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羊飼いと風船の感想＆レビュー

1. カワガラス

   2025年8月18日

   赤い風船には、可愛い羊、じいちゃんの魂、妹の失恋、新たな命、コンドームなど、さまざまな象徴が重なる。映像は一方が割れて、もう一方が空高く舞い上がる光景が美しく描かれていた。チベットの死生観というテーマに触れると、さらに深い興味を引く。

2. 千葉恵里

   2025年7月2日

   チベットで羊を育てながら生活する一族の物語。美しい風景が心を引きつける。

3. ぐんまちゃん

   2025年6月13日

   チベット高原で暮らす羊飼いの一家の物語。三人の息子を持つ妻は将来の負担を考え避妊を望むが、診療所で受け取った避妊具を幼い息子たちが風船と勘違いして遊び、壊してしまう。やがて妻の妹で尼となった女性の謎が浮上し、尼になった理由には男と関わりがあったのではという疑念が姉と周囲を惑わせる。尼と眼鏡の関係は依然として謎のまま。妊娠が判明し、夫は産ませたいのか、妻は今の暮らしを崩したくないと葛藤する。喧嘩になって殴られ、泣いてしまう。翌日、そっと謝りに来た夫を無視する。黙って堕胎手術を受けようとしたところ、どこからか聞きつけたのか夫と長男が現れ、長男も産んでほしいと訴える。女には自由がないのかという問いが胸に去来する。喪が明けると、尼の妹と寺へ出掛ける妻。できれば自分もいつか尼になりたいと願い、悩みがなくなることを期待する。早朝に母と叔母が家を出ると長男は尼にはならないと信じ、父と長男は街へ羊を売りに出る。長男を学校で降ろすと「勉強は嫌いだから家に帰りたい」と言い、削られたような言葉を吐く。下の二人の息子には本物の風船を買い与え、帰宅後すぐに一つが割れる。弟の風船を奪おうとする小さな争いがあり、砂丘の向こうへ消えた風船は赤いまま空へと舞い上がる。登場人物たちは皆、空を見上げ高く上っていく風船を見つめる。異国の情緒と情感が重なる結末だった。父の解決案は現実味を欠くのではと母はどう選ぶのか。妹は堕胎に反対のはずだが別の高僧の言葉はどう響くのだろう。祖父が羊の姿へと変わっているのではないかという想像も浮かぶ。#fuji_2025

4. zxcv8

   2025年6月11日

   モンゴルの一家とその周囲の環境について
   モンゴルの男性は、良い意味でも悪い意味でも非常に男らしい印象を受ける。

   尼僧について考えると、世の中には大変なことが多く、自分のことだけに集中している人も多い。しかし、尼僧になればその思いを昇華することができるのだろうか。もしそうなら、尼僧になるのも悪くないかもしれない。
   モンゴルのライフスタイルを観察でき、ストーリーも魅力的だった。

5. 松田渉

   2025年6月11日

   撮影技術が素晴らしい。
   チベットに暮らす人々の
   死生観は非常に興味深い。

6. 独り言

   2025年6月5日

   – 子どもを産んでくれと言われる理由は、じーちゃんの魂に会いたいのかもしれない。
   – 子どもを産んでほしいと言われる理由は、じーちゃんの魂に会いたいからなのだろうか。
   – なぜ子どもを産めと言われるのかじーちゃんの魂に会いたいという思いが背景にあるのだろうか。
   – 子どもを産んでほしいと言われる理由は、じーちゃんの魂に会いたいという願いがあるからなのだろう。
   – じーちゃんの魂に会いたいから、子どもを産んでくれと言われるのだろうか。

7. アオマル

   2025年5月23日

   軽妙な下ネタから徐々にシリアスなジレンマへと展開する。『産んでくれ』の背後にある理由は転生なのかまるで身内で魂をたらい回しするようなどの国でも女性の苦悩は普遍的である。

8. ザク

   2025年4月10日

   U-NEXTが犯した過ち。この世の終わりはここにあった。2025年4月、現代においても新鮮と言えるコンテンツ。果たしてこれがコンテンツなのか？観るしかないでしょ！
   #過ち

9. けいやん

   2025年3月21日

   チベット自治区。一人っ子政策に対抗し、チベットの伝統的な死生観が描かれる。三人の子どもを持つ妻と、牧羊を生業とする夫の物語。彼は祖父の輪廻転生を信じ、妻に次の出産を迫る。女性が家畜のように扱われる様子は、決して愉快ではない。文化への内部告発の側面を持っている。

10. いろすえ

    2025年2月17日

    チベットの伝統と近代化の衝突を、風船と羊の物語として描く珠玉の作品。感動と考察が同時に溢れ出す、映像美と独自の視点が光る映画です。

    ・アッバス・キアロスタミ(映画監督)：「この作品には心から感動した。カメラワークと独自のスタイルが特に印象的だ」
    ・ウォン・カーウァイ(映画監督)：「ペマ・ツェテンは現代映画界で極めて重要な監督のひとりだ」
    ・山田洋次(映画監督)：「優しくて厳しく、神秘的で、ユーモラスさも含んだ家族像を、チベットの視点で鮮やかに描いている」
    ・ヨシダナギ(フォトグラファー)：「伝統と近代、宗教と政策の交差。生と死のもどかしさを抱え、人はいつも狭間に生きている」
    ・新井敏記(SWITCH／Coyote編集長)：「異国の村の暮らしは、静かな愛の形を風船が結ぶ。そんな世界をもう一度見たいと感じさせる」
    ・小池昌代(詩人・作家)：「赤い風船が天へと吸い込まれる瞬間、心が天に結びつき、涙がこぼれる」
    ・樋口毅宏(作家)：「チベット映画を初めて観る不安が消え去る。美しいラストシーンに涙が止まらなかった」
    ・赤坂憲雄(民俗学者)：「生と死、性のあわいを風船が揺らす。羊と人の境界を越える詩的表現が印象的」
    ・松田青子(作家)：「伝統と信仰、新制度と習慣が混ざり合う日々。女性の身体にかかる負担を日常として捉える視点が際立つ」
    ・たかのてるこ(旅人・エッセイスト)：「生きるとは変わること。変化する女と変われない男の物語は、家族の未来を温かな眼差しで見守る」
    ・向井康介(脚本家)：「風景と信仰・文化の狭間で立ち往生するチベット人の懊悩が、リアリティと美しさを同時に描く」
    ・瀧井朝世(ライター)：「ユーモアと厳しさ、豊かな生活賛歌が混在。ペマ・ツェテンが故郷の仏教的メンタリティを丁寧に映し出す」

    伝統と現代、宗教と制度の間で揺れる人々の姿は、観る者の胸に長く残る問いを投げかけます。生と死、そして性の詩学が結びつく場面は、映画史に残る美しさと重さを同時に放つ名場面となっています。風船が天へと昇るたび、私たちは彼らとともに未来へと目を逸らせないのです。

    ペマ・ツェテンは、本作で再び故郷に根付く伝統とそこに生きる人々の仏教的思考を、撮影監督リュー・ソンイエの手腕とともに鮮烈に描き出しました。観る者を穏やかに包み込みつつ、現代社会の窒息感へと鋭く踏み込むこの作品は、チベット映画の新たな金字塔として語り継がれるべき傑作です。