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感想・レビュー

1. 福岡聖菜

   2025年10月22日

   クロエ・セヴィニーとクリステン・スチュワートを同時に堪能できる喜びを、心ゆくまで味わえる一本。
   邦題とジャケット写真だけで映画の全体像を推し量ると、全く別物の印象を受けるそんな評判は、まさに的を射ています。
   実在したリジー・ボーデン事件をモチーフにした、あくまでフィクションの作り。事件そのものを私はよく知らなかったので、新鮮でした。
   裕福な家庭。名士の父と母が殺害され、疑いをかけられた娘リジーをクロエ・セヴィニー、家政婦をクリステン・スチュワートが演じる、という布陣。
   犯人像はほぼ特定されたも同然だが、物語はその人物像にストレートに寄りすぎず、むしろ観客の推測を誘います。
   クロエとクリステンの演技を軸に話は進む。
   クリステンは猫背気味の姿がとてもかわいく、低血圧っぽいだるさと鋭い視線の組み合わせが魅力。
   クロエ・セヴィニーは能面系の美しさで、私の中では長年トップクラス。今回の役には特にリジー・ボーデンの雰囲気が宿っていて、育ちの良さと無防備さの対比が印象的。
   彼女の存在感は、物語の緊張感を一層高める。
   終盤、静かに進む物語が突然の大胆なヌードで劇的に変化する屋敷の雰囲気。クロエの熱演に釘付けです。
   裁判を待つクロエを訪ねる場面があまりにも可愛くて。彼女の心の叫びが陰鬱な表情から伝わってくると、鏡を見るように世界で最も美しいのはクリステンだと再認識します。
   #パニックルーム#アメリカン・サイコ#スノーホワイト

2. ろく

   2025年10月21日

   リジーボーデン事件を題材にした映画です。リジーボーデンというヘビーメタルバンドを知るメタルファンには馴染み深い題材ですが、作品名だけで激しい復讐と残虐な殺戮を想像させる予告編やビジュアルです。しかし実際の本編は、全編を通じてダークで静かな語り口のドラマに仕上がっています。リジーボーデン事件を改めて知る機会としては興味深い一方、娯楽作品としてのテンポはやや遅く、退屈に感じる場面もあります。

3. ようび

   2025年10月19日

   実際の事件を基にしているとは知りませんでした。未解決の事件とのことで、真相にどれほど迫っているのかは不明ですが、ストーリーには十分な説得力があり、こうした経緯があったのかもしれないと感じさせられました。

4. どりーん

   2025年10月13日

   正直、普通の感想だ。時代背景も含め、親の支配下で無茶苦茶される体験はトラウマを刺激されてつらい。とにかくあのヤバくて不快なおっさんのせいで、未解決でいいと思ってしまった。邦題もポスターも、作品と全く関係のないセンスのなさ。こんな派手なポスターじゃないと観る気が起きないタイプの人がいるのは、本当に悲しい。『悪魔の復讫』じゃなくて『正義の鉄斧』にしてほしかった。

5. ゆんちゃん

   2025年10月1日

   リベンジ・サスペンス・スリラー
   監督：クレイグ・マクニール

   実話ベースの未解決殺人事件を描く、愛と暴力が生んだ美しき殺人鬼たちの物語。1892年8月4日、マサチューツetts州フォールリバーで起きた謎に包まれた事件を、時代を遡って綴る。

   ボーデン家の末娘リジー・ボーデン（クロエ・セヴィニー）と若い家政婦ブリジット（クリステン・スチュワート）の微妙な関係性が、厳格な父アンドリューの暴力と性的暴行、そして家族の闇へと絡み合っていく。謎の脅迫文が次々と投げかける影。裕福で名士とされる家の仮面の裏側には、止められない欲望と抑圧が走る。

   1892年の実話を基にしたこの物語は、過去へと遡る視点で家族の絆と暴力の連鎖を描く。静かな日常の中に潜む緊張感と、観る者を揺さぶる衝撃の展開が見どころ。

   見どころ:
   – 実話を土台にした心理と欲望のダークなドラマ
   – 静かな日常の中に潜む緊張感と衝撃の展開
   – ブリジットとリジーの関係性を丁寧に描く演技
   – 斧を用いた殺害シーンなど、強烈な映像のインパクト
   – アンドリュー父の非道さを際立たせる演出と撮影

