2004年10月5日に公開のアニメ「巌窟王」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「巌窟王」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
巌窟王が視聴できる動画配信サービス
現在「巌窟王」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「巌窟王」が配信中です。
最終更新日
巌窟王のあらすじ
親友のフランツと共に月面都市ルナを訪れた少年貴族アルベールは、謎めいた紳士モンテ・クリスト伯爵と出会う。ある日、盗賊に誘拐されたアルベールを伯爵が助け、その後、彼への敬愛が深まっていく。しかし、その中でアルベールの周囲ではさまざまな事件が勃発する。
巌窟王の詳細情報
「巌窟王」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
巌窟王のエピソード
「巌窟王」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
01 | 第一幕 | 月面都市ルナを旅していた貴族の息子アルベールとその親友フランツは、オペラハウスの中で一人の紳士に出会う。その名はモンテ・クリスト伯爵。アルベールは圧倒的な存在感あふれる伯爵に心惹かれるものを感じる…。 |
02 | 第二幕 | 一夜の恋に油断したアルベールは盗賊ルイジ・ヴァンパ一味に囚われてしまう。連れていかれた先はルナの地下に広がる墓地カタコンベ。危地に落ちた親友を救出しようと、フランツはモンテ・クリスト伯爵を訪ねるが…。 |
03 | 第三幕 | 地球に戻り、貴族の友人たちと戯れて無為の時間を過ごすアルベール。命の恩人モンテ・クリスト伯爵をパリの自宅・モルセール将軍邸に招待する、今日はその来訪の日。雷鳴のとどろく中、鋭い眼光の伯爵が姿を現す…。 |
04 | 第四幕 | モンテ・クリスト伯爵は晩餐中、アルベールの母・メルセデスが作ったスープだけに口をつけ、「マルセイユの懐かしい味がする」と謎の言葉を告げた。伯爵の危険な魅惑に、アルベールはさらに深くのめり込んでいく…。 |
05 | 第五幕 | 伯爵邸に招待された若い貴族たちは遊覧船に乗せられて、海へと進み出た。ふとしたことからマクシミリアンと口論になったアルベールは、モンテ・クリスト伯爵の提案で剣を受け取り、決闘を行うことになる…。 |
06 | 第六幕 | 銀行家ダングラール男爵の娘ユージェニーは、破綻した父母の関係に悩みその憂鬱を婚約者アルベールに吐露する。取引の交渉に訪れたモンテ・クリスト伯爵の行動はユージェニーの両親にさらなる波紋を起こしていく…。 |
07 | 第七幕 | マクシミリアンはフランツの許嫁ヴァランティーヌを密かに想っていた。アルベールはフランツの気持ちを確かめた上で、その恋を応援しようとする。だが、彼女の一家は、伯爵の次のターゲットになろうとしていた…。 |
08 | 第八幕 | 伯爵は別荘にパリを代表する3人の紳士とその妻子を招き、パーティーを開いた。余興として、呪いの部屋を探すゲームが開始される。だが、ヴィルフォール主席判事とビクトリアは、恐怖に顔を歪ませるのだった…。 |
09 | 第九幕 | フランツは伯爵の額に浮かぶ紋章を目撃し、「巌窟王」という謎の言葉を耳にした。一方、アルベールは突然嘔吐して倒れてしまったが、それは毒物のせいだという。それは誰を殺害するために用意された毒なのか…。 |
10 | 第十幕 | パリの実力者3人のもとにダンテスからの葬儀案内状が届く。父のあとをつけたアルベールの前で、ダンテスの棺が開かれようとしていた。一方、マクシミリアンはヴァランティーヌを危険から遠ざけようとするが…。 |
11 | 第十一幕 | マクシミリアンの想いに打たれた友人たちは彼の愛するヴァランティーヌを毒殺魔から救い出す。しかし何者かの陰謀は3つの家を侵食しつつあった。伯爵を疑うフランツだが、アルベールは意固地になるばかりだった…。 |
12 | 第十二幕 | 晴れてオペラ座で演奏会を開くことになったユージェニーだったが、父の仕組んだ婚約破談にショックを隠せない。ようやく自分の気持ちに気づいたアルベールは会場に急ぐが、ダングラールは彼を無情に追い返す…。 |
