2016年4月9日に公開の映画「ボーダーライン」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ボーダーライン」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ボーダーラインが視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
ボーダーラインのあらすじ
巨悪化するメキシコの麻薬カルテルを殲滅すべく、特別部隊に招集されたFBI捜査官ケイト(エミリー・ブラント)。国境付近を拠点とする凶悪組織ソノラカルテルを討つ極秘任務には、謎めくコロンビア人捜査官(ベニチオ・デル・トロ)も参加する。仲間の動きを把握できない窮地の現場で、命が軽んじられる現実に直面するケイト。善悪の境界が揺れ、法の届かない世界で正義を貫けるのか。見えない悪の闇は深まり、彼女の信念は次第に崩れていく――この闘いの結末は、いかなる選択で決まるのか。
ボーダーラインの詳細情報
「ボーダーライン」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
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脚本家 | テイラー・シェリダン |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | アクション サスペンス |
制作国 | アメリカ |
公開日 | 2016年4月9日 |
上映時間 | 121分 |
ボーダーラインの楽曲
「ボーダーライン」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラックSicario (Original Motion Picture Soundtrack)Jóhann Jóhannsson
感想・レビュー
おじさんの渋さが光る!
ストーリーは重厚で、エミリー・ブラントと共演する場面で翻弄されっぱなし。
秩序とは何か。
麻薬の流通が「秩序」の上でむしろ容認されてしまう。政府によって。
そうした、法律や善悪の概念が通用しない場所が、世界には存在している。
だが、そんな場所を前提として世界は回っている。
だからこそ、「秩序」という概念を、改めて考えることになった。
何かの都合のようなものがあって、世界はそれに左右されていくのだろうか。
あの壁の中で人知れず死んでいった人々は、その都合や秩序の名の下に、ゴミのように死んでいったのだろう。
だが、あのカルテルのボスでさえ、同じなのかもしれない。
この「秩序」という渦は、いったい何を守っているのだろう。
アレハンドロは元々検察官だったが、「その世界」に触れたせいか、家族を惨殺され、「その世界」の価値基準で生きていくことになってしまった。
ケイトはそれに抗おうとするが、アレハンドロは「こっちへ来るべきではない」と告げる。
FBIですら利用されるだけの世界。
「その世界」ではなく、「この世界」にいられることの幸せ。
だがこの世界は、その世界を土台として回っている。
どうにも、くそだ。
ヨハン・ヨハンソンの劇伴は最高だ。
映像としての好みは分からなかったかもしれないが、冒頭の滑らかな始まりには現実と地続きの感覚を感じ取った。
ケイトという存在は、映画を観る僕ら自身と同じなのかもしれないと感じた。
ケイトに投げかけられる言葉は、まるで自分に語り掛けられているかのようだった。
途中でうっかり眠くなってしまったが、それでも面白かった。
なるほど、殺し屋ってことか。
ソノラのトップを殺した場面は映っていないが、本当に殺したのか?
カルテル組織がとにかく大きくて、誰がスパイなのか分からない。
軍隊さえ買収できそうな雰囲気だ。
#サックン2025
エミリー・ブラントが正義感と無力感を持つキャラクターを演じており、社会の中での自分自身と共鳴できて嬉しかった。
ほぼBGMが使われないまま、緊迫感と重厚感が続くハードボイルドなサスペンス。序盤は展開を読みやすいが、終盤に差し掛かると伏線が絡み合い、そういうことかと納得させられる。それこそがこの映画の核であり、最大のテーマだ。実直な法規や正義感は秩序を守る力としては限界があり、一人や二人の正義だけでは世界を救えない。善悪だけでは割り切れない超越的な力が、守るべきものを生み出すそんな要素が物語を深く支える。
多かれ少なかれ、実際にこうしたケースは起こり得る。やはりアメリカには勝てないと感じる場面が多いだろう。
夕闇に溶け込むプロの暗殺者たちの姿は美しかった。
劇伴には、寝苦しい夜の重厚な低音が響いている。
凡人が軽々しく足を踏み入れてはいけない世界を目の当たりにしてしまったー
#2015年のお気に入り(青息吐息)
男らしさやハードボイルドな雰囲気は感じられたが、
自分自身も主人公と同様に途中で取り残されたように思った。
『ボーダーライン』という邦題は避けたほうが良い気がする。
最後に原題の「Sicario(殺し屋)」が表示され、
ようやくベニチオ・デル・トロの行動の理由が理解できた。
おそらく続編は観ないだろう。
エミリー・ブラント、ジョシュ・ブローリン、ベニチオ・デル・トロの演技は圧巻だった。とくにベニチオ・デル・トロの渋さが爆発する場面が強烈だった。終始緊迫感のある雰囲気で引き込まれる一方、あっと驚くような展開は個人的には少なかった。それでも面白さは十分で、不思議と魅力を放つ作品だった。
残虐なシーンはやや多いが、ストーリーはかなり面白い。違法捜査の描写は過激すぎると感じる場面もあるけれど、原題も放題もそれぞれピタリとハマる。