2021年1月9日に公開のドラマ「その女、ジルバ」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「その女、ジルバ」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
その女、ジルバが視聴できる動画配信サービス
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その女、ジルバのあらすじ
百貨店でアパレル店員として働いていた笛吹新(池脇千鶴)は、結婚を目前に控えた恋人に裏切られ、倉庫勤務に降格。夢も希望も失ってしまった日々を過ごしている。40歳の誕生日を迎えても朝から不運続きで、未来は真っ暗な状況。しかし、「40歳未満お断り」という奇妙な求人に引かれ、ある店に足を踏み入れたことで新の人生が一変する。アラフォー女性が飛び込んだ超高齢熟女バーで展開される、笑いと涙に満ちた驚愕のエンターテインメントが始まる!!
その女、ジルバの詳細情報
「その女、ジルバ」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
その女、ジルバの公式PVや予告編動画
「その女、ジルバ」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
その女、ジルバの楽曲
「その女、ジルバ」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- メインテーマドラマチックに乾杯Sayaka Yamamoto
その女、ジルバのエピソード
「その女、ジルバ」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
| 01 | 女はシジューから!! | 笛吹新(池脇千鶴)、40歳。 憧れだったアパレル会社の販売員として働いていたが、結婚直前で婚約者に裏切られ破談となった上、リストラで倉庫勤務に回されてしまい、お先真っ暗。 夢なし、貯金なし、恋人なし…私の人生、こんな感じで終わってくの? その日は40歳の誕生日。とはいっても誰から祝われることもなく、届くのはネット通販からのメールだけという、いつも通りパッとしない朝。 社員寮から職場に向かう途中、道端でうずくまっていたヨレヨレの老婆(草笛光子)に気づく。都会の片隅で助ける者もなく…まるで40年後の自分を見た気がしてしまい、思わず手を貸してしまう新。 この出会いが、その後の人生を大きく変えることになるとも知らずに…。 その日は、職場でもありがたくない出来事が待っていた。 “出向仲間”である村木みか(真飛聖)と朝礼に出ていると、倉庫部門のチームリーダー・浜田スミレ(江口のりこ)から新任の課長が紹介された。 「ゲッ。ウソ…」新課長は、なんと婚約を破棄した男・前園真琴(山崎樹範)だったのだ。よりによって、なんでこの世で一番会いたくない男と…。 「俺たちやっぱり、赤い糸で結ばれているのかな。こうやって再び出会ってしまうなんて」と能天気にのたまう前園に絶句する新。最悪だ…。 ストレスまみれの帰り道、新は偶然、一軒のレトロなバー『OLD JACK&ROSE』の張り紙を見つける。 “ホステス求む!時給2000円 未経験者歓迎 年齢40歳以上” 40歳…以上?以上!? 「絶対ウソだ。ワナに決まってる。時給2000円?無理、ホステスなんて。でも家に帰ってゆっくり考えたら絶対あきらめる…今ここで新しい何かをしないと…私は、私の人生を、嫌いになってしまう!」 新は思い切って、店の扉を開ける…!! がけっぷちアラフォー女性が飛び込んだ超高齢熟女バーの世界で繰り広げられる、笑いと涙の超絶エンターテインメント、開幕!! |
