究極の恐怖がついに幕を開ける! 『バイオハザード7 レジデント イービル』完成披露会
シリーズの全世界総出荷販売本数7100万本。今年で20周年を迎える『バイオハザード』シリーズは、ホラーゲームの金字塔としてプレイヤーを魅了し、また恐怖させてきた。その最新作である『バイオハザード7 レジデント イービル(以下、『バイオハザード7』)』が本日、ついに発売となった。これに先駆けて、アンバサダーと報道陣を招き行なわれた完成披露会は、2時間があっという間の濃密すぎる内容だった。
開幕後、暗いステージに現われたのは主題歌「Aunt Rhody」を歌唱するJordan Reyneさん。ゲームの映像と連動した美しくも妖しい雰囲気をまとい、不吉さとパワフルさが同居したヴォーカルで来場者を魅了してくれた。
主題歌の制作にあたっては「すごく怖いイメージで作ってほしい」とオーダーされたそうだが、Jordanさんは自身のライブでも恐ろしいキャラクターになりすますことがあり、曲に入り込めたという。妙に耳に残るメロディだと思っていたが、この楽曲の作詞・作曲を担当したマイケルさんが東京生まれであり、童謡『むすんでひらいて』の英語バージョンを作ったのだと聞いて納得。「R18バージョンの『むすんでひらいて』をお楽しみください」(Jordanさん)。これは必聴です!
続いて、『バイオハザード7』のプロデューサー・川田将央氏と同ディレクターの中西晃史氏が登壇。中西氏が「ようやく披露会の場に立てて感無量です」と語れば、川田氏は「いよいよという気持ちと、やっとかっていう気持ちと、早く発売してみんなの反応を聞きたいという気持ち」と感慨深げにコメント。
檀上で挨拶する川田プロデューサー(左)と中西ディレクター(右)。中央にはおよそ食事とは呼びたくないブツが盛られたベイカー家の食卓が……。
ここで世界初公開となる最新PV「TAPE-4“レジデント イービル”」がひと足早くお披露目された。『バイオハザード7』の情報は多くの部分がシークレットとされていたが、このPVでは本作の魅力がたっぷりと詰め込まれ、エンターテイメントの要素も感じられる内容となっている。こちらは下記のURLで公開中なので、ぜひチェックしてもらいたい。
字幕版
https://youtu.be/wWoJNnjkJjA
日本語ボイス版
http://admin.Mail-High.com/00EtnDSllt3U932
さらにプロローグから冒頭のストーリーまでのプレイ映像を、グロテスクバージョンで公開。残念ながら詳細をお伝えすることはできないが、主人公イーサンの妻・ミアについて気になるシーンもあり、いやがおうにも期待を膨らませる内容となっていた。
そしてこの日、『バイオハザード7』の日本語ボイス版で吹き替えを担当しているメインキャストが明かされ、ステージ上で一同に会した。
左から2番目より右に向かって、
イーサン役:木内秀信さん
ミア役:樋口あかりさん
ジャック役:山路和弘さん
マーガレット役:伊沢磨紀さん
ルーカス役:佐藤せつじさん
謎の電話の女性役:小林ゆうさん
イーサンとミアを演じたお二人は『バイオハザード』が初代から大好きだそうで、木内さんは「まさか自分が主人公に選ばれるとは思っていなかった」とキャストに選出されたときの驚きを語った。樋口さんは「このお話を頂いたときにどんな強い人をやるんだろうと勝手に想像していたんですけど、見てみたらまさかの一般人で。すごく新鮮だった」とか。
イーサンに襲いかかるベイカー一家を演じるキャスト陣は、
「僕はわりとビビリなんですよね。映像を見て『これできるのかな』と思ったのを覚えています」(山路さん)
「新しい自分を発見してくれたマーガレットがすごく好き。ストレス発散できました」(伊沢さん)
「怖くなるように怖くなるように演じてたつもりなんですけど、しゃべればしゃべるほどスタッフさんたちがゲラゲラ笑っていて(笑)。不安でやっていた」(佐藤さん)
とそれぞれユーモア混じりにコメント。佐藤さんは完成披露会に出席するにあたって、『バイオハザード2』をクリアし直してきたそうだ。
一方、謎の電話の女性を演じる小林さんは「謎の人物ということでお話が……」と苦笑い。中西ディレクターは「プレイヤーが『この電話の声の人、どんな顔なんだろう』って気になるようにみたいなお願いをしたと思うんですけど、すごくその雰囲気が出ていて素晴らしいと思います」と、難しい要望にしっかりと応えて頂けたと話していた。
