01 |
『地動説』、とでも呼ぼうか |
舞台は15世紀のヨーロッパ某国。飛び級で大学への進学を認められた神童・ラファウ。彼は周囲の期待に応え、当時最も重要とされていた神学を専攻すると宣言。が、以前から熱心に打ち込んでいる天文への情熱は捨てられずにいた。 ある日、彼はフベルトという謎めいた学者と出会う。異端思想に基づく禁忌に触れたため拷問を受け、投獄されていたというフベルト。彼が研究していたのは、宇宙に関する衝撃的な「ある仮説」だった―― |
02 |
今から、地球を動かす |
フベルトの提唱した「地動説」は少年ラファウに大きな衝撃を与える。その考えが教会に対する異端思想であると頭では理解しつつも、知的探究心は抑えられない。そんな折、フベルトは傭兵上がりの異端審問官・ノヴァクに捕らえられ、あえなく処刑されてしまう。彼が死の間際にラファウに託したのは、天体を模したペンダントだった。ラファウはそれに秘められたメッセージを読み取り――。 |
03 |
僕は、地動説を信じてます |
処刑されたフベルトの異端思想――「地動説」をラファウが受け継いだと察知したノヴァクは、義父のポトツキに揺さぶりをかける。ポトツキもまたかつて地動説に魅了され、捕縛された過去を持つ異端者だった。ポトツキの裏切りにより捕縛されるラファウ。「地動説を捨てれば全て赦される」――裁判所で選択を迫られたラファウは、信じられない行動を取る。 |
04 |
この地球は、天国なんかよりも美しい |
ラファウの死から十年後――。代闘士のオクジーは気乗りのしない仕事で日銭を稼いでいた。同僚のグラスは天体を観測し、ある法則を見出すことに生き甲斐を感じているが、オクジーは現世に希望を見出せず、早く天国に行くことだけを願っていた。 ある日、彼らは一人の異端者を護送する任務を負うことになる。その異端者の言葉に警戒心をもつオクジー、一方徐々に心を動かされていくグラスだったが――。 |
05 |
私が死んでもこの世界は続く |
異端者の言葉に感化されたグラスは任務を放棄し、ノヴァクと敵対する事態に。巻き込まれる形となったオクジーは、異端者の決死の行動に衝撃を受ける。命からがら逃げ延びたオクジーとグラスは異端者の言葉に従い、山奥で古びた石箱を発見。この中身の価値を知り得る人物に心当たりがある、とグラスは言う。 オクジーは元の生活に戻ることを望んでいたが、ある事態が彼に否応なく決断を迫ることになる。 |
06 |
世界を、動かせ |
異端者とグラスの両者から「想い」を託されたオクジーが訪ねたのは、村外れの教会に住む修道士のバデーニ。彼は優秀ではあるが独善的で、とある思想上の禁忌に触れたことで街の修道院を追放された身だった。下級市民であるオクジーの言葉を信じようとしないバデーニだったが、この辺境で一生くすぶっているよりはと山奥へ向かう。石箱の中身に触れたバデーニは、あまりの衝撃に予想外の行動を見せる。 |
07 |
真理のためなら |
石箱の中身は禁忌とされる「地動説」に関する資料だった。バデーニはこれを証明すべく、より多くの観測記録を持つ者との接触を図るため街へと向かう。一方、街の天文研究所で働くヨレンタは、優秀だが女性であるという理由だけで研究員として扱われず、雑用係に甘んじていた。そんな折、街の掲示板にとある問いが出題されているのを見る。それは天文に関する問題で。 |
08 |
イカロスにならねば |
天文に関する難問を解いたヨレンタに接触するバデーニとオクジー。「自分が書いたものではない」と否定するヨレンタだったが、バデーニは彼女の聡明さを見抜いていた。「地動説」の共同研究を持ち掛けるバデーニに対し、揺れ動くヨレンタ。彼女の迷いの理由はそれが思想上の禁忌であることだけでなく、天文研究所の所長であり天文学の権威・ピャスト伯の存在が影響しているようなのだが |
09 |
きっとそれが、何かを知るということだ |
天文研究所の所長・ピャスト伯は、先代の教授から受け継いだ「完璧な天動説の証明」に残り少ない命を捧げていた。天体の観測記録を提供して欲しいというバデーニらの申し出を一度は断るピャスト伯だが、ある条件を理由に承諾する。その条件とは、彼がかつて観測したという見えるはずのない天体――「満ちた金星」を観測することであった。大任を担うことになったオクジーはその重責に耐えられるのか。 |
10 |
知 |