| 02 | Shall we ダンス? | 超高齢熟女バー『OLD JACK&ROSE』で見習いホステス“アララ”として働き出した新(池脇千鶴)。 熟女ホステスたちの明るくポジティブな姿に感化され、昼間の職場でも前向きで楽しそうな新の姿に、スミレ(江口のりこ) やみか(真飛聖)らは「まさか…ホスト⁉」と勘違い。元カレの前園(山崎樹範)も内心気が気ではない。 店では、くじらママ(草笛光子)やエリー(中田喜子)、ナマコ(久本雅美)、ひなぎく(草村礼子)ら熟女ホステスの先輩らとともに慣れないながらもまずまずの接客ぶりだったが、早くも試練が訪れる。 突然、フロアが暗転。流れ始めるムーディな音楽。 『OLD JACK&ROSE』恒例のダンスタイムが始まった! 次々とソシアルダンスを踊り始める常連客とホステスたちの中、ダンス経験のない新はひたすらオロオロ。常連客の花山(芋洗坂係長)に誘われ、おそるおそる踊り始めた新だったが、その姿はまるで相撲の取り組み。フロアの中で、あっちでゴツン、こっちでゴツン、あげくにはよろけてしまい…。 そんな姿を見かねたマスターの幸吉(品川徹)は、ダンスの特訓を言い渡す。 「女としての自信をつけるため…」 見習いホステス・アララは、見事試練を乗り越えて華麗なダンスを披露できるのか? |
| 03 | 不屈のタマシイ!? | 超高齢熟女バー『OLD JACK&ROSE』でのバイトに少しずつなじんできた一方で、昼間の職場では予想外の試練が新(池脇千鶴)を待っていた。 突然、チームリーダーのスミレ(江口のりこ)に呼び出された新と前園(山崎樹範)。みか(真飛聖)も見守る中、ホストにハマっている(と皆がカン違いしている)新がリストラ対象になっていることをどう考えているのか、と2人を問い詰める。 ホ…ホスト?リストラ?? 身に覚えのないことばかりで唖然とする新だったが、熱くなっているスミレの剣幕に、ホスト通いではなく熟女バーでホステスのバイトをしていることを白状せざるをえなくなる。 その日の終業後。『OLD JACK&ROSE』の前で、“ホステス募集40歳以上”の貼り紙をしげしげ眺めるみかとスミレの姿があった。2人とも口ではあれこれ言いながらも、新のバイト先が気になって仕方なかったのだ。 「いらっしゃいませ~~…あ!!」 ドレスにウィッグ、バッチリメイク。昼間とは別人の“アララ”の姿に衝撃を受ける2人。 居心地悪そうにしながらもビールを注文する2人だったが、そこにエリー(中田喜子)が姿を見せる。いつもは明るいキャラクターで店を盛り上げるエリーの様子がどうもおかしい。どうやら彼女が二十代の時、散々貢いだ挙句に捨てられた詐欺師のような男に約四十年ぶりに再会、しかも同じ団地に引っ越してきたという。 いつもパワフルな熟女ホステスが抱く深い傷に触れた新は…。 |
| 04 | 姉の思いと弟の決意 | 秘密にしていた「OLD JACK&ROSE」でのバイトが職場にバレてしまった新(池脇千鶴)だったが、その後、店に誘ったことがきっかけとなりスミレ(江口のりこ)、みか(真飛聖)と同い年の友情が芽生える。しかし職場のリストラ計画は人知れず進行していて…。 店では毎年ジルバママの命日に行われるパーティの準備が進んでいた。そんな中、新の携帯に弟・光(金井浩人)から連絡が。地元・会津の町おこしイベントで東京に来ていると聞き、新はあわてる。実家には、倉庫に出向になったこともバーでバイトしていることも一切知らせていなかったのだ。とりあえず会って食事する約束をしたものの、その前に新は光と思わぬ形であっさり再会してしまい…。 『ジルバをしのぶ会 VOL9』の宴が盛大に始まった。新もこの日は客の1人として会を楽しむことに。常連客の他に、テレビでよく見かける直木賞作家・大田原真知(中尾ミエ)も姿を見せる。なんと彼女、かつて“チーママ”の源氏名で店でホステスとして働いていたというのだ。 その夜、新は初代ママ・ジルバの長く苦難に満ちた壮絶な人生について知ることになる…。 |
| 05 | シジュー娘の決断 | 退職願を出したとスミレ(江口のりこ)に突然告げられ、仰天する新(池脇千鶴)。みか(真飛聖)は前園(山崎樹範)の仕業に違いないと食ってかかる。しかしスミレは「もう決めたことだから」と多くを語らずその場を収める。 その夜「OLD JACK&ROSE」では、一同がスミレの話を聞いていた。会社は、スミレにパワハラ疑惑があることを問題視しているのだという。そんなことあるはずが…と言いたいところだが、少し前まではスミレから小言やイヤミを言われていた身としては、コメントしづらい新とみかだった… その時、店に新を訪ねて1人の客がやってくる。なんと前園であった。新に本音をこぼす前園。彼なりにスミレの退職に関しては思うところがあるらしい。普段はひょうひょうとしている前園も、中間管理職という立場に苦しんでいた。 40になり、それぞれの前に訪れる厳しい現実。シジュー三人娘の胸に去来するものとは?そして事態は思わぬ方向へと向かい… |
