2010年12月4日に公開の映画「白いリボン」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「白いリボン」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
白いリボンが視聴できる動画配信サービス
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白いリボンのあらすじ
オーストリアの名匠ミヒャエル・ハネケが、第一次世界大戦前夜の北ドイツの小村を舞台に、次々と起こる不吉な出来事や迫りくる不安の影を描いた2009年の傑作。カンヌ国際映画祭第62回にてプレミア上映され、最高賞のパルム・ドールをはじめ、エキュメニカル特別賞や国際批評家協会賞を受賞。第60回ドイツ映画祭でも作品賞を含む10部門を制覇し、第67回ゴールデングローブ賞の外国語映画賞、第81回アカデミー賞では外国語映画賞と撮影賞にノミネートされた。1913年7月、北ドイツの小村において、大地主の男爵を中心に静かに暮らすプロテスタントの人々がさまざまな奇妙な事故に見舞われる。事の発端は医者の落馬事故。続いて小作人の転落死、男爵の家の火災、荒らされたキャベツ畑、子供の失踪が起き、これらの事件は村の雰囲気を徐々に変えていく。誰が背後にいるのか、村人たちは疑念を抱き始める。そして、村人の本音が次第に明らかになり、陽気な収穫祭の中で響く清らかな賛美歌の背後には、悪意、暴力、嘘、欺瞞が潜んでいる。少年の腕に巻かれた白いリボンは「純粋で無垢な心」を守ることができるのだろうか…。
白いリボンの詳細情報
「白いリボン」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | ミヒャエル・ハネケ |
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脚本家 | ミヒャエル・ハネケ |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | サスペンス |
制作国 | ドイツ オーストリア フランス イタリア |
公開日 | 2010年12月4日 |
上映時間 | 144分 |
白いリボンの公式PVや予告編動画
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感想・レビュー
世界的に評価されているミヒャエル・ハネケ監督のカンヌ国際映画祭でのパルム・ドール受賞作。ハネケ監督の「ピアニスト」が好きな私にとって、観る前から非常に期待が高かった。モノクロ映像で描かれる息を詰めるような不穏で重苦しい雰囲気の演出は見事で、思わずその世界観に引き込まれる。真相を明かさない結末には賛否が分かれるかもしれないが、村社会の抑圧という映画のテーマを考えると、余韻を残す点で良かったと思う。
常に不安感が漂い、息苦しく感じる一方で、カットや構図は非常に美しく、映画的な快感にあふれていて、不思議な高揚感をもたらす。
冒頭からナチスの影がちらつく雰囲気。超保守的なプロテスタント教会がある小さな村。静かに見えるが、重苦しい空気が雨雲のように村を覆い、次々と奇怪な事件が起こる。最後には、第一次世界大戦という世界的な混乱によって現実に引き戻される衝撃が訪れる。映像の美しさと抑圧、暴力が共存しており、見る者を強く惹きつける。
普通の村なのに、次々と奇妙な事件が起こる。
誰がこんなことをしているのだろう。
サスペンス? ミステリー?
いや、物語は淡々と進むだけ。
そして、子供だって危険にさらされる。
村も、空気も、全体が何だか危険な気配に包まれている。
白いリボンは決意の表れ? 決心の象徴?
カンヌ国際映画祭のパルムドールは、長尺タイプが多い印象だ。
映画の世界にずっと浸っていたいという願望からでしょうか。
そして、思わせぶりで、観る者に深く考えさせる作品が最高賞を取りやすいのかもしれませんね。
カンヌ・パルムドールつながりで、過去の鑑賞分を思い出しての感想レビュー。もう限界かも〜
【パルム・ドール】49
【監督】ミヒャエル・ハネケ
『セブンスコンチネント』
『ファニーゲーム』
『ピアニスト』
『隠された記憶』
『白いリボン』
『愛、アムール』
なんかよく分からない
打ち切り漫画みたいに急にナレーションが終わっちゃった
#bdy#bdy202509#パルム・ドール【bdy】
なるほど、そういうことなんですね。ミステリアスで古い映画のような雰囲気があり、とても良かったです。
寓話性とミステリアスさを併せ持つハネケの作品は、登場人物の混乱とオチの放り投げ方によって、ミステリー要素が作品全体を動かす推進力に過ぎないと気づかされる。焦点は人間社会の抑圧と支配、悪意と暴力の描出にあり、社会の暗部が戦争のような大局的な動勢に埋もれてしまうという事実を、シンプルなテーマながら内情の二律背反性が知れば知るほど複雑化する形で表現している。パルムドール受賞にも値する高いアート性を備える一方で、『ファニーゲーム』や『ピアニスト』のような心を直接えぐる衝撃はあまり強くない。常に客観視を促す語り口のようにも映るが、語り手が村の重要人物ではなく教師である点が、むしろ『観客もお前たちの話だ』という意図的な演出だったのかと気づき、身震いする瞬間がある。
第一次世界大戦直前の穏やかなひととき
一見すると平和で落ち着いた村に、次々と不穏な出来事が起こり始める。
視聴者はなんとなく「この人が犯人だろうな」と直感できてしまう。
複数の事件に対して、犯人が一人だけというのは現実では考えにくい。この映画でも、犯人が報復されることも裁かれることもなく、真の犯人が明らかになることはない。
「でも、現実はこんなものだよね」と思わざるを得ない。
映像は美しく、静寂の中にも退屈さは感じない。
派手さはないが、質の高い作品である。
第一次世界大戦の直前、ドイツの一見平和な農村が舞台となる。そこでは落馬事故や畑荒らし、リンチ、放火、失踪といった奇妙な事件が次々と起こる。悪意と疑念が渦巻く村に、やがて戦争の影が迫り来る。
第62回カンヌ映画祭でパルムドールを受賞したこの作品は、アメリカの批評家からも評価され、ナチスが台頭する前夜を描いた重要な映画とされている。しかし、ハネケ作品に親しんでいる私には、この監督が単純な物語を撮るはずはないという奇妙な確信があったため、映画館でその真実を確かめることにした。
ハネケはインタビューで、「アメリカの視聴者がこの映画に飛びつくが、私は何度も言っている。映画を単純化してはいけない。『白いリボン』はファシズムについての作品ではなく、それを説明するものではない。また、ファナティシズムやテロリズムの起源について考えさせるものだ」と述べている。
要するに、この映画は封建的な親に虐待された子供が将来的にナチス党員に育成されるという単純なストーリーではないのだ。しかし、古い価値観や宗教を押し付けられた子供たちが不謹慎な大人に反発し、小さなテロを起こす様に見えなくもない。
忘年会疲れの状態でこの映画を見ると、居眠りする危険があるので注意が必要だ。『ファニーゲーム』や『隠された記憶』のような衝撃的なシーンはなく、音楽や色彩が排除されているため、内容は単調そのもの。客席から鼾が聞こえるのも頷ける。
同監督の『ピアニスト』でヒロインを演じたイザベル・ユベールが審査員長を務めたカンヌで受賞したことが話題となり、さまざまな憶測を呼んだ。個人的には、ハネケらしくなくまとまりすぎてしまった退屈な映画という印象を受けた。体調が優れない時の鑑賞は避けるべき一本だ。
ミヒャエル・ハネケ監督の作品は、緊張感あふれるミステリードラマとして魅力的だ。不気味な村で起こる連続した不可解な事件。表向きは普通の村だが、物語が進むにつれて闇が次第に露わになっていく。果たして犯人は誰なのか?