1957年1月15日に公開の映画「蜘蛛巣城」を今すぐ視聴できる動画配信サービス（VOD）を徹底紹介。この記事では「蜘蛛巣城」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
蜘蛛巣城が視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
蜘蛛巣城のあらすじ
謀反を鎮圧した武将・鷲津武時と三木義明は、主君を待つ蜘蛛巣城へと馬を走らせていた。だが雷鳴轟く森の中で道に迷い、二人は見知らぬ径をさまよう。そこで出会ったのは、一人の老婆だった。彼女は二人に不可思議な予言を告げ、運命の糸を結ぶ言葉を残す。その予言に従って、ふたりはやがて出世の道を歩み始めるが、道は決して平坦ではなかった…。
蜘蛛巣城の詳細情報
「蜘蛛巣城」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | 黒澤明 |
|---|---|
| 脚本家 | 小国英雄 橋本忍 菊島隆三 黒澤明 |
| 出演者 |
|
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | ドラマ 歴史 |
| 制作国 | 日本 |
| 公開日 | 1957年1月15日 |
| 上映時間 | 110分 |
蜘蛛巣城を無料で見る方法は？
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感想・レビュー
信頼を重んじる時代。おどろおどろしい題名に惑わされるが、物語はマクベスの霊的要素だけに留まらない。戦国の蜘蛛巣城を舞台に、城主は戦果を家来に告げさせ、勝ちが見え始めるとその功労者の帰還を待ちわびていた。\n\n功労者の鷲津と三木義明は、急ぎ蜘蛛巣城へ戻る道中、蜘蛛巣の森で同じ場所をぐるぐる回るばかり。どこからか唄声が響き、目の前には糸車を回しながら歌う老婆が現れる。唄い終わると二人の行く末を予言して消える。城に戻り授かった褒美は、まさに老婆の予言そのものだった。\n\n北の館の城主が鷲津の元を訪れ、敵を討つための任務のために泊まる夜、浅茅は夫をそそのかし城主を討つよう促す。「他の者に蜘蛛巣城を奪われないよう城主を亡き者にしろ」と。薙刀を取りに来てと浅茅。ついに城主を討つ鷲津。浅茅は薙刀を見張り番の手に握らせる。\n\n謀叛は成功。城主の息子は家来を連れて蜘蛛巣城へ逃げ帰るが、留守を守る三木はこれを返り討ちにして追い払う。その様子を見届けた鷲津は、様子を見つつ浅茅の知恵の元、城主の棺を盾にして城へ踏み入る。三木の後押しもあり鷲津は蜘蛛巣城の城主となり、約束通り三木の息子を跡継ぎにと望むが、浅茅が身を孕んでいると知り欲が芽生える。三木親子を城へ呼ぶ日を控え、浅茅の妊娠を誰にも悟られぬよう父・三木義明に不審を抱かせる策略を巡らせる。\n\n普段おとなしい白馬・朝風が暴れ出すなど不吉な前触れ。宴が始まっても三木親子は来ず、鷲津は素知らぬふりを装う。だが城主の亡霊が現れ鷲津を取り乱させる。浅茅は一斉に人払いを指示。そこへ三木の首を携えた家来が現れ、鷲津は信じていた三木親子を家来に襲わせる。息子は逃げたと報告するが、鷲津はそれを許さず処してしまう。\n\n時は過ぎ、蜘蛛巣城はさびれる一方。三木の息子らは乾の元へ集まり、城へ襲来する機会を窺っているとの情報。鷲津は再び蜘蛛手の森へ入り、老婆に再度予言を求める。老婆は「蜘蛛手の森が城に迫らない限り戦には負けない」と告げる。鷲津は安心して城へ戻り、家来に老婆の予言を伝え「だから負けない」と自信を深める。\n\nしかし浅茅は出産していた。侍女たちの様子はおかしく、出産の子は死産で母体も危機。浅茅は何度も手水鉢で手をすすぎ「血が取れない」と狂ったように唱える。外の気配を窺おうとした鷲津に、家来は「森が動いている」と叫ぶ。外を見ると木々が森ごと城へ迫ってくるかのように迫る。鷲津が落ち着くよう呼びかけるが、家来は反応せず、むしろ鷲津へ矢を放つ。城の外では乾以下、三木の息子らが森の影を使って姿を現さぬようにしつつ城へ迫って来ていた。
