2008年9月24日に公開のアニメ「亡念のザムド」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「亡念のザムド」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
亡念のザムドが視聴できる動画配信サービス
現在「亡念のザムド」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「亡念のザムド」が配信中です。
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亡念のザムドのあらすじ
油泥海に囲まれた小さな島、尖端島を舞台にした物語。通学途中の爆破事件に巻き込まれ、謎の光を腕に宿したアキユキは、ザムドと呼ばれる怪物へと変貌してしまう。自我を失い暴走するザムドの前に現れたのは、赤い髪をした異国の少女・ナキアミだった。
亡念のザムドの詳細情報
「亡念のザムド」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
亡念のザムドの楽曲
「亡念のザムド」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- オープニングテーマSHUT UP AND EXPLODEBOOM BOOM SATELLITES
- オープニングテーマBACK ON MY FEETBOOM BOOM SATELLITES
- エンディングテーマVacancy Kylee
- エンディングテーマJust BreatheKylee
- エンディングテーマOver UVarious Artists
亡念のザムドのエピソード
「亡念のザムド」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
01 | ザムド陽炎に現る | 油泥海に囲まれた小さな島、尖端島。70年前の戦争で、南大陸自由圏の属国となったこの島で、高校生のアキユキは母親と二人暮らし。別居中の父親は、町の小さな診療所を一人で営んでいる。二人の間を取り持つために、毎朝欠かさず、母親の手弁当を父親の元へ届けるアキユキ。この日も、いつも通りの朝を迎えたはずだったが……。通学途中、友人のハルやフルイチと共に、ある事件に巻き込まれてしまう。 |
02 | 尖端島 思考停止 | 通学用のバスが爆破され、右腕に光る物質を宿したアキユキは、ザムドと呼ばれる異形の怪物となってしまった。謎の言葉を残し、意識を失った白髪の少女。 アキユキザムドは我を忘れ、暴走する。同じ頃、北政府の軍艦が尖端島領空に侵攻し、ヒトガタ兵器を産み落とした。アキユキという自我を失ったザムドは、ヒトガタ兵器に襲い掛かられ、戦いが始まった。 |
03 | 偽装 国際郵便船 | ナキアミの介抱によって、目覚めたアキユキ。そこは、尖端島から遠く離れた空の上、国際郵便船ザンバニ号の中だった。ナキアミはザムドの力を制御できるようになるまで、船に留まれと言うが、アキユキは自らの身に起きたことを理解できず、尖端島に戻ることを望む。そんなアキユキは、女船長の紅皮伊舟の所を訪れる。アキユキの礼を欠いた態度に、拳を振り上げる伊舟。二人の間が険悪になったその時、一体の飛行ヒトガタ兵器が襲い来る。 |
04 | この世に響く 耳鳴りの数々 | アキユキのザムド訓練が開始される。ナキアミに案内され、天心様と呼ばれる老婆と面会するアキユキ。「ザムドは何を求めるか」天心様の問いかけに、アキユキは答えを持たずに戸惑う。アキユキがザムド訓練を受けている頃、ザンバニ号に一艘の船が接近する。それは、ナキアミの昔馴染み、ゼーゲンドォという男の乗る船だった。ナキアミはゼーゲンドォとの再会を望むが、伊舟は頑なに聞き入れようとしない。二人は、ついに口論となってしまい……。 |
05 | 調停する者 しない者 | 伊舟と仲違いしたまま、昔馴染みのゼーゲンドォに会いに行くナキアミ。ザンバニ号に残されたアキユキは、伊舟からナキアミの話を聞く。ナキアミの出自、そして伊舟との出会い……。伊舟は、ナキアミが自分の元を離れ、故郷へ帰ってしまうのではないかと心配していた。一方、アキユキの故郷尖端島では、ハルとフルイチが町の復興作業に勤しんでいた。そんな二人の前に、同級の設楽という女生徒が現れ、寂しさを吐き出す。 |
