龍が如くスタジオが放つ、衝撃の最新作! 『JUDGE EYES:死神の遺言』完成披露会 レポート

2018年9月13日
 

 
2018年9月11日(月)、六本木ミッドタウンホールにて「龍が如くスタジオ」の最新作である『JUDGE EYES:死神の遺言』の完成披露会が行なわれた。本作で主演を務める木村拓哉さんをはじめとする豪華キャストが登壇し、龍が如くスタジオを率いる株式会社セガゲームス 取締役CPOの名越稔洋氏が自ら作品についてインタビューを行なうという、驚きに満ちた披露会の模様をお伝えしよう。
 
冒頭に流れたゲームのムービーでは、主人公・八神隆之の過去と現在、八神を取り巻く人物たち、陰惨な連続猟奇殺人事件など、『龍が如く』シリーズとはまったく趣を異にする作品であることが強く感じられた。名越監督いわく、現在は探偵事務所を営む八神のもとにさまざまな依頼が舞い込み、重要人物の写真を撮ったり、5タイプある鍵を開けたり、スクープを押さえたりと、濃密な探偵ライフを送れる作品になっているという。
 
メインストーリーだけでなく、ドローンで街中を走り抜けるレース、ARすごろく、本格的なピンボールといったサブゲームや、新規のプレイスポットも用意されているとのことだ。
 
名越監督によるゲーム紹介で早くも来場者の興奮が高まったところで、何とメインキャラクターを務める豪華キャストが登壇するというサプライズが。主人公・八神隆之役の木村拓哉さん、源田龍造役の中尾彬さん、黒岩満役の谷原章介さん、綾部和也役の滝藤賢一さんが登場すると、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
 
ゲームのキャラクターを演じるのは初ということで、木村さんが「ゲームのキャラクターに自分を寄せるということを初めてしてみたんですけども、非常にドキドキしております」と語れば、中尾さんは「56年役者やってるけど、嫌な仕事でした」と茶目っ気たっぷりに話し会場を和ませていた。谷原さんはもともと『龍が如く』シリーズをプレイしたことがあるそうで、当日から本作の体験版がリリースされていることを聞くと「すぐダウンロードします!」と興奮気味に宣言。意外な一面をのぞかせていた。

 

 
八神隆之(出演:木村拓哉)
本作の主人公。かつては理想に燃える弁護士だったが、ある裁判で無罪を勝ち取った被告が殺人を犯し、世間から“凶悪な殺人鬼を野に放ったインチキ弁護士”と評され、築き上げてきたものすべてを失う。その後は東京・神室町でしがない探偵事務所を営んでいたが、連続猟奇殺人事件に関する証拠集めの仕事を依頼されたことがきっかけで、事件の渦中に引き込まれていく……。
 
名越監督が木村さんにオファーをしたきっかけは、初めて木村さんに会った時に「本当にもうやられちゃって」しまい、ダメもとで企画を送ったことが始まりだという。八神を演じるにあたってはゲームならではの苦労があったようで、サンプルの映像をもとに台本のみで演技をするという状況で、木村さんは「すべて監督に身を任せてやらせてもらった」と語っていた。自分自身のキャラクターが登場するトレーラーを見たさいには、「あ、自分が動いている」という興奮と照れくささが混じった気持ちになったとか。役作りについては、八神が大切にしている義理人情の部分に重点を置いて演じたと語ってくれた。

 


 
源田龍造(出演:中尾彬)
八神が弁護士として駆け出しの頃から面倒を見てきた、気骨のある弁護士。八神が弁護士業から身を引き、探偵となった現在も、仕事の世話も含め何かと気にかけてくれる。
 
『龍が如く』シリーズの存在感が自分の中に浸透していたという木村さんとは対照的に、中尾さんはゲームに出演すると聞き、「ゲームってどうやっていいか自信がなかったせいもあるし、見たこともなかったし、自分もゲームができるわけじゃないし」という理由から断るつもりだったという。しかし周囲の若い人たちに勧められて出演することにし、演じているうちにノッてきたのだとか。
 
ゲーム中の自身の姿については「もうちょっと白髪が欲しかった」とピリ辛のコメントをしていたものの、別々に収録したキャラクター同士の会話を見事に成立させ、まとめ上げた名越監督には「これはもうどう見たって俺たちは監督にはかなわないよ」と心からの賛辞を贈っていた。
 

 

黒岩満(出演:谷原章介)
神室署組織犯罪対策課刑事。常に捜査の陣頭指揮を執り、神室町の犯罪に関し高い検挙率を誇る。敏腕であり剛腕さも併せ持つ、将来を嘱望されるエリート刑事。八神を目障りな存在だと思っている。
 