| 06 | ロマンチックは突然に | 年末の繁忙期になり、新(池脇千鶴)が働く倉庫は大忙し。みか(真飛聖)が辞めて、シジュー3人娘の1人が欠けてしまった感傷に浸る間もなく、新とスミレ(江口のりこ)は慌ただしい毎日を送っていた。遅めの昼休みを取りながら、今は島根の実家でのんびり暮らすみかに思いをはせる2人。その手には、みかが送ってくれた出雲大社のお守りがあった。 出雲大社といえば、そう、縁結びの神様…。 一方、BAR「OLD JACK&ROSE」では、毎年恒例のクリスマスパーティーの準備が進んでいた。くじらママ(草笛光子)や、ナマコ(久本雅美)、ひなぎく(草村礼子)らがツリーを飾っている中で、エリー(中田喜子)は大切な常連客へのプレゼントの準備に悪戦苦闘。不器用なエリーを先輩ホステスたちが手助けしている、そんな姿も年末の風物詩だ。 客の中では、石動(水澤紳吾)がなぜかソワソワ。どうやら意中の相手に告白の準備…? 「え。私に?マジ。ウソだ…」 新からクリスマスパーティー招待のチラシをもらい、独り身に慣れ切ったスミレは思わず感動。ウキウキのスミレの様子を我がことのようにうれしく思いながら、少し前まで落ち込んでいた自分が驚くほど軽やかに生きていることを実感する新だった。 そして迎えたクリスマスパーティ当日。テーブルにはクリスマス料理やケーキが並び、ホステスたちや幸吉(品川徹)がクリスマス仕様のコスプレで客を迎える。そこにはちょっとオシャレしたスミレや、石動ら常連客の姿も。そして突然店を訪れた、ナゾの男…。 「OLD JACK&ROSE」のクリスマスは奇跡が起きる…聖夜は恋が始まる予感! |
| 07 | ここは私のふるさと | 大晦日、BAR「OLD JACK&ROSE」で大掃除をしていた新(池脇千鶴)の前に現れた白浜(竹財輝之助)。クリスマスの夜、閉店間際に店を訪れ、新に花束を渡して立ち去ったあのイケメンであった。 「ジルバは死んだよ…」幸吉(品川徹)が告げる。 ジルバの写真に手を合わせた後、白浜は語り始めた。ブラジル育ちの白浜は、現地で出会ったある男に「日本に戻ったらジルバに会いに行け」と言われ、かつてジルバを訪ねた。しかしジルバは突然取り乱し、白浜を追い返したのだという。 「どうしてあの時…あんなに」白浜が話したその時、店にふらりと真知(中尾ミエ)が現れる。仕事が終わったので幸吉と一杯やろうと立ち寄ったのだという。 白浜に尋ねられるがままに真知が語り始めたジルバの過去。それは、かつて地球の裏側で起きた悲劇の物語だった…。 年が変わり1月、新は故郷・福島へ帰ってきた。弟・光(金井浩人)のカフェのオープンを応援するためだ。大盛況の店内で、早速手伝い始める新。 そして新が実家に帰ってきたのには、もう一つ目的があった。 職場の異動、バーでのバイト…ずっと両親に言えずに逃げてきたことに、いよいよ決着をつける時が来たのだ。 |
| 08 | 幸せになる権利 | ついに会社を辞めて「OLD JACK&ROSE」での仕事一本に絞る決意をした新(池脇千鶴)。退職届を提出し、バーでの仕事にひときわ気合が入る新だったが、前園(山崎樹範)は心配顔。 「社宅、どうしますか?」 前園の言葉で初めて、会社を辞めたら社宅にはいられないということに気づく始末。もう後には戻れない…改めてその選択の重さに思い至る新だった。 新の住居問題は、幸吉(品川徹)のある提案により、急転直下思わぬ形で解決することになるのだが…。 一方、スミレ(江口のりこ)もまた、大きな人生の転機を迎えていた。 浮かれモードのスミレを微笑ましく見ていた新だったが、夜になると一転、スミレはどんよりした表情でバーに現れる。石動(水澤紳吾)と連絡が取れないというのだ。まあそれくらいは…とつい思ってしまう新をよそに、生まれて初めての恋に燃えるスミレは気が気ではない。 その後、事態は予想外の展開を迎えることに…。 |