13 | 第十三幕 | ヴィルフォールは失脚した。フランツは「巌窟王」の謎を解き明かすべく国家機密に迫るが、さらなる障害に阻まれてしまう。ある日、伯爵の館を訪ねたアルベールは、エデから哀しい身の上話を聞くことになった…。 |
14 | 第十四幕 | すべての元凶は自分なのか…。伯爵との出逢い以来、激しく流転する運命。周囲から裏切られたと感じ、自分の知らない父の過去におびえるアルベールは心をかき乱し、親友のフランツさえも拒絶してしまう…。 |
15 | 第十五幕 | 深宇宙へと一路進む宇宙船。伯爵の語る親友に裏切られた男の話に、アルベールは涙を抑えきれない。一方、父フェルナンの大統領選挙演説会場に現れたエデは、驚くべき事実を大衆に告白しようとしていた…。 |
16 | 第十六幕 | フェルナンは隠していた過去を暴かれ、失脚寸前となった。父を信じようとするアルベールだが事実はスキャンダルを裏づけるばかり。一方フランツはエドモン・ダンテスという船乗りに注目、真相に迫ろうとしていた…。 |
17 | 第十七幕 | アルベールは、一抹の望みを託し、モンテ・クリスト伯爵と対峙する。エデたちが見守る中、伯爵の口からは衝撃の事実が語られようとしていた。さらにフランツの調査結果から、恐るべき復讐の全容が明かされる…。 |
18 | 第十八幕 | 早朝のブローニュの森を目ざして、白銀の甲冑が迫るその時、伯爵と再会すべくメルセデスも森に向かっていた。約束の時間。朝霧が立ち込める森で、メルセデスは、伯爵の告げた言葉の意味を知ることになる…。 |
19 | 第十九幕 | 伯爵は復讐の手を緩めようとせず、次の目標ダングラール銀行へと辛辣な打撃を与え始めた。そんな伯爵の姿を見たエデは復讐への想いを止めようと伯爵を説得するが、非情な決意はエデの想いさえ遠のけてしまう…。 |
20 | 第二十幕 | ユージェニーとの結婚を企てたアンドレアもまた、父母と妹に恥辱と絶望を与えようと仄暗い復讐の情熱を抱く者であった。結婚調印式の当日。花嫁衣裳に身を包んだユージェニーはついに署名を迫られる…。 |
21 | 第二十一幕 | 伯爵の復讐はついに最終局面を迎えようとしていた。過去闇に葬り去った忌まわしい記憶は伯爵の手によって蘇り、恐怖と苦悶に満ちた結末が男たちを迎える・・・。 |
22 | 第二十二幕 | エデが暴露したジャニナのスキャンダルで追われたフェルナンがついに地球へ帰還した。だがフェルナンは過去の栄光を取り戻すべくパリに砲撃を開始する・・・。 |
23 | 第二十三幕 | フェルナンはシャンゼリゼの地下宮殿へ突入し、伯爵がそれを迎え撃つ。留まることを知らない復讐の渦は、すべての人間の運命を飲み込もうとしていた……。 |
24 | 最終幕 | エドモン・ダンテス。彼が抱いた絶望の闇は人びとを動かし、安寧の日常はもろくも崩れ去った。やがて5年の歳月が流れ、墓所を訪ねたアルベールの胸に去来するものとは・・・・。 |
感想・レビュー
デュマの「モンテ・クリスト伯」を参考にしたアルフレッド・ベスターの「虎よ、虎よ!」の映像化が実現しなかったために、誕生したSF風の巌窟王。むしろ、前田真宏によるオリジナルの「虎よ、虎よ!」と言える。
主人公が伯爵ではなく、仇の息子アルベールに設定されたことで、伯爵の神秘性とサスペンスが一層強まり、アルベールが復讐劇を第三者の視点で体験することで、ビルドゥングスロマン的な要素が取り入れられている点が本作の魅力だ。
前田真宏の作品らしく、独特な映像表現が特徴的。奇妙なテクスチャで彩られたパリの街やキャラクターの衣装は、それ自体に物語性を持たせる素晴らしさがある。この美術を楽しむだけでも、充分に満足できる名作だ。
こうした作品がさらに増えてほしいと、個人的には願っている。
内容はよく分からないけれど、伯爵が見たくて視聴しています。12話完結だと思っていたら、実は24話もあるんですね1話1話がとても長く感じます。
濃密な人間関係と復讐の末に広がる、愛と思いやりの物語でした。
愛が交錯する人間模様を深く掘り下げた先に見える”生きねば”というメッセージに感銘を受けました。
不屈の執念よ、安らかに!!!
