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EO イーオーの感想・評価

1. 中平一樹

   2025年12月23日

   【ロバの視点から見る人間は実に滑稽だ】一瞬の自由を手に入れたイーオーも、結局は銃声と共に牛と一緒に食肉となる運命にあり、その様子に切なさを覚える。#2025年かんしょー#肉とワインで楽しもう

2. めがねもん

   2025年12月21日

   サーカスが破産し、動物たちが没収される。EOという名のロバは、優しいカサンドラとともに舞台に立っていたが、破産手続きにより引き離されることになった。EOはどこにいても、カサンドラに会いたいと寂しく過ごす。彼の姿は、とても愛らしく、同情を誘う。ある日の誕生日、カサンドラがバイクで現れ、ニンジンのマフィンをくれる。楽しい時間を過ごした後、カサンドラがバイクで去ってしまう。EOは追いかけようと柵を蹴り、一緒に走り始める。「どうか、これ以上悲しい目には合わせないでくれ」と願う瞬間、そうはならなかった。サッカーの勝敗を巡って喧嘩する連中に巻き込まれ、殴られてしまう。この状況が許されるのなら、サッカーなんていらない。最近よく目にする「動物の安全に配慮して撮影しました」という注意書きもなく、ポーランドの映画ということで不安になる。怪我が治った後も、EOはたらい回しにされることに。時折挿入される赤い映像は、EOの心理状態を表しているのだろうか。アーティスティックな映像はあまり好きではないが、風景だけでも美しさが伝わる。EOが運ばれていたトラックの運転手が突然首を切られて死亡するなど、ポーランドは一体どうなっているのか。そこから、金持ちの道楽息子に拾われ、逃げ出すと大牧場の牛の群れに混ざってしまい、一緒に逃げる羽目に。厩舎に追い込まれたEOは、「最後のあの音はキャトルガンなのか」と考える。救いのない物語だ。最後に、「本作は動物と自然への愛から生まれ、撮影で動物を傷つけていない」と表示され、物語は終わる。EOの憂いを帯びた瞳、馬よりも長いふわふわの毛、そして大きな耳は、すべてが魅力でロバは憧れの動物の一つだ。あまりにも可愛らしい。初めはロバが好きでこの映画をレンタルしようと思っていたが、ジャケットの絵からは「かわいい映画」ではないことに気づいてやめた。しかし、こんな物語だったのか。群れに紛れたロバが誰のなのか、再び旅に出ることはできるのか？「カサンドラはどこにいるの？」と切ない思いで終わってしまう。何かふわふわしたものを抱きしめたい。#fuji_2025

3. やくもい

   2025年12月17日

   初めて見るかもしれない外の世界へ、好奇心とビビりを抱えたロバ・EOが挑む。目がつぶらで、なんともかわいらしい。ロバってこんなに愛らしいんだな。私の中では、けっこうブラックコメディ寄りかもしれない。起こる事件の数々は割と凶悪で、甘々な動物映画とは一線を画している。動物のかわいさだけを推すような映画じゃなくてよかった！

4. ヘンリー

   2025年12月4日

   サーカス団で育てられたロバが、動物愛護団体の介入によって居場所を失う。果たして、その先はどうなるのか。私が学校の先生なら、この物語を授業で生徒と共有し、ディベートを行ったり感想文を募ったりして、倫理と共生を考えるきっかけにしたい。

5. 孔明

   2025年11月30日

   逃亡中のロバの視点から見ると、何が何だか分からないが、人間の世界は動物にとって滑稽だ。

6. うさみみ

   2025年11月3日

   人間の愚かさが目立ち、まるでロバの視点から見ているような感覚になる。けれど、気づけば自分もその側に居ることが多いんだよね。

7. プリンス

   2025年11月2日

   配信限定公開の新作ロードムービー。サーカスが崩壊して農場に囚われたロバEOが、優しくしてくれたカサンドラを探して旅に出る。旅路で出会う人々と風景がEOの心を開く感動のロードムービー。後半にはイザベル・ユペールが出演。ラストは戦メリ風の演出をジェレミー・トーマスがプロデュースしたクライマックス。

8. zxcv8

   2025年10月28日

   EOの前髪は天パでめちゃくちゃかわいい〜 映画なのかドキュメンタリーなのかは別として、EOは本当にかわいかった。

9. 日野優太

   2025年10月25日

   ロバを主人公にしたロードムービーが気になっていた。さまざまな嫌な場所からトコトコと抜け出すEOを見ていると、最終的な目的地が分からなくても疲れているのかもしれないと感じる。今生きている命を奪いながら人工生命を創造する、奇妙な存在が人間だ。