| 09 | 告白をきく覚悟 | スミレ(江口のりこ)の結婚パーティの夜、突然きら子(草笛光子)が倒れ、「OLD JACK&ROSE」は騒然。検査の結果、ただの飲みすぎだとわかり胸をなでおろす新(池脇千鶴)たちだったが、腰を強く打っていたため、念のため店の2階にあるジルバの部屋で養生、新がしばらく看病することになる。 そんな中、翌日からなぜかエリー(中田喜子)、ナマコ(久本雅美)、ひなぎく(草村礼子)が相次いで体の不調を訴え、店を休むことに。このままでは、新と幸吉(品川徹)の2人だけで店を開けざるをえない...そんなピンチの中、颯爽と現れたのは、あの人物だった!一方、新以外誰も見舞いにやってこない状況に少しすね気味のきら子だったが、部屋に顔を出した幸吉にポツリと告げる。 「思い出すわね...ジルバの最期」 きら子の過去、ジルバとの絆...「OLD JACK&ROSE」の語られざる物語が明らかになる、万感迫る第9話! |
| 10 | 新しい光 | 2020年10月。世の中の状況が一変、あらゆる飲食店が窮地に陥る中、「OLD JACK&ROSE」もまた、客の足が途絶え静まり返っていた。 そんな中、新(池脇千鶴)は41歳の誕生日を迎えた。店では、きら子(草笛光子)やエリー(中田喜子)らおなじみのメンバーがささやかに誕生パーティーを開いていた。 新がこの店で働き始めて1年。「こんな時なのに…」と恐縮する新に、ナマコ(久本雅美)やひなぎく(草村礼子)らはこんな時だからこそ盛り上がりたいと本音をこぼす。皆が、出口の見えない閉塞感に限界を感じていたのだ。 その時、幸吉(品川徹)がゆっくり口を開いた。 「みんなに話したいことがある」 「OLD JACK&ROSE」はどうなってしまうのか? 新、スミレ(江口のりこ)、バーの面々に待ち受ける未来は? 人生はいくつになっても輝ける!すべての頑張る人々へエールを贈る最強エンターテインメント、涙と笑いの最終話! |
その女、ジルバを無料で見る方法は?
「その女、ジルバ」を無料で視聴するなら、「DMM TV」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
その女、ジルバのよくある質問
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Qドラマ『その女、ジルバ』のあらすじを教えてください。
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A
『その女、ジルバ』は、アラフォーの主人公が老舗のバーで働き始め、新たな人生の転機を迎える物語です。個性豊かな人々と出会い、彼女の仕事や人生観に変化が訪れます。人生の再出発を描いた心温まるドラマです。
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Q『その女、ジルバ』で印象的なキャラクターは誰ですか。
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A
『その女、ジルバ』では、主人公の直属の上司であるジルバが印象的です。人生経験豊富で、奮闘する主人公を支え導く存在であり、多くの視聴者に感動を与えました。
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Qドラマ『その女、ジルバ』の制作スタッフについて教えてください。
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A
『その女、ジルバ』の監督は松田礼人です。脚本は阿久津朋子が担当し、作品全体を通して笑いと涙が巧みに盛り込まれた脚本が評価されています。
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Qドラマ『その女、ジルバ』のテーマは何ですか。
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A
ドラマ『その女、ジルバ』のテーマは、年齢に囚われない人生の再出発と自己成長です。悩みや苦しみを抱える中で、仕事や人間関係を通じて新たな自分を発見するプロセスが描かれています。
