この記事では、よふかしのうた Season2を見ることができる動画配信サービスを紹介します。
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あらすじ
「夜はまだ終わらない」。吸血鬼になることへの戸惑いを乗り越え、コウはナズナを“好き”になる決意を固め、ナズナもコウを“惚れさせる”覚悟を決めた。「恋」が何なのかをまだ理解できないまま、二人の夜は確実に加速していく。吸血鬼を殺そうと企む探偵・鶯餡子の手は、すぐそこまで迫る。吸血鬼の弱点は「人間時代に思い入れの強かったもの」だとされるが、その弱点を前もって処分しようとする一方で、ナズナには人間時代の記憶が一切ない。ナズナには誰にも語れない秘密が――その秘密が、ふたりの運命を大きく揺さぶる。
詳細情報
エピソード
01 |
第1夜 それは僕らの時間じゃない |
「夜守くんの恋路を応援しようの会」と称してコウがニコたちに連れ出される中、ハツカはナズナに「夜守くんを落とすためのアドバイス」を授けるため居酒屋へ。相談のはずがナズナは飲み過ぎ、呼び出されたコウに背負われて帰ることに…。 |
02 |
第2夜 会いたかったよ |
真昼は謎の女性・キクと出会い親しくなるが、コウが彼女の正体を見破ってしまう。キクはためらいつつも、真昼に真実を告白するのだが…。後日、コウはナズナからキクの過去を聞き、疑念を深める。 |
03 |
第3夜 おばけ屋敷にはおばけいない |
コウたちの前に吸血鬼を追う探偵・餡子が現れ、突然あっくんをナイフで刺す。セリとハツカの活躍で餡子は退散するが、「吸血鬼は人間だった時の私物が弱点になる」という重大な事実が明らかになり、一同で対策を話すが…。 |
04 |
第4夜 走れるようになりたいかい? |
コウとナズナはカブラの勤め先である病院を訪れ、ナズナの過去を知るために「幽霊が出る」と噂される「立ち入り禁止」の307号室を探ることに。ナズナが壁抜けして中へ入ると、そこで見つけた写真には患者のカブラとナース姿のナズナが写っていた…! |
05 |
第5夜 あなたと過ごした数年間 |
カブラの過去に深く関わる「七草ハル」とは一体何者なのか。カブラの口から語られるハルの真相により、カブラが吸血鬼になった経緯だけではなく、ナズナの出生の秘密も明るみに出る。 |
06 |
第6夜 クオリティーを聞いてるんじゃねぇよ |
ナズナたちは、ミドリの過去を探るためにミドリの眷属・ラヴ君の家を訪ねる。オタク趣味全開のラヴ君はミドリを熱烈に慕い、人間時代の過去を調べ、手に入れられる私物は全て所持していると宣言。しかし、ラヴ君自身の弱点と思われる私物については「絶対に教えまてん!!」と断固拒否され…。 |
07 |
第7夜 七草さん馬鹿だから |
ナズナの「自分探し」は続く。コウとナズナは10年前にナズナが通っていた高校を訪れる。そこでコウは文芸部の 部誌を見つけ、「目代キョウコ」の日記を読む。そこにはかつてのナズナについても書かれており…。 |
08 |
第8夜 先輩が初めてっすよ |
10年前、ナズナは目代キョウコと親しくなり、彼女の父親の浮気疑惑を「探偵ごっこ」で追いかけていく。その最中、ナズナは自らが吸血鬼だと打ち明ける。家族関係に悩むキョウコに、ナズナはある提案するのだが…。 |
09 |
第9夜 夜守くん、君はどうしたい? |
ナズナは餡子との因縁を仲間たちに明かし、「あたしが先輩を止める」と決意する。しかし、ハロウィンの夜、群衆の中で餡子がニコを銃撃。「夜を終わらせにきました」と告げる餡子に、次々と吸血鬼たちは標的にされていく。 |
10 |
第10夜 せめてお前に |
思い出の学校、文芸部部室で対峙するナズナと餡子。「コウを殺す」と焚きつける餡子に、ナズナは激昂。ふたりの攻防が続く中、餡子はコウへとメールを送る。それを受け取ったコウはすかさず走り出す。「早くしないと…探偵さんが死んじゃう…!!」 |
11 |
第11夜 んちゅ |
銃弾を受けたコウが目覚めると、カブラの病院のベッドだった。しかし、翌日にはコウの傷は完治してしまう。謎を解き明かすためにコウは餡子を呼び出し、ナズナとともに居酒屋へ入る。果たしてコウには何が起きたのか…。 |
12 |
第12夜 Call of the Night |
酔った餡子をナズナの部屋に連れ帰り、「添い寝屋」として残されたコウ。餡子は彼に生き方の難しさを語りながら眠る。コウとナズナは夜の街を歩きながら「普通」について考え出す。生きる目的を見失った餡子と、コウとナズナの”よふかし”の結末は…? |