谷原さんは龍が如くスタジオの作品に出演できることが単純に嬉しかったそう。自身が演じる黒岩というキャラクターについても、「木村さんは探偵で、僕は警察としてひとつの事件を追いかける形で、ライバルっぽい立ち位置でやらせていただくのもとても楽しみだった」と語っていた。
 
モデリングのさいには2週間ほどかけて体重を落として臨んだといい、名越監督から「全然後からいじれますんで。太らせられるし、やせさせられるし」と言われた時は2週間の我慢が無駄に終わったように思えて、がく然としたというエピソードを披露し会場を沸かせた。

 


 
綾部和也(出演:滝藤賢一)
神室署組織犯罪対策課刑事。捜査情報の横流しを行い、私腹を肥やす悪徳警官だが、金次第で八神の調査に協力する。
 
谷川さんが演じるエリート刑事とは対照的に、非常にクセのある刑事を演じる滝藤さん。名越監督が「いい意味でくせ者的な方にお願いしたかった」と言えば、「クセのある役がとても多いので、とくに役作りとかそういうこともなく。今までやってきたことを丁寧に積み重ねてやらせていただいた」と返し、まさにイメージどおりのキャスティングだったことがうかがえた。

 


 
羽村京平(出演:ピエール瀧)
神室町を根城とする、東城会系三次団体松金組の若頭(ナンバー2)。自己中心的で、他人を蹴落とすことに長けた策略家。連続殺人事件を通して、八神に絡んでくる。
 
東城会系三次団体松金組の若頭・羽村京平を演じるピエール瀧さんは、ビデオメッセージで登場。「羽村は八神に容赦ない妨害を仕掛けるが、ストーリーが進むにつれてただの暴れ者ではない側面がちらほら出てくる」キャラクターだとコメント。せっかく自分が演じているキャラクターなので、ずっと羽村にやられてみたり、羽村のところで変なことばかりしたりと、面白い側に向けてプレイすることも楽しんでほしいと語り、「ただしその場合、正規のエンディングにはたどりつかないかもしれません。そのへんは絶妙なるさじ加減で羽村のキャラクターとお付き合いください」としっかりオチもつけてくれた。
 

 

さらに、豪華キャストに続いて本作のために書き下ろした主題歌「アルペジオ」と挿入歌「Your Song」を制作したロックバンド[ALEXANDROS]が登壇。楽曲をオファーするにあたって多様性を重視したかったという名越監督は、「この人たちと組んだらどうなるんだろうと期待していただけるアーティスト」として[ALEXANDROS]に制作を依頼したのだという。
 
ボーカル&ギターを担当する川上さんは、「こんなに自由にやらせてもらっていいのかな」と不安になるくらい自由に楽曲を作れたのだとか。歌詞を書く時はいつも作品に忠実すぎないように意識しているのだと言い、「映像を見たりお話をさせていただいて、自分の中から出てきたものが本当かなと思う」と語った。これには名越監督も「感じた言葉って一見パズルのピースとしては合わないんだけど、その合わなさ具合がうまい具合にフックになったりする」ものだとおおいに共感していた。
 
またドラムを担当する庄村さんは、セガのゲームを夢中になって遊んだ経験があるそう。「曲を聴いただけで泣いてしまいそうになるようなタイトルもいっぱいある。『JUDGE EYES:死神の遺言』も皆さんにとってそういう作品にならんことを願っています」と思い入れたっぷりに語ってくれた。

 

エンターテイメントの世界で活躍する素晴らしいキャストとアーティストが集結した『JUDGE EYES:死神の遺言』。すでにリリースされている体験版でその魅力の片鱗に触れ、龍が如くスタジオの新たな挑戦を肌で感じ取ってほしい。間もなく開催される「東京ゲームショウ 2018」でも新情報が公開される予定なので、こちらにもぜひ足を運んでみよう。
 

 

現代の東京を舞台に連続猟奇殺人の謎を追う、本格リーガルサスペンスアクション。過去に囚われた男が苦悩と挫折を乗り越えた先にあるのは、聖なる啓示か――、死神の囁きか――。

 


 
対応機種:Playstation○R4
発売日:2018年12月13日(木)発売予定
価格:通常版・ダウンロード版 8,290円+税
ジャンル:リーガルサスペンスアクション
プレイ人数:1人
メーカー:セガゲームス
http://ryu-ga-gotoku.com/judgeeyes/
 
初回特典「探偵支援パック プロダクトコード」※パッケージ版・ダウンロード版共通
ゲーム序盤でプレイヤーをサポートする回復アイテムや、経験値を得られるドリンク剤などのゲーム内アイテムを入手可能です。
特典は数に限りがございますので、お早めにご予約をお願いいたします。

主題歌 「アルペジオ」 / 挿入歌 「Your Song」
作詞・作曲:川上洋平
編曲:[ALEXANDROS], Alex Aldi and Albert Di Fiore
 
(c)SEGA