ピャスト伯の死から数ヶ月――バデーニは膨大な観測記録を基に「地動説」の完成に没頭し、オクジーはヨレンタから文字を教わり自身の心境を綴るようになる。が、バデーニはオクジーのその行動に一切の価値を認めず、進まない研究に苛立ちを隠せずにいた。 一方、同地区の教会では司教が異端審問官を増員し、いよいよ異端への弾圧を強めようとしていた。 |
11 |
血 |
新人の異端審問官の教育実習を任されたノヴァク。淡々と女性の異端者を拷問する姿に衝撃を受ける新人審問官ら。中でもシモンは本当にこんなやり方が正しいのかと疑問を抱く。 一方のバデーニはいよいよ「地動説」が完成したことをヨレンタに報告し、オクジーとともに祝杯を挙げる。それぞれの今後の夢について酒場で語り合う中、現れるはずのない男が現れる。 |
12 |
俺は、地動説を信仰してる |
ヨレンタの父は、よりによってノヴァクだった。バデーニが天文の研究をしていると知ったノヴァクは、念のため調べさせて欲しいと言い出す。バデーニはやむを得ず、ノヴァクを小屋へと案内する。室内をくまなく捜索し、異端研究の疑いはなしと判断するノヴァクだったが、そこにあるはずのない「何か」を見つけて密かに疑念を深めるのだった。バデーニとオクジーに最大の危機が迫る。 |
13 |
『自由』を |
自らの命を賭してバデーニを逃がし、ノヴァクと対峙するオクジー。戦いの末、瀕死の重傷を負ったオクジーは長い夢を見る。目覚めるとそこは異端審問所の医療施設。ノヴァクがオクジーから話を聞き出すために敢えて生かしておいたのだ。だが、命懸けで何かを守ろうとした者に恐らく拷問は通じない。そう考えたノヴァクが取った行動とは――。 |
14 |
今日のこの空は |
ノヴァクから苛酷な拷問を受け続けるオクジー。見かねたバデーニはついに自白してしまう。こうしてはるか以前から信念ある者らによって連綿と託されてきた地動説の資料は教会に押収され、バデーニとオクジーは死刑を宣告される。己の運命を受け入れる二人だが、地動説は決して終わらせない。その信念のもと、事前に仕掛けておいたある策に一縷の希望を託し、二人は絞首台へと上っていく。 |
15 |
私の、番なのか? |
異端に関わったとして拷問を受けるヨレンタだったが、新人審問官のシモンに助けられ、いずこへと逃げ去っていく。助任司祭アントニの計略により娘が火あぶりの刑に処せられたと思い込んだノヴァクは失意の底に沈み、生きる気力を失ってしまう。 一方、クラボフスキはひょんなことからバデーニの遺した手紙を見つける。地動説を終わらせないためにバデーニが仕掛けた驚天動地の秘策とは。 |
16 |
行動を開始する |
バデーニ、オクジー、ヨレンタの悲劇から25年――。教会の主流派幹部の倫理的腐敗は極まり、各地で抵抗勢力が台頭しつつあった。そのうちの一派、過激なことで知られる「異端解放戦線」のシュミットは各地の審問所を襲撃し、異端を解放して回っていた。 ある日、シュミットは組織長の命により聖堂を襲撃、ある書物を奪取する。そこには「地動説」を示唆するような言葉が綴られており――。 |
17 |
この本で大稼ぎできる、かも |
移動民族の聡明な少女・ドゥラカ。彼女は父を貧しさのために喪ったことを悔い、富を得ることを人生の目的として生きてきた。 ある日、ドゥラカは廃墟の街でシュミットが秘匿していたある書物と出合う。それは「地動説」という、まさに驚天動地の内容。この情報で金儲けが出来るかもと考えるドゥラカだが、その場所には司教アントニとその一団も居合わせており――。 |
18 |
情報を解放する |
叔父の裏切りにより窮地に立つドゥラカだが、書物を奪還しにきたシュミットらによって事なきを得る。 このまま自分が無価値になるのを恐れたドゥラカは書物を燃やすことで、「情報は私の頭の中だけにある」と交渉を持ち掛ける。 シュミットはやむを得ずドゥラカを組織長のもとへ連れていくことに。シュミットらが畏敬の念を抱いているという「異端解放戦線」の組織長は、意外な人物だった。 |
19 |
迷いの中に倫理がある |
「異端解放戦線」の組織長はヨレンタだった。彼女の目的は、最新技術である活版印刷で「地動説」を世に広め、同時に教会の不正や欺瞞を糺すことだった。 一方、娘が死んだと思い込んだまま生きる目的を見失ったノヴァクは、酒場に入り浸りの日々を送っていた。そんな彼の前に再び立ち現れたのは、かつて自身の手で終わらせたはずの「地動説」で。 |
20 |
私は、地動説を愛している |
「異端解放戦線」は活版印刷の準備を着々と進め、いよいよ印刷機のある工房へと合流することに。が、ヨレンタは何のつもりか一人アジトに残るという。ドゥラカはそんなヨレンタからある手紙を託される。それはかつてラファウが遺した言葉だった。 一方、憎しみに燃えるノヴァクの追及の手は早くもアジトに迫っていた。父と娘、悲しき再会の瞬間に、ヨレンタの取った行動とは。 |
