讐だった。自我を無くした通天教主の攻撃が、楊戩を襲う! 一方、金鰲島の動力炉を目指す太公望と普賢。「動力炉を壊し金鰲島を落とす」というその狙いの真の目的は、聞仲をおびき出すことだった。 |
17 | 普賢真人 | 王天君のダニによって疲弊していた十二仙たちが、崑崙山に一時回収される。そこに現れたのは、四不象の父、スープーパパ。実は十二仙たちを回復させるため、スープーパパの特殊能力を使おうと、太公望が指示を出していたのだった。一方、楊戩は元始天尊に詰め寄り、封神計画への不信感をぶつけていた。「この封神計画はどこまでが本当でどこまでが嘘なのですか!?」その頃、金鰲島では、なぜか普賢が太公望に睡眠薬を盛っていてーー。 |
18 | 死闘 | 仙界大戦の行く末を見守る申公豹。黒点虎にどちらが勝つのか問われ、聞仲が勝つだろうと予測する。殷が滅亡へと向かいつつある中で、なぜ聞仲は殷のために戦い続けるのか、なぜ殷の親となったのか、その過去を語り始める。その頃、聞仲との話し合いが決裂してしまった普賢は一人、聞仲に立ち向かっていた。しかし、聞仲の圧倒的な強さの前に傷一つつけることすらできず--。為す術のなくなった普賢に聞仲の禁鞭が容赦なく襲い掛かる! |
19 | 聞仲 | ついに聞仲と対峙した太公望。以前は歯が立たなかった強敵だが、太公望自身もここまでの戦いで”器を拡げて”きている。激しい聞仲の禁鞭の嵐を、打神鞭の竜巻で凌いでいく太公望。さらに、普賢との特訓で手に入れた「Bクイック攻撃」も決まり、回復した十二仙も駆け付ける。崑崙山の持ちうる最大戦力で、聞仲へ挑むのだがーー。徐々に高度を落としていく金鰲島内で、仙人界の命運を賭けた死闘が始まる! |
20 | 星降る時 | 圧倒的な強さで十二仙たちを一蹴する聞仲。そんな中、太公望が普賢に「星降る時がわしらの最後の好機だ」と、作戦を告げる。その頃、殷では紂王が変わり果てた姿になっていた。それを黒点虎の千里眼で見届けていた申公豹が、ある話をし始める。それは歴史の道標に関わる話でーー。一方、金鰲島では、普賢が『太極符印』を使って、太公望の指示を十二仙に伝える。しかし、それは太公望の指示とは少し違うもので……。 |
21 | 閃光・静寂・そして… | 決死の覚悟で聞仲と共に自爆した普賢。しかし、聞仲は生きていた。聞仲は狙いを元始天尊に切り替えて単独で崑崙山に乗り込んでいく。残された太公望、楊戩、四不象たちも崑崙山へと急ぐ。十二仙たちですら倒すことのできなかった聞仲を相手に勝算はゼロに近いが--。「わしはなんとしてもあやつを乗り越えねばならぬのだ!」太公望は固い決意で聞仲を追う! |
22 | 武雄封神 | 王天君によって、武成王と引き合わされる聞仲。さらに太公望、楊戩、天化も集められ、その目の前で宝貝『紅水陣』を展開する王天君。そこは、紅い霧が煙る禁城で。太公望たちが見守る中、武成王と聞仲の二人が想いをぶつけ合う。「もう私は誰にも心を開かぬと決めたのだよ」「オメーを一発ぶん殴らにゃあ気がすまねぇ!!」一方、王天君の策略を前に、元始天尊はある記憶を思い出していた。それは2000年前のことでーー。 |
23 | 老いたる象徴と風の分岐 | 『紅水陣』の酸でボロボロの聞仲。最後の力を振り絞り、『紅水陣』を破壊して黒麒麟と共に飛び去っていく。一方、じきに落ちる金鰲島を予期した太公望は、脱出の準備を楊戩たちに告げる。そして「後始末をつける」と四不象に乗って、聞仲の後を追う。普賢、武成王、十二仙たち、多くの仲間の死を胸に、満身創痍の聞仲と対峙する太公望。互いの譲れぬ信念をぶつけ合い、最後の戦いに挑む。悠久の時を経て、いま封神計画が完結する!! |