06 | ハルと極東自治区 | ビートカヤックで哨戒飛行をしていたナキアミが、北政府の空爆に遭って間もない被災地で、一体のヒトガタ兵器を発見する。その石化を止めようとして、自らも石に呑まれそうになるナキアミ。アキユキは腕をザムド化させてヒトガタを倒そうとするが、それをナキアミは拒むのだった。その頃、極東自治区の実験体ザムドが目覚め、暴走してしまう。阻止を命じられたのは、ASPスーツの新人パイロット達だった。 |
07 | 屹立 背負うは命か猫股か | 極東自治区のASPスーツに追い詰められる実験体ザムド。羽を生やし、飛翔しようとする姿に、ハルはザムドの正体を知り、攻撃を阻止しようとする。そんなハルの心は、ザンバニ号のアキユキの元に、手紙として届いていた。極東自治区の遠征研修で、尖端島を離れるというハル。アキユキは、猫股のロッパを連れて行くことを条件に、ハルのいる詰腹峠へ向かうことを許される。だが、その道中、一人の男と遭遇し・・・・・・。 |
08 | 詰腹峠のヒトガタ狩り | 極東自治区の遠征研修で、詰腹峠の鉱山にやって来たハルとフルイチ。消息を絶ったASP小隊の捜索にあたるが、一途にアキユキを思うハルとフルイチに微妙な距離感が出来始める。その頃、アキユキはズイゾとキーオ親子に導かれ、詰腹峠を目指していた。廃坑に架かる橋の上、ついに再会するアキユキとハル。だが、友人であるはずのフルイチは、手にした銃をアキユキに向ける。そこに、新たな人影が現れた。 |
09 | 水もしたたる角股雷魚 | ザンバニ号に乗り込んできた髭面の男、角股雷魚。彼は、かつてナキアミに拾われ教練を施されたザムドだった。雷魚の二年ぶりの帰還に歓喜する、ザンバニ号の船員たち。雷魚の持ってきた土産と旅の話に、船内は華やぎ賑わう。同じザムドでも、お荷物扱いのアキユキと違って、船員たちからの人望が厚い雷魚。アキユキはないがしろにされて不貞腐れつつも、ザムドとして自立して生きるという雷魚に興味を引かれていく……。 |
10 | 過去 重い斬る | 極東自治区の入隊式を終えたハルとフルイチ。ハルは垣巣中佐に呼び出され、軍人としての自覚を持てと諭される。垣巣は、詰腹峠でハルが犯した軍規違反を、フルイチから聞きだしていたのだ。その頃、ザンバニ号では、船員たちが雷魚の写魂機で集合写真を撮っていた。伊舟は、珍しく素直な気持ちを告げるナキアミを驚きの表情で見つめながら、一抹の寂しさを覚えるのだった。 |
11 | 襲撃 ザンバニ号 | 飛来するヒトガタ投下船。腕をザムド化させ、ヒトガタ兵器と戦うアキユキは、ナキアミから受け取ったウツツダネを使って、殺さずに解体しようと試みる。そこに、ザンバニ号目掛けて、新手のヒトガタ投下船が来襲する。船員それぞれのぶつかり合う思いを飲み込むかのように、船内に侵入してくる無数の小型ヒトガタ。ナキアミはそれでもヒトガタ兵器を助けようと奔走するが、過酷な白兵戦を目の当たりにして言葉を失っていく。 |
12 | 暗闇で咲く花 | 荒野に不時着したザンバニ号。進路を絶たれ、途方に暮れるザンバニ号のメンバーたち。そんな中、ナキアミの身に異変が起こる。黒い影のような化け物が現れ、ナキアミの前へと這い寄ってきたのだ。黒い影の去来をきっかけに感じ、過去と決着をつけなくてはいけないと考えるナキアミ。埋葬されるヒトガタ使いの少女に自分を写しこみ、進むべき道を思い固めていく。その頃、尖端島では、フルイチの身にも異変が起こり始めていた。 |
13 | タダ 裸足デ走ルシカナイ | ザンバニ号から旅立ったナキアミとアキユキ。二人は、テシクの村へ向かう前に、アキユキの故郷、尖端島に立ち寄る。久しぶりに、父リュウゾウの診療所へ帰るアキユキ。リュウゾウは、ヒルコの宿った腕を見て、アキユキの身に起きたことを理解する。そして、アキユキに思わぬ人物を引き合わせた。一方、ナキアミと再開したハルは、アキユキを引き連れていったナキアミに、これまでの自分の思いをぶつける。 |