21 |
時代は変わる |
ヨレンタが「地動説」を守るために選んだ、悲しい結末。一方のシュミットらは組織の本拠地で仲間らと無事に合流を果たす。こうして活版印刷により『地球の運動について』の本はついに完成する。が、ある人物の行動によって計画は瓦解。ノヴァクにアジトの場所を知られてしまう。ここで徹底抗戦か、いったん退却して態勢を整えるか。究極の選択を迫られる中、ドゥラカがある提案をする。 |
22 |
君らは歴史の登場人物じゃない |
真正面からぶつかり合う「異端解放戦線」とノヴァク率いる騎士団。その隙に逃げるドゥラカとシュミット。ドゥラカの提案とは陽動作戦だったのだ。ノヴァクの猛追に、シュミットは最後の力を振り絞る。命からがら街へと逃げ延びたドゥラカが訪ねたのは、司教のアントニだった。利に聡いアントニにある取り引きを持ち掛けるドゥラカ。アントニが傾きかけた時、ノヴァクが踏み込んでくる。 |
23 |
同じ時代を作った仲間 |
「君らは歴史の登場人物じゃない」――アントニの言葉はノヴァクにとってあまりにも非情なものだった。妄執に囚われたノヴァクはアントニに反旗を翻し、教会に火をつけて全てを葬ろうとするが、ドゥラカの反撃に遭ってしまう。ノヴァクの安否が不明なまま、教会は火の海に包まれていく。 一方、瀕死の重傷を負いながらも逃げてきたドゥラカだったが――。 |
24 |
タウマゼインを |
1468年、ポーランド王国都市部――。青年アルベルトはパン屋で働きつつ、天文への夢を捨て切れずにいた。ある日、教会で謎めいた司祭から告解を促され、ぽつぽつと子供時代のことを語り出す。 |
25 |
? |
青年ラファウから学術系サロンに招待された少年アルベルトは、好奇心に目を輝かせる。が、帰宅した彼が目にしたものは、信じがたい光景だった。 |
感想・レビュー
内容はダークですが、ストーリーが魅力的で本当に面白かったです。魚豊さんの才能には驚かされました。圧倒的な世界観です!
魔女狩りを題材にした全体は面白いが、主人公が次々と変わる構成のため、各章で主人公が最後を迎えるたびに、なんとなくおなかいっぱいになってしまう。
グロい描写が苦手な私にはキツい場面も多かったけれど、ストーリー自体は大好き。終盤を見届けて本当に良かった!途中で脱落する人も多いだろうけれど、最後まで見る価値は十分。哲学的な言葉にすぐ影響されてしまうので、終始ワクワクしていた。
色々と考えさせられる作品だった。登場する文字は奇跡のようで、先人たちの軌跡を感じさせる。これまで生きてきた人々がこの世界を作り築いてきたことを、今の私たちが次へと受け渡してつないでいくのだと強く感じた。また、この時代に生まれたことは偶然であり運命でもある、という見方には確かに納得した。終わり方はもう少し感動的だとよかったとも思う。ヨレンタととーちゃんが出会う場面があれば、さらに面白さが増しただろうに。あと第3章には一度、耐える場面が訪れる。全体の流れは良かっただけに、少し物足りなさを感じた。
小泉純一郎のガリレオ演説を想起させる。郵政民営化を美化した彼のあの見事な演説には、軽薄なポピュリズムの一面が垣間見える。
『チ。』のテーマは近代的な陰謀論に対し、同作者の『fact』は現代の陰謀論に焦点を当てている。前者は科学的思考を賛美する勝者の物語であり、情報技術に没頭する我々のナルシズムを癒やす。後者は経済階級の現実を陰謀論で昇華しようと試みるが、最終的には自己責任論に転落する敗者の物語を描いている。
これは興味深い現象である。社会的弱者は陰謀論という幻想を捨て、現実を直視すべきだ。一方で、地動説を唱えた科学者が賞賛されるというのは対照的である。
『fact』のWikiには、作品の大きなテーマに「格差」が挙げられている。経済的・文化的格差が存在しても「心だけは平等」であることが、魚豊の主張として説明されている。「人と人がどう対等に話すのか、その平等さをどう取り戻せるか」が本作の一つのテーマであり、キャラクターとして「社会的な格差」を持つ渡辺と飯山が選ばれている。
逆に言えば、心が通じ合えば経済的・文化的な格差は無視しても構わないということだろうか。さらに、経済的・文化的に疲弊し、心を病む多くの人々がいることも無視できない。
また、魚豊は青春や恋は大切だが、「無理に若さを求める必要はない」と主張している。「大人が大人のままで、派手でなくても頑張っていれば、それも青春である」という視点だ。