感想・レビュー
よふかしのうたで一番好きな話を丁寧に作ってくれたアニメ制作会社に感謝します。探偵さんの思惑と葛藤、そして行き着く先までがすべて見事に描かれており、アクションシーンの演出も抜群です。
恋に慎重な吸血鬼ナズナと、達観した眷属になりたいコウ。二人の微笑ましさは健在ながら、
吸血鬼を狙う探偵やナズナの誕生、各々の眷属たち、さらには吸血鬼たちの過去とそれにまつわる意外な設定が、見事に1クールに収束している。
Creepy Nutsは相変わらず素晴らしく、いつもの豪華メンバーも最高。最近あまり魅力を感じなくなった少年ジャンプ系のバトルものより、個人的にはこちらの方が断然好みです
#うめのアニメ道Z2025
第1期に続き、今作も楽しく視聴できた。マイノリティは現実社会の鏡だ。吸血鬼という存在はマイノリティの比喩であり、社会からはじかれる人々を象徴する。しかし、はじかれる理由は多数決の論理にほとんど寄りかかっているだけで、それ以外の根拠がなくても「排除は当然だ」という結論に結びついてしまう。
それでもマイノリティには独自の論理がある。これを行き過ぎると、選択肢は闘争か逃走の二択に収束する。逃走は主人公コウが選んだ道。闘争を選ぶなら、この作品内で探偵へと向かうが、それもまた彼らの「論理」にすぎない。だからこそ対話が必要になる。
終盤の、これまで山のように積み重ねられていた対立が、居酒屋でのビールを酌み交わし対話を始める展開には、対話の力がひときわ映える。闘争も逃走も消えるような空気に、ちょっとほほえましさを覚えた。
『いつもみんなと騒ぎたくないけれど、ずっと一人でいるのは寂しい』とナズナが語る場面は、現代社会にとって大切なメッセージだ。私たちはつい『片方だけが正しい』という思いに囚われがちだが、物事には10対0の結論だけでなく、5対5の中庸も存在する。作品はその中庸の価値を、軽やかに伝えてくれる。
中学生の頃、夜に家を抜け出して外を歩いたときの解放感を思い出す。夜は私たちの柵を外してくれる。そしてそこでリセットされる。日が照る世界だけが正しいわけではない。
キャラクターがやや多く、混在感が出る点は難点だ。私の認識力が落ちたせいもあるが、もう少し丁寧に観たいと自分に喝を入れる。
それでも、コトヤマの描く目つきには相変わらず魅了される。彼のキャラクターはどこかここにいない存在感を漂わせ、あの三白眼がそれを体現している。白目は意志の所在を巧妙に隠す。
急なシリアス展開もおもしろかったけど、きちんとほのぼのとした非日常パートに戻ってくれて良かった。真昼とキクちゃんのこれからの展開が楽しみ。早く漫画を買いたい。
ウェブ版で読んでいた時はこの辺の内容が伝わりにくかったけれど、映像を観ると要点が整理されており、探偵さんの吸血鬼への憎悪もきちんと伝わってきた。
原作通りの内容でしたが、夜にゆったりと楽しむ時間帯で続いてほしいと思います。ただ、『だがしかし』のように途中で終わってしまうのではないかと少し心配です。本田カブラは素晴らしいですね。
とても満足でした。久しぶりの添い寝体験で、少し緊張しましたがすぐにリラックスできました。内容は予想どおりのボリュームで、ちょうどよかったです。
2期の方が面白いと感じていたものの、終盤になるにつれて興味を失ってしまった。自分の期待が膨らんでいただけに、展開が思っていた方向とは違ったために受け入れがたかったのかもしれない。ストーリー自体は良いと思います。
よふかしのうた 2期は、ナズナちゃんと探偵の戦いを軸に展開。原作漫画の魅力を見事に活かしたアニメ化で、どこかダークでデンジャラスな場面がありつつも必ず小ボケが挟まれ、真面目一辺倒にはならないこの作品らしさが光る。シャフト要素も一段と強調され、ナズナちゃんや探偵、カブラの過去パートの緊張と緩和の表現が際立つ。正直、この作品の醍醐味は過去ストーリーに集約される。キャストの起用、作画、夜の表現、主題歌など、総合的なクオリティが高い。沢城さんで完璧です。揶揄と恨みを酒に酔って語る最後の芝居が特に印象的。マヒルやキクさんとの決着がいつアニメ化されるのか気になる。手の込んだ自殺の表現は強力なパワーワード。好きなキャラが横行して拗らせまくる作品として、完成度の高いシリーズだ。
夜の映像は独特の雰囲気をまとい、非常に美しい。コウくんは本当にいい子だ。最初は惰性で見ていたが、見るうちにどんどん面白くなっていった。