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パパは奮闘中！の感想＆レビュー

1. 池田祐太

   2024年12月28日

   「民主主義（投票）は後悔する人が少ないのが良いところだよね。」そうじゃなきゃ、全員を満足させるのは難しいよね️

   こんな時、お兄ちゃんに負担が大きくなりすぎてしまう
   子どもにも理解しやすく、真実を優しく伝えないといけないね。

   少し軽い印象の邦題が続くシリーズ

2. アオマル

   2024年10月1日

   邦題が誤解を招く内容になっている。

   主人公は一体誰なのか？
   労働者なのか、上司なのか、男性なのか、父親なのか？
   父親としての優先順位が低いのに奮闘中だと言わないでほしい。

   全体的に見ると、印象は微妙。

3. 山嵐

   2024年9月30日

   最後の投票シーンは謎が残りました。結局、ママは戻らないのですね。子育ては本当に大変ですし、仕事も忙しい。でも、家庭のことにもしっかりと目を向けることが何より重要だと感じました。

4. 伊藤直

   2024年8月1日

   期待していた分、終わり方がどうにも腑に落ちない。
   結末がしっくりこなくて、果たして本当に解決したのかが気になる。

5. 彩場翔人

   2023年11月24日

   劣悪な職場環境の中、同僚のケアにも追われている日々を過ごしていたロマン・デュリスは、突然妻に2人の子どもを置いて家を出られてしまう。確かに奥さんはメンヘラ気味だったし、育児を完全に任せっきりだったのだから、彼ももっと気を配るべきだったかもしれない。しかし、実際にはパートナーの変化に気づかない人も多いのではないだろうか。

   シリアルばかり食べさせられてしまう可愛い子どもたちも、まだ幼いのに厳しい状況を経験することになり、気の毒である。

   物語は前向きなエンディングを迎えるものの、あのお母さんはもう戻って来ないのではないかという気がしてならない。

   ロール・カラミーとの関係については余計な部分も感じられるが、ロマン・デュリスとイーサン・ホークに関しては、少々の失敗を許容できる自信がある。#フランス映画 #家族 #シングルファーザー

6. たなか

   2023年10月14日

   『クレイマー、クレイマー』を思わせる展開が冒頭に見られるが、製作者の意図はともかく、どの国の男性にも共通する人生の一側面を描いていることは確かだ。類似した導入があるのも納得できる。一方で、国や人物が異なれば、物語の展開も変わる。登場人物の関係性や子どもたちの描写は異なるが、それぞれの人生が確かに別の物語になっていくため、感想は個々の視点に依存する。オリヴィエの親との関わりや兄妹との関係には違いが見られるものの、彼の抱える矛盾や苦悩には共感できる部分もあり、自分の経験と重ね合わせて感動が得られることを期待していた。また、仕事での苦悩やジレンマがどのように描かれるかによって、自分自身の身の振り方に対する期待感もあった。しかし、作中では感情の高まりがそれほどでもなく、確かに悪くはないが、人生に深く響く作品ではなかったかもしれない。好みの問題もあるだろうが、全体的には良い映画だと感じている。#2023鑑賞208 #星5の仲間147

7. プリンス

   2023年9月26日

   ストーリーはリアルで嫌いではないけれど、邦題は本当に良くないと思う。

   ママが戻ってきてほしいなあ

8. 松本尚也

   2023年3月22日

   職場をチームとしてつむぐ現代の人間ドラマ。オリヴィエはAmazonのような倉庫現場を率いる現場監督だ。彼は仲間を見捨てず、協力を引き出すリーダーだが、家族の危機が訪れると自分が見捨てられた気持ちに沈む。母の不在に揺れる子どもたちの心配よりも、自分の孤立感に寄り添ってしまう。そんな姿には共感できる一方で、妻の心境の方がずっと理解できる気がする。きっと彼女は、未来を見据える希望を失ってしまったのだろう。

   物語の軸は、家族のドラマ以上に職場の現場と労働問題にある。オリヴィエは現場監督として労働者の声を上へ届けようとするが、妻や子どもたちの訴えに気づけず、母や妹、友人、同僚の支えに頼りながらも張り詰めて孤立する。彼と家族が、やがて本物のチームとして機能し始めるまでの葛藤と変化を描く。

   映画は、シングルファーザーの奮闘という家族ドラマという枠を超え、職場の人間関係・組織の力学・社会的公正の問題を浮き彫りにする。それぞれが抱える奮闘には、妻が家族を置いて去ることも、オリヴィエが過ちを犯すことも、誰かを責めるべきではない理由がある。オリヴィエの父親像、不安定な雇用情勢、組合活動に翻弄される同僚、昇進を狙う人事部の打算、家族間の言い出しにくさいずれも悪いのは個人ではなく、企業とシステムだという事実を浮かび上がらせる。

   物語の転換点として描かれるのは、無料を謳うシッターへの対応だ。オリヴィエは「労働には正当な賃金を払うべきだ」と主張し、子どもたちと民主的な投票で意思を決める。児童カウンセラーの前では「みんなは嫌だ」と断ったはずが、実際にはみんなで一人を待つ選択を選ぶ。つまり、労働者を大切にすることが賃金の引き上げへとつながり、個人の努力ではなくチームが希望の源泉になるのだ。

   日本では職場を家庭の延長線として語られることが多い一方で、フランスでは家庭を職場のように捉える見方があるのだと気づかせられる点も興味深い。さらに、ロマン・デュリスが子供たちと同じ目線で話すシーンは、軽妙なユーモアを添えた締めくくりとして心に残る。彼の温かい一言が、物語全体に柔らかな余韻を与える。

9. 独り言

   2023年2月26日

   厳しい労働環境で働く父親を主人公に物語は進みます。過酷な勤務と低賃金、家にいる時間がほとんどなく、夫婦の会話は挨拶と子どもの話題を少し交える程度で日々が過ぎていく。二人は家族のために懸命に働くのだけれど、感情を素直に伝え合えず、ついには妻が家を出てしまう。邦題がポップ過ぎるのでは、という指摘もあるかもしれません。基本はシリアスで、父親が子どもを愛しているのは分かるものの、物語の初期に描かれる不貞の描写には賛否が分かれます。人間味があってリアルに感じられる一方で、パパを全面的に応援したくなるほどではないという印象でした。

10. タダオ

    2022年12月29日

    ジャケ写の上質さとロマン・デュリスの存在感に惹かれて鑑賞。邦題の軽さには違和感を覚えるものの、作品の核にはぐっと来るものがある。

    あらすじを端的に言えば、子育てに行き詰まる母親と、家庭より仕事を優先する夫という、誰もが身近に感じる人間関係の話。社会の子育て支援の難しさや閉塞感は国境を越えるテーマで、深く考えさせられる。

    本作はフランス社会の底辺で生きる労働者の過酷さと、それがもたらす家庭へのしわ寄せ、そして妻の疾走感という要素を通し、重いリアリティを突きつける。

    ロマン・デュリスが演じる主人公は、妻の失踪を機に家庭と職場の変化に戸惑い、痛々しいまでに現実的な姿を見せる。

    とはいえ、彼の温かな笑顔と頼りなさそうな表情だけでも、鑑賞後の余韻を残す。

    『クレイマー、クレイマー』を連想して観ると印象はまるで違うが、ラストに感じる希望は観る者を少し救う。