「等身大」という表現は、経済的・文化的な格差の中でも頑張れれば良いというメッセージを含んでいる。さらに、叶わぬ恋を夢見ることで現実から逃避するという解釈もできる。
さらに、魚豊は「陰謀論」を辛くて陰鬱なものとして描かず、「日常の情けなさをギャグとして」楽しめるシーンを用意している。
経済的・文化的格差と陰謀論のテーマをフラットな気持ちで受け取るのは不思議な感覚だ。「日常的な情けなさ」を「ギャグ」として取り入れたコミカルなシーンが存在するのだ。
この作品に対する対比としての『チ。』は、社会的強者を称賛する内容と言える。社会的弱者は経済的・文化的に貧しく、リアルな人生で笑いを見いだす一方で、社会的強者は豊かな経済基盤と重厚な人間関係を築いている。
小泉純一郎の「聖域なき構造改革」を思い起こされる。彼は抵抗勢力を排除し田中角栄時代の構造を変えた。しかし、結果として「勝ち組」「負け組」の二極化が進み、地域経済やメンタリティーにも悪影響を及ぼした。「郵政民営化を大きな争点にしたことで、より根本的な問題から目を逸らす結果になった」との指摘もある。
「失われた30年」の反省がない現在、大衆文化は『チ。』のような作品を無批判に受け入れている。「チ。」の主人公らの美に見入る姿勢には、何らかの決定的な理由があったのか。美しいものはただ美しい。それには、信仰という非合理的な思考が背後にある。このような思考が2000年代の人々が信じた郵政改革と通じ、結果的に科学的思考が消費資本主義の格差を生んでしまったことは皮肉である。
(著者は哲学科出身で、影響を受けた人物には千鳥の大悟とニーチェがいる。この逆説的な考察や彼らを同列に扱うことには疑問を感じる。学者に頼り過ぎた分析が、文化を損なう一因となっていることも忘れてはいけない。)
久しぶりに面白いアニメに出会えて嬉しいです!最後の2話は少し難解でしたが、それまではずっと引き込まれ、楽しんで観ることができました。
本当におもしろかったです。話が気になりすぎて、途中で1.5倍速で視聴し、全体で約3日で見終えました。いろいろがつながっていて、無駄なことはひとつもないと感じました。
中世ヨーロッパでは宗教が絶対的な権力を誇る中、天体と地動説に心を奪われた人々の物語。
衝撃的な拷問シーンが精神的に消耗させるため、苦手な方はご注意を。
登場人物たちの宇宙への夢想と、遥か遠くを見つめるその視線が印象的なアニメ作品。
あまりにも面白くて夢中になって観ていたら、実質1日で全てを視聴してしまいました(笑)。主人公たちの感情の変化が激しく、追いつくのが大変でした。
人類の知恵は人の思いの積み重ねです。研究することには慎重になるべきだということがよくわかります。夢中になると全力を注いでしまうからです。それでも、人類はその道を進み続けます。
物事の真理を探し、それに触れること。感動し、守り抜き、信じること。
本当に高潔で貴いことだと教えてくれます。
ノヴァクの存在に気づいた時、正義や真理だと信じていたものが崩れ落ちる瞬間は本当に辛かったです。
ただ幸せに生きたかっただけなのに哀しいですね。
昔から星空を見上げるのが好きで、過去の人々も同じ空を見上げていたんだろうなと少しロマンを感じます。ロマンチストになってしまいました。
幸せの形は人それぞれなんだと、痛いほど教えられる作品でした。
自分の娘にこの本を見せて、「面白い!」と言ってもらえるように育てたい。地動説に限らず、多様性や階級制度、経済主義など、様々な要素に関する多角的な議論を通じて考える力を養う哲学書だ。
序盤から中盤にかけては展開が非常に面白く、作品にぐいぐい引き込まれた。結末には多くの謎が残り、もう少し描写が欲しかったと感じる場面もあったが、さまざまなレビューを読んだ限り、あのエンディングは視聴者に「?」を投げかけることを狙ったものらしく、それが狙いどおりの大成功だと考えられる。実在した時代をリアルに想起させる要素を思うと胸のやるせなさが増す一方で、人間の探究心は時に残酷で美しいのかもしれない、と改めて感じた。
命を賭けて地動説を研究する姿勢は、その研究が次の世代へと受け継がれていく軌跡として描かれ、ロマンあふれる物語となっている。知的好奇心の素晴らしさ、哲学的なセリフの豊かさ、そして壮大なストーリー展開この作品には多くの魅力が詰まっている。真実を知ろうとする人間の姿に、強く共感を覚える。さらに、サカナクションの楽曲が世界観と見事に寄り添い、歌詞「この世界は好都合に未完成 だから知りたいんだ」が心に深く響く。