サタンタンゴはどこで見れる?今すぐ視聴できる動画配信サービスを紹介!

4.5
サタンタンゴ 映画

2019年9月13日に公開の映画「サタンタンゴ」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「サタンタンゴ」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。

サタンタンゴが視聴できる動画配信サービス

現在「サタンタンゴ」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「サタンタンゴ」が配信中です。

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最終更新日

サタンタンゴのあらすじ

Satantango(サタンタンゴ)は、クラスナホルカイ・ラースローの同名小説を原作とする長編映画。舞台はハンガリーのとある村。降り続く雨と泥に覆われ、活気を失ったこの村に、死んだはずの男イリミアーシュが帰還する。彼の帰還に惑わされ、さまよう村人たち。イリミアーシュは救世主なのか、それとも――。全編約150カットの驚異的な長回しで描く野心作。

サタンタンゴの詳細情報

「サタンタンゴ」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。

監督
脚本家
出演者
カテゴリー
ジャンル
制作国 ドイツ スイス ハンガリー
公開日 2019年9月13日
上映時間 438分

サタンタンゴの公式PVや予告編動画

「サタンタンゴ」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。

感想・レビュー

  1. 影造 影造

    本物のサタンと魔術が描かれているため、ダークウェブへと誘われる。
    悪魔と人間は共依存の関係にある。
    ハイパーリアリズムによって映し出される日常は、愚鈍な踊りのようにサタンに捧げられる儀式となる️円環に囚われた暗黒の祭典。
    心の中にあの灰色の町が築かれた。
    このどうしようもない恐怖や怒りを、いつでもサタンに捧げる準備は整っている。

  2. たなか たなか

    さようなら。くるくると回り続ける移動と収束の反復は、私たちを次々と酔わせる。個性を欠く人々の群れと魔術師イリミアーシュが織り成す、六歩進んで六歩戻る七時間十八分の世界。永遠あるいは無限と捉えられるタンゴの迷宮を抜けることができない者たちに、結末はサタンの名の下に機能停止を迎えるように見える。しかし、そこにこそカタルシスが宿るのだ。旧約聖書を土台にした十二章の脚本は、上から見れば円環、横から見れば各プロットが立体的につながる構図として立ち上がる。どこから切り取っても入口は始まりであり終わりであり、終わりはまた始まりへと回帰する。ウロボロス的な循環を描くこの構造には出口がなく、観客は終始、絶望に打ちひしがれるだろう。国家が神の与えし無限の反復から脱出できるのか、ニーチェ的永劫回帰からの離脱は可能なのか。人類が自意識を超えたとしても、繰り返しの実存から逃れることはできるのか。タルベーラ監督の挑戦を、視覚と身体と心で確かめてほしい。

    以下はネタバレを含む映画の解体だが、前半の六章は、帰還前のイリミアーシュ(魔術師)をさまざまな視点で描く。後半の六章は、彼の帰還によって起こる出来事を淡々と見せ続ける。要点を微細にまとめれば、次のようになる。物語は、魔術師の帰還の噂に惑う村人の様子を描く一章、帰還のきっかけとなる警察との駆け引きを描く二章、窓の外を見つめて何かを記録する酔漢の医師を描く三章、村人たちが復活を語る四章、支配構造の本質を示す少女の動物虐待を描く五章(本作で最も批判が集中した場面)、全員が食堂に集まり無限のタンゴを踊り続ける六章、キリストのように復活したイリミアーシュが少女の死を用いて村人を扇動する七章、村人たちが新天地を目指す八章、裏で蠢くイリミアーシュの真の顔を描く九章、不審を感じた村人を黙らせて離散させる十章、村人についての報告を警察が延々とタイピングする十一章、鐘の音とともに世界を閉じる見捨てられた医師の十二章だ。長尺の偶像劇でありながら登場人物は多くなく、タンゴのステップのように同じ箇所を定点的に巡回しつつ物語は進む。数時間の集中力を保てば、この魑魅魍魎とした世界を支配する三人のキーパーソンに気づくはずだ。まず第一に、預言者エレミヤことイリミアーシュ。原典『エレミヤ書』は旧約聖書の三大預言書の一つで、バビロンの征伐と流浪を描く。十一章で判明するエリミアーシュの正体は、村人を離散させるため政府から送り込まれたスパイと結びつく。次に二番目は、最も異質とされるアル中の医師。彼は劇中、直接の面会を避け窓越しに世界を観察する全能の神として機能する。すべてを見守り記録するが、救済には動かない宿命の象徴だ。そして最後に三人目、村人の中で浮いた存在のフタキ。彼だけはイリミアーシュの言説に囚われず、仮構の理想郷から離脱するべく自ら直談判で実践的な選択をする。神のような傍観者にも、崇拝者の立場にも属さない。永劫回帰の円環から脱退に成功した唯一の人物かもしれない。盲目的に理想を信じなかったフタキの勇気こそ、宗教的価値が崩壊したこの時代を照らす灯火となり得るのだろう。