感想・レビュー
OPベガスが作品に合っていなくてイライラする(ベガス自体は悪くない)。作画は独特な絵柄をうまく再現しつつ美しく仕上がっているが、構成があまりにも不明瞭で困惑する。話数が少ないから仕方ないというわけではなく、本当にどうしてこうなったのか疑問を感じる。尺がないと言いつつも無駄な場面転換が多く、また時間を浪費している。第2話から紅水陣の話を始めるのはやりすぎで、初見の人は置いてけぼりになってしまう。だが、アイキャッチやエンドカードには素晴らしいものが時折あり、そのおかげで何とか許せそうな気がする。紂王と妲己、本当に感謝している。
正直、これはダメだと感じます。アニメとしての成立が不十分で、初見の視聴者には何がどう動くのか伝わりづらい作りでした。残り2話でようやく聞仲との対戦が続く展開には女媧の末路がどうなるのかを期待していたのですが、結局回収されずに終わってしまい非常に驚きました。この脚本で企画が通ったのかと思うレベルです。
それでも、映像化された部分は原作に忠実で、それは大いに評価できる点でした。声優陣も豪華でキャスティングは魅力的。石田彰さんや緒方恵美さんの人気が根強い中、島海浩輔さんと島崎信長さんの演技が光り、新たな申公豹と普賢の描写も印象的でした。個人的には浪川大輔さんの紂王の演技が最高だったと感じます。少し頼りない男の雰囲気がぴったりでした。
ただ、映像の良さがあるだけに悔しさも残ります。この作品の魅力を伝えるには1クールでは足りず、非常にもったいなかったと感じます。
原作ファンとしての感想です。良かった点は、作画の動きでキャラが生き生きと見られたことと、新しいグッズが発売されたこと、原作の書き下ろしエピソードを読めたことです。反面、中身は脚本がかなり稚拙で、未来のエピソードを唐突に挟んだり、意図があるように見せかけて投げっぱなしだったりします。仙界大戦を描きたかったはずなのに、総集編の次回も総集編風の展開だったりして、本筋のストーリーはとにかく速く進みます。仙界大戦の直後には過剰なカットが多用され、訳が分からないままラスボスを倒す展開をネタバレ風に持ってくるなど、制作をなめているのかと思いました。そのまま終わっていればラスボス戦までの続編を作れた可能性もあったはずです。再アニメ化の発表を喜んでいた頃が、いちばん幸せだったと今では思います。
原作漫画をアニメ化した作品として、失敗作の代名詞とされることが多い。全体として評価できる点が点在しているのに、巻を重ねるごとにその評価点の反例を自ら作り出すような展開が目立つのが特徴だ。
– 仙界大戦の扱いとアバン演出
おそらく最も盛り上がるはずの仙界大戦をやるという方針自体は理解できるが、アバンタイトルで先のシーンを出し、それが各話のサブタイトルや内容とリンクしているように見せつつ、次第に関係性が薄れていく。
アバンで提示した内容を本編でまるごと再現する場面があり、尺が足りないのではと感じさせられる。結局、アバンの目的が不明瞭になることも少なくない。
– 総集編的な構成と尺感の不足
総集編を1話挟んだ点は時代感からズレている印象で、原作完結後の長い年月を経てもキャラクターの扱いが薄くなる流れに違和感が残る。カットしたシーンで登場したキャラがいない方向性を貫くのかと期待した分、後半でのつながりが強引に感じられる場面が増える。
– 原作カット編集とストーリーの忠実さのバランス
原作のシーンをカットしても忠実さを保とうとする意図は見えるが、最終盤あたりの場面つなぎは無理やり感が強く、結末が強引に終わる印象を受ける。女媧との戦いへ続くべき伏線の扱いも中途半端に終わる場面が目立つ。