14 | 蒼スギル空 | アキユキとハルの仲を引き裂くように現れたフルイチ。アキユキに対する積年の恨みと憎しみと嫉妬の情が噴出し、フルイチの身体はザムドへと変貌していく。我を忘れたフルイチを、必死で止めようとするハル。だが、フルイチのザムド化は止まることなく、ハルを飲み込み、アキユキと対峙する。フルイチを止めるためには戦うしかない事を決意するアキユキ。そして、震天動地、ザムド同士の戦いの火蓋が切って落とされた! |
15 | まま 眠れる魂 | フルイチとの戦いの後、我を失ったアキユキは、ザムドの面が剥がれぬまま、人買いの男達に捕まってしまっていた。北政府の荒野を連れまわされる中、アキユキの前に不思議な小さい影が姿を現す。一方、アキユキとはぐれ一人テシクの村を目指していたナキアミは、ビートカヤックの給油のために小さな町に立ち寄る。街を放浪している途中で、独りで生きているテシクの少年に出会い、ナキアミはトラブルに巻き込まれていく。 |
16 | 途上の季節が炎え墜ちる | ヤンゴと共に、故郷への旅を続けるナキアミ。ひょんなことから出会ったテシクの青年。彼から故郷の周辺は、南大陸による空襲が激化していると耳にする。不安なナキアミの心に、ヤンゴの声は届かない。その頃、極東自治区に、白髪の少年が送られてきた。垣巣は、少年の体を用いて対ヒトガタ研究を進めようと目論む。だが、汗馬博士にはその提案を聞き入れる事はできないのだった。 |
17 | 子羊とオボロ月 | 老女、須磨子に買い取られたアキユキは、アマウの原と呼ばれる静かな療養所で共同生活を始める。平穏でちょっぴり奇妙な生活に溶け込んでいくアキユキ。その頃、ナキアミとヤンゴは、テシクの郷を探している途中、吹雪で道を失い、洞窟へと身を潜めていた。ヤンゴに励まされながらも、ナキアミは本当は自分が何を求めているのか、故郷に帰る事にどんな意味が有るのかを、思い悩んでいた。 |
18 | そこから何が見えるか | 生まれ故郷であるテシクの郷へと帰還したナキアミ。村の人々から温かい歓迎を受けるが、居場所のなさに笑顔を取り戻せないでいた。その頃、白髪の少年アザミと牢獄の中で不思議な出会いをしたハル。アザミの導きにより極東自治区を抜け出し、ハルはアキユキの手がかりを求めて走り出す。一方、アマウに暮らす仮面アキユキは、小さな影の言葉にゆっくりと誘われていくのだった。 |
19 | 偶発 ロマンス開花 | アキユキに会いたい一心から、一路北政府を目指すハル。ビートカヤックを手に入れ先を急ぐ。行く手にはヒトガタ兵器の生産施設が待ち受けていた。国境を越えたハルの一途な想いは、アキユキに届くのか……?その頃、テシクの村では、ナキアミの帰還を祝う宴が、盛大に催されていた。聖地奪還の企てにナキアミを取り込もうとするクジレイカ。だが、その想いに応えられないナキアミは、クジレイカの盃を断ってしまう。 |
20 | 涙咲く 散る会うと | 胎動窟を目指し、テシクの郷から旅立つナキアミとヤンゴ。だが、そこに南大陸自由圏軍の爆撃機が飛来する。村を死守するため、ザムドとなって立ち向かう事を決意するクジレイカ。一方、胎動窟に辿り着くアキユキとハル。そこで二人を待っていたのは……。大巡礼を前に、尖端島の運命も大きく動き始める。最終実験を加速させる垣巣。その噂を嗅ぎ付け、阻止しようと陰で密かに立ち上がる男たちがいた。 |
21 | 禁猟区潜入 『泣いたら負けだ』 フサはずっとそう思っていた | 白髪の青年の導きにより、アキユキとハルは胎動窟内部へと入り込んでいた。彼らがそこで遭遇する、闇の底に隠された秘密とはいったい……。尖端島では、リュウゾウらが垣巣との決着をつけるために、極東自治区への潜入を企てる。作戦を前に、一通の手紙に自分の想いをしたためるリュウゾウ。そんな男たちの不穏な動きを察して、フサは――。一方ナキアミとヤンゴは、北政府のとある町で懐かしい人物と再会するのだった。 |
22 | 凍二郎とリュウゾウ | 胎動窟・袋底の町に辿り着いたアキユキとハル。胎動窟と金剛塔、そしてヒルケン皇帝。人類の歴史が生み出した悲劇の装置を目の当たりにして、二人は思い悩む。一方尖端島では、丘の上の公園で待つ垣巣の元にリュウゾウが現れた。17年前、バラドール戦役で拾った命の責任を眼前に突きつけられるリュウゾウ。過去に決着をつけるため、リュウゾウが出した答えとは……。それぞれの銃に、男たちが魂を込める! |