   感想: 適度な緊張感と予想外の展開が組み合わさり、意外にも引き込まれる作品。実話ベースのストーリーとして考察の余地も大きい。

   関連情報: 同じ事件を題材にした別作品「リジー・ボーデン 奥様は殺人鬼」も話題。

   ハッシュタグ: #サスペンススリラー #リベンジスリラー #実話 #ノンフィクション

6. にゃんこ

   2025年9月19日

   19世紀末のアメリカを舞台にした事件をモチーフにした、実録系ドラマの香りが強い作品。実話好きにはたまらない題材だ。

   殺人事件の当事者は、実父と継母を失い、容疑者とされたのは娘リジー・ボーデン。現場には彼女とメイドのふたりだけがいた。真相はフィクションとして描かれ、結末に向けた推測は文学的なニュアンスで、ジェームズ・アイヴォリー風の文学香が漂う。邦題とジャケットのデザインは、内容と乖離しているような印象を与える。

   クリステン・スチュワートの存在感はこの作品の見どころのひとつ。華奢で陰影のある雰囲気、花ではなく野草のような強さを感じさせる顔立ち。演じるメイド役も、早起きが難しそうな怠惰な佇まいで猫背のまま歩く姿が印象的で、良さが際立つ。

   ネタバレ要素を含めてのポイント:

   – 父親の愛情の欠如が、物語の核心を複雑にしている。父がメイドに手を出す描写は、当時の社会背景の常識だったのかもしれない。
   – リジーとブリジッドの関係には、女としての生まれに対する圧倒的な不平等が影を落とす解釈が成立する。長い濡れ場シーンの是非は別として、その演出が作品の余韻を左右する部分でもある。
   – 事件の結末は、裁判でリジーが無罪となった背景にも注目したくなる。陪審員が男性だけだったことが影響したのでは、という見解には興味深い。アメリカ社会のミソジニーが、こうした判断を生む土壌になり得たのかもしれない。

7. くいち

   2025年9月9日

   クリステン目当てで鑑賞しました

   いや、ほんとに驚きました。
   この内容に対して、このジャケットとタイトルはちょっとひどすぎる
   きっと私が知らないだけで、当時相当話題になったのかもしれませんね？
   詐欺に近いレベルです
   だからスコアが低いのかな？
   内容自体は全然悪くないのに

   1892年にアメリカで起きた未解決の殺人事件［リジーボーデン事件］を元にしたお話です。
   なので、その情報をメインに観れば全く問題ありません。

   事件を調べてみると、実際の事件現場や被害者の頭蓋骨の写真が出てきて
   アメリカでは非常に有名な事件のようです。
   まだまだ知らないことだらけですね

   以下ネタバレあり🫢

   ️️️
   女性の友情でも成立しそうですが
   動機としてはそれくらい必要なのかな、ちょうどクリステンがフィットしている感じ

   何にせよ、複雑な気持ちにさせられました。
   クリステン、しんどい役が多いですね️

8. ホロホロ

   2025年9月7日

   邦題とジャケットが内容と全く合わず、意味不明ではあるものの、ストーリー自体はそれなりに楽しめた。

9. 伊藤直

   2025年9月3日

   邦題とジャケットの印象だけで有罪判決を下したくなるほどの訴求力が欲しかった。とはいえ、内容はどこかで見たような起伏の乏しい展開で、退屈に感じた。マッパ斧の被害側は相当怖い存在だった。

10. もっち

    2025年8月19日

    実話ベースのサスペンスを創作した秀作。極めて限定された登場人物だけが屋敷の敷地内で展開する、静かな緊張感を漂わせる物語です。静かに迫ってくる展開で、クライマックスで描かれる犯行の緻密さは高い説得力を放ちます。映画という言語を自在に操る制作陣の見事な演出に、深く満足しました。