– 原作ファンと新規視聴者のギャップ
原作ファンにはカット編集の意図が伝わらず、ストーリーやキャラの魅力が伝わりづらい。新規視聴者にとっては理解が追いつかず、作品全体の印象が薄くなる可能性が高い。
– 作画とキャラ描写の評価と限界
作画そのものは原作漫画のアニメ化として質が高い。キャラの外見や声優の演技が好感を生む要素にはなるが、それだけで作品の魅力を完結に伝え切るには不足している。突飛なデザインや変人キャラが人気を呼ぶわけではなく、幕間のやり取りや間が生むキャラの深さを描く力が欠けている。
– キャラ愛の本質と作り手の苦悩
キャラ愛は単なるビジュアルや個性だけではなく、幕間の会話や関係性の間が生み出す深さが重要。これを理解できない作り手の傾向が、作品の魅力を減じている。原作を愛するがゆえの贔屓目が入りつつ、初見の視聴者にはとても完成度が低い作品として映ってしまう。
– 総括
作画は高品質でも、ストーリー構成・編集の問題が大きく、原作ファンにも新規ファンにも満足を届けづらい作りになっている。原作へのリスペクトは感じられる一方で、結末へ向けたドラマ性の欠如と演出の破綻が強く印象づく。原作愛が強いだけでは成立せず、現状の企画・制作陣の選択が大きな壁となっている。
藤崎竜の『封神演義』リメイクは原作を重視して制作されている。今回の作は原作準拠を意識しつつ、物語全体ではなく仙界対戦編を主軸に描く作り。とはいえ全2クールという制約のためテンポが非常に速く、カットと改変が多く、原作を知らない人には何が起きているのか分かりづらいダイジェスト寄りの仕上がりになっている。さらに物語には矛盾も散見される。個人的には王天君の登場が嬉しいが、全体としては残念。評価できる点としては、登場キャラクターたちのトラウマ的エピソードハンバーグ回がふわっと描かれている点。ハンバーグ回が好きなので、もう少し深掘りしてほしかったという気持ちも。リブートしたのだから原作通りに徹してくれればという思いが残る。
六魂幡は、罪深いほど魅力的なアニメ作品だが、脚本の初動からの破綻が全体を崩壊させている。陳桐の存在を物語上消したことで以後の展開が瓦解してしまい、原作の緻密さを改めて実感させられた。絵と背景は非常に美麗なだけに、なおさら惜しい。ファンとしては憤りも理解できる一本だ。これを見るなら原作を先に確認することを強くおすすめする。
リメイク版をやっと視聴できました!発売を楽しみにしていた単行本ですが、子どもの頃は内容が難しくてあまり理解できていなかった気がします「覇穹」では要点をサクサクと進めていたので、原作ファンには物足りなさがあったかもしれませんが、大人になってから改めてその深さを実感し、感動しました⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
フジリューの絵が好きな方には「屍鬼」もおすすめです アニメ化もされていますよ〜!
このアニメを見始めてから、旦那からのあだ名がムーミンから四不象に変わりました 誰がカバやねん( ¨̮)
ふざけないでほしい。
そろそろ我慢の限界です。
原作に忠実なアニメを見たいというのは、そんなにわがままな要望でしょうか?
⭐︎1すらももったいない。
中国史に興味があったので鑑賞。原作は未読。人気作だっただけに期待していたが、かなり端折られている印象。原作とは別物なのかも?女媧と妲己の結末は予想外で、思わず笑ってしまった。
クオリティは高くありませんが、ダイジェスト版という印象を受けました。漫画を読んでいたので、懐かしく感じながら楽しんでいました。