10. りょうま

    2025年10月25日

    素晴らしい映画です。カメラワークに対するこだわりが非常に印象的です。この作品はストーリーとして楽しむというより、社会的メッセージを含んでいるため、ラストについては賛否が分かれるのも納得できます。

    舞台となる国の情勢には詳しくないのですが、視覚的に感じるものがありました。環境問題や社会的背景を一瞬で観客に伝える巧妙さが際立っています。

    この映画を通じて感じたEOへの同情や感傷は結局、人間のエゴに過ぎないと悟りました。ただ、監督は事実を淡々と描写し、視聴者に判断を委ねる姿勢が非常に誠実です。自然や動物への愛情は強く伝わってきます。

    それにしても、監督は『水の中のナイフ』の脚本を手掛けた方なんですね！？ 驚きです。尊敬します。

11. 神谷浩史

    2025年10月18日

    昔から意識の奥にあった「ロバはいいな」という思いが、観ることで一気に表に出てきた。馬ではなくロバだ。馬は、人間の武士や騎兵、さらにはギャンブル好きの相棒として、争いを助長してきた。それを観ると思い知らされる。もし富豪が馬ではなくロバを愛していたら、『ゴッドファーザー』のようなことは起こらなかっただろうし、『ナイトメア』のメアも雌馬として描かれる意味が変わってくる。また、サッカーも暴力の一形態だと、これまでも密かに感じていて、観ることでやはりその通りだと思った。地球は馬やサッカーのせいで戦争が絶えないのだ。しかしロバは優しく静かに運命に身を委ねる。私はそんなロバになりたいと言いたい。気に触ったらどうぞお叱りください。太宰治の顔も、どこかロバに似ている気がする。この独特な監督の作品に触れると、何か心に響くものがある。

12. ズワイガニ

    2025年10月12日

    インスタレーションのような、ガッツリとした社会派作品。この世界の汚れを悲しむ神になったような気分だ。EOの幸福がどこにあるのかは、理解しがたいことだ。人間の狂気じみた行動は実に忌まわしい。痛みと怒りで視界は真っ赤に染まり、ぼやけたカメラは、私自身も今まさに目を誤魔化していることを示している。それを強制する映画の暴力性は恐ろしいものだ。それでも、やはり自分の浅はかさが最も際立ってしまう。誰がEOに顔向けできるのだろう。結局、自分はEOにカメラを向けてただ見ているだけのような気がする、そんな映画だ。

13. 松尾智之

    2025年10月11日

    記録用 2025年63本目

    ロバの視点から描かれたロードムービー。
    風景や音楽で表現されるスタイルで、華やかさはあるものの、心に響く楽しさや感動はあまり感じられません。
    動物愛護団体が余計な手出しをせずサーカスに留まることが、ロバにとって一番の幸せだったのかもしれません皮肉なところです。

    ロバに限らず、動物の目は口ほどに物を言い、美しさと愛らしさ、そして語る力を持っています。
    ロバのEOがその瞳で見る人間たちは、どこか間違いを抱えたり愚かだったりしますが、EOはただその視線を向けるだけでした。
    熱帯魚を初めて見た時の興奮するEOの姿が、とても愛らしかったです。

14. ぽん

    2025年10月10日

    感動作かと思って観たのに EOはとにかく可愛いだけで、中身は薄い。何を伝えたいのか分かりにくく、結末は最悪だった。

15. 中西智代梨

    2025年10月9日

    「バルタザールどこへ行く」に触発された、ロバEOの哀愁漂う放浪の旅。ロバの視点で綴られる人間の罪深さと愚かさ、業の深さ。常に弱者の立場にあるEOの瞳は切なく揺れ動く。アンヌ・ヴィアゼムスキーの立ち位置を思わせるサーカスの少女がEOを慈しむように抱く場面は、オマージュそのまま。ラストは逃れられない制度の呪縛のように、牛たちとともに屠殺場へと運ばれていく。やはりこの物語も悲劇で幕を閉じる。サーカスからの解放を掲げる動物愛護団体は救世主を気取るだけで、その後のケアには無頓着。EOとサーカス少女の一瞬の幸せを、ただ引き裂いただけだった。25.1009-451