収録は厳密なセキュリティの下で行なわれたそうで、佐藤さんが「今回はセキュリティが高いということで、東北新社の地下室で稽古しなくちゃいけなかったんです。そこが豆電球1個くらいの明かりのものすごい狭い部屋で、ちっちゃいパソコンを開いて……ねえ小林さん、怖かったですよね」と振れば、「私もたぶん同じお部屋だと思うんですけど、本当にしっかりと隔離をして頂いて、どなたも入れないように」と小林さん。一方でマーガレット役の伊沢さんは、「ずっと絶叫してたんで、隣のスタジオで収録していた別の声優さんから廊下で『ご苦労様です』と言ってもらいました(笑)」とまた違った苦労を語ってくれた。
ここで川田プロデューサーより生アフレコのお願いがあり、メインキャストが本編中のシーンをステージ上で熱演。<シーン1 独白>ではミアの独白、<シーン2 その声に、導かれ>では謎の電話の女性とイーサンの電話越しのやり取り、<シーン3 ベイカー家の食卓>ではベイカー一家の狂気に満ちた会話を演じ、『バイオハザード7』の世界へグイグイと引き込んでくれた。
豪華メインキャスト陣に続いては、スペシャルゲストとしてメイプル超合金のふたりが登場。『バイオハザード7』を題材にしたショートコントでは、安藤なつさんを引きずるカズレーザーさんが、想像以上の重量に苦戦する場面もあり笑いを誘った。
ベイカー家の食卓にあった謎の物体を、安藤さんに無理やり食べさせる場面も。安藤さんは「何なんですかね、あれ。うまかったですけどね。マルチョウってことですよね」と感想を語っていた。
川田プロデューサーいわく、『バイオハザード7』がかなりとんがったゲームということで、同じく芸風がとんがっているという理由からメイプル超合金を呼んだそう。これに対し、カズレーザーさんは「やられたら頭下げるだけなんで。とんがったりなんかまるでしないですよ。今回のに出たのも金に目がくらんだんで」とギャグ混じりに否定していた。
カズレーザーさんも安藤さんも『バイオハザード』シリーズは遊んだことがあるといい、特に安藤さんは『バイオハザード2』の隠しシナリオ「豆腐モード」を出したことがあるとか。そんなふたりだが、『バイオハザード7』体験版は遊んでいないそう。そこで、川田プロデューサーの提案によりステージ上で体験版をプレイすることに。
ベイカー家の食卓から始まる体験版に挑んだのはカズレーザーさん。ジャックにボコボコにされながらも、川田プロデューサーらの助言を受けつつ、床下へ逃れることに成功。ハラハラしながら見守る安藤さんとは対照的に、カズレーザーさんは「めっちゃ散らかってるよ、ここん家。片づければいいのに」「丸腰でこんな所に来るから~」と終始ぼやきつつも冷静にプレイ。保安官補佐の男性に遭遇するも、男性がジャックに殺されてしまい……と盛り上がったところで残念ながら時間切れとなった。
プレイ後には、
「今まで以上に臨場感が……あと見た目も本物みたいに見えて、感情移入もしやすい。私は怖いの平気なんですけど、本当にひとりじゃできないと思います」(安藤さん)
「どうせ僕がここで宣伝しなくても、これ1億2千万枚くらい売れるんでしょ。国民全員が買うんでしょ、こんな面白いゲーム。売れないわけないですもんね。直感的に動かせるのはいいですね。昔の『バイオハザード』からスパン空いてたんですけど、それでもスッと入れる」(カズレーザーさん)
と揃って本作の完成度に太鼓判を押していた。
ライブあり、生アフレコあり、ショートコントありと、さまざまな仕掛けで参加者を驚かせてくれた完成披露会。最後に、本日発売となった『バイオハザード7』の見どころを紹介していこう。
<新エンジンにより実現した緻密な映像表現>
本作のために開発された新エンジンによって、リアルな恐怖を伝えるにふさわしい圧倒的なグラフィックを実現。
<コンセプトは“恐怖”>
主観視点=アイソレート・ビューの採用により、プレイヤーは最高の没入感を味わうことができる。「自分自身がそこにいる」という感覚のなか、ベイカー一家やモールデッドといった恐怖の対象に遭遇し、打ち勝っていかねばならない。
<探索と謎解き>
扉を開けるときの緊張感は『バイオハザード』ならでは。恐怖と戦いながら館内を探索し、脱出するための手がかりを探すことになる。時には謎解きに挑戦しなければならない場面もある。
バイオハザード7 レジデント イービル
対応機種:プレイステーション4/Xbox One
発売日:好評発売中
ジャンル:サバイバルホラー
価格:PS4・PC(STEAM版)7,398円+税、Xbox One 7,400円+税、PC(Windows store版)7,407円+税
メーカー:カプコン
公式サイト:http://www.capcom.co.jp/biohazard7/
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