23 | 誕生 ヒルケン皇帝 | ゼーゲンドォの船で胎動窟へ向かうナキアミとヤンゴ。自分の気持ちを伝えるために、ナキアミはザンバニ号に連絡を取ろうとする。その思いは、荒野にとどまるザンバニ号メンバー達にもある決意を固めさせるのだった。一方、金剛塔への潜入を果たした伊舟と雷魚。激しい僧兵の攻撃の中、二人の記憶が呼び覚まされていく。そして、胎動窟の外へと出てきたアキユキとハル、その上空、南大陸の船団が迫ってきていた。 |
24 | 亡き魂の邂逅 | ヒルケン皇帝の目覚めに、光を奪われ闇に覆われていく世界。胎動窟では奇跡の時を待ち望む人々が南大陸自由圏軍の攻撃に晒されていた。そんな中、汗馬博士が投下した切り札とも言うべきヒトガタ兵器が、胎動窟周辺の町を暴走、破壊していく。アキユキとハルは戦禍を前にして為すすべも無い。その時、ハルの耳にヒトガタ兵器の悲しい声が聞こえてきたのだった。 |
25 | ナキアミとサンノオバ | 長い年月を経て、サンノオバと邂逅したナキアミ。サンノオバがナキアミに語る、世界にザムドを生み出した真意とはいったい……。その頃、ザムドとしての使命を負ったアキユキは、ヒルケン皇帝を阻止しようと戦っていた。それぞれの思いを抱えて行動を起こすヤンゴやクジレイカ。そんな中、ヒルケン皇帝の涙から生まれた黒い雨が地上に降り注ぎ、魂を持つものは次々と黒結晶と化していく。 |
26 | 大きな石と少女 | 千年の時を経て開いた胎動窟の扉が、今、閉じようとしている。ヒルケン皇帝の哀しみを鎮めるため、自らの犠牲を厭わず向かい合うアキユキ。その選択は、世界に光を取り戻すことができるのか。そして、ナキアミの選択は……。二人の想いに引き寄せられるかのように、胎動窟に到着するザンバニ号。胎動窟上空に、人々の想いが華と咲く――。 |
感想・レビュー
宮地昌幸の初監督作で、「千と千尋の神隠し」の監督助手を務めた経験があります。
ビジュアルやキャラクターの演技はジブリを思わせる雰囲気がありますが、内容は全くBONESの特徴が見られます。真面目すぎてあまり楽しさを感じられません。
さまざまな勢力やキャラクターが存在するものの、それらをうまくまとめきれず、尻切れトンボのような印象で大団円に至ります。戦争、宗教、哲学、青春など、どのテーマも中途半端に感じられます。
何事も大声で叫ぶのは、あまり洗練されていないように思えます。
もっと名の知れた作品であっても良いクオリティと世界観を持っていますが、全体的に微妙に面白さに欠けていて残念です。キャラクターへの愛着が湧きにくく、意外と地味で飽きてしまいます。さらに、少し分かりにくい部分もあります。
️所感ジブリっぽいと言われることもあるが、ジブリ好きだからこそこの世界観が気に入った。ただ、アキユキザムドのデザインには独自性が感じられ、不思議な魅力がある。ザムドのデザインで特に好きなのは雷魚かな。魅力的なキャラクターが多くて良いが、各キャラの掘り下げに時間が割かれすぎて、後半ではアキユキの影が薄くなってしまった。また、終盤には視点が増えすぎて混乱してしまった印象がある。ボーイミーツガール、姉妹愛、師弟愛、親子愛、男女間の関係と、様々なテーマに挑戦したかったのだろうが、このストーリーの中では少々過剰に感じられた。感情移入すると次は違う視点になるため、何を考えていたか分からなくなり、少し疲れる。惜しい部分だなと思う。また、もう1話のようにザムドとヒトガタ、あるいはザムド同士のバトルをもっと見たかった気もする。物語自体は難解だけれど、「考えるから人間なんだろ」というリュウゾウパパの言葉の通り、自分なりの解釈を持つことが大切なのだろう。ザムドも、考えなくなると石になってしまうし。️キャラアクシバ:いいキャラクターだ。常に明るく、アクシバのような人と一緒にいたら幸せだろう。ナキアミのことをずっと思い続けるのだろうか。伊舟さん:好き。コックピットでタバコを吸ったり、ケンカして酔っぱらったりする人間味があって良かった。声優は『千と千尋の神隠し』のリンを演じた人で、年齢を重ねた女性の渋さや強さが表現されていて、素敵だった。フルイチ:ザムド化の回での心理描写は良かった。ナルシズム全開の独白はきついし、物理的にもグロかった。