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Q『その女、ジルバ』はどのような評判を得ていますか。
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A
『その女、ジルバ』は、心温まるストーリーと個性豊かなキャラクターによって多くの視聴者から高評価を得ています。深いメッセージ性と共感できる物語が、多くの視聴者の心を掴みました。



その女、ジルバの感想&レビュー
同時期に放送されていた人気ドラマと比較するかたちのコラムを、今さら読み返してみた。私はその人気作をわざわざ見るタイプではない。主人公アララ(池脇千鶴)は、経験豊富なシニアホステスたちと出会い、少しずつ自分を取り戻していく。40代の空っぽさを振り返る場面がありつつ、過去の辛い経験を経て生きてきた人の言葉は心に染みる。自分も安易な道に流されず、なんとか生きていかなくちゃと、背筋を伸ばす気持ちになる。
最初は、年上の女性に細かい世話を焼かせる展開が個人的にはしんどく感じられた。人の世話をして機嫌を取ることを求められて疲れているのに、さらに上の人たちにそれをさせるのが居心地悪い。「若くてうらやましいわ」と気遣いを言ってくれるのは、40代にとっては理解できることだ。ところが「世話好きでおおらかでエレガント」という中高年女性像には圧を感じる。昔は私も憧れたが、それだけが評価軸になるのは違う気がする。『マジカルニグロ』と呼ばれかねないニュアンスは、観客の中で『マジカルババア』という表現につながる場面もあり、複雑だ。
だが過去を知った自分をくじらママがうとましく思っても、それでいいとアララが受け止めるくだりには相互扶助の兆しが見える。シスターフッドと呼ばれる関係が、外からは冷ややかに見える時代でも成立するのだと示しているように感じられた。
また、蔑んでいた倉庫の仕事を担当する無愛想な主任(江口のりこ)の存在はとてもよかった。仕事が全てではなく、派遣やバイトの人材も大切にされるべきだという視点を伝えている。物流倉庫の描写は粗い部分もあるが、こうした現場の視点をスポットライトとして取り上げてくれた点には好感が持てる。
見ているうちに、中高年女性の面倒見のよさや真面目さを受け皿にしてきた層が、いまは排外主義や陰謀論の受け皿になってしまうのではないかという懐疑にもつながっていく。SNSのデマが、食の安全や医療、地域社会の安全とどう結びつくのかという不安と密接に関係しているのも現実だ。私は子どもがいるわけでもなく、おばさんとしては少し不真面目で協調性が欠けると自覚しているが、それが私たちの居場所を脅かすべき話でもない。
作中でブラジル移民の苦労が語られるのは興味深いが、こうした声が他者への想像力を止めてしまうきっかけにもなり得るというのが個人的な感想だ。海外移住者を「勝ち組」と捉えるという話には驚いたが、過去の話ではなく、今この時代にも通じるテーマだと感じた。
若さの秘訣を恋に求める、女は化けてナンボ、一生独身でいるつもりなのかといった世代特有の言説はあるにせよ、それぞれに背景があるこのドラマの視点は新鮮だった。結局、昔の人と今の人の痛みを比べさせず、無用な対立を煽らずに描く点がよく、退場してしまわなかったお姉さま方の描写も好印象だ。全体として、見過ごされがちな人々へ温かな視線が注がれている作品だと感じた。
待ち時間にスマホで見るのにぴったりの内容。年代を問わず楽しめる作りです。
キャストは素晴らしいですね。しかし、原作の大切な部分を変えてしまっているため、脚本に対する評価は非常に低いです。震災に遭った弟が「姉ちゃんには俺らの気持ちわからない」と言うシーンは本当に残念です。原作では、「俺たちは他の人たちの幸せを奪いたくない」「もっと良い街にしておくから」といった弟の言葉が印象的なんですよ!脚本家はどうしてこうなったのか理解に苦しみます。
池脇千鶴と江口のりこ、そしてジョゼ虎の二人が出演していたので、毎週楽しみに視聴していた。
40代女性・池脇千鶴が主演する物語。平均年齢70歳の高齢ホステスが集う熟女バー『BAR オールドジャックアンドローズ』を舞台に、常連になるまでの心の旅を描く。中田喜子さん推しのキャラクターが光る、素敵な夜のドラマ。