古典名作『巌窟王』をSFと神秘的な雰囲気で再構築した作品です。
BL的な要素と独特な作画スタイルが、この作品に神秘的な魅力を与えています。内容をじっくり見ていくと、原作に対して非常に忠実であることに気づきます。ストーリー自体は同じなのに、まったく異なる雰囲気に驚かされます。
友情や復讐、憐憫、正義といった古典的な感情が揺さぶられる中、アニメならではの非現実感と微妙に漂うBL要素が神秘と新鮮さを生み出し、非常に魅力的な作品に仕上がっています。
世界観が微妙で、史実とファンタジーの境界が不明瞭です。全体的にドロドロ劇だけでは地味だと思ったのか、終盤に差し掛かると突然SF要素が強くなり、まるで『コードアス』のような展開に。GONZOは『SAMURAI7』でもロボット要素を取り入れているので、そういう傾向があるのかもしれません。
ストーリーは、主人公が友人フランツに裏切られ、巌窟王のような展開を予感させますが、予想とは異なる方向に裏切られます。ユージェニーに対する想いが幼なじみとの三角関係に発展するのかと思いましたが、最終的には感動的な内容にはなったものの、個人的には肩透かしを食らった気がしました。とはいえ、最後まで観ることができたので、つまらないわけではありません。大人向けのダークな世界名作劇場のような印象です。
SF要素はやや弱めだったものの、物語の展開は十分に楽しめた。愛憎が絡み合う、人間味あふれる洋画風の復讐劇だった。
原作自体がエンタメの極みといえる超絶大傑作だが、世界観をSFにアレンジし、ストーリーをアルベール視点で描くという大胆な試みが光る意欲作だった。
自分は原作未読のままこのアニメを観たので、最初はこんな話なのかと感じたが、作品を見終えたあとに興味が湧き、岩波文庫のモンテクリスト伯全巻を読み終えた。結論としては、原作の方が痛快で爽快だと感じた。
小説を読んだ後にアニメを振り返ると、終盤の改変部分はやり過ぎ、あるいは説教臭く感じられるかもしれない。しかし、それでもこのアニメは完成度が高く、SFならではのギミックが視覚的に楽しく、キャラクターの演技やセリフも印象深い。特にペッポのキャラクターは愛らしく描かれている。
この作品に興味を持った人には、長編ながら小説版(できれば岩波文庫版)を強くおすすめする。自分はアニメのキャラクターを想像しながら読み進めたが、原作はアニメを見終えた後に残るモヤモヤをすっきりと解消してくれる。
待って、その上で希望を持とう。
衣装がまるで光学迷彩のようで、目がチカチカする(笑)
EDの「you won’t see me coming」が本当にかっこよすぎる!!!
ストラングラーズのジャン=ジャック・バーネルさん!!!
クリムト風の絵の雰囲気は素晴らしく、若者たちの純粋さも魅力的でした。しかし、アルベールが初対面の怪しい伯爵にそこまで心を奪われる理由が理解できず、物語に入り込むのが難しかったため、他の点にもいろいろと気を取られてしまいました。
『モンテクリスト伯』のアニメ版は、有名タイトルだけあって大胆なアレンジが光る。しかし、初対面で関係性のないエデが突然応援演説を始める点や、現実味のないロボの登場、終盤の展開の雑さは視聴時に気になる。とはいえ、物語自体は面白く、全体として十分に楽しめる仕上がりだ。