毎回台詞は聞き取れないものの、それでも圧倒的に楽しめる黒澤作品。
すべてのカットがまるで絵画のように美しい。
目を大きく見開き咆哮する三船敏郎、能面のように静かに佇む山田五十鈴。ヒューマニズムを語らない黒澤映画の魅力はなんと素晴らしいことか！
頭に矢が刺さるカットを見ただけで、黒澤明の徹底した完璧主義が伝わってくる。
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頭に矢が刺さるショットを眺めるだけで、黒澤明の完璧主義の徹底ぶりが分かる。
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すっごい昔に一度観たことがあったけど、マクベスを読んでから再び蜘蛛巣城を観ると、衝撃的に面白くて驚いた。原作のアレンジが見事で、殿がマクベスの元へ逗留する理由がきちんと用意されており、マクベスの疑心暗鬼を生む土台が見事に作られているのが魅力的。さらに、バンクォー（三木義明）の死の扱いが原作と異なり、蜘蛛巣城ではマクベスとバンクォーの関係性が物語の核として描かれているのが良い。原作ではマクベス夫人はバンクォー殺害には関与していないが、蜘蛛巣城では夫人が危機感を煽って動機づけを作り、しかもマクベスの腹に子が宿る描写まであるため、この状況が強く響く。これがゆえにマクベスはバンクォーを手放しには排除できず、幽霊として彼が現れる展開につながっている。いいね。
戦国時代の日本を舞台にしたマクベスの名作。三船敏郎の素晴らしい演技が際立っている。
声が大きくなると、聞き取れなくなってしまう。
手を何度も洗う場面や、幻影が見える部分からは、自責や恐れが伝わってきて良かった。
この時期は、今よりも祟りや呪いの概念が強いと思う。
私が観た黒澤作品の中では、あまり心に響かなかったかもしれない。
森で出会う謎の老人から「城を授かる」という予言を受けた、ただの武士だった男。やがてその予言は現実となるが、結末は予想を裏切る形で訪れる。夢の実現に命を賭ける妻の振る舞いは圧巻で、同時に凄まじい怖さを放つ。執拗に手を洗い続けるアライグマの描写も印象深い。パッケージのシーンは特に笑いを誘う出来栄え。なお、食事の場面はほとんど描かれていない。
蜘蛛巣城の見どころは、三船敏郎と山田五十鈴の表情の強さに集約されます。鷲津の野心がどこまで深いのかは観客それぞれですが、物の怪とささやき女将の干渉によって彼は一線を越えかけ、闇へと引き寄せられていく。開かずの間には意味深い謎が潜み、物の怪が鷲津の妻に取り憑くことで開かずの間の穢れとシンクロする展開がインパクトを与えます。初期の予言が的中する伏線が絡み、ギャンブルのような運の高まりとアドレナリンの昂りが独特の緊張感を生み出します。
終盤、鷲津は長くアドレナリンで目を見開いていましたが、ラストでは三船が恐怖を素に近い表情で戻ってくる様子が痛ましくも印象的。いくつかの場面は本当に刺さります。下から射った矢なのに角度が不自然に見える箇所もあり、毛利のおじさんも同感でしょう。ただCGを使わずに霧の演出を活かし、蜘蛛巣城のセットとスタントなしで体を張る三船敏郎の演技は圧巻です。最後の矢のシーンがどう撮影されたのか気になるところですが、全体としては人間の怖さと怪異のマッチング、そして三船敏郎の迫真の表情が強く印象に残る一方で、リピートはしづらい作品という感想です。
聞き取れないセリフがあっても、それ以上に爆笑を誘う面白さ。ズームとカメラワークを活用した場面転換がシンプルで、映像に驚くほど立体感を与える。蜘蛛の巣城のセットは骨組みもしっかりしており、階段の昇降シーンを追ううちに、実戦の戦いを見ているかのような臨場感を味わえる。さらに、あの矢は本物なのかと想像させるほどの狂気じみたディテール。U-NEXTなら無料で視聴できます。