前園が期待外れだった
前半は楽しめたが、後半は少し不協和音が目立った。
中盤ではスミレさんが主役に押し上げられ、意外な展開があったが、それもまた興味深かった。
池脇千鶴の現在地を感じさせる演技を観られただけでも、視聴価値は高い。物語の核はブラジル移民の背景に置かれているが、戦災孤児、特に女性が生き抜く現実にも鋭く踏み込んでいる点が光る。何より池脇千鶴が主演を務め、一人の女性の時代ごとの苦楽をグラデーションのように巧みに描き分けるドラマは、掘り出し物のような傑作だった。
人との出会いや自分の行動が人生に与える影響は意外と大きいと感じた。画面の色合いやバーの雰囲気がとても好みだった。登場人物たちは、ジャックアンドローズにいるとき、本当に輝いて見える。新を初めて見た時は、普通のおばさんにしか見えなかったが、話が進むにつれて新だけでなく、全員がどんどん美しくなっていくのが分かり、俳優の力を感じた。キャストには年齢が高めの方も多いと思うが、姿勢や体つきからはそれを感じさせない。草笛光子さんは特に美しかった。ただ、移民問題や東北震災、コロナなど、多くのメッセージを伝えようとしているせいか、テーマを絞った方が分かりやすかったかもしれない。全体的に演技がやや大げさに感じた部分もあった。新の祖母の幽霊が突然出現するシーンも気になった。ジルバと新の類似点について言及が少なかったのも残念。くじらママの過去や画太郎さんの話は特に印象深かった。特に好きだったのは3話の結婚詐欺のエピソード。ツンとしたイメージだったエリーさんが涙を流す姿にはこちらも心が痛んだ。人生にはドラマのような劇的展開はないけれど、どんな年齢になっても信念を持って生きたいと思わせてくれる作品だった。
池脇千鶴は現実にいそうな40代女性をリアルに演じている。声の演出も過度に作り込まず、女優の可愛らしさを抑えつつ、説得力のある人物像が際立つ。ただ、若い視聴者にはリアリティ重視の演技、年配層には過剰にコッテリした演技が混在しており、全体の統一感はやや不足する。竹財輝之介は演技が棒読みの場面が散見され、演出は濃厚な傾向だ。心の声、身振り手振り、ナレーション、BGMの多用が気になる点でもある。日本ドラマの課題を露呈するような過剰さが所々に感じられ、映像と演技だけで伝わる場面も多いのに、過剰な演出が目立つ。物語は、人生が思い通りにならない女性が思い切った行動を取ることで状況が好転していく展開で、視聴後には気持ちが明るくなる。なぜ年齢で諦めてしまう人が多いのか、世間の価値観や教育・テレビの影響が関係しているのではと考えさせられる。こうしたドラマが生まれる背景には、年齢による人生の選択を制限してしまう現実があるのだろう。年齢制限や年齢差別の思想がなければ、こうした作品はもっと自由に作られるはずだ。人間関係は考え方や人生観を大きく変える。できない理由を作って行動しないのは良くないし、思い切って変える勇気は大切だとドラマを見て強く感じた。物語は第3話までは比較的面白いが、第4話でテンポが落ちる。第5話は盛り返すが第6話で再び落ち着きを欠き、7話もアラタの決意に時間を割きすぎて物語が動かず退屈。第8話のすみれの妊娠・結婚の流れは面白かった。第9・10話は正直退屈で、4話以降は全体的にダレている印象だ。前半のアラタがバーに馴染み、性格が変わっていく過程は丁寧に描かれているものの、後半はドラマチックな展開が少なく、退屈さを感じる場面もある。ただ、謎のイケメンの魅力が分かりにくい点は気になる。題材自体は良く、主役の魅力も活きているが、ストーリーの終盤は物足りなく感じる。とはいえ、最近のドラマとしては全体的に悪くなく、面白い部類には入ると感じた。
久々にこれほど素敵なドラマに出会えたと感じています。多くの女性にもぜひ観てほしい作品です。キャスト全員の演技が光り、それぞれのホステスたちの過去には涙せずにはいられません。特に池脇千鶴さん演じるアララは、強さと思いやり、素直さと優しさを兼ね備えた、きっと多くの人に愛されるキャラクターだと思います。私の推しはエリーさんとナマコ。ところでこの作品、円盤化してくれたら嬉しいです。永久保存版として手元に置いておきたいドラマです。