「本気で人を好きになったことないくせに」とハルに言われたのも痛かった。フルイチは時折女性を軽視する発言があり、ハルを見下していたが、ハルはアキユキがザムドになっても遠くから想い続け、どんなアキユキでも受け入れていたという対比が興味深い。垣巣中佐:受け入れがたいキャラだが、人間らしさがあって嫌いにはなれない。友達にも恋人にもなりたくないタイプだが、深い闇を抱えている。最後には恩人によって暴走した自分を終わらせてもらえたことは、向き合うことができた証として生きていけるのだろう。️メモ序盤ではアキユキが短髪でハルがロングヘアだが、終盤ではアキユキの髪が伸び、ハルはショートに。役割が変わっているというメタファーなのかもしれない。女性に関する発言が多く、今の時代ならツイフェミ警察に目をつけられそうだ。この時代のアニメにおいて、女性に対するイメージが形作られていった側面があるのだろう。
亡念とは、迷いや執着、物事に縛られた心を表す仏教用語だとされている。
劇中でナキアミが言う「生きたいのなら、そう願え」というセリフは、まさに亡念にとらわれた人々への救いのメッセージだったのだろう。生きている限り、人は迷い続け、その迷いこそが生きている証なのだ。なるほど、南無三だ。
一見、セカイ系のボーイミーツガールという正統派かと思いきや、途中から視点が次々と変わり、次第に群像劇の様相を呈してくる。ここまでの展開は一昔前の典型的なものであるが、この結末のまとめ方はメタフィジカルすぎる気がする。最後には宗教的な要素が強調され、もやもやが残るのは個人的には残念だ。思想が行動を上回るのなら、それに相応しい理屈があった方が優しいと思うし、締めのテーマやメッセージがあまりにも浮いているため、過程が台無しになっているように感じる。また、ドラマ性が強すぎるため、一部のキャラクターの描写が不十分だったのも残念だ。まあ、このキャラクター数を丁寧に描くには2クールでは足りないでしょうが。
とはいえ、上記の懸念を踏まえても、十分に名作だと思う。世界観の緻密さや壮大さ、ワクワク感、詩的な台詞や引用、美術や演出、カットごとのセンス、OP/EDのアイキャッチなどの細部、そしてボンズの圧倒的な作画力による美麗なビジュアル構築は、難点を簡単に上回る。
群像劇としては粗が目立ち、全体的にキャラクターの魅力の弱さも致命的だと感じる。物語を主軸に置くアニメ(映像作品)なら凡作に留まるだろうが、本質的なアニメーションそのものを楽しめる人には名作に映るだろう。要するに、選ぶ作品ということだ。この手の作品は特に現代的な設定を好む人には難しい気がするが、どうだろう。
いろいろな要素が混ざり合っている印象だ。エヴァンゲリオンやエウレカセブン、ジブリ風の要素も散見される。ボンズの作品は作画が美しい一方で、内容が分かりにくい場面も少なくないよね。
Instagramをきっかけに知ったSF寄りの長編アニメ。どんなアニメだったかを一言で言い表すのは難しいけれど、SFあるいはSF寄りの世界観と感じる。作画はジブリ風で、アニメーションのクオリティが高い。導入はあまり詳しく語られずに物語が動き出すが、雰囲気を掴んでいれば自然と引き込まれる。最終話の『意味分かんねえけどババアの言葉は雰囲気出るねえ』という台詞には、思わず笑ってしまう。郵便船に乗ってみたいし、郵便屋さんの仕事にも憧れる。関係ない話だけど、首の鳴りはなぜだろうと考えるのも楽しい。風鈴のような生き物がとても可愛い。9年経っても互いを思い続けられる絆は、本当にすごい。
OPとEDが非常に魅力的で、それがきっかけで本編にも興味を引かれた。しかし、結果的には大いに期待を裏切られる内容で、『エヴァ』や『ラピュタ』、『エウレカ』のビジュアルを足しただけで、『エヴァ』の複雑なテーマを試みたものの、うまくいかなかったように思える。脚本は混乱しており、時折印象的な作画シーンもあるが、全体的には不満が残る作品だった。
OP・EDがとても魅力的で、キャラクターたちの世界観も素晴らしい。フルイチの回から展開が加速して、ますます面白くなってきました。
リアルタイム視聴していた頃の記憶が今も強く残っている。特にOPが素晴らしかった。郵便船の姉御のような雰囲気を持つイシューさんが好きだった気がする。