    この物語の全体像を理解するには、フン族と呼ばれる諸説ある民族が社会主義時代に直面した抑圧と混乱を深掘りすることが鍵になる。富や資源、そして人々の情熱までもが中央集権によって搾取され、希望を失った四十年間の鬱屈が画面の隅々に染み出している。財の奪い合い、命の奪い合い、愛情の奪い合い抑圧者と被抑圧者の構図に未来は見えず、亡命を選ぶ人々もまた移動禁止令により自由を奪われてしまう。イリミアーシュは労働者の弱みにつけ込んだ権力の象徴と捉えられる。ベーラ監督にとって、当時はまさに世紀末的な時代だったはずだ。鐘の音が木霊するたび、彼の精神は閉じ込められたままで、今なお抜け出すのが難しいのかもしれない。しかし現代のリゾーム的な実存のあり方を考えると、第二第三のフタキが世界的に現れるのは必然の趋势だろう。ちなみにこの映画を高く評価する人々の多くは、七時間十八分を無駄にはしたくないと考える実利的な思考の持ち主であることが多い(私も含む)。

  3. 孔明 孔明

    ノーベル賞受賞作を鑑賞しました。
    荒れ果てた農村の貧しい日々を描いていますが、映像は非常に上品で、心に響きました️
    ストーリーも素晴らしく、満足できました️

  4. 中西智代梨

    鑑賞というより対峙・対決の体感だったが、劇場で味わえたことは幸いだった。正直言えば上映は長く、体力も消耗する。途中には冗長に感じる場面もあった。しかしタル・ベーラの驚異的な長回しには慣れてくると、長さが苦痛にならず、ただ次の展開を知りたくて引き込まれた。最初の約2時間、3つめの節あたりは長回しのカットが堪えたが、徐々に自然と情報量の多さと映画の奥深さに目を奪われていった。とはいえ、モノクロ・字幕付きという条件は現代の目にはかなり厳しく、目が疲れ、瞼を閉じたくなる瞬間が増えた。現代人の目には優しくない作品だと感じた(笑)。ただ途中の休憩があったおかげで、身構えずに観続けられたのは良かった。唯一の反省点は、水分補給を水で済ませてしまったこと。次回はお茶か紅茶でカフェインを取りつつリフレッシュして臨みたい。

  5. 金魚埠頭

    B級映画の究極。世の中で最も無意味な存在。称賛も非難もすることなく、ただそこにある映画。

  6. 伊藤直

    7時間以上。昨晩20時から見始め、睡眠を挟んで本日午前中に鑑賞を終えた。最初はこの長さに構えていたが、気がつけばあっという間に終わっていた。ワンカットが非常に長く、カット数も少ない(150カット)ため、ゆったりと深く作品の世界に没入できた。また、顔のアップが多用されているため、キャラクターへの愛着も自然と強まる。

    作品には多くの謎が残されているが、ストーリー以上に作品の世界観や役者のリアリティが際立っており、それを眺めているだけで楽しめる。監督の卓越した技術には圧倒されるばかりだ。

    村人の救済の物語なのか、それとも大きな詐欺に巻き込まれるのか。ラストで少し示唆されるが、真相はどうなのか。

    原作者がノーベル文学賞を受賞したのは素晴らしいことだ。本作が日本語に翻訳された際には、ぜひ読みたいと思う。

  7. にゃむ

    原作者がノーベル文学賞を受賞したこともあり、プライムで視聴してみた。作品は非常に長大だが、構図の美しさや効果的な音響、緊張感のある雰囲気が印象的で、飽きずに楽しめた。人物を映すカットは絵画のようで、神秘的な印象を受ける。寓話的な要素やハンガリー特有の背景、物語の詳細な解釈は理解できていないが、とにかくこの映画が好きだった。

  8. 田口愛佳

    映像や音、映画の技法が豊富に盛り込まれており、非常に楽しめる作品だった。タンゴを踊る中で、おでこにパンをのせている人が印象に残った。

  9. イーロン・マヌク

    ・長尺であるため視聴を躊躇していた作品だった。約1年ほど観賞を先送りしていたが、ノーベル文学賞を受賞したクラスナホルカイ・ラースローの話題に背中を押され、決意して観賞。・この映画はキリスト教文化圏の観客には意味を読み解く楽しさがあるのだろうと感じつつも、個人的にはやや消化不良だった。作中でイリミアーシュは聖人のように描かれ、村は「終わったソドム・ゴモラ」として描かれているらしいが、それ以上の要素は掴めなかった。・白黒、廃墟、長回し。殺伐とした東欧の空気感が際立ち、タルコフスキーの『ストーカー』『ノスタルジア』を思わせる。

  10. 彩場翔人 彩場翔人

    12章で構成されているから、リミテッドシリーズのように見れば完走できるかもしれないと思った。しかし前半の6章は時間が逆戻りする展開が多く、非常に長く感じた(ガス・ヴァン・サントの『エレファント』がこれを模倣したのか?)。前半の劇的なエピソードでは、猫がさすがに驚かされるだろう。
    7章から物語が動き始めるが、まだ3時間も残っているのか…。決して難解でもつまらないわけではないが、体力的には大変だ。
    そしてラストだが、これは夢オチのような感じなのか?7時間19分もかけて?それは伝説になるよな。
    今回のノーベル文学賞を受けて、クラスナホルカイの原作の翻訳が国書刊行会から来年出るみたいなので、読んでみようかな。